女性作家の名随筆アンソロジー第五巻。この巻では川上弘美氏が敬愛する書き手・武田百合子の日記、随筆から厳選。作家・武田泰淳との富士山麓別荘での十年余にわたる生活を綴り、泰淳の死後発表されその研ぎ澄まされた言語感覚に世間が驚愕した『富士日記』からの抜粋と、掌編小説のような逸品が並ぶ『ことばの食卓』から数篇、娘・武田花と遊ぶ日々が綴られた『遊覧日記』『日日雑記』からも数章。夫亡きあとの文章からは「哀しみ」が行間から漂い、自然に泣けてくる名文が続きます。選者による巻頭エッセイと、研究者による解説、略年譜付き。
伝説の魔法使いリヒードの元に届いた、大商会の娘・リトリス誘拐の報せ。魔法研究会の一員の危機に、さっそく捜査に乗り出すリヒードたちだったが、事件の裏にあったのは、意外な人物の思惑だった。やがて事件は、魔法研究会全員を巻き込んだ「魔法具」開発対決に発展していくーー! 大人気痛快マジカルファンタジー、漫画版オリジナル展開でおくる待望の第8巻!
西洋と東洋、クラシックとジャズ、ピアノと作曲ーふたつの世界をさすらう魂の音楽家、トルコの天才ピアニスト初のバイオグラフィー。
レストランでウエイトレスをしていたキャリーは、伯爵の称号を持つ精悍な企業家テオ・サンラファエルにひと目で恋をした。だが、つかの間の情熱を分かち合ったあと愛の言葉を口にすると、冷酷にも彼はキャリーを捨ててフランスへ帰国してしまった。1年後、絶望の中で密かに産み育てていた息子ヘンリーを、テオの使者が迎えに現れた(『愛を知らない伯爵』)。かつてクレアはギリシア人の大富豪ザンダー・アナケトスの恋人だった。しかし妊娠の事実を打ち明けようとした晩、ザンダーから別れ話を切りだされ、傷心のクレアは何も告げずに彼の前から姿を消した。4年の歳月が流れたある日、偶然ザンダーと再会したクレアは、息子の存在を知られてしまい、激怒した彼に結婚を迫られるが…(『ふたたびのカリブ海』)。3年もわたしと息子を放っておきながら、なぜ今さら現れたの?別居中の夫アンゴロスとの再会に、ジョージーはうろたえた。電撃結婚ののち、義母にいじめられていたわしたが身ごもると、ほかの男の子供と決めつけ、冷酷に追い払った夫。今になって息子を自分の子と認め、戻ってこいと言うなんて、あまりに身勝手だわ。でも…(『疑われた妻』)。
愛されぬお飾りの妻が、
記憶をなくしたとき、夫は…
結婚披露宴で、夫リースの友人とダンスを踊っていたアラナ。
すると驚いたことに、リースが嫉妬に満ちた視線を向けてきた。
変ね、彼が嫉妬なんてするはずがないのに。結婚紹介所を通じて
愛情抜きの結婚をした彼にとって、私はお飾りの妻なのに。
二人が喜びとするのは、ベッドのなかでの行為だけ。
だがその夜交わした愛は、今までとは何かが違っていた。
もしかしたら、私たちの関係が変化し始めているの?
それを確かめることはできなかった。翌日アラナは事故に遭い、
全ての記憶を失ってしまったからーー。
男勝りな摩耶と美しい百合香、女どうしの同棲生活には甘美で濃密な時が流れていた。指や舌、前歯に唇に太腿…。あらゆる部分を使った優しく執拗な愛撫が、女にしかわからない秘所に失神するほどの快楽を与える。だが永遠と思われた二人の関係が終わりを迎えた夜、女は最愛の女を殺すことにしたー。純粋で頽廃的な愛を描く官能レズビアン小説。
絶滅種再生や人工知能、ブラックホールにゾンビまで。
映画から科学の最前線が見えてくる!
「デロリアン」は理論的に可能?--バック・トゥ・ザ・フューチャー
遺伝子操作で賢いサルは作れる?--猿の惑星
人間の行動を変える病原体が存在するーー28日後…
カンフーを脳にインストールする方法はある?--マトリックス
火星旅行が健康に与える影響は?--オデッセイ
絶滅種の再生は原理的には可能ーージュラシック・パーク
……などなど!
初歩からわかるあっぱれな解説で、映画の世界が、現実の科学者の挑戦(と危険な実験!)や、私たちの日常へと結びついていく。
『エイリアン』『猿の惑星』から『インターステラー』『エクス・マキナ』まで、新旧名作SF映画の科学に正面から切り込んだ、
笑いも無駄に詳しい知識も満載の一冊。映画よりも面白い!
【本書に登場する映画】
『オデッセイ』……火星旅行は身体に良い?
『ジュラシック・パーク』……絶滅種は再生すべき?
『インターステラー』……ブラックホールで何が起こる?
『猿の惑星』……遺伝子操作でチンパンジーは人間並みになる?
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』……タイムトラベルでできること
『28日後…』……ウイルス感染で人間はゾンビになる?
『マトリックス』……人間はシミュレーション世界を生きている?
『ガタカ』……遺伝学は完璧な人間を生み出す?
『エクス・マキナ』……人工知能は意識を持つ?
『エイリアン』……地球外生命体に会いたい?
季節は如何にして巡るかーー「春夏秋冬は四季の代行者が巡らせる」。神より力を賜った現人神「四季の代行者」が季節を世に授け、「暁の射手と黄昏の射手」が空に矢を放つことで朝と夜が齎される。彼らは日々、傷つけられ命すら脅かされる過酷な環境の中で戦い、季節を巡らせている。これはそんな「代行者」たちと、彼らに寄り添う「護衛官」たちのひとときを綴る四季折々の物語集。
『春夏秋冬代行者』本編では描かれていなかった代行者と彼らの護衛官たちによる、サイドストーリーを美麗にコミカライズ化。激動の事件の裏側で繰り広げられた彼らの交流が明らかにーー!
巻末には暁佳奈書き下ろし掌編「恋に師匠なし」を収録!
ここに集めたのは、多くのクリスチャンがみずからの霊的探求の旅の中で得た洞察をつづったことばです。…祈るにあたって今までの方向に進んでよいか確信させてくれる、あるいは今まで知らなかった新たな方向を指し示してくれる、道路標識のようなものです。月ごとにテーマを設け、月の初めにはそのテーマに関する導入文、あとは一日ひとつ、短いことばを載せてあります。
絵本が教えてくれる、日々うっかりこぼれ落ちてしまいそうな大切なこと
オレンジ色のふたごの野ねずみ、ぐりとぐら。お料理すること、食べることが、大好きなふたり。中川李枝子さんと山脇百合子さんの姉妹が子どもたちを喜ばせようと作った絵本は、見るたび、読むたび、人々をしあわせへと誘います。
カステラなどのおいしいもの、家の中を飾るすてきなもの、外の世界に広がる草花たち。「ぐりとぐら」は、まるでにわとりのように、しあわせのたまごがつぎつぎと生まれてくる絵本です。本書は、絵本が教えてくれる、日々うっかりこぼれ落ちてしまいそうな大切なことを集めました。東京・立川のPLAY!MUSEUMで開催中の「ぐりとぐら しあわせの本」展(2022年4月10日まで)にあわせて刊行するポケットブックです。
ぐりとぐらの誕生
1 おいしいもの:ぐりとぐらのたべもの 野村友里(料理人)/ぐりとぐらの器 鹿児島睦(陶芸家)
2 いえのなか:ぐりとぐらのすてきなもの 岡尾美代子(スタイリスト)
3 そとのせかい:ぐりとぐらの草花 田中伸幸(植物学者)/うた
しあわせをつなぐ:関根里江(福音館書店・編集者)
本書の目的は、幼児期の音楽経験のあり方を問い直すことにあります。音や楽器で遊ぶ子どもたちの事例を数多く取り上げ、探索的に音とかかわる幼児期の経験を描き出します。
子どもが主体的に環境にかかわり、学んでいくことの大切さは広く認識されています。しかし、保育現場の音楽活動に関してはそうでないところもあります。発表会や運動会、修了式などのイベントごとで特にその存在感を発揮する音楽活動ですが、発表の場を想定した活動ではなく、日常の保育や遊びの中で子どもが主体的に音や音楽とかかわっていくためにはどうすれば良いのでしょうか。
こうした問いに答えるべく、著者は保育現場での継続的なフィールドワークを行い、音とかかわる子どもたちの具体的な姿を事例として取り上げながら、発達に関する理論を敷衍しつつ考察を深めていきます。幼児期における音楽教育の新たな出発点を探求する一冊です。
はじめに
1. 環境との相互作用から「発達」を考える
2. 先行研究と本研究との関連
3. 本研究の意義
第1部 幼児期における「音の経験」 -音とかかわる子どもの姿ー
第1章 子どもの経験を読み解く視点
1.「音の経験」とは
2. フィールドワークをすること
3. エピソード記述と書き手の視点
4. まとめ
第2章 音とかかわる子どもの事例
1. フィールドの概要
2. 幼稚園でのとある一日
3. 観察の実際と記録の方法
4. エピソードの提示と分析
5. 第1部 総括 子どもの「音の経験」の特質
第2部 楽器とかかわる子どもの姿 -楽器遊び場面の縦断的分析ー
第3章 楽器とかかわる子どもの事例
1. 観察の概要
2. 各回の結果と考察
第4章 ジャンベを手で叩く行為の分析
1. 幼児期の手の動き
2. 分析の概要
3. 結果と考察
4. 資料:ジャンベを手で叩く行為一覧表
5. 第2部 総括 幼児期における探索的経験の意義
第5章 本研究の視座を支える隣接諸科学の研究動向 -発達を取り巻く3つの視点ー
1. アフォーダンス
2. タウ理論
3. ダイナミック・システムズ・アプローチ
4. 音楽教育学と隣接諸科学
おわりに
「エクレア 百合アンソロジー」で社会人百合を描く人気作家北尾タキ。
彼女が個人で発表してきた中でも選りすぐりの作品を、
加筆修正を施してここに集約。
大人な女性の大人な関係が、あなたの心を震わせる──。