LGBT、SDGs、シェアリングビジネス、ストリーミングビジネスなど大きなトレンドになりつつあるトピックについて従来の理論的枠組みを踏まえながら事例とともに解説。
LGBT当事者を中心とした 20名の体験記を柱に、LGBT理解のために活動する当事者や支援者をコラムで紹介。性的少数者の生きづらさと同時に、社会や教会で確実に体現しつつある希望や実例を語る。神によって造られた一人ひとりは、性を含めてこんなにも多様であり、いかに自分らしく生きるか、いかに相手を尊重して生きることができるか、ということを伝える。キリスト教やLGBTについてよく知らなくても読める一冊。
【目次】
LGBTについて考える─最初のストーリーから……平良愛香(日本基督教団 川和教会牧師、本書監修者)
性別二分主義を考える─かつての同性愛嫌悪の反省から……塩谷直也(青山学院大学宗教部長)
LGBT施策は合意形成から─カミングアウトした政治家が描く社会……石坂わたる(東京都中野区議会議員)
トランスジェンダーの若者たち─相手の性別がわからないとダメですか……遠藤まめた(にじーず代表)、比企敦子(日本キリスト教協議会教育部総主事)
トランスジェンダーの教師と歩む学校─教育現場での取り組み……佐々木 園(基督教独立学園高等学校教員)
高齢クリスチャンのLGBT─歳を重ねても自分らしく生きる……めぐみ(カトリック信徒)、愛(カトリック信徒)
障害者のLGBT─ダブルマイノリティでも諦めない……田口ひろこ(日本バプテスト連盟大泉バプテスト教会員)
同性パートナーとの子育て・家庭づくり─さまざまな家族のかたち……小野 春(会社員)
地方で当事者として生きる─孤独と希望のはざまで……上野玲奈(日本基督教団牧師)
パンセクシュアルという在り方─「複雑さ」と向き合いながら……臼井一美(国際NGO職員)
カトリック教会のLGBT─安心できる祈りの場を求めて……野宮知弥(虹色のともしび元共同代表)
LGBTの牧師を招聘した教会─宣教課題を共に担えることが大事……森 なお(日本基督教団加古川東教会牧師)、同教会員
法とLGBT─個が尊重される社会を実現するために……内田和利(弁護士)
HIV/エイズに関わる中で─自分のセクシュアリティと信仰を捉え直す……生島 嗣(ぷれいす東京代表)
医学教育にLGBT理解を─他者の痛みに共感できる医療を……吉田絵理子(医師)
アフリカのLGBTI難民支援─迫害される側にいるイエス……島田順子(仮名)(カトリック信徒)
詩歌に込める当事者の思い─生きる、祈る、書く……堀田季何(俳人・歌人)
福音派教会とLGBT─「伝統」の壁を越える可能性へ ……寺田留架(約束の虹ミニストリー代表)
天からの贈り物はLGBTの子ども─あらたな学びに導かれて……阿久津マキ子(日本基督教団四條町教会員)
「中性」という性別を生きる─私たち全てを“良い”と言ってくださる神……勝山 孝(日本バプテスト連盟大泉バプテスト教会員)
台湾で同性婚を認める法律が成立するまでのLGBT運動、政治過程、法の内容を分析し、法施行後の台湾社会の変化と課題を考察する。
はじめに
第1章 「同志」の誕生と台湾社会
第2章 「同志」運動の生起
第3章 制度化される「同志」
第4章 同性婚から「婚姻平権」へ
第5章 自治体パートナーシップ制度という「破口」
第6章 婚姻平等をめぐる民意
第7章 蔡英文政権誕生と民法改正案
第8章 大法官解釈までの道のり
第9章 大法官第748号解釈の論理
第10章 国民投票による決戦
第11章 特別立法による制度化
第12章 同性婚法の内容と残された課題
第13章 ポスト同性婚台湾が日本に示唆するもの
おわりに
LGBTが人口に膾炙するにつれ、ネット時代の今日、SNSのそこここで小ぜりあいのような応酬が繰り返されています。LGBTに対し、左巻きとか利権狙いとか、糾弾主義とか行きすぎた主張だとか、ネットで無責任に詰なじる声を見るたびに、ゲイの一人として、われわれはこの30年そんなこと言ってきたかな、と不思議な気がします。性的マイノリティーの社会運動が、近代人権思想に立脚し、条理にもとづく穏当な主張を積み重ねて今日に至っていることは、本書を一読していただければおわかりいただけるのではないでしょうか。
「LGBTQ+」という言葉で総称されるセクシュアル・マイノリティについて、ビジネスパーソン向けに基礎知識や社会の動き、ハラスメントの防止策などをまとめた書籍です。誰もが安心して働ける環境をつくるために知っておきたい知識をやさしく解説します。
政治、スポーツ、文化、メディアにおけるLGBTQコミュニティの平等を求める闘いの節目と歴史的な瞬間をとらえ解説。故ダイアナ妃やウィリアム王子、エルトン・ジョンなどLGBTQ運動の支援者や著名人の声を貴重な写真とともに紹介する。
立正大学法学部・法制研究所共催2020年度公開講演会『グローバルにみた日本のLGBTと人権保障』(2021年1月23日開催)の記録。
第76回大会:シンポジウム1非典型的な困難への給付のあり方とその要保障性の検討(秋元美世、片桐由喜、常森裕介、林健太郎)/シンポジウム2LGBTQと社会保障法制における配偶者概念の再検討(増田幸弘、谷口洋幸、二宮周平、衣笠葉子)/ミニシンポジウム 犯罪行為をした知的障害者の社会復帰支援(丸谷浩介、森久智江、水藤昌彦、木村茂喜)/書評/判例回顧/学会関連情報
・性の要素は身体の性、性の自己認識(性自認)、性的指向、性別表現、性役割、指定された性(社会に割り当てられた性)など多岐にわたる。これらのいずれかが多数派と異なる人々は性的マイノリティとよばれる。
・性的マイノリティ当事者は“医療”を利用する患者の数%を占めると考えられ、すべての診療科の医療スタッフは、見えにくいながらも日常的に接しているはずである。
・しかし、多くの医療スタッフにとっては系統的に知識を得る機会は限られている。本特集がその一助となればと思う。
■ 医療スタッフが知っておきたい性的マイノリティと医療
・はじめに
・LGBTと精神科医の役割
〔key word〕レズビアン(lesbian)、ゲイ(gay)、バイセクシュアル(bisexual)、トランスジェンダー(transgender)、精神科医
・性別違和、トランスジェンダーにおけるホルモン療法
〔key word〕性別違和、エストラジオール、テストステロン、性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)アナログ
・性同一性障害/性別違和に対する外科治療
〔key word〕性同一性障害(GID)、性別違和(GD)、性別適合手術(SRS)、緩和外科
・性同一性障害/性別違和と保険適用
〔key word〕性同一性障害、健康保険、ホルモン療法、乳房切除術、性別適合手術、混合診療
・性同一性障害/性別違和の診療ガイドラインとGID(性同一性障害)学会認定医/認定コーディネーター制度
〔key word〕日本精神神経学会、GID学会、性同一性障害の診断と治療に関するガイドライン、エキスパート研修会、認定医、認定コーディネーター
・地域における多施設連携から協働への進展
〔key word〕性別違和(GD)、連携、協働、地域、性同一性障害に関する診断と治療のガイドライン
・性的マイノリティ当事者が受診を躊躇しない外来づくり
〔key word〕性的マイノリティ、医療施設、受診、躊躇
・性的マイノリティの子どもーー教育と医療の連携
〔key word〕児童期、教育、医療、連携
・性的マイノリティ当事者を取り巻く現状ーー法律、結婚、生殖医療など
〔key word〕同性パートナー、子なし要件、手術要件、婚姻要件、同性婚、配偶子提供
●TOPICS
神経精神医学
・重大な他害行為を行った精神障害者の社会復帰ーー医療観察法
臨床検査医学
・Lp(a)の臨床的意義アップデート
麻酔科学
・新しい静脈麻酔薬レミマゾラム
●連載
この病気、何でしょう? 知っておくべき感染症
・22.単包虫症(診断は肝?胞と思いますが、何となく違うような気もします)
〔key word〕単包虫、単包条虫、包虫症、エキノコックス症、中間宿主、アルベンダゾール
オンラインによる医療者教育
・8.Withコロナ時代の内科系診療参加型臨床実習:兵庫医科大学の事例ーーハイブリッド型の診療参加型臨床実習
〔key word〕Moodle、Teams、ハイブリッド
ユニークな実験動物を用いた医学研究
・6.ヒツジ:胎仔を用いた先進医学研究
〔key word〕ヒツジ胎仔、ヒト血液キメラ、ヒト胎児モデル
●フォーラム
子育て中の学会参加
・14.学会中の戦慄
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
家族について考えるきっかけに。
多様なLGBTQファミリーの姿を描き、家族のあり方や子育ての悩みに寄り添う。法や政治などいろいろな視点から見えてきた現状と課題、そして広がる家族の未来について対話をまとめる。
●巻頭特集は「自民党総裁選 安倍氏の負の遺産を断ち切るのは誰だ」
AERA10月4日号の巻頭特集は「自民党総裁選」。
「安倍氏の負の遺産を断ち切るのは誰だ」と題して、自民党の国会議員や政治ジャーナリスト、各界の識者など11人にインタビューしました。
9月29日に投開票される自民党総裁選。河野太郎行政改革相、岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、野田聖子幹事長代行の4人が立候補し「総理の椅子」をかけた多数派工作が続いています。しかし、現政権の支持率が低下、総選挙も控えたいま、「首のすげ替え」的総裁選はあまりにご都合主義です。特集では、長く行動を共にした石破氏のもとを離れ、河野氏の推薦人となった衆議院議員の平 将明氏や、故加藤紘一元自民党幹事長の三女で岸田氏の推薦人となった加藤鮎子氏に、それぞれの候補を推薦する理由、その先にある「改革」について取材。ジャーナリストの田原総一朗氏、法政大学教授の杉田敦氏には、「新総裁がやるべきこと」や「私たちはこの総裁選とどう向き合うべきか」をインタビューしています。
さらに、「ラ・ボエム」や「モンスーンカフェ」などの飲食店を展開するグローバルダイニングの長谷川耕造社長、医療ガバナンス研究所の上 昌広理事長、日本学術会議の前会長で霊長類学者の山極壽一氏、法学者の谷口真由美氏、社会活動家の湯浅 誠氏、「あなたのいばしょ」理事長の大空幸星氏の6人に、自民党新総裁の「条件」を聞きました。
立憲民主党の福山哲郎幹事長にもインタビュー。自民党総裁選をどう見るのか、を聞いています。福山氏は、いずれも自民党の幹部といっていい候補者なのに、コロナ対策を巡る反省の言葉がないこと、4人の政策がバラバラで党としてのアイデンティティーが感じられないこと、自民党政権下では「選択的夫婦別姓」「LGBT平等法」「脱原発」は実現できないことなどを指摘。立憲民主党が示した「政権交代したら、最初の閣議で決定する項目」については、その実現に自信を示しました。
●表紙は、ヒップホップユニットのCreepy Nuts
セカンドフルアルバムを発売したばかりのヒップホップユニット「Creepy Nuts」が登場。3ページにわたるグラビア&インタビューも掲載。撮影はもちろん蜷川実花
セカンドフルアルバム「Case」をリリースしたばかりの二人は、日本一のラッパー「R-指定」と世界一のDJ「DJ松永」のユニット。インタビューでは、スポットライトが当たるよう
「誰もが生きやすい社会」を目指すことは「個人として尊重される社会」を目指すこと。米国と日本で出会った当事者のリアルな声。
LGBTQ+とSDGs。「誰も置き去りにしない」世界に向けて。「性」を表すのは「男」と「女」だけじゃない!?性自認・性的指向・性表現…自分のセクシュアリティーを多面的に捉えることで見えてくる豊かな世界を感じよう。14歳から読める!わかる!カラー図版満載!!