自分で見つけてとってきた小さなクワガタムシは、もう売られているどんな大きなクワガタムシよりも大切なクワガタムシになります。そして、飼うためには、どんな所でどんなくらしをしているのか、なにを食べているのか知らねばなりません。この本は、近くの草原や林、ちょっと遠くの山に行けば見つけることのできる昆虫たちのくらしと飼い方がのっています。
戦国の争乱期に遅れて僻遠の地に生れたが故に、奥羽の梟雄としての位置にとどまらざるをえなかった伊達政宗の生涯を描いた『馬上少年過ぐ』。英国水兵殺害事件にまきこまれた海援隊士の処置をめぐって、あわただしい動きを示す坂本竜馬、幕閣、英国公使らを通して、幕末の時代像の一断面を浮彫りにした『慶応長崎事件』。ほかに『英雄児』『喧嘩草雲』『重庵の転々』など全7編を収録する。
「カフカ伝説」といったものがある。世の名声を願わず、常に謙虚で、死が近づいたとき友人に作品一切の焼却を依頼したカフカー。だが、くわしく生涯をみていくと、べつの肖像が浮かんでくる。一見、謙虚な人物とつかずはなれず、いずれ自分の時代がくると、固く心に期していたもの書きであって、いわば野心家カフカである。
敗戦後の福岡市民は、どう考えていたのか。アメリカ軍は、敗戦2カ月後に、福岡市民74人を呼び、戦時下の市民生活、空襲への対応、時の政府に対する反応、進駐軍の政策、さらに天皇制を含む、今後の日本の進路についての聴取を行なった。ここには、敗戦国の苦しみや、嘆きだけでなく、未来に向かう福岡市民の声があった。
「つかれて かえってきても、この子をみると、こころがはればれするな。おばあさん」「ほんとうに。いやなことも、わすれますね。おじいさん」
地球の人口は現在60億人です。ゆえに、だれでも将来の市場に変化が起こるということは理解できるでしょう。しかし、市場がどう変わるのかを予測しないと戦略的に大きなミスを犯すことになります。ナチュラル・ステップが示す四つのシステム条件は、市場の変化を予測するためのツールとなるのです。将来の市場で勝ち抜くためには、ただ洗練された省資源の技術を開発するだけでは充分ではありません。物質や原料を、将来の市場競争において勝てるだけの条件にあったものに徐々に切り替えていくことが大切なのです。
単に、人生を描くためなら、地球に表紙をかぶせるのが一番正しいー誰もが無頼派と呼んで怪しまぬ安吾は、誰よりも冷徹に時代をねめつけ、誰よりも自由に歴史を嗤い、そして誰よりも言葉について文学について疑い続けた作家だった。どうしても書かねばならぬことを、ただその必要にのみ応じて書きつくすという強靱な意志の軌跡を、新たな視点と詳細な年譜によって辿る決定版評論集。
本書は、単語やフレーズを指さしながら会話ができる本です。実際の会話の場面で話し相手に興味を持ってもらうための工夫がいたるところでなされています。言葉の一つ一つは、使うためはもちろん、現地の人たちに“ウケる”ことも考えて選ばれており、イラストも興味をひくために盛り込みました。第1部「指さしシート」は、見たいページがすぐに開けるよう、状況・項目別に分類されています。各単語には、できるだけ実際のヒンディー語の発音に近い読みがなを付記。第2部は、ヒンディー語の基本知識、文法や会話のコツなどコミュニケーションをさらに深めるためのページを収録。第3部は、便利な辞書形式の単語集で約2500語(日本語→ヒンディー語)を収録しています。
洗練された都会的なセンスと、古今東西の建築から素早くかつ貪欲に学ぶ研究心、百戦錬磨のテクニック、そして万年青年のようにしなやかな精神ー宮脇檀の世界から住宅設計の精神を、さあ、老いも若きも一緒に学ぼうではないか。