名人といわれた人間国宝をはじめ落語家の名人芸が楽しめるシリーズ。東京の落語を代表する二人は江戸情緒を練りに練った構成で聴かせる黒門町。そして隠れた名人とも言われる可楽の庶民派落語が楽しめる。
落語CDの定番「NHK落語名人選」の新ヴァージョン。前の名前は月の家円鏡(つきのやえんきょう)として知られ、襲名後は寄席を中心に活躍し、大御所的存在となった円蔵の落語。
古今亭志ん生の名演集シリーズ全44タイトルが、リマスタリングし、さらに演目を組みなおして再登場。ジャケットには、ラクゴニメでおなじみの山藤章二の似顔絵と橘左近の寄席文字を使用。
名人、志ん生の落語2題。のちに文部大臣賞を受賞する女郎屋噺「お直し」とポピュラーな「寝床」。放蕩三昧の青春時代に裏打ちされたヨレた語り口がたまりません。全盛期の録音である前者よりも、晩年でかなりヨレヨレになった後者の方が味わい深い。
倒れて後にカムバックしてからの志ん生、ノドの手術を終えてからの文楽…そういう音源がCD化されるのは、貴重な記録という意味も含めて、うれしいことではあるのだが、どうもねぇという気分もなくはない。できれば絶好調時代を聴きたい。これが正直な話。
圓生百席の45名中の33枚目。74年吹き込みの噺が収録されている2枚組。1枚目は大阪の金原亭馬生から教わったという「猫定」。猫の仇討ち怪談噺。2枚目は初代柳家小せんから習ったという「寝床」。義太夫つきの古典もの。いずれもたくまざる巧さはまた格別。
66〜70年の談志の「ひとり会」を収録している。色気よりも才気と凄味のきわだった噺を聞かせていた頃である。落語ファンなら是が非でも欲しいボックスだ。対談のゲストにアダチ龍光や桂文楽、桂枝太郎を迎えている談志の芸論列伝シリーズは興味深いおまけで、談志の志向する話芸がそこに垣間見える。特典CDの“談志・円鏡歌謡合戦”(ニッポン放送音源)はマニア必携のもの。
異世界に迷い込んでしまった少女を描いた『花とゆめ』掲載の、ひかわきょうこ作品のドラマCD三部作の第1段。ひかわ作品だけに、シッカリしたドラマ構成で安心して楽しめるアルバムだ。ただ原作自体が現在進行中だけに、どうまとめるか……。