男は、いけない。女もいけない。いけない二人が一緒にいるから、なおいけない。けれど1人じゃまたいられない…。ついたり、離れたり、危うい男女の関係を編んだ作品集。(解説・川西 蘭)
女犯僧らしき流人と懇意になってしまう八丈島の娘、江戸に逃れて夜鷹となった軽井沢宿の飯盛女。天明六年正月元日に起きた皆既日蝕を、見ることなく没した男女の、鬼気迫る五つの暗黒物語。
恋は若者だけの特権ではない。人生100年時代、熟年世代の恋愛や結婚に注目が集まる中、実生活でもパートナーである2人が婚約を機に、恋愛により深まっていく思いを語り合った対談とエッセイ。
遠い日の恋に囚われた男の心にふたたび火をともしたのは桜の下でめぐり逢った女のひたむきなまなざしだった…。扇子絵の名手が艶やかに描きだす大人の純愛小説。
レインボー・ブリッジを背にした制服の男女。頼まれて、シャッターを押しながら、思う。「この世界はどのくらいの強度でなりたっているんだろう?私たちはどのくらいの強度でそこに立っているんだろう?」(『ファインダー』)。水族館、住宅街、東京タワー、駅のホーム…。一年間にわたり、角田光代と写真家・佐内正史がふたりで巡り、それぞれが切りとった、東京という街の「記憶」。
圧倒的男女比の差の中で保育士を目指す鳥野と笹木。変わった仲間たちに囲まれ戸惑いながらも日々成長していく二人。そんな二人がお遊戯会のリーダーに選ばれて…!? 保育科に通う男女の、恋に煌めき、学業に燃える青春保育科コメディ完結巻!!
戦後、一世を風靡した大流行作家・石坂洋次郎。小説『青い山脈』は映画化され、1949(昭和24)年に封切られると同時に大ヒットし、その主題歌とともにほとんど戦後民主主義の代名詞と見なされるにいたりました。以後、石坂原作の映画が封切られない年は、1960年代後半までありませんでした。それほどの流行作家だったのです。しかし、70年代に入るやいなや、その流行はあっという間に衰えてしまいました。かつて『青い山脈』を明朗健全であるがゆえに評価し、暗くなりがちな戦後に爽やかな風を送ったとして称賛した読者が、こんどはその明朗健全さに飽きてしまったのでしょうか? いずれにせよ、石坂は「忘れられた作家」のひとりとなりました。しかし、石坂には、明朗健全以上に重要な特徴があると編者の三浦雅士さんは言います。それは「女を主体として描く」という特徴です。主人公と言わずに主体と言うのは、女は主人公であるのみならず、必ず、主体的に男を選び主体的に行動する存在として描かれているからです。女は見られ選ばれる客体である以上に、自ら進んで男を選び、男に結婚を促し、自分自身の事業を展開する主体なのです。明朗健全な爽やかさはこの主体的な女性が結果的に醸し出すのであって、逆ではありません。この特徴に誰も気づかずにいたのは驚くべきこと、「明朗健全なるがゆえに売れっ子となり、またそれゆえに忘れられた作家」などというのがいかに浅薄な見方であったか、いまや思い知るべき時が来たと三浦さんは説きます。かくして選び出された「女性の主体的な生き方の最終的な姿を示してほとんど常識を覆す域に達している」短編9編。いまこそふたたび石坂作品の魅力を多くの読者に知ってほしいとの思いから選ばれた傑作です。
乳母車
雪景スナップ
自活の道
女の道
墓地のあたり
林檎の花咲くころ
草を刈る娘
無銭旅行の巻(抜粋)
最後の女
結婚欲満々の麻美。叔母の経営する結婚相談所で働くことになるが、これがとんでもない世界で……。結婚に振り回される男女の滑稽な姿を通して、結婚の意義を考えさせられる物語。(解説/中江有里)
温泉を訪れた、男女5組の恋物語
離婚話中の夫婦、不倫を重ねる元同級生、初めて外泊する高校生カップルーー温泉という日常から離れた場所で気づく、本当の気持ち。せつなく、あたたかく、ほろ苦い、傑作恋愛小説集。
運命に翻弄される男女を描く不朽の医療小説。
孤独で深い影を引きずり、酒と女に耽溺する直江は、恋人の倫子にとって、捉えきれない男だった。彼の秘密に気づき始めた倫子は、正月休みに旅に誘われ、雪景色の北海道へ旅立つ…。切ない愛の行方を描く。
「男が8割」の衝撃ーー。女性の“いない”キャンパス。
現役の教授による懺悔と決意。
これは大学だけじゃない、日本全体の問題だ!
2023年現在、東大生の男女比は8:2である。
日本のジェンダー・ギャップ指数が世界最下位レベルであることはよく知られているが、将来的な社会のリーダーを輩出する高等教育機関がこのように旧弊的なままでは、真に多様性ある未来など訪れないだろう。
現状を打開するには何が必要なのか。
現役の副学長でもある著者が、「女性の“いない”東大」を改革するべく声を上げる!
東大の知られざるジェンダー史をつまびらかにし、アメリカでの取り組み例も独自取材。
自身の経験や反省もふまえて、日本の大学、そして日本社会のあり方そのものを問いなおす覚悟の書。
【目次】
序 章 男だらけの現状
第一章 東大は男が八割
第二章 女性のいない東大キャンパスーー戦前
第三章 男のための男の大学ーー戦後
第四章 アメリカ名門大学の共学化
第五章 東大のあるべき姿
終 章
【著者プロフィール】
矢口祐人(やぐち ゆうじん)
東京大学大学院総合文化研究科教授、同大グローバル教育センター長、同大副学長。
1966年、北海道生まれ。
米国ゴーシエン大学卒業。
ウィリアム・アンド・メアリ大学大学院で博士号取得。
1998年より東京大学大学院で教える。
専攻はアメリカ研究。
著書に『ハワイの歴史と文化 悲劇と誇りのモザイクの中で』(中公新書)、『憧れのハワイ 日本人のハワイ観』(中央公論新社)、『奇妙なアメリカ 神と正義のミュージアム』(新潮選書)など。
奇妙の扉はすぐそこに…!?
新しく赴任した中学校で、初めての授業に向かった新米教師・名城恵子。
だが、生徒は無表情なまま全員着席。教室後方の長机には、黒スーツを着たこれまた無表情な男女。
そしてその横には電光掲示板……。電光掲示板の数字は、恵子の発言や、それに対する生徒の言動によって変動するようだ。
いったいこれは……?
ー『雰差値教育』など、大人気テレビ番組『世にも奇妙な物語』から4つの物語をお届け!
鋭い観察眼と切れ味の良い経済学的アプローチで、男女の産み分けから欧州の長期経済停滞まで幅広い話題を斬りまくる。人気の「ベッカーとポズナーのブログ」の翻訳第2弾。
介護士の彩はある日、余命三ヶ月の末期がんに冒された資産家老人・雄吉の介護に訪れる。雄吉に見初められた彩は、高級マンションの譲渡を条件に男女の関係を結び、残された日々に心身を捧げる。しかし奇跡的に雄吉のがんが消えたことを知った彩は、バッグの中からある物を取り出しー。心の奥に潜む“欲”が交錯する傑作サスペンス。
男女の情が、親子の愛が、胸を打つ!
子供をさらって手にかける老人の秘密。裁きを終えた事件の裏に匂い立つ女の性(さが)。小伝馬町の牢内に沈殿する暗く悲しい浮世の難事を、人情味あふれる青年獄医がさわやかに解決する。だがある日、かつての捕物の恨みから、登の命をもらうと脅す男が現れたーー。著者が5年にわたって書き継いだ傑作シリーズ完結編。
恋人でも家族でもない、猫好き男女3人暮らし。
書店で働く40代お一人様女性の灯は、30代女医の鹿乃子、20代のインテリアショップ勤務の男性・仁、みんなの愛猫のミカヅキと仲良く暮らしている。熊本でごく普通の人生を歩んできた灯にとって、人生で一番【普通ではない生活】をしているものの、その生活はとても楽しくて……。三日月の様に満ちていく途中の、迷えるオトナ3人といとしい猫の共同生活物語。
美しい中年女性への憧れと清純な少女との恋…。ブルターニュの海岸へ夏のヴァカンスにやってきた少年フィル。性に目覚めた若い男女の心の揺れを描く青春小説。(解説・手塚伸一/鑑賞・田辺聖子)
初デートから10日後に結婚!?運命の出会いは42歳のとき。自立した男と女が一緒に暮らすようになって見えてきたこと。それはコミュニケーションの大切さ。甘え合ったり、依存し合うだけでは、やっていけない。キチンと自分のしたいこと、自分の思ったことを相手に伝える。それがふたりで暮らしていくためのルール。パートナーとの日々の体験をもとに、漫画の名場面を交えつつ、幸せになるためには、を考える。
結婚10年。「女房とのセックス」のハードルがここまで高くなろうとは…。稼ぎもない、甲斐性もない、無職同然の脚本家のダメ夫にようやく仕事のチャンスが舞い込んだかに見えた。働き者でしっかり者の妻、5歳の娘とともに四国へ取材旅行に向かうのだが。どんなに激しく罵り合おうとも、夫婦の関係を諦めない男女をコミカルに描く人間賛歌小説。「百円の恋」脚本家のデビュー小説!!
いくつポーズを覚えても、ヨガの根本が伴っていなければ、それはただのストレッチや体操と同じこと。40年分のヨガ修行の成果を10個のポーズに凝縮。