6枚ものシングル曲を含む“つっこ”待望のデビュー・アルバム。ありきたりな“激情系”などという言葉で括るにはあまりにも惜しい、独自かつ多彩な彼女の世界がここにはある。妖艶にして怜悧、されど純朴にして真摯。劇的なヴォーカルは息さえ音色となる。★
2002年12月にベースの西原誠が病気のため脱退、三人組になった彼らの約10ヵ月ぶりとなるアルバム。シングルのみに収録されていた楽曲を集めたB面集だが、年代順に並んでいるだけなのにベスト盤のようだ。(16)、(17)のレア・トラックもファンには嬉しい。
NHK『おかあさんといっしょ』内で歌われている曲を集めたベスト・アルバム。2003年4月からの新うたのおにいさん(今井ゆうぞう)、おねえさん(はいだしょうこ)による初の作品となる。
81年に発表された、N.S.P.の15枚目のアルバム。タイトルに相応しく、風のように歌ってきた彼らだが、ときはシティ・ミュージックの勃興期。自然のなかより都会の夜がもてはやされるようになっていた。それだけにキラリと光る存在だったことも事実だ。
チェッカーズの全シングル30曲のB面をすべて収録したもので、こういった完全収録は初めてだそう。ほとんどメンバーの曲ばかりで、2004年8月に急逝したクロベエこと徳永善也(ds)が作った曲も収録されている。懐かしき80'Sという感じ。
その容姿からは予想できない、芯のあるロックな歌声にまずびっくりさせられる。歌い方も、ヘヴィな恋愛の詞も、一番近いキャラクターは、最近なら椎名林檎だろう。そして自分の世界をしっかり持っているだけに、どの曲もパワフルだ。⇒★aiko特集★をチェック!
二人の楽しい出会い。通奏低音はキース一人が受持ち、聴き手は低音が少し淋しい代りに、二人の合奏の妙味に集中して楽しむことができる。キースは饒舌だが品位ある見事な即興を展開し、ミカラもそれに触発されて思い切った即興的フレーズをちりばめる。
B.C.R.通算4枚目、イアン・ミッチェルが参加した唯一のアルバム。アメリカ市場を十分に意識した作品で、カナダでレコーディングされた。(4)(11)などのヒット曲の他、ラズベリーズ(1)やビーチ・ボーイズ(7)といったカヴァーも今となっては面白く聴ける。
生きていれば今年60歳のエルヴィスのエッセンスを集めたCD。R&Rのキングの歴史を知るには最適と言える。若々しさがいっぱいの時代から歌の巧さでジックリ聴かせた晩年まで、これ1枚でOKみたいなお徳用盤だが、中身の濃さも保証しておきたい。
ピーター・ゼルキンの、内省的な、1音1音もぐもぐ噛みしめるような演奏は、武満の音楽の様式にピッタリだった。その意味で、このディスクは、武満ピアノ曲の定盤として、永く生き続けるだろう。ライナー掲載の“ゼルキン、武満を語る”も面白い。★
No.1サックス・プレイヤー、ケニー・Gのべスト盤に新曲を追加収録。ベイビーフェイス、トニー・ブラクストン、マイケル・ボルトンら豪華ゲストとのデュエットも収録。
全曲、自作曲を聴かせる77年発表作品。ヴァリエーション豊かな『フラッパー』に比べ、サウンドも一本筋の通った統一感が素晴らしい。プロデュースも本人と山下達郎が担当している。
ナナン・レーベルからリリースされたブラジルのアーティストとの共演作品を中心に、ボサ・ノヴァの代表曲を収録したコンピレーション・アルバム。すべての曲がオリジナル・アルバムでは未収録。
ヴァントが80年代に手兵・北ドイツ放送響と録音したベートーヴェンの交響曲集が2枚組2,520円で再登場。よくある名曲演奏とは一線を画するヴァントの「運命」「田園」、第4番。