93年よりリリースを開始し、I〜IVのシリーズ全作が好評を博した『炎の蜃気楼』のイメージ・アルバム全4枚をセットに。各ディスクには1曲ずつ亀山耕一郎アレンジのボーナス・トラックを収録。
山下力哉や城之内ミサなど5人のアーティストが、“古都”をイメージした14のピアノ曲を綴る。余韻にしっとりとした風情を感じさせる魅力的な作品で、特に日本的というわけではないのに、どこか懐かしく、聴き手の心をほんわかとなごやかにしてくれる。
死んだはずの己が換生によって新たな肉体を得、今を生きている。そのことが、景虎の心に陰を落としていた。それが付け入る隙となり、彼は『玄奘蜘蛛』に捕らわれてしまった。人の心を糧とする蜘蛛は、見えない糸で景虎の心を絡め取り喰らおうとする。しかし、人とは相容れぬ場所に巣食う蜘蛛を退治するには、誰かが命を捨て霊体とならねばならなかった!?そのことを知った直江と晴家は…。
取人を乗せた船は、佐渡へ向かって海原に漕ぎ出す。取人浚いの起こした騒ぎに巻き込まれた景虎は、その船の荷部屋にいた。そこで彼は夢を見る。己の過去と、己の記憶にはないはずの過去を…。そして、知らぬはずの記憶はまるで実際に体験したかのような現実味を彼に与えた。それは景虎の宿体・兵蔵太の記憶であった。その記憶は彼の知らぬ間に入り混じり、人格に影響を及ぼし始めるが…。
神々の数を示す神璽の烏は残り60羽をきった。布都御魂を手にするため、那智の滝で解錠神事に挑む直江らを襲った綾子たち。彼らは大斎原から解放された大霊に憑依されていた!窮地に追い込まれた直江は決死の反撃を試みるが!?一方、弥勒の発現した譲に喰らわれる高耶は、意外な者たちの出現を目の当たりにする。熊野に怨将が集結する中、四国では崇徳院の怨霊が暴走を始めた…。
天才ヴォーカリストの呼び声も高い清貴がいよいよ1stアルバムを発表。ドラマ主題歌や番組テーマ曲2作をもちろん収録した、R&Bからア・カペラまで幅広い音楽性を示す会心作だ。
別行動をしていた勝長から、景虎と直江は奇妙な噂を聞いた。妖刀による、刃傷事件が相次いでいるというのだ。妖刀はあまりの多さに『狂刀』と呼ばれ、それは景勝の陣中においても騒ぎをおこしていた。景虎たちは、その事件を調べるため府内に戻る。だがそこで、暴力沙汰を起こしていた少年が「狂刀は景虎公とおれたちがバラまいた」と叫ぶのを聞いて…!?炎の蜃気楼(ミラージュ)邂逅編2、待望の文庫化。
死に際の景虎の怨念を受け、付喪神となった吉祥丸。偽景虎を首領とする黒鳥党はそれを利用し、狂刀を生み出していた。一か所に置かれた夥しい数の狂刀は、巨大な刀の化け物となり、殺戮を始めた。景虎は化け物を止めるべく念を駆使するが、苦戦し力を使い果たしてしまう。そこへ、直江が駆けつけて来た。希望を繋いだ景虎だったが、直江は無表情のまま太刀を抜き、斬りかかってきた…。