人の理想的な生き方を求めて。我々は日常生活の中で悩み、迷いながら生きている。その根元にあるのは、さまざまな「欲」である。欲を離れ、より「善く」生きるにはどう道を歩めばよいのか。実践を尊重した仏教の数ある経典の中から、悩める現代人の指針となる珠玉の言葉を贈る、待望のシリーズ第二巻。
煩瑣で無味乾燥と思われがちなアビダルマ仏教。その奥に秘められた瑞々しい思索を再評価し、原始仏教から大乗仏教への発展の歴史をたどる。
自治都市時代の三百年間、政治・経済・文化各方面にわたって咲き誇ったイタリア。だが、宗教改革と反宗教改革を分水嶺にしてヨーロッパ史の主役から転落する。下巻では、ボルジア家の栄華や、ダ・ヴィンチ、ラファエッロを始めとする芸術家の活躍など、ルネサンスの最盛期から翳りまでを詳述する。
インドの風土の中で、釈尊が如何に生き、如何に悩み、如何に悟りを開いたか。そのすべてがここにある。
相応部(サンユッタ・ニカーヤ)から、第5集「おおいなる集(大篇)」1篇から4篇を収録。パーリ語原典を親しみやすい訳文で綴る珠玉の全集。
固有の聖典と漢訳仏典の比較・分析をとおし、仏教受容の形態を中心に、その特徴を詳述。新編集による決定版選集。
アリストテレス、仏教論理学、現代の記号論理学を中心に、人類共通の思考の枠組みである“判断”と“推理”を検証し、普遍的論理の構築を目指す。
伝統の中の新たな息吹。我々が祖先から受け継いできた精神的伝統である宗教は、近代社会においてどのような意義をもつのか。日本宗教の近代性を示す特徴を考察する。
いま高い関心を集めるチベットと韓国。仏教受容の形態の考察をとおし、その思惟方法を詳述。全体の結論「東洋思想とは」を収載。新編集による決定版選集。
仏教が興起した時代背景、最初期の仏教の姿、教団や戒律の形成など、仏教成立の過程を利用可能なあらゆる資料を駆使して解明した画期的大著。
尼僧から世俗の信者まで、世界宗教としての仏教教団を築くにいたった人々の、個性あふれる思想と行動の数々。
人はどう生きればよいのか。“在る”ということ/自己/価値と美/生き甲斐/こころと身体/性/愛/家族と社会/老い/死/信仰など、万人が直面する人生の根本問題をめぐって、東西の思想・宗教の叡知をふまえながら、わかりやすく説きあかす、現代人のための“生の指針”。
普遍的国家の統治者。「和の思想」という普遍的理念にもとづいて聖徳太子が目指したものは何か。人類の思想史上における太子の意義を世界史的視点から位置付ける。新編集による決定版選集。
歴史的な観点から日本哲学史の諸問題を跡づける明快な日本哲学通史。
ガンダーラ・アジャンター・敦煌などの美術作品に表現された仏教の理想を、思想史研究の視点から解明する。カラー口絵ほか写真多数(丸山勇撮影)。
仏教の創始者である釈尊ゴータマ・ブッダという人が、どのような生涯を送り、どのような思想をいだいていたか、を重点的に解明。神話や伝説を排し、一人の人間として、その真実の姿を描く、白眉のブッダ伝。
現代の先端科学を先取りしたような釈迦の悟りと華厳の思想を心をこめて説く。