本書は保全生物学の入門書を意図している。保全生物学は21世紀にはわれわれにとって最も重要なもののひとつになるだろう。これは、遺伝子、種、および群集を枯渇させずに利用できるよう自然界についての情報をもたらすことにつとめ、われわれの惑星の豊かさを特徴づける生物の多様性を維持することを目的にしている。われわれは重大な挑戦を受けているが、それに正面から向かい、われわれがこの仕事を行なうための道具となるような知識を急いで開発しなければならない。このテキストは主として大学生レベルの教材として書かれたものである。本書は、読者が生物学についての基本的な知識を持ち、またある程度は生態学について知っているという前提で書かれている。
団塊世代というマス・マーケットは存在しない。多様性市場への適応力を持つことがシニアビジネス成功の要諦である。
建国の父たちは、多様性のなかの統一をめざした。国土は日本の二五倍、人口は二倍。多民族国家のバイタリティーを解剖する。
単一能力教育から多面的能力教育へー子どものさまざまな能力を制限する現行の教育システムを見直し、子どもの可能性を見いだす。
世界各地で、今何が起きているのか。日本のブラックバスから北米の日本産クズまで、第一線で活躍する内外の研究者18名が最新のデータをもとに分析・報告。
「これからの教育」に何が必要なのか。臨教審委員として、文部省、日教組に果敢に論争を挑み、一貫して教育の自由化を主張する著者が、21世紀を見すえた改革の視点を提示する!
ファイトテルマータ(植物上に保持される小さな水たまり)とその生物群集を紹介した世界で初めての本。小さな空間、少ない餌、蓄積する有害物質、そうしたすみ場所で、多様な生物が共存できるのはなぜだろうか。竹に切り株、樹洞、葉腋、花、食虫植物のつぼなどの水たまりの生物群集の形成と存続にかかわるすみわけ、競争、捕食、助け合いなどについて、最新の研究成果を紹介している。生物多様性の維持における小さなすみ場所の役割を認識することは、応用的にも重要である。生物群集や自然保護に関心のある人に広く薦められる。
生物多様性って、そもそも何?それって「ある」からどうなの?「ない」と、どう困るの?門外漢の素人には、とても分かりにくい。腑に落ちない。しらじらしく感じられる環境問題を、分かりたい!しかし、アマゾン奥地や東南アジアの森にまで行く余裕はない。だったら歩いて行ける範囲で答を探そう。当てがあるわけではないけれど、何とかなるさーという意地だけで歩きはじめた著者は、職人、農家、林業家、学者など身近な人たちに、行き当たりばったり話を聞き、そして考える。そこから人間と生物との関係、環境問題の深みが見えてきた。
京都の夏を彩る祇園祭は、平安時代のはじめ、疫病退散を祈って始まった。神道、道教、仏教の入り交じる祇園信仰の本質を考察し、現代に生きる神道の多様性を論じる。
コシヒカリ誕生から半世紀。全国の作付面積は40%近くにも及ぶ。だからこそ、このブランド米には数々の弊害がある!次世代の米を探求する植物遺伝学の第一人者が、最新の研究成果を解説し、生物多様性と米作りの未来を考察する。
本書では、多種多様な動物を紹介しながら、種の多様性だけでなく、個体の生き方・性格・分布、固体群や群集の変化などを、空間的、時間的に考察し、その多様性の成立条件と守り方を考える。