ファンキーな(1)を筆頭に、最新シングル(13)ほか2002年のワールドカップ時に大量オンエアされた(4)、ベースのTamaによるトランペット演奏も披露される(8)、アルバム初のインスト曲(12)など、充実度満点のアルバム。色あせないキャッチーさが、多彩な音色によってより際立った印象である。
村下孝蔵の人柄そのままのやわらかな歌声が魅力です。フォーク・ギターを持って、ファーッと現われて歌うと、実にあったかい雰囲気が生まれるシンガー・ソングライター、それが村下です。「少女」この1曲を聞くためのアルバムと言っていいでしょうね。
全20曲、約2時間、中身の重々しさといい、体力と精神力面で、ぼくにはかなりきついが、エディ・マルティスを初めとする海外の腕達者が生み出す緊張溢れる演奏と、膨大な言葉の数とを戦わせるあたりと、半端のなさに試みとして興味深いものがある。
わざとらしい飾り気の少ない、温厚かつ円やかな味が特徴的なフランス組曲であり、各組曲の流れも良い演奏。パスカル・タスカン製作の楽器をモデルにしたチェンバロが使用されているが、レオンハルトはその音色の美しさを演奏によく反映させている。
歌い手が楽曲やサウンドに負けてヘナヘナになってしまうことはそれほど珍しくない。浜田省吾は常に勝ち続けてきた。シンガーとしての彼のパワーはすべてを従属させ、浜田省吾という存在を中心にひたすら走る。その意味で実にシンプルな人なのだと思う。
「愛宕山」は78年4月、「宿屋の富」は80年10月に三百人劇場で収録。たいこもちの一八の口先男ぶりが、いやになるほど出ている。チャランポランさの演技に男の色気がプンプン出ている志ん朝ならではの若々しさ。長いこと期待されていたひとの化けぶりを。
最高の音で楽しむために!
NYのフィル・ラモーンにに続いて、LAのデイヴィッド・フォスターをプロデューサーに起用しての豪華版。サスガに、しっかりと隙のない内容に仕あがっている。彼女も、堂々と歌ってるしね。でも、新しい発見や新しい楽しみは、これといってなかったなぁ。
初CD化13曲を含む全23曲収録のベスト盤。本田は70年にデビューし、その美しい高音で“森山良子二世”と呼ばれたフォーク・シンガー。本作では懐かしいオリジナル・ヒット曲(1)(7)に加え、六文銭や泉谷しげるの名曲も、あの天使の歌声で聴くことができる。
デビュー「NAI NAI 16」から「スシ食いねぇ!」までのシングル17連発! 躍動感がほとばしるヤッくん、モッくん、フッくんの魅力満載のベスト・オブ・ベスト!
名曲がてんこ盛りのコンピレーションです。この80年盤では、山口百恵から田原俊彦や松田聖子の世代へと変わる瞬間をスロー・モーションで体感でき、YMOからシティ・ポップへの流れを追体感できて贅沢のキワミです。
淡々としたヴォーカルの中に甘酸っぱさを残していくカーラ・ボノフの代表作で、79年発表の彼女の2ndアルバム。西海岸のミュージシャン総出演といったサポート陣によっていかにも西海岸といったサウンドづくりがなされ、カーラの歌から湿気を除く。
世界最高のテクニックを持つ3人のギタリストによる、夢の共演が実現したライヴ盤。醍醐味であるインタープレイの最高の形が、いまここに高音質リマスターでよみがえる。
バリオス(1855-1944)はパラグアイの作曲家・ギタリスト。奏者はその真価を認め復権に尽力してきただけあり、どの1曲も愛と慈しみで一杯。楽器の性能を多面的に生かしきったロマンティック、描写的、民族的……な作風は、なるほどギターのショパンだ。
傑作『イマージュ』から2年。ヒーリング・ミュージック・ムーヴメントのなかに独自の音楽性を深めてきた彼らのベスト登場だ。20年に及ぶアコースティック・ギター・デュオの軌跡をたどりながら、多彩なゲストの参加による新アプローチも加わった心地よい作品が出来た。
人気コミック『ハチミツとクローバー』のTVアニメ版オープニング・テーマ。サウンドを手がけたのは「JOY」「長い夢」に引き続き蔦谷好位置で、確信犯的にポップなアプローチが心地良いキラー・チューンだ。⇒★YUKI特集★をチェック!