本書は英語の動詞と準動詞に関する50の文法用語を解説している。当該項目の基本的な特徴を記述するとともに、日本語をはじめとする他言語や古い時代の英語と対比させることで、現代英語の本質を浮かび上がらせている。さらに、教育的な観点から英語を教えたり学んだりする際の留意点を述べている。本書は文法用語の疑問を解決するレファレンスとしても利用できるが、通読することで英語の動詞と準動詞の全体像を把握できるだろう。
第1章 動詞に関する現象
山村崇斗・縄田裕幸
第2章 動詞と助動詞の種類
久米祐介・縄田裕幸
第3章 動名詞と分詞
横越梓・縄田裕幸
第4章 不定詞
松元洋介・縄田裕幸
第5章 動詞と構文
石崎保明・縄田裕幸
がん患者の増加により、リハビリテーションの重要性が高まる中、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の役割も拡大している。本書は、基礎から周術期リハ、合併症、リスク管理、緩和ケアまでを網羅。養成校の授業用テキストとしてはもちろん、臨床現場でがん医療に関わるリハ職にも必携の一冊。第2版では最新のガイドラインを踏まえ、内容を大幅にアップデートしている。
日本語学習者の中には、古典日本語で書かれた資料を用いて研究を行う人たちがいる。日本研究を行う彼らに必要とされる言語教育上の支援とは何であるのか。この疑問に答えるために、海外教員への質問紙調査や学習者へのインタビュー、読解過程の分析等を通して彼らの古典日本語学習・理解の実態を明らかにし、それに基づく授業実践を行った。今まで明らかにされてこなかった古典日本語習得の実態とその支援について考える画期的研究。
会話コーパスの構築法と分析手法の初歩がわかる
『日本語日常会話コーパス』(CEJC)を中心に、会話コーパスの構築と活用に必要な基礎知識をわかりやすく解説する。動画データまでを記録・公開するCEJCの特徴を踏まえ、倫理的な配慮や構築の手順を具体的に紹介。さらに、オンライン検索システム「中納言」、映像解析ソフトELAN、音声分析ソフトPraat、CEJC-RDB(リレーショナルデータベース)を取り上げ、各ツールによるコーパスの基本的な分析方法を事例を交えて概説する。
【シリーズ言語資源学】
言葉を集め、整理し、解き明かす。実証的言語研究の最前線。
コーパス、辞書、調査データなどを、いかに「言語資源」として活用し、研究に結び付けるか。国立国語研究所が展開するプロジェクトを中心に、データ構築法や分析法などについて基礎から応用まで解説。さらに言語資源を文化財と捉え、その整備や社会貢献の視点も重視し、これからの言語教育へとつながる新たなアプローチも提示する。
第1章│会話コーパスの設計と構築
1 会話コーパスの設計
2 日本語の会話コーパス
3 『日本語日常会話コーパス』の構築
4 『日本語日常会話コーパス』の量的概観
5 おわりに
コラム TalkBank:国際的な会話データの宝庫
第2章│会話の収録・音声動画データの
1 音声の収録
2 動画の収録
3 メタ情報の収集
4 収録後の音声・動画データの加工
5 おわりに
コラム 収録の現場で起こるちょっとしたトラブル集
第3章│会話の転記
1 発話の単位
2 表記
3 転記用タグ
4 CEJCにおける具体的な転記テキスト作成の手順
5 おわりに
コラム 埋もれた会話資料をコーパスとして蘇らせる
第4章│談話行為情報
1 背景
2 『日本語日常会話コーパス』への談話行為情報付与
3 談話行為情報付与結果の概要
4 おわりに
第5章│「中納言」を活用した分析
1 短単位情報・長単位情報の基本
2 「中納言」の基本的な機能・利用法
3 中納言の活用事例
4 おわりに
コラム まとめて検索「KOTONOHA」の活用
第6章│ELANを活用した分析
1 ELAN概要
2 ELANの基本操作
3 CEJCのELANファイルを用いた分析
4 おわりに
コラム ELANの注釈を字幕ファイル形式で出力する
第7章│Praatを活用した分析
1 CEJCにおける韻律情報
2 TextGridの活用
3 Praatスクリプトの基礎
4 Praatスクリプトの活用
5 おわりに
第8章│リレーショナルデータベースを活用した分析
1 リレーショナルデータベースとは
2 SQLの基本操作
3 CEJC-RDBの活用
4 CEJC-RDBの操作環境
5 おわりに
コラム RからRDBに直接アクセス
言語の通時的変化はなぜ、そしてどのように生じるのだろうか。本書では古英語から現代英語にいたる統語変化を生成文法の枠組みで分析するとともに、英語史研究が生成文法の理論的発展にいかに貢献しうるかを論じる。第I部でこの領域の主な論点を概観した後、第II部では動詞移動の消失と主語位置の変遷がさまざまな構文の発達に与えた影響を論じる。第III部では形態格の消失に起因する構文変化や数量詞遊離の推移について考察する。
第I部 生成文法理論における言語変化
第1章 生成文法の理論的枠組みと言語変化
1. はじめに:英語史の時代区分
2. 生成文法の理論的枠組み
3. 文法変化としての言語変化
第2章 言語変化のタイプ
1. 再分析とパラメター変化
2. 文法化:不定詞標識toを例として
3. 語順変化
4. 項構造の変化:心理動詞を例として
第II部 英語の節構造の変化
第3章 初期英語の節構造と動詞移動の消失
1. はじめに
2. 古英語・初期中英語の基本語順
3. 古英語・初期中英語の節構造
4. 動詞移動と豊かな一致の仮説
5. 屈折接辞の衰退と動詞移動の消失
6. 文法化による語彙動詞から助動詞への変化
7. まとめ
第4章 主語位置の変遷と各種構文の変化
1. はじめに
2. 空主語構文
3. 奇態格経験者主語構文
4. 他動詞虚辞構文
5. that痕跡効果
6. まとめ
第III部 英語名詞句の構造と分布
第5章 非構造格の消失と格による名詞句の認可方法の変化
1. はじめに
2. 格に関する経験的事実と理論的仮定
3. 与格名詞をともなう構文の歴史的変遷
4. 与格名詞の認可と認可方法の変化
5. まとめ
第6章 数量詞の分布と遊離可能性の通時的変遷
1. はじめに
2. 初期英語における数量詞の分布
3. 理論的仮定
4. 遊離数量詞の分布に関する通時的変化
5. 代名詞と数量詞の語順
6. まとめ
本書では、文学には、皮肉やユーモアなどといった文学を理解し楽しむために必要なcreativity、書き手や話し手の語り口という文章を理解するために必要なnarrativityがふんだんに含まれているという点から、文学教材が単なる事実文、報告文、作られた会話文よりもコミュニケーション能力育成のための活動に有益であることを論じる。
本書は、日本語学習者にとって最も習得困難な表現の一つであるノダを包括的に扱い、ノダの全体像を掴むことを試みる。ノダを先行事態を必要とするものと必要としないものの二つにわけ、後者を前者の拡張したものと捉えることによって、一見無秩序に見えるノダの多様な意味を統一的に解釈することが可能になった。外国人日本語教師という筆者の立場から、本書における研究が教育現場でも役立つよう配慮した。
第1章 ノダへの問題提起
1.0 はじめに
第2章 ノダの研究史
2.0 ノダの研究史
2.1 三上章 既定命題説
2.2 山口佳也 名詞述語文説
2.3 吉田茂晃 叙述体言化説
2.4 田野村忠温 背後の事情・実情説
2.5 野田春美 ムードとスコープ説
2.6 菊地康人 情報共有説
2.7 角田三枝 思考プロセス説
2.8 名嶋義直 関連性理論説
第3章 ノダ研究に見られる傾向について
3.0 基本用語の整理
3.1 名詞としてのノ
3.2 形式名詞の再検討
3.3 いわゆる感情形容詞
3.4 ノデハナイの構成
3.5 分裂文の再検討
3.6 ノダにとっての情報共有
3.7 既定性について
第4章 ノダにかかわる諸側面
4.0 ノダの周辺
4.1 即物性と多様性
4.2 人称性
4.3 事実文・事情文
4.4 必須補語・任意補語
4.5 先行事態の標識
4.6 ノダの本質
4.7 ノダ分類のものさし
4.8 ノダの任意性
4.9 ノダと待遇表現
第5章 関係づけのノダ
5.0 関係づけのノダ
5.1 一般説明・事情説明
5.2 ノダにおける説明とは
5.3 作用域と接続形式
5.4 ノダの挿入的性格
5.5 関係づけのノダ
5.5.1 ノダ・推論補足
5.5.2 ノダ・換言補足
5.6 ノダロウ
5.7 ノカモシレナイ
5.8 ノデハナイカ
5.9 ノカ・ノデスカ
5.10 ノカ・カラカ
5.11 終助詞のノ
5.12 ノ・カ・?
5.13 ノニチガイナイ
5.14 ノデハナイ
第6章 関連づけのノダ
6.0 ノダと作用域
6.1 ノダと終助詞
6.2 ノダの後続形式から見えてくるもの
6.3 主張・強調
6.4 疑問・詰問
6.5 告白・教示
6.6 命令・注意
6.7 理由・説明
6.8 発見・感心
6.9 前置き・後置き
第7章 おわりに
7.0 まとめ
参考文献
索引
令和6年「言語聴覚士学校養成所指定規則」改正を踏まえ改訂。摂食嚥下障害学の理論・技術を網羅かつ体系化した標準的な教科書。今版では診断・治療のプロセスの理解をより重視する構成に刷新した。本書の強みは、成人領域はもちろん、小児領域の解説がくわしいことであり、臨床家にも役立つ。臨床実習や卒後の臨床現場の橋渡しになる事例、検査やスクリーニングなどの動画も収載した。
中国語を母語とする日本語学習者が日本語で書いた作文は、文法としては正確なのに、「何か」が違う。それは何なのか。それは何に由来するのか。この疑問に答えるため、本書では日本・中国それぞれの国語における作文の規範に注目する。両国において模範と見なされる文章の分析を通じて、「意見はどのように書かねばならないか」「どのように論証しなければならないか」という枠組みの差異を多面的に明らかにする画期的研究。
「理学療法士作業療法士学校養成施設指定規則」の改正により,必修となった「画像評価」。本書では,近年の国家試験の出題傾向を踏まえて,リハビリテーションに関わる医療職が画像をみる機会の多い疾患を厳選して解説した。異常像と比べて理解できるように,各部位の正常像も収載。また,脳画像では予後予測,胸部,骨軟部画像ではリスク管理というように画像をみるうえでのポイントを示し,日々の診療に役立つ1冊となっている。
言語聴覚士養成校で学ぶ「発声発語障害学」のテキストとして最適な1冊。第3版では新たな取り組みとして、冒頭に「発声発語障害学の基礎知識」と題する章を設け、本書で取り扱う分野の基盤となる知識をわかりやすくまとめる。また、各項目の冒頭に設けた“学修の到達目標”は、日本言語聴覚士協会が作成の「言語聴覚士養成教育ガイドライン」(2018年)の内容を踏まえており、学生が学びを進めるうえでの指針とする。
メタ言語表現の学習とコミュニケーションのメタ認知の向上を結びつける日本語教育を提案。日本語学習者の視点を基に、メタ言語表現の学習の意義を捉え直した上で、豊富な談話資料より収集したメタ言語表現を分析する。初級日本語クラスでの学び、インタビューで得られた学習者の語り、待遇コミュニケーション論と文章・談話論に基づいた分析、いずれも日本語教師や日本語教育研究者に有益である。
日本語学習リソースへのアクセスが制限されている移住労働者の日本語習得過程はどのようなものか。本書は10年余におよぶフィールドワークと100名を超えるOPIによるデータをもとに、第二言語環境における移住労働者の日本語習得の過程を、日本の地域社会に存在する複数のコミュニティへ参加していく中での状況的学習としてとらえ、分析を行った研究の成果である。第二言語習得研究者はもとより広く在日外国人問題に関心のある読者に是非ご一読いただきたい