妻の失踪を皮切りに、緒方隆雄の人生は悪いほうへ悪いほうへと雪崩れる。失職、病、路上生活、強盗致死…。二〇〇八年六月八日午前九時。五年の刑期を終えて、緒方は滋賀刑務所を出所する。愛も希望も潰えた。残されたのは、凡てからの自由。たった一人、この世の果てへと歩き出す。衝撃のラストが待ち受けるー。魂を震わす、慟哭の物語。
前衛芸術家として世界の美術界の頂点に君臨する草間彌生。一九五七年に単身渡米し、七三年に帰国してから現在にいたるまで、国内はもちろん世界各国の美術館で大規模な個展が開催されており、多くのファンを魅了し続けている。「私は人の影響を受けたことがありません。自分自身の芸術を信じているからです」「私はこの水玉一つで立ち向かってやる。これに一切を賭けて、歴史に反旗をひるがえすつもりでいた」など、草間彌生がこれまでに発してきた数々の言葉から、自らの闘いの軌道と哲学を語った初の新書。
AIと脳の根本的な違いとは?人間の真実まで見えてくる、最も明快な6つの講義。ジェフリー・ヒントン(Google)、ヤン・ルカン(Facebook人工知能研究所)のインタビュー収載!Eテレの人気シリーズ、そのエッセンスを1冊で!
旧本陣・一柳家の長男・賢蔵と克子の結婚式が執り行われた夜、夫婦は無残な惨殺死体となって発見される。不気味な琴の音、血みどろの日本刀、三本指の男の手形が示すものとは?金田一耕助が初登場する記念碑的作品(『本陣殺人事件』)。歌劇団の主宰者でソプラノ歌手の原さくらが失踪。やがて、コントラバス・ケースの中でさくらは死体となって発見される。そしてまた新たな犠牲者がー。探偵・由利麟太郎と新聞記者・三津木俊助の名コンビが謎に挑む(『蝶々殺人事件』)。
人間らしさとはなにか?どこがユニークなのか?先端科学の解答がここにある。意識、言語、社会、倫理、芸術、コミュニケーション、心と体、サイボーグ化ー“人間”に秘められた大いなる謎を明かすべく、脳神経科学の第一人者が、満を持して放つ渾身の書。人間探究のサイエンスとしての脳科学の到達点。
驚きを与える製品をどう作るか。自転車用の見えないヘルメット、ノートと音声を連動させたペン、頭脳戦の要素を組み込んだベーゴマなど、9つの事例を紹介。
世のなかには、星の数ほどマンガがあるけど、本当に面白くてためになるのは、どれ?この本では、マンガの達人たちが「文学」「職業」「歴史」「戦争」「科学・学習」「スポーツ」などテーマに分けて、100作品を紹介。教科書よりも深く学校よりも楽しい、知力アップの最強ガイド!
芸術創造の長い歴史のうえで芸術の保護者たるパトロンの果たした役割は大きい。富と権力を誇るルネッサンスの王侯貴族や教会、新興の近代市民階級、コレクターや画商、現代の政府・企業。彼らは芸術のあり方にどんな影響を与えたのか?美術館や展覧会が登場した意味とは?社会的・経済的担い手とのかかわりに光をあてるユニークな美術史。
医学芸術社NCブックス『疾患理解とケアプランのための看護過程セミナー』で3分冊になっていたものを1本化。3冊に収録されていた30疾患に、さらに8疾患を加え、代表的な疾患を完全カバー。看護のベテランによって、看護学生のニーズを踏まえて書かれた本書は、基本を押さえ、基礎力を身につけるのにうってつけの1冊。
三百八十余年前、尼子の落武者たちを財宝目当ての村人達が惨殺。二十数年前、村人三十二人を田治見家の当主・要蔵が無差別殺戮。そして今また、この呪われた村で新たな連続殺人が勃発した。平凡なサラリーマン生活を送っていた田治見家の血縁者・寺田辰弥が突如巻き込まれた血みどろな事件の真相を、はたして金田一耕助は見破れるのか?!鍾乳洞への冒険と落武者の残した財宝捜し、凄惨な殺人事件と緻密な論理性…本格探偵小説と伝奇ロマンが見事に融合、横溝文学のあらゆる魅力が縦・横・無・尽に駆け巡る迫力長編。
世界中の「世界一」を集めた世界一の本の最新版。みんなが知っている有名な世界一から、聞いたこともない世界一までまとめて大公開。思わず見入ってしまう写真や記事満載で楽しむ、世界一の数々。
ヒトの子どもは円と円を組み合わせて顔を描く。でもDNAの違いわずか1.2%のチンパンジーにはそれができない。両者の比較からわかってきた面白いこととは?キーワードは「想像」と「創造」。旧石器時代の洞窟壁画を出発点に、脳の機能や言語の獲得など、進化と発達の視点から考察する。芸術と科学の行き来を楽しみながら、ヒトとは何かを考えよう。
「記憶は不思議ならせん階段である」。生命と記憶の秘密を探る福岡ハカセの長い旅は、刺激的な脱線の連続。地球上で最も成功している生物とは?実は進化に目的はない?コンピューターはクイズで人間に勝てるか?そして記憶は何のためにあるのか?…知的好奇心を心地よく刺激される66の冒険譚。
おしゃべりするプレーリードッグ、仲間を助けるネズミ、葬式をするカササギ、人間と駆け引きするイルカ…。科学の研究が進むにつれて、動物たちは想像以上に賢く、優れた感性をもち、高い能力を秘めていることがわかってきた。びっくりするような行動や、思わず吹き出してしまうようなエピソードが、百点以上の表情豊かな写真とともに綴られた、愛すべき動物エッセイ。
「週刊アロー」の記者高坂昭吾は、台風の夜、子供がマンホールに落ちて死亡する事件に遭遇し、その時知り合った高校生稲村慎司からふしぎな話を聞いた。慎司は超常能力者なのか?数日後、高坂は慎司の従兄織田直也の訪問をうけた。彼もまたサイキックか?そんなある日、高坂の昔の婚約者が誘拐された。しかも犯人は、高坂に身代金を持参せよというのだ。一方、慎司は何者かに襲われ重傷を負った。事件は次々と意外な方向に進展する…。
資産倍増とマネー・マネジメントのための卓越した手法を初めて公開。
ビールであってビールではない、その多彩、多様な魅力を五感で味わう。