金利自由化、銀行の大衆化がもたらしたものは、多様な金融商品・サービスの「生産者」「販売者」としての銀行であった。ドイツに30年余遅れて金利自由化をはたした日本が、いまドイツと同じ途を歩みはじめようとしている。戦後ドイツの経験と仕組みに学ぶ。
「なぜ自分の国で作れるものをわざわざ輸入するのか?」自由貿易のメリット、輸出入のパターン決定などの基本から、WTOの機能、自由貿易協定、知的財産権などの最新トピックスまで、現実に即して明快に解説。
本書ではセルロース材料をこれから学ぼうとする、あるいはある程度セルロース材料を扱ってきた学生、大学院生、研究者、技術者を読者対象とし、セルロースの基礎から応用・最先端の研究レベル、さらには将来の展開の可能性までをできるだけ幅広く、著者の独りよがりにならないように、わかりやすく紹介することを心がけて編集した。
生物はどのようにして今日の姿と形をもつようになったのか。目を見張る生物の形態は、個体発生を制御するメカニズムの進化によってもたらされた。驚くべきことに、ヒトもハエも同じ遺伝子群を使って進化してきたことが明らかとなった。ゲノム解析技術、遺伝学の成果、化石の新資料の発見を結びつけることで、動物・植物の発生と進化が共通の言葉で語られる。最新の研究成果を紹介するとともに、研究史の読み解きを通して、進化発生学の未来を考える。
本書の重要な考え方の一つは、企業における業務とは、人・プロセス・テクノロジの適切な組み合わせであり、この順番で重要であるということである。現在の市場は細分化が進んでおり、消費者の行動の変化も大きくなってきている。こうした変化に迅速かつ的確に追従できなければ、お客様の満足を得られず、販売機会を逸し、売れない商品の山を抱えてしまうことになる。これを解決する鍵が、本書で繰り返し説明されている人とプロセスへの十分な配慮なのである。
40億年におよぶ生物進化の大きな流れをいかに追究するか。遺伝子解析によって系統進化をたどる手法の発展は、現生の生物の成り立ちについて予想外の結果をもたらした。また、多細胞動物の胚や軟組織の化石が新たに発見され、進化のシナリオは再検討を促されている。現生の生物からの情報を横糸に、化石資料からの情報を縦糸にして、進化研究はさらに展開していく。生物への認識を問い直すべく、挑戦する分類学を紹介し、大量絶滅を進化の文脈で位置づける。
森林に棲息する昆虫の多様性を紹介し、多様性の危機、種の絶滅の問題にもふれる。
海洋生命系の変動は人類に何をもたらすか?自然変動する海の生物資源の生態を理解し、資源再生産の場である海洋環境保全、それぞれの種の生態にあった資源の利用方法を考える、現代海洋生命科学の集大成。自然変動する海洋生物資源との共存の道をさぐる。
多様な生物たちが、多様な関わりを持ち、多様な暮らしを進化させた琉球列島の生物たちの不思議さを科学的に解明する。
理論と実証の両面から分析。「制度」「調整」「補完性」および「階層性」-資本主義の現代像を問う。広く政治経済学的視点から現代資本主義の構造と動態についての分析を踏まえて、高度成長からポスト・バブルの今日までの日本経済の変容を浮き彫りにする。
ポリティカル・エコロジー論による初めての比較農村研究。ナイジェリアとザンビアの農村を舞台に、経済状況や国家の政策など、より広い環境まで射程に入れて人々の暮らしを総合的に理解する。
文化と産業が共鳴する街をめざして。行政は何ができるのか?市民は何をすべきか?政策現場からの「理論と実践」。
情報通信のトランスナショナル時代を迎え、映像、音楽などのデジタル・コンテンツがデジタル・ネットワークを経由して提供されることに伴う様々な問題を、経済・経営・技術・法制度をキーワードに多面的に分析する。