近代日本の心のふるさと江戸。江戸直系の一つのシンボル東京下町浅草。江戸から東京下町へ、一体何が継がれ、何が消えて行ったのか。浅草の北の一角で、下町の土とともに肌で感じ肌で知った知識・体験を基に、本格「べらんめぇ」学をここに語る。江戸言葉に下町言葉を重ね、言葉と気質と、暮らしと、その、江戸から今へ生きて移った「べらんめぇ」の正体に迫る。
サル学によって生まれた?未来へ送る新しい日本語文法論。
中国人にとって言葉とは何であったか。そして彼らは、どのようにして「辞書」を発明し発展させていったか。「辞書」をめぐる知られざるエピソードや謎をちりばめながら、中国人の言語観のエッセンスを平明・明快に描きだす。
他言語との対比で浮かびあがる日本語の特質とは?多様に結合する助詞の視点から、日本語文法を再構築し、さらに連歌・俳諧、「天声人語」、文学作品などを題材に、日本の言語文化の基底をさぐる。
日本語には古来多くの一人称二人称の代名詞があるが、そのどれもが使い易くはない。他方印欧語、中国語のそれは何千年にもわたってほぼ安定し、しかも使い易い。この違いは何に由来し、またどのような影響をそれぞれの文化に及ぼしてきたのだろうか。『ワレ』や『テメエ』などの一人称がどうして軽侮の二人称になるのか。上下関係を強く織り込んだ日本語敬卑語の問題を、世界の多くの言語と比較対照しつつ意味論的・文化論的に追究する。
著者は、臨床的な問題に関わるコミュニケーション・プロセスについて多くの基礎研究を行ってきた。これらの理論は、基本的に臨床現場の観察から導かれたものである。そしてこれらの理論の中に含まれる研究は多くの場合、臨床実践について非常に重要な示唆を与えることができるのである。このすばらしい目標に到達するためには、基礎研究と臨床実践を引き裂く垣根を取り払い、その間の掛け橋を創造することがまず必要である。この本はまさにその掛け橋となる。
何の苦労もなく覚えた日本語、何年学んでも身につかない外国語-ことばの様々な不思議を脳のしくみと働きから解く。
本書では、英語の基礎をしっかりと築くには、中学の教科書を徹底的にマスターすることであると説かれた、松本亨先生(1913-1979)の英語習得法を紹介することから始め、英語の表現構造を対照言語学の視点から考察することと、音読の実践の二つに充分な紙面を割いて、英語の基礎を固めるのに重要と思われるポイントを紹介していく。
不可視の電磁波に覆いつくされ“電磁波帝国”化する私たちの生活空間。電磁波防護指針の合法性を根拠とする電磁波無害言説に抵抗すべく、アレント、ネグリ、コーネルに拠り新たな“構成的権力”の構築を模索する。
デリダが光をあて発展させたフッサールの言語考察、その思索の流れを辿り、現代の言語哲学に道標を与える。
『記紀万葉』を書いたのは白村江敗戦による亡命百済人だった!「音声学」が明らかにする『記紀万葉』成立と「日本」建国の事情。日本語・朝鮮語・中国語の比較音声実験資料CD付き。