メラネシア・フィジーにおいて三十年ぶりに開催された最高首長の即位儀礼。そして、植民地期以来、土地(ヴァヌア)と社会集団の所有関係を規定してきた古文書。この二つの「詩的テクスト」の記号論的繋がりーーメタプラグマティクスーーを、儀礼スピーチや神話的語りの緻密な記述・分析を通して審らかにする言語人類学的エスノグラフィー。
まえがき
序 章
1. 1 はじめに
1. 2 本書の目的
1. 3 本書の構成
1. 4 自閉スペクトラム症とは何か
第2章 自閉症から自閉スペクトラム症へ
2. 1 自閉症の歴史
2. 2 診断基準と原因論
2. 3 実験による自閉スペクトラム症者の認知形式の評価
第3章 言語人類学と社会的コミュニケーション
3. 1 自閉スペクトラム症者の社会的コミュニケーション
3. 2 言語人類学における社会的コミュニケーションの考え方
3. 3 言語人類学と記号論との接点:「指標性」
第4章 自閉スペクトラム症者の
4. 1 自閉スペクトラム症者の現状
4. 2 コミュニケーション・イデオロギーとは何か
4. 3 ソーシャルスキル・トレーニングのコミュニケーション・イデオロギー
4. 4 自閉スペクトラム症者のコミュニケーション・
4. 5 考察
第5章 初対面会話における「自己紹介」
5. 1 データについて
5. 2 会話参与者
5. 3 自己紹介場面の分析
5. 4 考察
第6章 Cの「他者のまなざし」の取り込み方
6. 1 当事者会で収録した自閉スペクトラム症(に類する)者同士の会話の分析
6. 2 当事者会で収録した自閉スペクトラム症者と定型発達者の会話の分析
6. 3 考察
第7章 Cの「言語的ストラテジー」
7. 1 Cのアイデンティティ呈示に用いる言語的ストラテジーの分析
7. 2 考察
第8章 Cの「コンテクスト」の取り込み方
8. 1 公共施設で収録した自閉スペクトラム症者と定型発達者の会話の分析
8. 2 考察
第9章 結論
9. 1 本書のまとめ
9. 2 自閉スペクトラム症と社会文化的背景
9. 3 「あのとき・あの場所」と「いま・ここ」の自閉スペクトラム症
あとがき
参考文献
《資料》
索引
言語を操る動物-ヒトの持つ最大の特徴はどこからきたのか?原始的なサルの発する警戒音やコミュニケーションを分析することで、ことばの進化の謎を探る。
アガサ・クリスティーの傑作にして問題作『アクロイド殺し』。語り手=犯人とされる大胆な設定は探偵小説への挑戦であり、これまで多くの解釈がなされてきた。その奇妙な物語世界は、語り手の冤罪の可能性を示す「余白の声」や不確定性を、そして因果連関と「運命の相似形」をめぐる、果てなき問いの深淵を覗かせる。作品の精読と、それが書かれた時代的・社会的背景の探索から「言語」それ自体の謎に肉薄する。
話せなかった子どもと家族の、希望。「子どもと話したい」と願う家族の希望を実現する行動分析学の言語指導。話せない子どもと家族に寄り添い共に歩みつづけた、障がい児言語指導の第一人者による実践ノート。
日本語には古来多くの一人称二人称の代名詞があるが、そのどれもが使い易くはない。他方印欧語、中国語のそれは何千年にもわたってほぼ安定し、しかも使い易い。この違いは何に由来し、またどのような影響をそれぞれの文化に及ぼしてきたのだろうか。『ワレ』や『テメエ』などの一人称がどうして軽侮の二人称になるのか。上下関係を強く織り込んだ日本語敬卑語の問題を、世界の多くの言語と比較対照しつつ意味論的・文化論的に追究する。
不可視の電磁波に覆いつくされ“電磁波帝国”化する私たちの生活空間。電磁波防護指針の合法性を根拠とする電磁波無害言説に抵抗すべく、アレント、ネグリ、コーネルに拠り新たな“構成的権力”の構築を模索する。
デリダが光をあて発展させたフッサールの言語考察、その思索の流れを辿り、現代の言語哲学に道標を与える。
一見、無意味に聞こえるアノ言葉から、みるみる相手の心が、そして性格が読めてくる。30年にわたる「言葉ぐせ」研究の著者が、「論理より心理で説得する法」を教えます。中間管理職、営業マン必携の一冊です。
「アフリカ人作家はアフリカ諸言語と一つにならなければならない」英語で書く作家からアフリカの民族語で書く作家へ。21世紀。アフリカの自立、人間と文化の解放の道をさぐる。ノーベル文学賞候補グギ・ワ・ジオンゴの言語・文学・文化論。
大学の「語用論」科目のテキストに最適の入門書。語用論の観点から注目すべき言語現象を、典型的な日本語の用例を用いて解説し、語用論の課題に対して、コミュニケーション理論の側からのアプローチを試みている。第1部で、コミュニケーションの諸理論を概説し、第2部で、配慮表現研究を具体的に展開しながら、全編を通して、発話の目的とは何かを解き明かしていく。
われわれを取り囲む文化とは、巨大な記号の体系にほかならない。言語においても単語はそれぞれの意味をそなえた記号であり、それらが集まってできる文は複合的な記号となる。想像力ないし創造力を駆使して微妙な言語現象を分析・解読するレトリックの認識こそ、記号論のもっとも重要な主題である。
言語学を越えた〈記号論としてのレトリック〉の領野を呈示した著者のレトリック研究の集大成の書。
[本書の内容]
I
認識とイメージのレトリック
創造性としてのレトリック感覚
自分だけのものでない言語
「らしさ」について
ことば
強調の記号論へ
言語と逃れ去る文学と
II
記号がひらく世界
人物像ーーイメージのレトリック
非言語記号と翻訳
自由時間の記号性
金で買えるという意味
III
読む楽しみ(の記号論)
読むことの小冒険
名前について
手紙について
ことわりかた
落語
だから
広告と文学のことばの形
美文の効用あるいは無用
あとがき
初出一覧
解説 レトリックに生きる(佐々木健一)
I
認識とイメージのレトリック
創造性としてのレトリック感覚
自分だけのものでない言語
「らしさ」について
ことば
強調の記号論へ
言語と逃れ去る文学と
II
記号がひらく世界
人物像ーーイメージのレトリック
非言語記号と翻訳
自由時間の記号性
金で買えるという意味
III
読む楽しみ(の記号論)
読むことの小冒険
名前について
手紙について
ことわりかた
落語
だから
広告と文学のことばの形
美文の効用あるいは無用
あとがき
初出一覧
解説 レトリックに生きる(佐々木健一)
アリストテレスによって弁論術・詩学として集成され、近代ヨーロッパに受け継がれたレトリックは、言語に説得効果と美的効果を与えようという技術体系だった。著者は、さまざまな具体例によって、日本人の立場で在来の修辞学に検討を加え、「ことばのあや」とも呼ばれるレトリックに、新しい創造的認識のメカニズムを探り当てた。
日本人の言語感覚を活性化して、発見的思考への視点をひらく好著!
[本書の内容]
序章1 レトリックが受けもっていた二重の役わり
序章2 レトリック、修辞、ことばのあや
第1章 直 喩
ふと入口のはうを見ると、若い女のひとが、鳥の飛び立つ一瞬前のやうな感じで立つて私を見てゐた。
第2章 隠 喩
葦名の目の色がかすかにうごいて、笑のさざなみをふくんだやうであつた。
第3章 換 喩
羅生門が、朱雀大路にある以上は、この男の外にも、雨やみをする市女笠や揉烏帽子が、もう二三人はありさうなものである。それが、この男の外には誰もゐない。
第4章 提 喩
堅田の浮御堂に辿り着いた時は夕方で、その日一日時折思い出したように舞っていた白いものが、その頃から本調子になって間断なく濃い密度で空間を埋め始めた。
第5章 誇張法
もしも、誰かが、私という男を、私が毛虫を嫌う程度に厭がっているとしたら、--もしも私に対してそんな気持を有つ人間が一人でもこの世に居ることを知ったら、私はもう生きている気持を失うだろう。そんなにまで思われて、どうしておめおめ生きていることが出来るだろう。
第6章 列叙法
あんまりやさしくするてえと、当人が図にのぼせちゃう。といって、小言をいやあ、ふくれちゃうし、なぐりゃ泣くし、殺しゃ化けて出る。どうも困るそうですなあ、女というものは……。
第7章 緩叙法
「笑いごとじゃないぞ」とウィングが言った。
「笑う気はないさ」、シェーンはライターの火をつけた、「もっとも、だからと言って泣きたいとも思わんがね。」
本書のなかのおもなレトリック用語
おもな引用文献
あとがき
佐藤信夫 または ことばへの信頼(佐々木健一)