中国人と日本人の価値観は、なぜこんなに違うのだろう。縄文人も弥生人も大陸から渡った人々であり、民族形質的には近い。縄文時代に大陸では青銅器が造られていたほど、文明も発達していた。しかし古代日本人は、中国の文明化に恐怖を抱いていたようだ。実は、殷代には象もいた豊かな森が鉄器生産と農耕を推進した結果、秦代にはなくなり遊牧民が馬で侵入できる平原になった。これを見て日本は森を守り、強力な権力を持たない天皇を推戴したのだ。
現在、中国の覇権主義によって東アジアは緊張に覆われている。今こそ東アジアの古代史からこの厄介な隣国との付き合い方を学ぶべき時だろう。
●序章 アジアは一つか?
●第一章 中国文明の本質
●第二章 日本の神話時代と古代外交
●第三章 中国の影響力と朝鮮・日本の連動
●第四章 日本は中国と対等に渡り合おうとしたのか
●第五章 中国の正体と日本の宿命
縄文人は稲作を拒みながら、背に腹はかえられないと、徐々に稲作を受け入れていった。当然弥生時代後期に戦乱が起き、中国の歴史書に「倭国大乱」と記録されたが、三世紀初頭に纏向に人びとが集まり、奇跡的な形で混乱を収拾してみせたのだ。中国のように、敵を圧倒し、殲滅し、共存を拒むという文化は根付かなかった。中国は、一神教的で中国的な「正義の皇帝」に支配され、日本は、「なるべく強くならないように工夫した王(天皇)」を推戴したのだ。この差は大きい。多神教世界の住人である日本人にとって、中国はじつに厄介な存在なのだが、逃げるわけにはいかない。だから、お互いの差を知った上で、どうすれば共存できるのか、模索する必要があるだろう。相容れないからこそ、友になる道を開かなければならない。(本文より)
2024年1月にスタートする「新NISA」を使った
今からでも間に合う老後資金の作り方を徹底解説
利率の低い銀行預金だけでは、資産はなかなか増えない。インフレも続き、老後のお金に不安を感じる人はますます増えているだろう。
そこで、資産運用だ。毎月5万円ずつ、20年間、積立投資をすれば、年平均5%の利回りで運用できた場合、2055万円以上になる(元本1200万円+運用収益855.2万円)。50歳から貯蓄0で始めても、70歳にはこれだけの資産が築ける計算なのだ。人生100年時代、定年後も働く人が増えている今、現実的な老後対策と言えるだろう。
通常、株式や投資信託で資産運用をして得た利益には20.315%の税金がかかるが、NISA制度を利用すると、これがゼロになる。
しかも、これまでのNISA制度には、制度自体にも運用期間にも期限があったが、2024年1月から始まる新NISAでは期限がなくなる。税金ゼロで運用できる投資額も1人1800万円(簿価)へと大幅にアップ。新NISAをフル活用すれば、「老後2000万円問題」も怖くないのだ。
ただし、資産運用に焦りは禁物。50歳からでも着実に老後に備える方法を解説する。
【本書の内容】
第1章 今こそ「本物の資産運用」を始めよう!
第2章 50歳からの資産運用に最適なのは「投資信託」
第3章 新NISAがいよいよ2024年1月にスタート!
第4章 新NISAの正しい使い方
第5章 新NISAで購入するのに向かない投資信託の見分け方
第6章 50歳から老後資金をつくるための心得
【特集】
転職、異動、出向、独立、左遷!?
ジョブチェンジ小説で未来を拓け
インタビュー額賀 澪 「転職」という人生の節目に展開される人間ドラマを描きたい
【ブックガイド】「働き方」が多様になった今だからこそ読みたい
「仕事の転機」に勇気をくれる物語……内田 剛
●業界の垣根を越え、人の成長を描く/出世も転職も楽じゃない!/新天地で奮闘する主人公に感動/苦難を乗り越え「仕事」と向き合う
【待望の新連載】
●村山早紀 桜風堂夢ものがたり2 1 プロローグ 優しい怪異(前編) 田舎町の本屋を巡る、温かい小さな奇跡の物語、待望の新シリーズ。
【連載小説】
●瀧羽麻子 さよなら校長先生2 コンパス(後編) 信介はコンパスを探しながら、母と姉が家を出た頃のことを思い出す。
●西澤保彦 彼女は逃げ切れなかった5 ふたりは愛し合い切れなかった(前編) 双子との買い物から帰った古都乃は、娘からある事件の概要を聞かされる。
●小路幸也 すべての神様の十月(三)7 方向音痴は直りません 出掛けるたびに道に迷ってしまう方向音痴の母。その意外な理由とは?
●宮本昌孝 松籟邸の隣人13 第十二話 浮浪児と半玉(前編) 大磯に戻った茂は、以前威された刑事が男を追っている場面に出くわす。
●宮部みゆき きたきた捕物帖43 気の毒ばたらき その九 火事場泥棒を捜すため、北一は胡乱な輩が出入りしている長命湯を訪ねる。
【戦慄の最終回】
●福澤徹三 恐室 冥國大學オカルト研究会活動日誌(終) オカ研の仲間の前に、失踪していた麻莉奈が現れ、すべてを語り始めた。
【話題の著者に聞く】
●宮島未奈 『成瀬は天下を取りにいく』 時代は変わっても、思春期に感じる気持ちは変わらない
●寺嶌 曜 『キツネ狩り』 グラフィックデザインの延長線上に生まれた物語
【リレーエッセイ】
●わたしのちょっと苦手なもの5 岡本真帆 名刺交換
管理職1年目の多くは、プレーヤー感覚から抜け切れないまま終わる。
2年目は「会社の数字」を意識して動く。3年目は「会計思考」で戦略を練る!
管理職が意識すべき「会社の数字」とは、言うまでもなく会計上の数字。
会計というと、多くの人は決算書やそれを作るための制度を思い浮かべるはずだが、それは「財務会計」と言われる分野であって、学んでも管理職の意思決定には役立たない。
管理職に本当に必要なのは、マネジメントのための「管理会計」である。
管理会計は、経営計画や財務管理などを行う際に指針となる社内向けの会計である。これらを通じ、メンバーの「努力の方向性」を示すことができる。
本書では、これから管理職になる人、なったばかりの人が、会社の数字に強くなるためのクイズを出題する。ロジカルかつ定量的に意思決定をするために必要な「管理会計の思考法」とは何か。
波打つ〈森〉を彷徨いつつ、超実存に向かってーー
『知の技法』の編者として知られる著者が、長年取り組んできたこのテーマを、さらにその先へ進める。
「存在とは何か」--この問いを量子力学的な波動論、あるいは数学の複素数論と結びつける方向へチャレンジしようとしました。(中略)それぞれの特異な個人の「存在の冒険」に問いかけるという、わたしのこれまでの仕事の中核に秘められていた問いに、正面から、向かいあってみようとした。(中略)深い溝に、まるで「丸木橋」のように、ひとつの「橋」を渡してみようとしたのです。
(はしがきより)
〈本書の構成〉
序章 知を通して世界を愛す
第1章 「存在とは何か」が浮上する歴史的界域
第2章 実存の彼方を目指して
第3章 ファンタジック存在論
第4章 四元的世界観へ
終章 コーダ、〈幹〉ではなく
小学6年生になった光平は、クラスメイトの木の内さんや岩崎くん、山下くんに、幼虫から育てたカブトムシをあげようと考えていた。そして、苦手な鉄棒の技にも挑戦しようと決意する。
去年の夏、「ぼくは泳げるようになった!」と日記に書いたら、ほんとうに泳げるようになった。実現したい目標を先に書き、そのあと練習を重ねることで目標を達成することができた。
今年の夏も「山下君と日記を見せあった」「育てたカブトムシを友だちに分けてあげた」「『夜間飛行』を読み終え、読書感想文を書いた」などの目標を立てて努力すれば、かならず上手くいくはずと思っていた。
小学校最後の夏休みに向けて動き始めた光平。ところが、カブトムシの幼虫の飼育に失敗するなど、上手くいかないことも多く……。
失敗や挫折を経験しながらも、努力することの大切さを描いた一冊。
「読書感想文におすすめの本」として好評の『願いがかなうふしぎな日記』、『願いがかなうふしぎな日記 光平の新たな挑戦』に続くシリーズ第3弾。
好きな人とふたりきりの放課後。好きな人と並んで歩く帰り道。それは──。誰にも言えない、内緒の恋。
大人気「ラス君」シリーズから恋版が誕生!
第3弾のテーマは「学校」。尊敬する部活の先輩、隣のクラスの人気者、真面目生徒会長、前の席のヤンキーくんなどなど、様々なモテ男子との「キュン!」とするエピソードをたっぷり20話収録!
【本書の特徴】
●3分で読めるショートストーリーだから、朝読にもぴったり!
●ラストには「キュン!」とするエンディングをお約束!
【目次】プロローグ/お手本、ください/忘れ物はこちらまで/初めて恋をした記憶/初恋/高校デビュー/トキメキはほどほどに。/文化祭が終わったら/負けたくない/正反対のふたり/本日、校舎、雨のち晴れのち涙/再会/色あせない記憶/階段一段分の乙女心/勝負は終わらない/綾瀬くんの好きな人/君の好きなもの/残念なほうの佐藤さん/きみのカエデ/おそろい
【豪華執筆陣】麻沢奏/小鳥居ほたる/櫻いいよ/たかはしみか
孤独でつらいなんてことは、この先の人生でもう起きることはない。愛で満タンの、最高の人生をあなたに!>
日本一の大富豪、斎藤一人さんは、「寂しさとは無縁」の世界に生きてきて大成功しました。だからそれを多くの人にも、真似してもらいたい。
どれも簡単で、誰にでもできることばかり。一人さんの提案を楽しく取り入れてもらったら、目の前の相手はどうやったってあなたのことを好きになります。
いまこの瞬間にも、ひとりでいることをつらく感じている人もいるでしょう。そういう方たちに、「孤独の壁を破る方法」「心が孤立しない生き方」をお伝えしながら、誰もが幸せになれる道を示します。
2023年7月 ドラマ化決定!
未来が見えない大人たちに捧ぐ、最旬お仕事小説シリーズ第一弾!
大学卒業後に入社した企業でパワハラに遭い、三年たたずに退職した未谷千晴。働く自信と希望をなくしてしまった千晴だが、「普通の大人」に戻りたいと、叔母が経営する人材紹介会社を活用しながら転職活動をすることに。彼女はその会社で、「転職の魔王様」という異名を持つ凄腕キャリアアドバイザー・来栖嵐と出会う。面談初日から不躾な態度で接してくる来栖に、千晴は戸惑うが……。
日露戦争の日本海海戦でロシアのバルチック艦隊を完破し、世界的名声を得た東郷平八郎、名経営者として知られる稲盛和夫など、各界著名人が敬愛してきた中村天風。天風の思想は、没後半世紀以上経った今でも、経営者や一流アスリートをはじめ、多くの人たちに影響を与え、精神的支柱となっている。メジャーリーグの大谷翔平選手も天風の著作に刺激を受けた一人である。
本書は、天風会第四代会長・杉山彦一氏に師事し、四十有余年にわたって天風研究に取り組んできた著者が、天風の生涯と思想を、124の「キーワード」と「天風の言葉」、写真・図表を交えてまとめたものである。
例えば、キーワード「カリアッパ師との邂逅」の項では「おまえはまだ死ぬ運命じゃない」という言葉が、また「天命」の項では「かわしきれない運命は『天命』という」といった言葉が所収されている。
入門書としても、サブテキストとしても、繰り返し使える、著者渾身の文庫書き下ろし作品。
日露戦争の日本海海戦でロシアのバルチック艦隊を完破し、世界的名声を得た東郷平八郎、名経営者として知られる稲盛和夫など、各界著名人が敬愛してきた中村天風。天風の思想は、没後半世紀以上経った今でも、経営者や一流アスリートをはじめ、多くの人たちに影響を与え、精神的支柱となっている。メジャーリーグの大谷翔平選手も天風の著作に刺激を受けた一人である。
本書は、天風会第四代会長・杉山彦一氏に師事し、四十有余年にわたって天風研究に取り組んできた著者が、天風の生涯と思想を、124の「キーワード」と「天風の言葉」、写真・図表を交えてまとめたものである。
例えば、キーワード「カリアッパ師との邂逅」の項では「おまえはまだ死ぬ運命じゃない」という言葉が、また「天命」の項では「かわしきれない運命は『天命』という」といった言葉が所収されている。
入門書としても、サブテキストとしても、繰り返し使える、著者渾身の文庫書き下ろし作品。
専制主義国家の台頭、格差の拡大、投票率の低下、貧困層の増加……国民が「主人公」のはずの民主主義国で弱肉強食の世界が広がりつつある。
民主主義は非常に脆い制度なため、この弱点を知らないと次第に「自由」「平等」は損なわれてしまうのだ。
民主主義の欠陥・限界を歴史から学ぶ。
かつて、チャーチルが「民主主義は最悪の政治形態であると言える。ただし、これまで試されてきた、全ての政治制度を除けば」と言っているように、民主主義は酷い制度です。しかし、歴史を振り返ってみれば、民主主義が現れる以前の政治制度はもっと酷いものでした。我々は民主主義という制度の枠組みを放棄したり、破壊したりすることはできません。民主主義とともに生きていくしかないのであれば、我々は民主主義について、よく知らなければなりません。(「はじめに」より)
●最も民主主義的と評価されたヒトラー
●社会主義は民主主義の最終形態?
●専制主義国家が支持されるのはなぜ?
●国民が「主人公」というまやかし
●民衆に国家を統治する能力はない⁉
●民主主義の欠陥から生じた南北戦争
●民主主義が豊かさを生むのか?
●民主主義は国民のための制度か?
間接民主主義は民主主義ではない?
民衆をバカ呼ばわりしたニーチェとオルテガ
●歴史が証明する民主主義の限界
●民主主義が格差を生むという矛盾
●官僚の腐敗は永遠に解決不可能?
世界史の事例から民主主義の正体を暴く!
『世界史で学べ! 間違いだらけの民主主義』を改題し文庫化。
「心にしみこむ話がたくさん載っています。読まなきゃ損です」養老孟司氏、推薦!
人間関係について、悲しみについて、成功について、人生についてーー。本書では、臨床心理学の第一人者による、幸せに生きるための60のヒントを紹介。
ちょっと見方を変えることによって、幸福が身近になることを説いた、生き方エッセイ。幸せについての珠玉のエピソードが満載の1冊です。
(主な内容)
●「なぜ、私だけが不幸なのか」という問いは、個性発見への切り口を提供している。神から与えられた不平等と、人間の平等への努力がぶち当たって、散った火花のなかに、その人だけと言える個性が輝くのではないだろうか。
●幸福の絶頂にあるようなときでも、それに対して深い悲しみ、という支えがなかったら、それは浅薄なものになってしまう。etc.
「深く考えはじめると難しくなるが、ちょっと眼鏡をかけ変えることによって、異なるものが見えるように、少し見方を変えることによって、幸福が身近になる、ということがありそうである」(本書「はじめに」より抜粋)