弥佑死す!?そんなことがあってたまるか!
血相を変えて飛び込んできた北町奉行所同心・服部左門の一言が、一郎太と藍蔵を絶句させた。犯行現場の路地に横たわる弥佑は、正面から袈裟懸けに一刀両断されたらしい。
野次馬をかき分けるようにして弥佑の父・照元斎と検死医・源篤が現われた。正面から挑んで、弥佑ほどの遣い手を倒す者が江戸にいるとは思えない。
案の定、首筋に針の穴のような跡が見つかる。紫に変色した唇や指先は、弥佑が呼吸困難に陥った兆候だ。トリカブトを塗った吹矢を使用したに違いない、と照元斎が断言する。下手人は椎葉虎南、初老ながら並外れた業前の持ち主だという。
弥佑はこれまで陰になり日向になり、一郎太の身辺を警護してきた。さっそく、弥佑の住処を探し当てた一郎太は、文机に残された、誰が新田与五右衛門に漏らしたのか、と記された覚書を見つけて呆然とする。
新田は御広敷膳所台所頭の地位を利用して悪事を働き、一郎太に成敗されたばかりだ。弥佑が新田を調べていた!? では、新田が一郎太の命を狙っていると踏んで、秘かに警護しようとしていたのか。一郎太と藍蔵の必死の探索が始まる。
大好評書き下ろし痛快時代小説第8弾!
オールマイティな治療を手掛ける一般開業歯科医師(GP)に必要な矯正歯科治療の基礎とテクニックを、1,000点を超える図版でわかりやすく解説。書籍でありながら、座学を超えた矯正歯科臨床のリアルが実感できます。また治療アトラスページでは、「このメカニクスで、だからこう動くのか!」とまるで目の前で治療が進んでいるように読み進めることができます。GPのための矯正歯科治療を、本書で学んでみてください。
Chapter1 成人矯正歯科治療の基礎知識
Chapter2 資料の採得と分析
Chapter3 矯正器具と治療技術の基礎知識
Chapter4 図解でわかる! 不正咬合のタイプ別治療アトラス
Chapter5 トラブルへの対処
クリニックの増加により競争が激化している歯科界では、患者さんの確保だけでなく、スタッフの確保も年々難しくなってきている。本書では、“日本の歯科医院における教育に「Evidence」を”のスローガンで旧来の歯科医院経営の在り方に一石を投じたスタディグループ・MID-Gのメソッドを、創設者の荒井昌海先生を監修に迎え、スタッフ教育と歯科医院経営に再現性をもたらすための具体的なノウハウとして余すことなく伝えている。
第1章 マニュアルシステム(業務の標準化)
第2章 スターシステム(階級制度)
第3章 就業規則と関連法令
第4章 求人面接と各種広告
第5章 治療の情報提供と説明
第6章 財務分析と経理
第7章 実践事例
インプラント業界をリードする世界のエキスパート75名が、その知識、技術、そしてフィロソフィーを惜しみもなく披露している一冊。内容としては、適切な埋入ポジション、硬・軟組織の増生、サイナスフロアエレベーション、無歯顎補綴、インプラント周囲炎、長期メインテナンス、合併症など、全分野を網羅。もちろん、最新の情報とテクニックも掲載されており、最高水準のインプラント治療を提供しようとしている臨床家必携の書である。
1章 臨床における意思決定:歯の保存か、それともインプラント埋入か?
2章 オッセオインテグレーションから予知性の高い長期安定へ
3章 インプラント外科手術について:インプラントの最適なポジション
4章 下顎臼歯部におけるインプラント埋入
5章 ショートインプラントの成功への道
6章 インプラント手術のためのイメージングと関連アプリケーションプログラムの進化
7章 上顎審美部位におけるインプラント治療の意思決定
8章 抜歯部位のマネジメント:ソケットグラフト
9章 抜歯窩へのインプラント埋入
10章 上顎前歯部における最適な審美的結果の追求
11章 インプラントおよび上顎結節移植片による予知性の高い審美的上顎前歯部再建術
12章 無歯顎患者ならびに部分欠損患者におけるインプラントの即時荷重
13章 側方アプローチによる上顎洞底挙上術
14章 歯槽頂アプローチによる上顎洞底挙上術の手順
15章 上顎無歯顎患者でのザイゴマインプラントの使用
16章 All-on-4とザイゴマインプラントを用いた無歯顎患者の治療
17章 水平的骨増生術式:GBR アプローチ
18章 フラップ進展デザインによる垂直的骨増生術
19章 成長因子:歯周病とインプラント治療への応用に向けた臨床開発
20章 骨再生のためのティッシュエンジニアリング概説
21章 インプラントの成功率を高めるための軟組織のマネージメント
22章 インプラントーアバットメントの接続:歯槽骨頂と軟組織の決定因子
23章 重度歯周病患者に対する矯正治療とインプラント治療の効果的な適用
24章 インプラント治療と顎矯正手術の連携
25章 荷重後の合併症の病因と管理
26章 インプラント周囲炎治療の再生プロトコル
27章 長期的成功に特化したメインテナンスの重要性
28章 長期的成功のためのインプラント周囲メインテナンス療法
29章 インプラントの合併症:予防策を必要とする現実
インプラント補綴の成否を分けるのは、「パーツの取り扱い」といっても過言ではない。本書では、元UCLA臨床教授の Schoenbaum氏が、アバットメントや印象用コーピング、各種スクリュー、ドライバーにトルクレンチをはじめ、インプラント補綴に用いられる器具・器材の扱い方を徹底的に解説。主要メーカーの製品をもとにした臨床ステップごとの説明に加え動画も付属する、インプラントパーツにフォーカスしたかつてない1冊!
第1章 インプラント補綴とは?
第2章 インプラント補綴における患者管理
第3章 補綴器具の取り扱いとその準備
第4章 精密な印象のためのステップ
第5章 インプラント修復に関する必須項目
第6章 理想的な最終補綴装置へ導くプロビジョナルレストレーション
第7章 補綴的併発症とその対応
エンド専門医である筆者が保険診療を念頭に一般開業医が手掛けるベーシックな内容に絞って、押さえておくべきポイントやテクニックを写真やイラストを交えてわかりやすく解説。取り上げた症例は、実際に保険診療で行われた、よく目にするような16ケースを選定。さらに巻末には、主に若手歯科医師から寄せられた根管治療に関する30の質問に答えるQ&Aのコーナーを設けた。効率的かつ質の高い治療技能の習得に役立つ必携の1冊。
Chapter 1 保険診療におけるエンドの考え方
Chapter 2 保険での抜髄処置
Chapter 3 根管充填と急患処置
Chapter 4 保険での再根管治療
Chapter 5 偶発症への対応
エンドのそこが知りたいQ&A30
研修を通じて特に歯周治療、歯周外科治療の技術向上に努める学術団体JIADSの瀧野裕行先生と5人の有志"こだわりペリオファイブ"による一冊。歯周治療に苦手意識を持っている歯科医師のために、疑問とする点や忘れがちな点を診察室サイドで気軽に確認できるようにまとめた。医院マネジメントから歯周外科、硬・軟組織のマネジメント、インプラントから審美形成外科まで幅広く網羅しており、文字どおりチェアサイドのサブノートとして活用できる一冊に仕上がっている。
第1部 こだわりペリオを成功に導くための医院マネジメント
第2部 明日から好きになる歯周外科
第3部 こだわりペリオの軟組織アプローチ
第4部 絶対に裏切らない再生療法
第5部 こだわりペリオから学ぶインプラント治療
第6部 歯周形成外科アドバンステクニックへの挑戦
歯周疾患およびインプラント周囲疾患とその状態に関する分類2017
1980年代から進化を続け、今や臨床に不可欠な技法となったラミネートベニア。本別冊は、こうした状況にもかかわらず、意外にもまとまった情報が得られない近年の状況を受けて登場。歯科医師向けには症例選択から支台歯形成、そして印象採得や装着に至る具体的な方法を示し、また歯科技工士向けには耐火模型法とプレス法の基礎から応用までを完全網羅。これ1冊でチェアサイドもラボサイドも満足できる、ラミネートベニア情報の宝庫!
Chapter 1巻頭グラフ
Chapter 2ラミネートベニアテクニック チェアサイド編
Chapter 3ラミネートベニアテクニック ラボサイド編
実際の臨床で生じたさまざまな経験や失敗に基づき、勤務医や受講生に伝えてきた内容が1冊にまとめられている。第1弾は「治療計画・治療順序編」(第2弾も近日発刊)。どのような治療が患者さんごとに必要か、長期的な予後から何がベストだったかを、この本を読んで理解してもらうことで今後の臨床のヒントにつなげてほしい。
Chapter1 どのような歯科医師になりたいか? 臨床現場での心構え
Chapter2 検査診断の基礎を学ぶ 資料収集&読影
Chapter3 なぜ治療計画に17項目が重要か? 臨床の幹:3領域(現状の検査17項目)
Chapter4 3領域(現状の検査17項目)を臨床応用したケースから学ぶ
Chapter5 患者さんのための交渉学,歯科医師のための交渉術とは?
「ザ・クインテッセンス」誌の人気連載「GPが知っておきたい診断・治療のための臨床解剖」が待望の書籍化! 写真とイラストをふんだんに用いて、歯科の臨床にかかわる解剖学を臨床医の視点でわかりやすく解説している。歯科医療従事者にとってとくに重要な「患者の口腔内と同じ角度から見る解剖」を学ぶことができる画期的な1冊。スタンダードの知識の獲得から臨床への応用までをカバーする歯科人必読の解剖書。
Chapter1 三叉神経と上顎骨・下顎骨の解剖
Chapter2 イメージが湧きにくいエリア:上顎洞と後上歯槽動脈
Chapter3 歯科医師が絶対に避けて通れない部位:オトガイ孔
Chapter4 下顎インプラント最大の難関:下顎管
Chapter5 伝達麻酔の解剖:翼突下顎隙・臼後部
Chapter6 知っておくと便利な構造物:大口蓋孔・切歯管
Chapter7 視点を変えて見るとこんなに違う:診療目線で口腔内から見た表情筋
Chapter8 正常構造を理解する:顎関節と周囲の筋
Chapter9 知れば知るほど見えてくる:口腔底とその周辺の構造
Chapter10 口腔上顎洞瘻閉鎖術の臨床解剖
Chapter11 口腔および咽頭周囲隙の臨床解剖
患者対応の基本、医療面接を知らぬまま、「うまく指導ができない……」と悩んでいませんか。小難しい理論や分析は一切なし。マスクの有無やイスの位置で、チェアサイドが様変わり!? 大学で医学生たちに医療面接を教え、自身も糖尿病専門医として日々実践する西田 亙先生が、歯科医院に合わせてアレンジした、一風変わった医療面接入門書が誕生。実践に取り組んだ歯科医院で、患者さんの反応がどう変わったか、とくとご覧ください。
総論編 医療面接は誰に何をもたらすか 西田 亙
各論編 歯科医院のための医療面接の勘どころ 西田 亙
実践編 歯科医療面接でチェアサイドがここまで激変! 6医院の実例集
複雑な装置を使わずGPが取り組みやすいMTMに的を絞り、その術式が器具・材料を挙げつつ豊富な写真で明快に解説されている。少数歯の歯列改善、う蝕治療前の骨縁上歯質の確保、歯周炎による垂直性骨欠損の改善、補綴前処置、萌出不全歯の萌出…。MTMが活用できれば治療のオプションを増やすことができる。増刷を重ねた好評書をアップデートし、TADsの利用法などの加筆および修正を加えた待望の増補新版。
第1章 MTMの定義,種類,目的
第2章 骨縁上歯質を確保するためのMTM
第3章 垂直性骨欠損を改善するためのMTM
第4章 補綴前処置としてのMTM
第5章 離開した前歯を是正するためのMTM
第6章 発育期にみられる萌出不全歯のMTM
第7章 簡易歯牙移動装置を使ったMTM
第8章 TADsを用いたMTM
第9章 MTMに必要な器具と材料の一覧
大好評シリーズ『迷信と真実』本の第4弾。欠損補綴として定着したインプラント治療だが、いまだ科学的根拠が乏しいまま流布する言説も多い。そこで本書では、インプラント治療における、診査・診断、治療計画、外科・周術期管理、補綴処置、メインテナンス・経過観察、インプラント周囲炎に関する迷信と真実を、41編の解説・レビューで掲載。エビデンスに基づいた治療が求められる今日のインプラント治療を行ううえで必携の1冊!
Chapter 1診査・診断に関する迷信
Chapter 2治療計画に関する迷信
Chapter 3外科および周術期管理に関する迷信
Chapter 4補綴処置に関する迷信
Chapter 5メインテナンス・経過観察に関する迷信
Chapter 6インプラント周囲炎に関する迷信
「歯と口の話は宝の山」「歯科には一生健康で過ごすための知恵がたくさんある」と日頃から訴える著者。その言葉どおり本書には誰かに伝えたくなる話、歯と口の価値観を高める話がつまっている。子どもからお年寄りまで、そして歯科医療者も、「へ?っ」とうなずきたくなる話ばかり。テーマは、「動物」に始まり「種」や「ダーウィン」「宇宙」「徳川家茂」など歯科とは結びつかないものもあるが、読んだらきっと、あなたも"ガッテン!"しているはず。
PART1 動物の口は“ふしぎ”がいっぱい 編
PART2 謎解き唾液学 編
PART3 歯にまつわる“おもしろ”ウラ話 編
『歯科塾YOBOU』が提唱する「与防」という新しい切り口で、保険治療に取り組む考え方の実践編。「与防」の核となるは「イントロ&インスト」(若松歯科流のデジタル紙芝居)であり、患者さんに歯周初期治療の重要性をムリなく教育・指導するもの。今回のPart 2では、塾生の成功事例などを加えて、さらに実践的になっている。院長と歯科衛生士さんを楽しくし、あなたの医院を素晴らしい未来へアシストしてくれる。付録の「体験版CD-ROM」は『与防歯科』を体験学習できる。
第1章:『与防』システムの構築こそ歯科界を救う
第2章:『与防』を支えるインストの実際を見る
第3章:『インスト』を成功させるカギはどこに?
第4章:『歯科塾YOBOU』があなたの未来をアシストする
エピローグ:『儲ける』ことは悪いこと?
付録:体験版CD-ROM付き
「ニーズがあるはずのホワイトニング患者がリピート化しない」─。本書はその理由を明らかにするため、470,856名の患者データを徹底的に解析し、"クライアントが継続的に通いたくなるホワイトニング"とは何かを科学的に立証した。「どれくらい白くなるの?」「痛くないの?」「何回通えばいいの?」ホワイトニングのこれまでの常識が覆される。ベールに包まれていたホワイトエッセンスのホワイトニング&自費クリーニングがついに初公開される!
1章 なぜホワイトニング・自費クリーニングを導入したほうが良いのか、なぜ導入してもうまくいかないのか
2章 リピート化するホワイトニング
3章 リピート化するクリーニング
本誌は、Quintessenz Verlag( ドイツ)発行の「the International Journal of Esthetic Dentistry」の日本版。創刊8年目を迎え、今年も強力な著者陣に執筆を依頼。今回は国内論文3本がいずれも矯正歯科治療と深く関連した症例を採り上げ、CRやラミネートベニアだけではないMI時代の包括的審美歯科治療の訪れを感じさせる。また、本年の海外論文はドイツ本誌のAssociate Editorを務めるDr. Stefano Gracisによるもの。「審美」に特化した、国内随一の定期刊行誌。読者は今年も、最先端審美修復の目撃者となる。
Editorial
刊行にあたって
Interdisciplinary management of complex orthodontics patient
複雑な矯正歯科治療患者に対するインターディシプリナリーマネジメント
Comprehensive approach for an esthetic trouble: case report
審美的問題に対する包括的アプローチ:症例報告
Minimally invasive esthetic approach for a patient with a history of orthodontic treatment: a case report
矯正歯科治療歴のある患者に対する低侵襲の審美的アプローチ:症例報告
A simplified method to develop an interdisciplinary treatment plan: an esthetically and functionally driven approach in three steps
包括的治療計画を策定するためのシンプルな方法:3ステップによる審美的・機能的アプローチ
「歯磨きは夜1回でもいいですか?」「食生活が同じ兄弟なのに、う蝕リスクが異なるのはなぜ?」……PART1に引き続き、患者さんから聞かれる質問や臨床で浮かぶ疑問を、研究者の先生方がエビデンスをもとにわかりやすく解説! 1問につきコンパクトな分量で、スキマ時間にサクッと知識を増やせます。自信をもって医療面接を行いたい方におすすめです。
第1章 口腔衛生に関する疑問
第2章 生活習慣に関する疑問
第3章 疾患・症状に関する疑問
第4章 検査・処置に関する疑問