いつの時代にも等身大の女性たちがいた。歴史をジェンダー視点で見つめ直すことは、誰もが自分らしく生きることのできる社会をつくる手がかり、変革の視座となるはず。女性史を手軽に学べる最適のテキスト刊行!
【同志社大学教授 岡野八代氏 推薦! 】
歴史とわたしたちは繋がっている。歴史は細部に宿るともいわれますが、大きなジェンダー史の流れのなかで、女性たちの格闘と活躍を掴むことで歴史に生きるわたしを感じさせてくれる、そっと傍に置いておきたい良書。
はじめに
第1章 近代以前の女性 人類のあけぼのから幕末まで~人類社会のはじまりは 差別も戦争もない社会
階級社会の発生と戦争のはじまり
日本では 女性の地位の低下がゆるやかにすすむ
男女がともに労働する社会
共同体から「イエ」の成立へ 新たに刻まれたジェンダー
たくましく生きた中世の女性
自らの意志や感情をもち 自分の力で切り拓いた女性たち
村の自治に参加する女性
歴史の「表舞台」から消えていく女性
封建制と「女大学」
農村で 江戸の町で 働く女たち
買売春の発生
深まる幕藩体制の矛盾と あきらめない女たち
第2章 資本主義のはじまりと女性たち
いまの生きづらさの根っこは 明治時代につながっている
自由民権運動 はじめての参政権の願い
日本で最初のストライキ
過酷になる「嫁」の労働
越中の「女一揆」
資本主義の発展と 労働争議に立ち上がる女性たち
「婦人には特殊の要求がある」…女性の労働をめぐる模索
「婦選なくして普選なし」…婦人参政権もとめて
公娼制 その延長につくられた日本軍「慰安所」
インドネシアで「慰安婦」にされた少女たち
侵略戦争にからめとられていった女性たち
日本国憲法とベアテ・シロタ・ゴードン
第3章 市民革命と女性解放思想(フェミニズム)の萌芽
ラディカルに しなやかに 生きぬいた女性たち
フランス革命の限界をみぬいた「女権宣言」
与えられた役割ではなく 女性が自立して生きる道を
フェミニズム運動の狼煙あげた セネカフォールズ大会
女性の解放と労働者の解放をともにめざして
女性差別の起源を人類史の中でとらえる
「国際女性デー」を提唱 反戦の女性の国際連帯よびかける
第4章 女性差別撤廃条約への胎動
コロナ禍であぶりだされる ジェンダーの壁
ジェンダーギャップ120位の遅れた日本
NGO・市民社会の出番!
日本の遅れはなぜ?1 家父長制にしがみつく人たち
日本の遅れはなぜ?2 女性差別を自ら作り利用してきた 財界と政府
第二次世界大戦後 国境を越えてつながった女性たち
「女性差別撤廃条約」の3つの意義
合言葉は「平等・開発・平和」
戦争とジェンダー
選択議定書 個人の通報と国連による調査
フェミニズム運動の中で 名前のついた新しい権利
ジェンダー格差で12年連続1位のアイスランド
世界に先駆けた 日本国憲法24条
働きつづけるために 仲間とともに おおらかに
おわりに わたしたちの国で
資料編
女の視座をメディアに据え、政治を変革し、家族の形を問い返し、性差別を許さない。男社会の岩盤をうがつ女たち。
1 メディアに生きる
草分けの時代から変わらぬ女性蔑視
自由奔放に非日常を生きた女性記者、中平文子という生き方
日中戦争前夜、竹中繁が訴えた「相互理解」の大切さ
『婦人公論』初の女性編集長 三枝佐枝子の仕事
女性誌を変革した『ミセス』休刊の理由
画期的な告発の書 『マスコミ・セクハラ白書』
2 表現者の自由を拓く
「閨秀」から「女流」「女性」へ
階級やジャンル越える女性作家
武道館を埋めた作家がいた
「倒錯的」「邪道」と蔑まれても 駆け抜けた役者一代
幸田文の「崩れ」に学ぶ、大災害の続く今こそ
太平洋戦争開戦を受け入れた表現者たち
「横浜の大空襲」を記録する小野静枝
戦中・戦後の生活者の記録
資料は「生きた」歴史 軽視・廃棄を恐れる
散逸が懸念される女性史関係資料、保存・公開の動き相次ぐ
3 政治に挑む
明治150年、「明治の精神」願い下げに
「平成」最初の参院選で女性22人当選
「政治参加は女子の本分に背く」のか
政権の看板だった「女性活躍」どこへ?
ツイッターデモと「声なき声の会」が示すこと
『市川房枝の国会全発言集』を読む
国際女性デーの国連議決を無視し続けた政府
民主主義と呼べぬ日本の政治
4章 家族の形を問う
「産めよ死ねよ」への回帰か
ノーベル賞、「内助の功」は必要か
「昭恵夫人」は責任回避の呼称か
選択的夫婦別姓、未だ男性司法の壁厚く
「わたしだけの名」を奪う制度は終わりに
高齢者介護の担い手は今も女
昔「結婚報国」、今「官製婚活」
非正規シングル女性の窮状
関東大震災で犠牲になった沖縄の女工
コロナ禍を家事協働の契機に
5 性差別、性被害を告発する
目をおおう米軍による沖縄の性被害
忘れ去られた「国家売春」の過去
父系主義の国籍法改正に尽力した土井たか子
スポーツ選手は増えたが指導者は?
看護師を再び使い捨てにするな
ケアマネジャー、訪問介護の現場を語る
ジェンダーギャップは過去最低
男女共同参画センター、予算減や廃止で存立の危機
6 悼詞
加納実紀代、被害と加害の二重性から逃げず
山口美代子、ライフワークは「資料と女性」
関千枝子、書き続け訴え続けたジャーナリスト
鹿島光代、女性史学に不抜の基礎を築く
高良留美子、天才的な書き手、多面的な活躍
折井美耶子、 地域女性史のリーダーとして
女性史とわたしーあとがきに代えて
多様性の国・オーストラリア発、「自分らしさ」を受けいれて、自分を好きになるためのレッスン‼ 「男なんだから」「男なのに」……。そんな押し付けで子どもを苦しめていませんか? からかっていませんか? どんな「好き」も「弱さ」も尊重されるべき個性です。学校では教えてくれない、本物の道徳の授業をお贈りします。
はじめに
第1章 ジェンダーの概念とセクシュアリティ
1 ジェンダーとは何か?
2 人は生物学的に「女性/男性」に二分されているのだろうか?
3 私たちはなぜ自分自身のことを「女性/男性」と思っているのであろうか?
4 私たちはなぜ逆の性の人を好きになるのだろうか?
5 性の多様性とジェンダー
6 なぜ「男は仕事,女は家庭」なのか?
7 なぜ恋愛は異性間だけなのか?
8 ジェンダー問題の解決に向けて
第2章 ジェンダーと歴史
1 近世期の出生制限と「家」
2 近代国家による母親の管理と活用
3 選択的に産む・産ませる戦後
4 生殖の歴史とジェンダー
第3章 ジェンダーと法律
1 性と性平等
2 性暴力とジェンダー・バイアス
3 命の値段のジェンダー・バイアス
4 価値のジェンダー・バイアス
5 ジェンダーの視点で法を生きる
第4章 ジェンダーと家族
1 恋愛結婚とジェンダー
2 離婚とジェンダー
3 介護とジェンダー
4 家族はどこに向かうのか
第5章 ジェンダーと教育
1 女性の人権と教育
2 性別特性論と教育ーー家庭科にみる女性像
3 教科書にみるジェンダーと教育
4 ヒドゥンカリキュラム
5 社会全体の目標としてのジェンダー平等教育
第6章 ジェンダーとワーク・ライフ・バランス
1 「ワーク・ライフ・バランス」の登場
2 WLBに対する意識
3 生活時間からみるWLBの実態
4 生活時間と母親・父親の子育て
5 ワーク・ライフ・バランス実現への道程
第7章 ジェンダーとメディア
1 メディアと記号
2 メディアの発達とジェンダー表象
3 広告の中のジェンダー
4 メディア・リテラシー
年 表 男女共同参画社会への歩み
索 引
コラム
1 ジェンダー概念の来歴をたどる
2 スポーツにおける女性参加の歴史
3 夫婦別氏の法改正について
4 高齢者の介護からみる選択と自立
5 女性のキャリアを広げる教育ーーカナダ・カルガリー大学の実践
6 地域活動とジェンダー
7 アメリカのニュー・フェミニズム運動とメディア
8 「職業」男女平等教育に関わる実践事例
9 「職業」男女共同参画社会と女性の労働力率
10 「職業」賃金格差と家庭責任
11 「職業」男女雇用機会均等法の成果と課題
12 「職業」子どもをもつ女性と職業
13 「職業」性別と職業ーー職業選択の自由をめぐって
なぜ「ピンクは女の子、青は男の子」なのか。色による性別区分の実態に迫る実験の数々を紹介しながら、性差を、文化を、そして社会を方向づけるこの強固なメカニズムを解体してジェンダーステレオタイプの超克を目指す、社会心理学からのアプローチ。
はじめに
第1部 基礎パートーーピンクと青の心理学
第1章 ピンクと青は誰の色?--ピンクと青の歴史と現代
1 ピンクと青のイメージをめぐる歴史
2 ピンクと青の現代
3 色は心理に影響を及ぼすのかーー色彩心理学の歴史的背景
第2章 ピンクと青に対するイメージーー「ピンクは女の子、青は男の子」なのか
1 色のイメージと印象に関する研究
2 色に関する認知ーー記憶のなかの色概念と属性概念との結び付き
コラム1 化粧が自分のイメージに与える影響
第3章 ピンクを身に着けた人は女の子らしい?--ピンクと青が印象に及ぼす影響
1 ピンクと青が性別判断に及ぼす影響
2 ピンクと青が印象に及ぼす影響
3 ピンクと青が人々の判断や行動に及ぼす影響
コラム2 ピンクを身にまとった女性は「魅力的」なのか
第4章 ピンクを身に着けている私は女性らしい?--ピンクと青を身にまとうことの効果
1 着衣と自己認知・行動との関係ーー着衣認知理論
2 ピンクを身に着けると自己認知が変わるのか
3 ピンクを着ていても俺は男らしいーーピンクへの反発
4 ピンクは「女性らしい」職業のキャリア意識をアップさせる!?
コラム3 着衣認知研究の再現性
第2部 社会パートーー社会を取り巻くピンクと青
第5章 本当に女の子はピンク、男の子は青を好むのか
1 色の好みの発達的変化
2 親の好みによる影響
3 ピンクと青への好みとジェンダー・アイデンティティ
4 学童期以降の色の好み
コラム4 ピンクと青の好みに関する本質主義
第6章 社会のなかの色とジェンダー
1 社会のなかのジェンダーカラーの利用
2 ジェンダーカラーの脱却に向けた企業の取り組み
3 ジェンダーにとらわれない取り組みはどのように受け止められているか
4 社会的ムーブメントとしてのピンク
おわりに
生き物図鑑とドリトル先生の大好きな少女が、いかにして進化生物学者になったのか。 それまで通説だった「群淘汰」「種の保存」という考えの誤りに気づき、むしろ「遺伝子淘汰」「性淘汰」の考えこそ重要なのだと認識し、進化生物学者として成長していく著者の人生の歩みと、人間の進化と適応に関する興味深い話が語られる。
第一章 豊かな自然と図鑑たち
第二章 博物学者になりたい
第三章 進化と行動研究への足がかり
第四章 ニホンザルの研究と「種の保存」の誤り
第五章 アフリカの日々
第六章 群淘汰との闘い
第七章 博士論文を書く
第八章 ケンブリッジへ
第九章 ケンブリッジ大学とイェール大学
第十章 ダーウィンとの出会い
第十一章 科学とは何か?
第十二章 人間の進化と適応を考える
第十三章 動物の世界から性差を考える
第十四章 ヒトにおけるセックスとジェンダー
あとがき
参考文献一覧
〈ジャーナリスト、研究者、エッセイストらが、今のネット空間を徹底解説〉
炎上しない、人を傷つけない、無意識に差別しないため、どんな点に気をつければいいのか、SNSユーザーの基礎知識が満載!
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生活になくてはならないスマホだけど、SNSではいつも誰かがケンカしているし、何か言ったら絡まれたりする。
「エコーチェンバー」「フィルターバブル」「アテンション・エコノミー」……。
ネット空間にはもともと人を孤立化させ、分断してしまう仕組みが組み込まれている。
──だけど私たちがスマホを手にして日は浅い。デジタルな時代は始まったばかりだ。
■小島慶子……私たちはデジタル原始人──序論にかえて
■浜田敬子……眞子さまはなぜここまでバッシングされたのか」
■李美淑………炎上する「萌えキャラ」/「美少女キャラ」を考える
■田中東子……なぜSNSでは冷静に対話できないのか
■治部れんげ・山本恵子・白河桃子……なぜジェンダーでは間違いが起きやすいのか
■林香里………スマホ時代の公共の危機──ジェンダーの視点から考える
■〈特別対談〉君塚直隆×小島慶子……イギリス王室と皇室は何が違うのか?
■〈特別対談〉山口真一×小島慶子……ネット世論は世論ではない
■〈コラム〉石川あさみ……子ども向けアニメーションとジェンダー表現
■浜田敬子……あとがき
人間と動物を対立させる価値観を退け、ポストヒューマンやクィアの思想を取り込んで、動物表象に潜むジェンダー力学を浮き彫りにする。動物や人間、精霊やウイルスをめぐる物語に分け入り、マルチスピーシーズとジェンダーの視野で作品の可能性を浮上させる。
明治期から現在までの図書館は女性にどのようなサービスや資料提供を行ったかをジェンダーの観点から文献により検証・考察した一冊。戦前に存在した婦人閲覧室や戦後に設立された男女共同参画センター・女性情報ライブラリーについて取り上げ、その存在意義を再確認できる。日本の図書館におけるジェンダー問題を可視化し、関連資料提供の際のヒントに。「巻末に索引」付き。
ジェンダーギャップの基本を図解でわかりやすく解説した入門書です。ジェンダーについては高校までで学ぶようになりましたが、すでに社会人になっている人はきちんと学ぶ機会があまりありませんでした。そこで最低限の常識として知っておいてほしいことをコンパクトにまとめています。正しい知識を身に付けることで、あらゆる年齢性別の人が職場や家庭でよりよい関係を築けることを願います。
CHAPTER1 ジェンダー入門
CHAPTER2 日本の職場の現状
CHAPTER3 職場とジェンダー
CHAPTER4 結婚とジェンダー
CHAPTER5 子育てとジェンダー
CHAPTER6 性的マイノリティとジェンダー
CHAPTER7 ハラスメント
CHAPTER1 ジェンダー入門
CHAPTER2 日本の職場の現状
CHAPTER3 職場とジェンダー
CHAPTER4 結婚とジェンダー
CHAPTER5 子育てとジェンダー
CHAPTER6 性的マイノリティとジェンダー
CHAPTER7 ハラスメント
女の子にもなりたくないし、男の子にもなりたくない。
私はただ、自分自身でいたい。
クィア、ノンバイナリーのコミック作家マイア・コベイブの自叙伝。
自身の生い立ち。幼少期から思春期で過ごした環境、そして、青年期にかけてクィアをテーマにした音楽や漫画、ファンタジー作品と出会い、自身の性のあり方に向き合い出すことで、生まれた、気づき、葛藤、戸惑いを丁寧に描く。
ひとりの人間の、ありのままの記録。
2020年 アメリカ図書館協会 アレックス賞受賞
2020年 ストーンウォール図書賞名誉賞(ノンフィクション部門)受賞
世界の中できわめて深刻な日本のジェンダー・ギャップ。開拓以来の歴史が短く、広大な地域をもち、経済的に豊かとは言えない北海道という地域に焦点を当て、女性研究者たちがこの地域の女性たちの生を掘り下げ、それぞれの専門的立場から分析していく。
はじめに
序論 アフリカの女性の生き方と学校教育
一 問題の所在と本書の目的
二 女子教育は何をもたらすのか
三 自律的主体を問い直す
四 ライフストーリーへの注目
五 本書の構成と調査概要
第一章 変わりゆく村
一 コイベ村の概観
二 地理的特徴と生業
三 マーレの社会制度
四 宗教と社会変容
《コラム1》 祈る
第二章 教育開発の展開
一 学校教育の導入
二 公教育の広がり
三 急増する就学者
四 成人教育の実施
五 教育の質の問題
六 学校教育の意義
第三章 進学か結婚か
一 就学した若者のライフプラン
二 マーレ女性のライフサイクル
三 就学と就業の結びつき
四 結婚している生徒の存在
五 就学と結婚の選択
六 就学と結婚をめぐるライフコースの交渉
《コラム2》 売る
第四章 女性性の再構築ー娘を学ばせた女のライフストーリー
一 マーレ女性の語りの態度と語りの場
二 オーコの略歴
三 「私は男を産んだ」
四 八人の娘の教育
五 望ましい暮らし方と現実
六 考察
《コラム3》 食べる
第五章 時代による差異のはざまでー女性教員のライフストーリー
一 教員としてのふるまい
二 就学をめぐる交渉
三 「完全な娘」であること
四 教職への不満
五 望ましいふるまい
《コラム4》 贈る
第六章 結婚後の就学ーー学校に通う母親たちのライフストーリー
一 既婚男性の就学
二 イテネシのライフストーリー
三 アッディスのライフストーリー
四 マルタのライフストーリー
五 既婚女性の就学
《コラム5》 産む
結論 教育を求める女性たちの関係的自律性
あとがき
参考文献
索引
SDGsでは性感染症予防やジェンダー平等が明記され、保護者の強力なニーズもあり、性教育に注目が集まっている。国際標準の性教育は学校が拠点となる。日本のボトルネックは何か、いかに打開し実践を切り拓くか、理論的に論じる。
はじめにーー性教育のさわやかな風を吹かそう
第1部 包括的性教育とは何か
第1章 性教育の新しい時代を拓く国際的スタンダード
--『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』初版から改訂版へ
【補足資料1】アメリカ性情報・性教育協議会(SIECUS)の「包括的性教育ガイドライン」(第3版、2004年)
第2章 性教育におけるテーマ主義と課題主義
--テーマ主義を悪用された都議会での性教育バッシング質問にも触れて
第3章 “青少年の性”はどう捉えられてきたか
--戦後日本の性教育政策と国際的スタンダード
第2部 包括的性教育をすすめる
第4章 乳幼児期から包括的性教育をすすめる
--人生のはじめだからこそ偏見のない性の学びを
【補足資料2】乳幼児の性教育で「からだ学習」をすすめる10のポイント
第5章 学校教育の現場で包括的性教育をすすめる
--学習指導要領の問題点と国際的スタンダードへの展望
第6章 包括的性教育の立場で「性教育の手引」を発展させる
--東京都教育委員会「手引」の問題点の解明と性教育実践の展望
第7章 性教育をすすめるとき、すすむとき、そして立ち止まるとき
--ゆたかで多様な実践の可能性
おわりにーーいまこそ性教育政策の転換のとき
まえがき
●第1部 ネワール民族の農民カーストの社会と女性の立場
第一章 マッラ王朝の旧王都パタン──宗教的都市構造とネワール社会構造
第一節 旧王都パタンの宗教的世界観を具現化した都市構造
第二節 ネワール民族のカースト制度の特徴
第三節 仮面舞踊劇カルティック・ピャカンに見るカースト間関係
第四節 まとめ──都市構造・社会構造と仮面舞踊劇
第二章 ネワール農民カースト「ジャプ」の社会関係
第一節 ジャプ社会の概要
第二節 ジャプの家族と親族──Pトール(ローカル・コミュニティ)での参与観察から
第三節 ジャプ社会の連帯・相互扶助
第四節 まとめ──ジャプ社会における地域コミュニティの強い絆
第三章 ネワール農民カースト「ジャプ」のジェンダー構造
第一節 ジャプ女性の日常と非日常
第二節 ジャプ社会における女性の位置、役割とそれを体現する所作
第三節 宗教的浄・不浄観からみた女性の位置づけ
第四節 まとめ──女性の両義性と生涯のサイクル
●2部 パタンにおける女性自助組織「ミサ・プツァ」の成立・発展とジェンダー変革
第四章 女性自助組織「ミサ・プツァ」の成立と発展
第一節 ミサ・プツァ成立とその背景ー外的な影響
第二節 ミサ・プツァの内発的展開と女性たちの活動
第三節 ミサ・プツァの内発的な発展のメカニズム
第五章 女性自助組織「ミサ・プツァ」の女性、社会への影響
第一節 女性たちのミサ・プツァとの関わりと生活への影響
第二節 ミサ・プツァが発揮した社会変革の力
第三節 行政主導による「金融組合化」への動きとその効果
●第3部 地震災害とコロナ禍の中でのミサ・プツァ
第六章 ネパール大震災(二〇一五年)の被災と復興
第一節 二〇一五年ネパール大地震による被害と公助
第二節 パタンの被災状況と共助による復旧・復興
第三節 ネパール大地震後のジャプ女性たちの創造的復興の実践
第四節 災害に顕在化するカースト間の格差
第七章 COVID–19パンデミックとミサ・プツァ
第一節 コロナパンデミック禍における災害ケア
第二節 女性自助組織ミサ・プツァによるロックダウン中の活動
第八章 開発途上地域における新たな女性像──災害レジリエンスとジェンダー
第一節「災害とジェンダー」研究
第二節 災害レジリエンスとは
第三節 「災害とジェンダー」における「もう一つの視点」──災害レジリエンスにおける女性自助組織の役割
第四節 組織化によって「復興主体」となることができた女性たち
終章 女性の自立のための多様な道筋──ジェンダー人類学の視座から
第一節 先行研究の検討と問題の所在
第二節 ネワール女性自助組織の「派生的活動」の意義──ジェンダー構造の変革
第三節 「個のケイパビリティ」から「集団的ケイパビリティ」へ──組織化の重要性
第四節 女性自助組織の持つ課題と今後の展望
あとがき
参考文献
コラム:社会学における「開発」「発展」「開発援助」
コラム:ジェンダー
資料:用語説明
索引
いまだに「普通ではない」という目を向けられがちな同性愛だが、実は、地球上の生物の間では、同性愛はまったく珍しくない。
実に1,500種を超える動物で、同性間の性行動が観察されているからだ。
しかし、なぜ、子どもを残さないはずの同性間性行動がこれほど盛んなのだろうか?
どうして、ヒトの社会では同性愛が抑圧されてきたのだろうか?
ジェンダーかセックスかという既存の枠組みを超え、性の多様性の本当の意味を明らかにする。
目次
はじめにーー「ジェンダー」を生物学に取り込む
Part1 同性愛でいっぱいの地球
自然界の同性愛者たち/鳥の同性カップルは子育てもする/揺らぐダーウィニズム?/同性間性行動と「性的指向」としての同性愛/ボノボはけっこうアマゾネス/イルカ─若衆宿と、義兄弟の契り/ゾウ─念者と若衆/一夫一妻の進化史/ペア・ボンドは雌雄の間で進化したのか/コウモリの豊かな性生活/稚児を持つテンジクネズミ/ローレンツのガンの同性カップル/繁殖に結びつかない性行動は珍しくない/シカと交尾するニホンザル/ほか
Part2 ヒトの同性愛を生物学から探る
「同性愛者」の誕生/生物やヒトの両性性を示す/性を決めるのは染色体か、ホルモンか/進化理論による宗教的自然観の破壊/ゴールトンと優生学/優生学の惨禍と没落/ゲイやトランスジェンダーになるのは親の育て方のせい?/生得的な方向付けの追及へ/利己的な遺伝子/ほか
Part3 生物学的説明の限界
同性愛の進化的な説明/遺伝子による行動の説明は難しい/ゲイ遺伝子を追え!/行動遺伝学いまむかし/ホルモンによる性の両義性説と行き詰まり/ジェンダー=社会的な性、という定義は妥当か?/雌雄二元論ではない生物学への試み/性的指向と性自認それぞれに対応する神経核/ほか
Part4 ジェンダーの生物学
一つの性に複数の性役割が存在する/一生の間で性役割が変わる/脊椎動物も性転換する/性役割の揺らぎ/性決定の方式も進化の途上/オスの精子で遺伝子組み換えをするサラマンダー/両性具有的なブチハイエナ/性の曖昧さと神聖さ/ほか
Part5 ヒューマン・ユニバーサルな同性愛
男女間の恋愛は、文化現象か生物学的な普遍性があるのか/異性愛の恋愛歌よりも古い、性別越境文化の遺物/男性同性愛が当たり前の古代ギリシアとローマ/キリスト教に攻撃されたキュベレー/キリスト教と同性愛の共存/同性愛の冬の時代/不寛容はイスラム社会への対抗?/日本の古層より/ほか
Part6 宗教戦争としてのホモフォビア・トランスフォビア
生物学的なベースは、セックスではなくジェンダー/性淘汰ではなく社会淘汰/なぜヒトの社会で同性愛が忌避されるようになったのか/ほか
Part7 多様性は繁栄への途
シリコン・ヴァレーは多様性でいっぱい?/日本の歴史的ギフテッド─三島由紀夫と南方熊楠/天才はいいことばかりじゃない/ほか
まとめーー「おわりに」にかえて
引用文献
ロングセラー!〈男装の少女〉を切り口にした卓抜な現代少女マンガ論の新増補版!-〈第3回女性史学賞受賞作品〉(旧版は彩流社から刊行)
手塚治虫の『リボンの騎士』から池田理代子の『ベルサイユのばら』…オスカル以降の〈男装の少女〉『少女革命ウテナ』…、ゼロ年代の〈男装の少女〉『桜蘭高校ホスト部』…。新増補として電子版『RE:BORN 〜仮面の男とリボンの騎士』(集英社ホームコミックス)を取り上げ、〈男装の少女〉サファイアの表象の変容について論じる。図版多数!
主な目次ーーーー
第1章〈男装の少女〉キャラクターの出発点
-- 手塚治虫『リボンの騎士』
第2章「傍流」としての〈男装の少女〉
-- 水野英子『銀の花びら』
第3章〈男装の少女〉の成長
-- 池田理代子『ベルサイユのばら』
第4章〈男装の少女〉の反復と再構築
--オスカル以降の〈男装の少女〉
補章〈男装の少女〉その後
--ゼロ年代の〈男装の少女〉
新補章〈男装の少女〉その後 二
-『リボンの騎士』再び
(『RE:BORN〜仮面の男とリボンの騎士』考)
【物語の概要】
離婚したお父さんに連れてきてもらった、回らないお寿司やさん。小林伝は、そこで女性の寿司職人・春原さんに出会います。しかし伝は、クラスメイト・海江田美緒が将来寿司職人になりたいといったとたん、「それ、無理じゃね?」と夢をすぐさま否定されたときに、勇気を出して声をあげることができませんでした。そこで春原さんのお店・寿司春へ、海江田さんもいっしょに、つれていってもらうことにしたのです……。
【シリーズ「おはなしSDGs」の特色】
・各児童文学賞受賞作家やベストセラー作家など、現代を代表する一流童話作家の書き下ろし作品です。「物語の楽しさ」を第一に書かれた作品は、どの一冊をとっても、すぐれた児童小説として楽しむことができます。
・実力のあるイラストレーターによる挿絵が多数掲載され、確実に物語を読み通す手助けとなります。
・各巻とも、SDGsが掲げる17のゴールのうちの一つがテーマとなっており、いま世界が協力してその目標に向かわなくてはならない理由が自然と理解できるストーリーが展開されます。
・本文中に、物語とリンクさせるかたちで、関連する図表、グラフ、年表などが入ります。さらに、各巻の巻末で、テーマとしたSDGsのゴールについてくわしく解説しますので、テーマ学習の教材としても使用できます。
・SDGs全体について解説する「総論編」も刊行します。さまざまなゴールをテーマにした物語と、「総論編」を併読することで、SDGsについての理解がさらに深まるように設計されています。
・A5判、80ページ(一部カラー)。朝読書にもぴったりのボリュームです。
【シリーズ「おはなしSDGs」のラインナップ】
未来からの伝言 SDGsガイドブック(那須田淳)/貧困をなくそう(安田夏菜)/ジェンダー平等を実現しよう(戸森しるこ)/安全な水とトイレを世界中に(石崎洋司)/エネルギーをみんなにそしてクリーンに(森川成美)/つくる責任つかう責任(小林深雪)/気候変動に具体的な対策を(楠木誠一郎)/海の豊かさを守ろう(佐藤まどか)/陸の豊かさも守ろう(吉野万理子)/平和と公正をすべての人に(小手鞠るい)
多様性と寛容を備えた社会をきずくために、「戦後」社会の影から目を反らさず、自らの記憶をたどりながら、そこに内包されていたジェンダーに由来する歪や抑圧、暴力に検証の目を向けていく〈自分史〉。
まえがき
序章 Boy Broken
第1章 学校と少年
1節 教室の光景
(1)あの場所 ─ 地域の絵
(2)あの教師 ─ 戦前教育の遺産
(3)あの空間 ─ 教師の集団管理
[1]学級 [2]給食
2節 国家の力 ─ 学習指導要領
3節 覇権的少年性 ─ 学級委員・健康優良児
第2章 スポーツと少年
1節 男の証 ─ 野球
2節 スポーツとジェンダー
(1)体育とジェンダー ─ 男子のハードル
(2)部活動とジェンダー ─ モテる・モテないの岐路
第3章 ブラウン管と少年
1節 通り過ぎた少年雑誌
2節 テレビの中の“ともだち”
3節 テレビが映したセクシュアリティ
(1)幸福の未来図
(2)性の超越
第4章 世相と少年
1節 杉並西田町の影 ─ 朝鮮部落と屑屋長屋
2節 犯罪の影 ─ 連続通り魔事件
3節 高度経済成長の影 ─ テラスハウス阿佐ヶ谷住宅のパパとママ
4節 家族像の影 ─ かぎっ子に投影されたジェンダー規範
5節 父と母の影 ─ エロスと暴力
終章 あの少年を追って
1節 ジェンダー・トラブル ─ 自己否定の果てに
2節 壊された少年 ─ 後遺症を背負って
3節 残された時間 ─ 多様性と寛容を備えた社会に向けて
おわりに 願いをこめて
あとがき
解説 「壊された少年」のジェンダー史 加藤千香子