ライフストーリー・インタビューをとおして生活と差別のはざまで日本の変動期を生きた人びとが紡ぎ出す魂にふれる九つの物語。
日本語と英語の文法現象についての、生態心理学の観点を取り入れた研究書。
日中・日韓・日米外交史から沖縄・アイヌ・領土・女帝問題まで、「いま」につながる日本の歴史をこの一冊でまるごと理解。頻出ポイント!論述図解チャート&論述キーワード付。
エルンスト・ユンガー(1895-1998)とカール・シュミット(1888-1985)は、1930年にベルリンで知り合う。二人はすでに作家として、法律家として名を成していて、当時、思想的に先鋭な、見事な文体のエッセイでもって行き詰まった状況を分析するだけでなく、保守的な、同時に革命的な意味で大きな影響を及ぼしていて、ユンガーの言葉によれば「ボイラーをたいて」いた。シュミットはワイマール体制派とされながら、ナチスに肩入れするようになり、その後「第三帝国の桂冠法学者」に昇進する。ユンガーの方は、保守革命の一方の旗頭とされながら、ナチスに距離を置き批判的な観察者として、ドイツの過ちの年代記作者となる。本書の426通の往復書簡は、伝記的・作品史的な情報源としてだけでなく、二大巨星の飽くことなき知的好奇心に映しだされた、歴史を証言する、文学的・思想的・精神史的ドキュメントである。
労働市場が企業内部に包摂されてゆくシステムを「雇用官僚制」という新しい概念で把握!その過程を推進した経営者・労働組合・社会運動家等のさまざまの志向と対抗関係を歴史的に追究、各種の雑誌や大会議事録等を用い、労使関係や社会福祉運動を含む広い背景から、内部労働市場の形成過程をいきいきと描写している。