私たちの心は、どこまでがヒントに独自なもので、どこからがほかの動物と同じなのだろうか。かつては、ヒトの心の研究は、哲学や心理学の領域だった。しかし、今では神経科学、生物学、物理学や工学の研究者たちが、まじめにヒトの心を理解しようと研究している。さまざまな色の研究という光を当てることで、ヒトの心の輪郭がはっきりしてくる。本書では、心理学の領域にとどまることなく、むしろその領域の内外に出入りすることで、可能な限り多面的にヒトの「心の輪郭」を浮かび上がらせようとしている。
私たちが毎日口にする「食べもの」は、今、国家と多国籍企業のグローバルな支配下にある。農業の工業化による自然と食文化の破壊をえぐり、スローフード運動の先駆性を認めつつも、それを超える新しい農と食のあり方を考察する。
刺激的で普通でないものが溢れ続ける現代文明…このままでは、デザインの被害者が続出する。デザインの本来を問い、デザインの将来を読む…世界各国で行われたUCHIDAデザイン講演録。
比較制度優位、制度補完性、企業中心的政治経済論を軸に、比較政治経済のための新しい分析視角を提供する「資本主義の多様性」論の基本文献。
バクテリア、植物、昆虫、ヒト…生物たちの多様性を目の当たりにすると、いろいろな謎が浮かんでくる。生物の「形」は、他の生き物たちとの「関係」のなかでいかに作用しているのか?生き物と環境の「関係」を「分子」から探ると何が見えてくるだろうか?「分子」から「人間活動」が環境に及ぼす影響を理解するには?「人間活動」は「生態系」のなかでどのように位置づけられるのか?さまざまなピースが織りなす生き物たちのジグソーパズルに生態学が挑む。
日本の英語教育の中身が何かおかしいと思うあなた。どこがどうおかしいか、そのようなおかしな英語教育の中身がどこからきたのか、お教えします。ひとりよがりの解説をする受験参考書。今の英語と無縁な文法規則を教える文法解説。19世紀以前の英語を堂々と記載する学習英和辞典。英語らしくない英文を使って受験者を試す英語教員採用試験問題。100年前からの呪縛と、ひとりよがりな英語。日本の英語教育の病根はここにあります。
環境ブームにおどらされるな!科学的知見に基づいた本当のエコロジーとはなにか。地球温暖化から、エネルギー、水、生物の多様性、遺伝子組み替え作物まで。
アングロ・アメリカン型の経済システムは本当に普遍的なのか?多様なシステムの共存が経済利益を生むような「進化」とは?そして日本はどう変革すべきか?企業組織から国際関係まで、ゲーム理論、情報理論等を駆使して「多様性の経済利益」を追究する新しい経済学=「比較制度分析」の考え方を第一人者がわかりやすく解説する、最適の入門書。
既成概念の壁を打ち砕くDNA科学による最新日本人起源論!Y染色体・ミトコンドリアDNA分析によって根底から刷新された日本人のルーツ。日本列島における多様なDNA・文化・言語の成立史を最先端科学によって解明。分子生物学・考古学・言語学が密に統合され鮮やかに描かれる新たな日本人・日本文化理解。既成概念という神話からDNA科学への知のパラダイムシフトを強力に押し進める待望の書。
なぜヒラメの目は片方に寄っているのか?女性の乳房はなぜふくらんだのか?恐竜の肌の色は何色だったのか?なぜ銀に抗菌効果があるのか?科学で解明できないものはない、と思っていたら大間違い。最先端の研究でも分からない「意外な謎」も多いのだ。本書では、人体から宇宙まで、未解明の科学テーマをやさしく解説。「謎」を通して最新の科学が分かる。
コシヒカリ誕生から半世紀。全国の作付面積は40%近くにも及ぶ。だからこそ、このブランド米には数々の弊害がある!次世代の米を探求する植物遺伝学の第一人者が、最新の研究成果を解説し、生物多様性と米作りの未来を考察する。
屋久島、白神山地といった世界遺産指定の原生林から里山、明治神宮の森、万博公園の森といった都会にある森まで…。生命力に溢れ、リフレッシュできる森林、その魅力、楽しみ方を徹底ガイド。池田清彦、養老孟司、上原巌、「森」を語る。
TRONでこう変わる。来たるべきコンピュータ社会のアメニティ・アーキテクチャ。
私たちは「大量絶滅の危機」に直面している。現在、種の絶滅は自然界で通常起こる状態の1000倍ものスピードで進行し続けている。いのちの環をとぎれさせないため、私たちにできること。
永遠の名著、待望の復刊!技術が進歩しても開発者の心は変わらない。ワインバーグの原点。
立案担当者が、多様で円滑な資金供給の実現、国民資産を有効活用できる資産運用機会の提供、市場の信頼性の確保など、改正法の内容を詳解する。
グーグル、ヤフー、ツイッター、アマゾン、動画サイトの3.11。IT集団の初動レポートとともに、日本・社会・メディアを問う。
働きすぎと浪費の悪循環は、自然と人間を疲弊させ、環境の危機と経済の危機をもたらしている。この2つの危機から脱するためのキーワードは、「プレニテュード」。プレニテュードとは、環境に配慮した生産・消費のシステムと、個人のゆったりした働き方・暮らし方とが合致する新しい「豊かさ」のこと。従来型の市場経済を乗りこえる最先端の試みを多数紹介し、危機のなかに希望を指し示す。
アゲハチョウ、ネコ、イヌワシ、コウモリ、カタツムリ…私たちに見えているのは、“世界のほんの一部”だった!私たちの想像をはるかに超える多様でユニークな、生き物たちの見ている世界を紹介。