図版と解説の2冊セット。
古美術を中心とした美術工芸・歴史の情報誌<第1特集>『江戸のやきもの 隅田川焼』その7--2017年3月号に続く古伊万里資料館の「隅田川焼」シリーズ。建物の老朽化に伴い、残念ながら昨年4月をもって閉館となってしまったが、館長の應後氏は「もっと多くの方に隅田川焼の楽しさを知ってもらいたい。」との思いからこれからも蒐集を続けるという。7回目のの今回も珍しい隅田川焼の数々を紹介。<第2特集>『古壺の楽しみ」(仮)--六古窯とよばれる平安から室町・鎌倉、さらに桃山時代へと続く古窯で焼かれた作品の数々、なかでも味わい深く美しい「壺」は愛好家なら一点は欲しいもの。とある愛好家のコレクションより、マニア垂涎の「古窯の壺」を中心に作品の数々を拝見。
鎌倉幕府の成立にはいかなる歴史的前提があったのか。院政期の中央と地方を結ぶ広域的な東国武士の移動とネットワークに着目し、治承・寿永内乱期の戦争の実態と地域社会の動向を解明。さらに、内乱を経て成立する鎌倉幕府と、それを支えた武士社会が変容する過程を検証する。院政期武士社会の連続性と非連続性から鎌倉幕府成立を捉え直す意欲作。
街道が整備された近世と違い、山や河原、海際をたどる中世の旅は過酷だった。貴族の旅日記を主軸に、地理学・地震学・地質学や潮の干満の研究成果も活かし、当時の景観を復元。地形改変に挑む人々の営みにも触れる。
いまだ続く、日本の低成長・低インフレ。この困難な局面を打開するヒントを企業の活動および政府の政策に探る。産業組織論の第一人者による研究成果の集大成。
律令制を崩壊させた干ばつ、日蓮が記録した天変地異、寒冷化が可能にした新田義貞の鎌倉攻めー。日本人が異常気象や気候変動に起因する災難にどう立ち向かってきたかを、豊富なエピソードと緻密なデータで描き出す異色作!
サンフランシスコ講和会議で、仏陀の教えを引用し、真に自由で独立した日本にするために我々は友情の手を差し伸べよう、と演説された故ジャヤワルダナ氏。温かい友情への感謝と私たち日本人への警世を込めて鎌倉大仏殿高徳院に建てられた顕彰碑の軌跡を辿る。
83歳、実業の第一線を退いて始めたのは、特別養護老人ホームでの傾聴ボランティア。日常のレールから滑り落ちる老人たちをたすけるはずが、老いて純化されてゆく姿、神の手に帰ってゆく手順、生きていることの意味、を認知症の人たちから教わることになる。異色のエッセイ。
知っていますか?鎌倉幕府滅亡後の「鎌倉」。鎌倉“通”なら知っておきたい鎌倉府鎌倉公方…武家政権の特別区、鎌倉の奥行きを探る。
ご家庭の美術館ーーあなたの美術教室【第1特集:百人一首】藤原定家によって鎌倉時代に編纂された『百人一首』。その和歌の雅な言葉の響きから現代の画家たちが情感豊かに描き出した作品の数々をご紹介します。【第2特集:私の干支の絵】平成から新しい時代に変わる年。12名の画家がそれぞれの干支をモチーフにした作品をご紹介します。
明治・大正の海軍軍人八代六郎の生涯に学ぶ今に生きる「武士道」
交通は人間社会の発達に重要な役割をもち、各時代の政策・制度の下、そこに生きた人々に多大の影響を与えた。古代から近世までの水陸交通の実相を、豊富な図版とともに平易に解説。日本交通史の画期的名著を新装復刊。
歴史学が長年見過ごしてきた鎌倉時代から戦国時代における「軍事のリアル」とは何か?「少人数で大部隊に勝て!」「奇襲攻撃を良しとせよ」戦前の軍事研究にはある種の物語性(ロマン)が持ちこまれていた。しかし、重要なのは歴史観に左右されない史料分析と科学的思考に基づく軍事史研究だ。群雄割拠すさまじい戦国時代の地政学的要因や武将たちの知略から、近代の「皇国史観」や「万世一系」の思想戦にまで迫る意欲作!