文学館は“知”のミュージアム。1960年代初期、川端康成、高見順などの作家や研究者たちが起こした日本近代文学館設立運動。著者はその草創期から事務方として係わり、のち50余年を文学振興のために尽力した。これは当事者ならではの詳細な記録である。-参考資料多数。
院派・円派・慶派などに分かれ、京都・奈良・鎌倉や地方の寺々に仏像を残した仏師たち三九名を収録。事績と作風の特徴を図版とともに解説する。優れた造仏の技量に加え、時代と社会のなかでの個性豊かな生き様に迫る。
歴史の勉強は「1603年徳川家康が江戸幕府を開く」ということをノートに書いて暗記することではありません。歴史は、実際に存在した人間たちの物語です。何か事件が起こったときは、必ず理由があります。理由がわかれば「ああ、それは争いが起こるよね」と納得し、理解することができます。この本では、歴史の流れと事件の背景がビジュアルでわかります。覚えようとせずに、マンガを読むように気軽に見て・読んで歴史のストーリーを楽しんでください。
就職予定だった会社が潰れ、職なし家なしになってしまった紗和。人生のどん底にいたところを助けてくれたのは、壮絶な色気を放つあやかしの男。常磐と名乗った彼は言った、「俺の大事な花嫁」と。なんと紗和は、幼い頃に彼と結婚の約束をしていたらしい!突然のことに戸惑う紗和をよそに、常盤が営むお宿で仮花嫁として過ごしながら、彼に嫁入りするかを考えることになって…?トキメキ全開のあやかしファンタジー!!
鎌倉古民家カフェの新米店長・香帆が経営に頭を悩ませていると、突然同居する白猫の「公爵」が語りかけてきた。曰く、自分は猫神見習いで多くの猫を幸せにする必要がある。故に猫相談を始め、集客に一役買う、と。半信半疑の香帆の前に現れたのは、公爵から依頼を受けたという美青年・青藍。青藍≠公爵設定に付き合いつつも、香帆は大いに助けられるが、公爵の助力の裏には香帆との長い輪廻転生の縁があって…?
本書は、20年以上も前に行われた養老孟司氏の講演録をまとめたもの。しかし、デフレ、少子高齢化など、講演当時と日本社会はあまり変化していない。20年以上前の講演録であるにもかかわらず、現代を予見している内容になっている。9講演を収録している。
近藤誠一・元文化庁長官の「日本人」を探る知への旅。匠の言葉で紐解く「日本人の心」
古代日本で中央と地方を結ぶために整備された道と、早馬の中継地として設置された駅。交通制度の変化や道路網の発達により、その役割はどのように変化してきたのか。現代まで続く道と駅の歴史をわかりやすく描く通史。
鎌倉・室町・江戸幕府の特色を具体的に比較検討し、一冊にまとめて論じた書籍は極めて珍しい。三大幕府の組織・制度・法律を具体的エピソードで徹底紹介する。ドラマ・映画・小説・漫画などをさらに楽しむための必読書だ。
鎌倉大仏付近の丘の上で撲殺体が見つかった。神奈川県警捜査一課の吉川元哉は、幼馴染で鎌倉署刑事課強行犯係の小笠原亜澄とまたしてもコンビを組まされる羽目に。殺されたのは美術館学芸員の鰐淵貴遙で彼はある美人画を熱心に研究していたという。関係者を訪ね歩く亜澄と元哉は絵画に隠された驚愕の真実へと辿り着くが…。