クラスにこんな女の子いる?給食のおかわり、たくさんしたり、じぶんのこと「ぼく」っていったり。ミルクはそんな女の子…です。
巨大コンピュータで宇宙をシミュレートしたとき、ビッグ・バンから始まって、星雲が生じ惑星ができ、ついには人間(ソフト人類)までが登場するだろう。そのソフト人間から世界がどう見えるかを考察するのが「ソフト宇宙論」である。ソフト宇宙とはわれわれの宇宙そのものではないのだろうか?そのとき“コンピュータの外の世界”とはいったい何なのか?コンピュータの内と外とのコミュニケーションとは?彼そのものが情報的実体であり、情報はコピー可能なので、彼そのものもコピー可能となるが、人間を記録し再生するとは、いったい何を意味するのか?結論には真に驚くべきものがある。物理学の宇宙像をまるごとソフトウェアですくいとったとき、情報科学的な宇宙像が生まれる。そこには科学主義をはるかに超えた、新しい世界観の展望がひらける。本書は物理学と情報科学のひとつの統合を果たしている。
なぜ、人間は白鳥をシンボル化したのか。古代ギリシア・中世・19世紀ヨーロッパの神話・芸術へ熱いエネルギーを照射し続けた、その姿態が放つ多様なメッセージを集積する。
われわれの問題としてきた「集落再編成」は、たんなる住居の移動や住宅用地形成ではなく、なんらかの意味で、コミュニティの再編成にかかわるものである。したがってそれはたんにフィジカルな次元での集落の配置替えや移転統合につきるものではない。その根源は昭和40年代以降のわが国の地域社会の急激な構造変動に起因しているものであるから、それはもはや「過疎地域」だけに限定されるものではなく、平場の水田地帯をも含めて現在のわが国のほとんどすべての農山村が直面している問題の一環として把えるべきものであろう。
1876年にアメリカ南部で生まれ西部で育った“真の革命家”ビンセント・セント・ジョンの生涯は、まさしく波瀾万丈であった。セント・ジョンの組織と運動における重要性は龍頭蛇尾に終わったIWWの歴史の「頭部」の革命的絶頂期において『産業別組合宣言』に自らの思想を組織理念に据え最高指導者として組織全体を掌握していたことにある。本書は、革命的ロマンに情熱を傾けながら階級闘争を指揮し大きな歴史的貢献を果たしたにもかかわらず、「暴力の実践者」の汚名によってアメリカ労働運動史に独自の地位をもつ1人として評価を受けないできたセント・ジョンの“実像”を経歴に沿ってまとめようとした。
『カラーパープル』でピュリッツァー賞、全米図書賞を受賞した世界でもっとも注目される女性作家、アリス・ウォーカーの全体像。曾母や母に流れる黒人民族としての歴史の重さは、彼女の体内に真摯で強固な主張と鋭い現実社会批判の眼を育んだ。「自分のことを革命的と呼びたい、わたしは絶えず変化し、成長しているのだから」と語るウォーカーの全作品と思想の全貌を紹介する初の作家論。