〈ジャーナリスト、研究者、エッセイストらが、今のネット空間を徹底解説〉
炎上しない、人を傷つけない、無意識に差別しないため、どんな点に気をつければいいのか、SNSユーザーの基礎知識が満載!
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生活になくてはならないスマホだけど、SNSではいつも誰かがケンカしているし、何か言ったら絡まれたりする。
「エコーチェンバー」「フィルターバブル」「アテンション・エコノミー」……。
ネット空間にはもともと人を孤立化させ、分断してしまう仕組みが組み込まれている。
──だけど私たちがスマホを手にして日は浅い。デジタルな時代は始まったばかりだ。
■小島慶子……私たちはデジタル原始人──序論にかえて
■浜田敬子……眞子さまはなぜここまでバッシングされたのか」
■李美淑………炎上する「萌えキャラ」/「美少女キャラ」を考える
■田中東子……なぜSNSでは冷静に対話できないのか
■治部れんげ・山本恵子・白河桃子……なぜジェンダーでは間違いが起きやすいのか
■林香里………スマホ時代の公共の危機──ジェンダーの視点から考える
■〈特別対談〉君塚直隆×小島慶子……イギリス王室と皇室は何が違うのか?
■〈特別対談〉山口真一×小島慶子……ネット世論は世論ではない
■〈コラム〉石川あさみ……子ども向けアニメーションとジェンダー表現
■浜田敬子……あとがき
「ジェンダー」という「精緻な仕掛け」を解明する。ジェンダーと性支配を同時に生み出すメカニズムを捉えたフェミニズムの名著再び!
「ジェンダーは、それ自体権力を内包している」。ジェンダー秩序とは〈男らしさ〉〈女らしさ〉という意味でのジェンダーと、男女間の権力関係である性支配を同時に産出する社会的パターンである。社会の領域を貫き、両性の非対称的な社会的実践を生み出し維持するメカニズムを解き明かす。新たに新装版のための序文と本文補注を収録。
新装版への序文
はじめに
1 基本的枠組みの検討
第一章 予備的考察ーージェンダー/心/権力
1-1 「性差」のありか
1-2 「心」について
1-3 社会的行為と権力
第二章 ジェンダーの社会的構築
2-1 ジェンダーの社会的構築
2-2 二つの言説分析
2-3 二つの言説分析におけるジェンダーの社会的構築
2-4 〈脱埋め込み〉と二つの言説分析
2-5 ジェンダーから「性支配」へ
第三章 構造と実践
3-1 人格と社会関係
3-2 構造と実践
3-3 権力と支配
3-4 相互行為水準の権力と支配/社会的地位水準の権力と支配
2 ジェンダー秩序とジェンダー体制
第四章 ジェンダー秩序
4-1 ジェンダー秩序とジェンダー体制
4-2 性別分業
4-3 異性愛
4-4 言語とジェンダー
第五章 ジェンダー体制
5-1 ジェンダー体制とは何か
5-2 ジェンダー体制として何を挙げるべきか
5-3 〈家族〉
5-4 〈職場〉
5-5 〈学校〉
第六章 〈諸制度〉〈儀式〉〈メディア〉〈社会的活動〉
6-1 〈諸制度〉
6-2 〈儀式〉
6-3 〈メディア〉
6-4 〈社会的活動〉
6-5 ジェンダー体制の記述とは何かーー社会構築主義とのかかわりで
3 ジェンダーの再生産と変動
第七章 ジェンダー知の産出と流通
7-1 日常知としての「男らしさ」「女らしさ」
7-2 ジェンダー・ハビトゥス
7-3 ジェンダー知の流通ーー性差の科学を中心に
7-4 科学的言説が社会成員に与える影響
第八章 ジェンダーと性支配
8-1 フラクタル図形としてのジェンダー
8-2 性支配
第九章 再生産・変動・フェミニズム
9-1 再生産と変動
9-2 フェミニズム言説成立後におけるジェンダーの再生産
注
新装版補注
あとがき
参考文献
索引
◆実務と研究を架橋し、新たな共生社会を拓く【ジェンダー法学】の専門誌◆
第11号では、「特集1:日本のジェンダー平等指数はなぜ低いのか」を各学問分野から(三成、大山、川口・野田、小玉、白井)、「特集2:トランスジェンダーの尊厳」は、はしがき(二宮)+6論稿(大山、臼井、永野、石橋、立石、渡邉)、大谷恭子の遺稿と浅倉による「小特集:性売買をめぐる法政策」、「立法・司法・行政の新動向」(黒岩)を掲載。今号より責任編集者として三成美保が加わる。
肉体の性別とは違う性認識を持つことが尊重されるようになってきた。先進的に見えるが、じつは日本の古典文学には、男女の境があいまいな話が数多く存在する。
男同士が恋愛仕立ての歌を詠み合ったり、経済力のある姫が一族を養う。武士は泣き、女将軍が敵に向かい、トランスジェンダーきょうだいは男女入れ替わってすくすく成長ーー。太古の神話から平安文学、軍記もの、江戸川柳まで古典作品を通して伝統的な男らしさ・女らしさのウソを驚きをもって解き明かす。昔の日本の「性意識」がいかにあいまいだったか、それゆえに文芸が発展したかも見えてくる。年表作りを愛する著者による「ジェンダーレス年表」は弥生時代から現代までを網羅。
そもそもジェンダーとは何なのか。性別との違いは何なのか。話題のノンバイナリーやトランスジェンダーという言葉の意味は? この両者にはどんな違いがあるのか。わかっているようで意外に難しいジェンダーの基礎知識について、イラストマンガの形でわかりやすく伝えます。本来は多様であるジェンダーが「男」「女」という二元論に括られるようになった歴史的背景から解き明かし、「男らしさ」「女らしさ」に束縛されている現状の問題点を批判します。スティーブン・キングの小説『IT』やマーガレット・アトウッドの『侍女の物語』、映画の「007」「ロード・オブ・ザ・リング」「ゴーストバスターズ」、テレビドラマの「セックス・アンド・ザ・シティ」など身近なエンタメを引用しながらジェンダーについて説明する、最適の入門書。
お茶くみや受付係、秘書等の補佐的な仕事をさせられる、リーダーとしての経験を積ませてもらえない……。
そんな「性役割に関するハラスメント」、すなわちジェンダー・ハラスメントを防止する研修をおこなってきた著者が、組織におけるジェンダー・ハラスメントの実態を分析し、対策方法を説く。
セクシュアル・ハラスメントという言葉は社会的に浸透しており、「性的な欲求に起因するハラスメント」であることはある程度理解されている。
一方ジェンダー・ハラスメントも少しずつ認知されてきてはいるが、具体的な定義はあまり理解されていない。
ジェンダー・ハラスメントは多くの職場で発生しているものの、加害者/被害者ともにハラスメントであることを気づかないケースも多い。
本書ではハラスメントの具体例や、研修後のアンケート、落語研修の台本など、研修の意図と内容を丁寧に紹介しているので、読みながら自身の偏見に気づき、対策を講じていけるはずである。
著者は特に「自分には偏見があることに気づいていない」状態のアンコンシャス・バイアス(潜在的ステレオタイプ)に着目して研修プログラムを作成している。
その研修プログラムはジェンダー・ハラスメントだけでなくあらゆる差別解消にも効果が期待できるため、今後ぜひとも広がっていってほしい。
内閣府男女共同参画局や連合が近年アンコンシャス・バイアスを紹介するようになったが、「自分の考えが偏見にあたることに気づいていない」といった誤った意味で使用しており、著者はその問題を指摘している。
まえがき
●第1部 ネワール民族の農民カーストの社会と女性の立場
第一章 マッラ王朝の旧王都パタン──宗教的都市構造とネワール社会構造
第一節 旧王都パタンの宗教的世界観を具現化した都市構造
第二節 ネワール民族のカースト制度の特徴
第三節 仮面舞踊劇カルティック・ピャカンに見るカースト間関係
第四節 まとめ──都市構造・社会構造と仮面舞踊劇
第二章 ネワール農民カースト「ジャプ」の社会関係
第一節 ジャプ社会の概要
第二節 ジャプの家族と親族──Pトール(ローカル・コミュニティ)での参与観察から
第三節 ジャプ社会の連帯・相互扶助
第四節 まとめ──ジャプ社会における地域コミュニティの強い絆
第三章 ネワール農民カースト「ジャプ」のジェンダー構造
第一節 ジャプ女性の日常と非日常
第二節 ジャプ社会における女性の位置、役割とそれを体現する所作
第三節 宗教的浄・不浄観からみた女性の位置づけ
第四節 まとめ──女性の両義性と生涯のサイクル
●2部 パタンにおける女性自助組織「ミサ・プツァ」の成立・発展とジェンダー変革
第四章 女性自助組織「ミサ・プツァ」の成立と発展
第一節 ミサ・プツァ成立とその背景ー外的な影響
第二節 ミサ・プツァの内発的展開と女性たちの活動
第三節 ミサ・プツァの内発的な発展のメカニズム
第五章 女性自助組織「ミサ・プツァ」の女性、社会への影響
第一節 女性たちのミサ・プツァとの関わりと生活への影響
第二節 ミサ・プツァが発揮した社会変革の力
第三節 行政主導による「金融組合化」への動きとその効果
●第3部 地震災害とコロナ禍の中でのミサ・プツァ
第六章 ネパール大震災(二〇一五年)の被災と復興
第一節 二〇一五年ネパール大地震による被害と公助
第二節 パタンの被災状況と共助による復旧・復興
第三節 ネパール大地震後のジャプ女性たちの創造的復興の実践
第四節 災害に顕在化するカースト間の格差
第七章 COVID–19パンデミックとミサ・プツァ
第一節 コロナパンデミック禍における災害ケア
第二節 女性自助組織ミサ・プツァによるロックダウン中の活動
第八章 開発途上地域における新たな女性像──災害レジリエンスとジェンダー
第一節「災害とジェンダー」研究
第二節 災害レジリエンスとは
第三節 「災害とジェンダー」における「もう一つの視点」──災害レジリエンスにおける女性自助組織の役割
第四節 組織化によって「復興主体」となることができた女性たち
終章 女性の自立のための多様な道筋──ジェンダー人類学の視座から
第一節 先行研究の検討と問題の所在
第二節 ネワール女性自助組織の「派生的活動」の意義──ジェンダー構造の変革
第三節 「個のケイパビリティ」から「集団的ケイパビリティ」へ──組織化の重要性
第四節 女性自助組織の持つ課題と今後の展望
あとがき
参考文献
コラム:社会学における「開発」「発展」「開発援助」
コラム:ジェンダー
資料:用語説明
索引
激動するインド社会を理解するのにジェンダーの視角は必須である。カースト、宗教、階層、エスニシティ、言語、都市と農村、歴史的変化。さまざまな位相とジェンダーの規範とが複雑に絡み合い、多元的なインド社会を形成している。インドの女性をめぐって流布されてきた画一的なイメージから思考を解き放ち、ジェンダー研究の新たな地平を切り拓く画期的な入門書。
ジェンダーの複雑さに向き合うために
これからの時代の「当たり前」を身につけるための
新しいガイドブック!
この本に出逢えて良かった。
いつかもし、私が子どもを授かれたら、
一緒に読んでみたいと思います。
──西原さつき(俳優/ドラマ『女子的生活』出演・演技指導/映画『ミッドナイトスワン』脚本監修)
私たちは多様な人々とさまざまな知見を共有し、ともに生きる時代に立っています。
しかし実際は人種や性別などに基づく差別や偏見は無くなっておらず、いたる所で日常に悪影響をもたらしています。
本当のところ、私たちはそうした「自分とは違う」人たちのことを、そして自分自身のことをどこまで知っているのでしょうか。
本書ではクィア作家でアーティスト、そしてノンバイナリー(性別二元論に収まらないジェンダー)を自認する著者が、歴史、科学、社会学的な事象を通じつつ、実体験を交えながらジェンダーにかかわる様々なトピックについて丁寧に解説していきます。
ジェンダーをめぐる基本用語集とその解説、歴史的な出来事や事件、世界に大きな影響をもたらした人々の逸話、人間以外の動物における「性」のはなし、さらには著者自身による乳房切除手術の経験談まで。毎日のように変化を続けるジェンダーと世界との関係を学ぶために、本書は多くの方にとって最良の入り口となるはずです。
近年話題のSDGs(持続可能な開発目標)では、ジェンダー平等の実現や、人や国の不平等をなくすことが国際目標として定められています。本書にはそれを最良のかたちで実現するために、これからの時代を生きる私たちがぜったいに知っておかなければならない知識が詰まっています。
他者について学び、自分がどう生きたいかを考えるための一歩を、本書をきっかけに踏み出していただければ幸いです。
◎主な項目
ジェンダーにまつわる用語・入門編/ジェンダー・アイデンティティ/ジェンダー・ディスフォリア(性別違和)/ジェンダー・エクスプレッション(ジェンダー表現)/ジェンダーアイデンティティ、セクシュアリティ、性的指向の違い/アセクシュアリティ/動物たちの同性愛行動/身体的な性/ジェンダーの解剖学/インターセックス/ナメクジの性/べからず・べし/LGBTQ+って実際どういう意味?/ジェンダーロール(性役割)/インターセクショナリティ/同化教育制度/第3のジェンダーと第4のジェンダー/シェイクスピア/コウイカ/脳みその重さにまつわる神話/STEM(science, technology, engineering, and math /科学、技術、工学、数学)の女性たち/1800年代の服装/ルイ14世とハイヒール/男の子は男の子ーーいかに有害な男らしさが男性…
序文 メレディス・タルサン
まえがき
パート1:まずはここから
パート2:さらに深掘り
パート3:わたしの話
あとがき:学びは決して終わらない
参考資料
索引
謝辞
著者について
ジェンダー格差大国ニッポン
妻の「イライラ」 夫の「モヤモヤ」
なかなか進まない男性の家事・育児参加
男性稼ぎ手社会を壊すことが男性の生きづらさを解消する
ジェンダー平等に向けた本気の働き方・暮らし方改革を!
【主な目次】
序 無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)
第1章 男性稼ぎ手社会の終焉
第2章 ジェンダー平等の実現に向けて求められる男性の「ケア」労働
第3章 母親の「イライラ」と父親の「モヤモヤ」--「イクメン」ブームの功罪
第4章 家庭教育と父親役割のインフレ現象
第5章 ハラスメントのない職場づくりに男性はどう関わるか
第6章 社会を挙げてドメスティック・バイオレンス(DV)と虐待を防止する
「お宅もテレワークですか?」
平日の昼間に男性が家庭や地域にいても珍しがられない社会が到来するには
相当な時間がかかるだろうと思っていたのに、
皮肉にも新型コロナウイルス感染症拡大によって、
そんな社会をわれわれは思いがけず経験することになったのだが……。
(本文、序より)
●新型コロナウィルスの蔓延にともなうリモートワークの拡大は、男性の働き方と暮らし方を根本から揺るがしている。多くの男性は、仕事場が会社から家庭へと変化し、家庭で過ごす時間が格段に長くなった。それにともない、男性の家事・育児参加の促進が期待される一方で、一部の男性による虐待やDVの増加を懸念する声も聞かれる。
●これまで、男女平等化の流れの中で、長年にわたり男性の仕事中心の生き方が批判され、男性の家庭参加やワーク・ライフ・バランスの必要性が訴えられてきたが、あまり大きな変化は見られなかった。ところが、コロナ禍は、瞬く間にそうした従来の男性のライフスタイルを大きく揺るがした。今後、私たちの働き方と暮らし方はどう変化していくのだろうか。それは、社会の男女平等化を促すのだろうか、それとも形を変えながらも男性優位の社会が持続していくのだろうか。そうした中で、特に男性たちは、どう振る舞い、どう生活を組み立てていけばよいのだろうか。
●本書は、コロナ前からコロナ後にかけての日本社会における男性たちの仕事と家庭生活をめぐる現状と課題について、労働社会学、家族社会学、ジェンダー学などの学術的知見に基づいて多角的に考察し、一般読者に向けて平易な言葉で分かりやすく論じるものである。これにより、混迷を極めるポストコロナ社会に向けて、各職場における新たな職場づくり、各家庭での新たな生活設計、そして個々人による新たな生き方の展望となる1冊である。
【物語の概要】
離婚したお父さんに連れてきてもらった、回らないお寿司やさん。小林伝は、そこで女性の寿司職人・春原さんに出会います。しかし伝は、クラスメイト・海江田美緒が将来寿司職人になりたいといったとたん、「それ、無理じゃね?」と夢をすぐさま否定されたときに、勇気を出して声をあげることができませんでした。そこで春原さんのお店・寿司春へ、海江田さんもいっしょに、つれていってもらうことにしたのです……。
【シリーズ「おはなしSDGs」の特色】
・各児童文学賞受賞作家やベストセラー作家など、現代を代表する一流童話作家の書き下ろし作品です。「物語の楽しさ」を第一に書かれた作品は、どの一冊をとっても、すぐれた児童小説として楽しむことができます。
・実力のあるイラストレーターによる挿絵が多数掲載され、確実に物語を読み通す手助けとなります。
・各巻とも、SDGsが掲げる17のゴールのうちの一つがテーマとなっており、いま世界が協力してその目標に向かわなくてはならない理由が自然と理解できるストーリーが展開されます。
・本文中に、物語とリンクさせるかたちで、関連する図表、グラフ、年表などが入ります。さらに、各巻の巻末で、テーマとしたSDGsのゴールについてくわしく解説しますので、テーマ学習の教材としても使用できます。
・SDGs全体について解説する「総論編」も刊行します。さまざまなゴールをテーマにした物語と、「総論編」を併読することで、SDGsについての理解がさらに深まるように設計されています。
・A5判、80ページ(一部カラー)。朝読書にもぴったりのボリュームです。
【シリーズ「おはなしSDGs」のラインナップ】
未来からの伝言 SDGsガイドブック(那須田淳)/貧困をなくそう(安田夏菜)/ジェンダー平等を実現しよう(戸森しるこ)/安全な水とトイレを世界中に(石崎洋司)/エネルギーをみんなにそしてクリーンに(森川成美)/つくる責任つかう責任(小林深雪)/気候変動に具体的な対策を(楠木誠一郎)/海の豊かさを守ろう(佐藤まどか)/陸の豊かさも守ろう(吉野万理子)/平和と公正をすべての人に(小手鞠るい)
身体、それは自由を賭けた戦いの場だ!
芸術、文学、映画、スポーツを通して
ジェンダーと身体をめぐる諸問題を読み解く
「本書の目的は、ジェンダーの諸問題とは、フェミニストと女性だけの懸案事項(ビジネス)ではなく、芸術、文学、スポーツ、その他のメディアやエンターテイメントを含む文字通りの各種商業(ビジネス)にも浸透しているという事実を示すことにある。ジェンダーに関する偏見や先入観は、性別や年齢、政治的信条に関わらず、誰もが何らかの形で日常的に触れ、無意識のうちに内面化し、消費している。」
(「 序ージェンダー化された身体はどこへ向かうのか 」より)
【目次】
序ージェンダー化された身体はどこへ向かうのか(川本 玲子)
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1 女性の身体ーー許される居場所とふるまい
第一章 19世紀ヨーロッパの音楽界における楽器と身体
--ピアニスト、クララ・シューマンの音楽活動を中心に(小岩 信治)
第二章 絵画が捉えた女性を取り巻く社会的変化
--エドガー・ドガとメアリー・カサットの作例から(小泉 順也)
第三章 「ポスト」新自由主義的ジェンダー再編
--『イン・ハー・シューズ』から『花子とアン』へ(早坂 静)
第四章 中国都市の「広場舞の女性たち」
--公共空間で踊ることの意味(南 裕子)
2 男性の身体ーー期待されるパフォーマンス
第五章 コミュ力時代の男たち
--障害、男性性、クリップ(河野 真太郎)
第六章 スポーツと「男性性の保護区」の変容(坂 なつこ)
第七章 フォード・マドックス・フォード『パレードの終わり』における男性性と身体(川本 玲子)
第八章 ラストベルトの生
--炭鉱と男性性の幻想(越智 博美)
3 身体を超えてーー想像力が切り開く可能性
第九章 女形を通してみる江戸のジェンダー(柏崎 順子)
第十章 共感と視線ーーハナ・ギャズビー『ナネット』と未完の物語(川本 玲子)
第十一章 ケア労働と代理母出産の「ユートピア」(河野 真太郎)
主人公は「ピンクの影」を持つ男の子。この世界では「男の子=青の影」「女の子=ピンクの影」という価値観が普通。でも主人公の影はピンクで、ドレスを着たり、踊ったりすることが好き。周囲との違いに悩みながらも、父親が「お前はそのままで素晴らしい」と受け止めてくれたことで、自分を肯定できるようになる。
「ジェンダー平等と公平についてのおはなし」シリーズは、影の色という比喩を通じて「自分らしさ」「多様性」「性別固定観念の更新」をやさしく描き出す絵本シリーズです。“影の色” というユニークな比喩を通して、性別や固定観念にとらわれない「自分らしさ」と「多様性」 をやさしく描き出します。幼い読者から、保護者・教育者にまで届く、子どもだけでなく、大人の心にも響くメッセージを持った作品です。読み聞かせの時間はもちろん、親子の対話や学校・図書館での教材としても最適!
なぜこれほどまでに日本のジェンダー平等は進まないのか?
公正な社会への道筋を、平等の国フランスの歴史に遡り考える!
政治・経済分野の「パリテ」を達成し、さらに同性婚や生殖補助医療、氏の選択にまで法制度を広げた国、フランス。フランス人権宣言と憲法の歴史的展開、そして今に至るまでのフランス政策動向を丁寧に追いつつ、日仏の比較法的検討を通じて、日本のジェンダー平等実現に向けた法・政治分野の課題を提示する。
第一章 フランス人権宣言の成立と現代的人権の展開──人権の歴史、日本への影響
第二章 女性の権利宣言からパリテまで──ジェンダー論の系譜
パリテ通信 第1〜3回
第三章 フランスの家族論と社会の変容
パリテ通信 第4回
第四章 日本の家族法をめぐる問題
パリテ通信 第5回
第五章 日仏の比較からみた日本の課題
パリテ通信 第6回
刑事司法は性暴力加害者をどのように扱ってきたのか。強姦加害者の責任を問う法のあり方をジェンダーの視点から検証し、性暴力加害者の責任を問う法のあり方を提言し衝撃を与えた元版に、2017年の性犯罪についての刑法改正以降の状況を増補。
ジェンダー史の起源、発展、受容から今後の課題と最新潮流まで。分野の動向を俯瞰し押さえるべき知識をコンパクトに収めた入門書。
フェミニズムやLGBTQ運動などからジェンダー史がいかに生み出され、奴隷制、資本主義、移民、帝国の歴史解釈をどのように変えてきたか。インターセクショナリティのインパクトにジェンダー史がどう向き合い変化してきたかを描き、分野の今後を提示する。基礎知識のみならず、最新潮流に触れられる最良のジェンダー史入門書。
【原著】Antoinette Burton, Gender History: A Very Short Introduction (Oxford University Press, 2024)
日本語版への序文
凡 例
序 章 ジェンダー史の文脈
第一章 ジェンダー史という領域のいくつかの起源
第二章 ジェンダー史が飛び立つ
第三章 インターセクショナリティとジェンダー史の展開
第四章 近代以前へ、アメリカ大陸を超えて
第五章 主体をクィアする
結 論 ジェンダー史の複数の未来へ向けて
訳者解説
読書案内
参考文献
人名索引
事項索引
SDGsでは性感染症予防やジェンダー平等が明記され、保護者の強力なニーズもあり、性教育に注目が集まっている。国際標準の性教育は学校が拠点となる。日本のボトルネックは何か、いかに打開し実践を切り拓くか、理論的に論じる。
はじめにーー性教育のさわやかな風を吹かそう
第1部 包括的性教育とは何か
第1章 性教育の新しい時代を拓く国際的スタンダード
--『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』初版から改訂版へ
【補足資料1】アメリカ性情報・性教育協議会(SIECUS)の「包括的性教育ガイドライン」(第3版、2004年)
第2章 性教育におけるテーマ主義と課題主義
--テーマ主義を悪用された都議会での性教育バッシング質問にも触れて
第3章 “青少年の性”はどう捉えられてきたか
--戦後日本の性教育政策と国際的スタンダード
第2部 包括的性教育をすすめる
第4章 乳幼児期から包括的性教育をすすめる
--人生のはじめだからこそ偏見のない性の学びを
【補足資料2】乳幼児の性教育で「からだ学習」をすすめる10のポイント
第5章 学校教育の現場で包括的性教育をすすめる
--学習指導要領の問題点と国際的スタンダードへの展望
第6章 包括的性教育の立場で「性教育の手引」を発展させる
--東京都教育委員会「手引」の問題点の解明と性教育実践の展望
第7章 性教育をすすめるとき、すすむとき、そして立ち止まるとき
--ゆたかで多様な実践の可能性
おわりにーーいまこそ性教育政策の転換のとき
本書は、新しいジェンダー・アプローチから、フランスで同性婚が認められるまでの法的・社会的な歴史を紐解くとともに、男女平等の時代における生殖補助医療・親子関係の法的矛盾を明らかにすることで、家族法の抜本的改正のための議論の枠組みを提示する。
序文 「みんなのための結婚」をめぐる大論争
男女の自然的差異 VS 性の無差別化
パックスと同性カップル
ジェンダーと家族、歴史の欠除
第一章 ジェンダー関係アプローチ
二つのレベルのジェンダー
人のアイデンティティとしてのジェンダー
社会的関係のあり方としてのジェンダー
性別に関わる関係の四つの形
男女の二元性を超えるものとしての、性の区別
序列と不平等、権威と権力の区別
属性か、役割配分か
役割についての別の考え方
第二章 性的平等と結婚の変貌
結婚から脱結婚へ
結婚とは何かは誰もが知っているはずだ
近代自然法の「原初の家族」
民事婚の中核をなす父子関係の推定
婚姻外の母子関係と父子関係
婚姻内の母子関係と父子関係
婚姻秩序と男女の序列
一つの「全体」としてのカップルから二重奏カップルへ
カップル関係の制度としての結婚
脱結婚の時代
第三章 生殖、子をなし親になること、「みんなのための親子関係」
同性愛者 VS 異性愛者
スケープゴートの論理を解明する
「本当の親」についての議論の罠
親族体系の忘却と子どもをつくることの自然主義化
婚姻親子関係モデル
養子縁組は、もはや子どもの歴史を消去しない
「見ざる聞かざる」モデル
女性による提供
フランスの生殖補助医療に関する法は本当に「倫理的」なのか
ドナーを介して子どもをつくることを認めるために
結論
家族法の改正に向けて
巻末資料
訳者あとがき
ジェンダー概念が切り開く、これからのメディア論!
デジタル化と多様化が進むメディア。
SNSを介したフェイクニュースやヘイトスピーチの広がり。
それでもスマホを手放せない私たち。
メディアと社会の今をとらえるとき、「ジェンダー」は最適なレンズとなる。
メディア論の基礎をジェンダーの視点から学ぶ、新しい入門書。
【「序章」より】
日本の高等教育では、「女性」「ジェンダー」「多様性」といった概念は現在においてもまだ主流のテーマにはなっておらず、取り残された課題となっている。メディア論の領域でも例にたがわず、ジェンダー概念からメディアについて考える体系的な教科書はいくつかの例外を除いては刊行されていない。つまり、メディアに関する世界では、そもそも調査対象としての「メディア業界」がジェンダー不平等な構造になっているだけでなく、「メディア論」や「メディア研究」においても、男性の側から見た世界観、つまり社会の半分側からしか見ていない世界観を、あたかもそれがすべてであり全体像であるかのように考え、拡大、発展してきたと言えるのだ。
しかし、そうであるからこそ、ジェンダーの視点は情報化社会の構造、ひずみ、課題を考察する際に用いるべき優れた拡大鏡となり、現代の情報化社会が抱える諸課題の所在を案内するナビゲーターになりうるのではないだろうか。たとえば、差別的な視点を含むCMに対するネットでの「炎上」や、Twitterによるヘイトスピーチやミソジニックな投稿、蔓延するフェイクニュース、あるいはアイドルやファン文化などは学生たちにも身近な話題だが、こうしたことは「ジェンダー」というレンズを通して見てみることで、あらためてその商業主義や権威主義、男性中心の嗜好とそれらへの対抗的な行為などがはっきりと浮かび上がるようになり、メディア特有の問題の諸相が明らかになっていくだろう。
子どもは社会的・文化的にジェンダーの影響を受け複雑に関係している。実践に基づく子どものジェンダーに無関心な保育現場への提案。