季節の移ろいを感じる道、毎日何気なく歩く駅へ向かう道、あの日あの時あの人と歩いた思い出の道。多くの人の、多くの歴史が重なって、いつかどこかで生まれた道を集めた写真エッセイ集。
本書は、74名の執筆陣が概説、地域編、コラム、データ編をそれぞれ分担執筆し、地形図や写真、図表などを駆使して、大和の歴史地理的事象をより分かりやすく解説したガイドブックである。
概説、地域編、コラム、データ編で構成、地形図や写真、図表などを駆使して、大和の歴史地理的事象をより分かりやすく解説したガイドブック。
古代から、土木技術は社会発展の礎となってきた。日本各地の古墳や名だたる仏教寺院・宮殿建築を生み出してきた伝統的工法を、豊富な遺構の発掘成果とともに紹介し、中国・朝鮮半島の事例に大陸からの影響をたどる。政治的支配や外交、信仰と土木とのかかわりを手がかりに、人々がどのような社会を目指したのかを、古代の先端技術から照射する。
土木技術と歴史ープロローグ/列島を二分した技術ー古墳時代前期(弥生墳丘墓から古墳へ/東日本的工法/西日本的工法/低地に古墳をつくる)/脆弱だった東西の融合ー古墳時代中期(巨大化する前方後円墳 /土嚢・土塊積み技術の出現/東日本における西日本的工法の導入)/古墳の転換点ー古墳時代後期(土嚢・土塊積み技術の展開/高大化する墳丘ー大陸・半島の影響)/仏教寺院と土木技術ー飛鳥時代(版築の出現/飛鳥寺の建立と百済/大陸からやってきた版築技術ー華北の影響/もうひとつの基壇構築技術ー新羅の影響/築堤と道路敷設ー敷粗朶・敷葉工法の導入/建物造営体制を復元するー掘立柱建物の柱掘方)/寺院・宮殿建築の変容ー奈良時代(掘込地業が意味するもの/東大寺法華堂を掘る/薬師寺東塔を掘る/土木技術の変容ー合理化の時代へ)/土木技術からみた日本古代史ーエピローグ
正倉院展六十回を記念し、各回の出陳リスト、目録表紙とポスターなどの印刷物、そして主な宝物を紹介するとともに、長年正倉院展に親しんでこられた方々が正倉院展の思い出を寄稿。さらに、過去の正倉院展図録に掲載された用語解説の集大成を付け加えた。
大和は日本の国の発祥の地である。それゆえ大和の国の神社は古い古い歴史の秘密をその体内に深く深く秘している。そしてその秘めたるものが祭りのときにその一端を見事にあらわにして、今の人間をして、かつてその重大なことがあった遠い遠い過去へと連れていくのである。