第1部
現代に問いかけるナウエン 大塚野百合
ナウエンの人間理解とアプローチ
--人々を閃きに導く 小渕春夫
第2部
境界線を生きる人ナウエン
--心の軌跡と共苦の姿勢から学ぶ 黒鳥偉作・平山正実
ナウエンの孤独が問いかけるもの
--ロンリネスからソリチュードへの旅 堀 肇
交通事故で恋人を失ったクイン。笑うことも忘れ、もう1年以上、ひきこもったままだ。心のよすがは恋人の臓器移植者に手紙をだすことだけ。だけど心臓を移植した青年コルトンだけ返事がこない。想いが募って、青年に逢いにいってしまったクインは、自分の素性をあかさずに彼と心を通わすようになる。でも次第にクインの心は罪悪感でいっぱいになる。恋人への消せない想いを抱えたまま逢うのが辛いー。
アーティフィシャルフラワーで誰も見たことのないソラバナを作る。
「行き場のない私に真っ先に声をかけてきたのは、買春者か性搾取業者でした」
日本では、虐待や貧困などで行き場を失い性被害に遭うなどして困っている若年女性が、自分から公的な機関へ助けを求めることは難しく、また公的支援につながったとしても、管理体制の厳しさなどからそこからこぼれ落ちてしまい、多くは“自己責任”で生き抜こうとしています。
学校や家が安心して過ごせる場でなくなり、渋谷で週5日過ごしていた自身の経験を記した『難民高校生』や、少女を「JKビジネス」に取り込む業者の手口を分析した『女子高生の裏社会』などの著書がある仁藤夢乃さんが代表をつとめる一般社団法人Colaboでは、行き場のない若年女性が性搾取などの危険に取り込まれる前に、繁華街での声をかけ(アウトリーチ)等で彼女たちとつながり、相談や役所などへの同行、一時シェルター、シェアハウスの提供などで、困っている女性を支え、「共にある」活動を行なっています。
また、大きな反響を呼んだ「私たちは『買われた』展」をはじめとする若年女性の性被害の実態を伝える活動では、女子高生を性的に価値の高い商品かのように「JK」と呼び、「児童買春」を「援助交際」と言い換え、「ブランド物ほしさに好きでやっているんだろう」と、児童買春被害を見て見ぬふりしてきた大人社会に、その責任を問うてきました。
本書では、Colaboの11年の活動を振り返りつつ、仁藤夢乃さんによるColaboにつながる女の子たちへのインタビューや、学校教育や女性福祉の専門家、弁護士、困窮者支援の活動家らと仁藤さんとの対談を収録。Colaboの核にある〈対等な関係性〉や〈当事者主体の活動〉がどのようにして可能になったのかを明らかにします。
涼太と祝言を挙げ、青陽堂の嫁としての新たな生活を迎えた律は、息抜きに出かけた先で、同じく嫁いだばかりの女たちと知り合う。悩みを打ち明け合える知己を得て心強く思う律だった。一方、池見屋で、律は義母の佐和もよく知る由里という女性に出会う。彼女は何やら心に憂いを抱えている様子なのだがー。一途に生きる女職人の人生を描く人気シリーズ第六弾。
“利用者本位”の制度設計を考える
従来の医師・病院、薬局など医療提供者側からの視点だけでなく、利用者=患者側の便益にも、より配慮した制度設計ーー医療提供体制、保険外併用
療養費制度、遠隔診療、医療情報の医療機関間での共有、今後の薬局のあり方などーーの推進によって健康寿命延伸、健康関連産業の発展、医療費
増加抑制へと結びつけることを提言する。
▼ 著名エコノミストが斬り込む、医療改革の課題と対処法!
▼ 徹底した需要者(=国民)の視点から医療制度の要改良点を焙り出す!
▼ 医療IT化の本格化や混合医療の認可等、喫緊の課題を論じる。
医療サービス提供者(医師、薬品メーカーなど)や政策担当者ではなく、需要者としての一国民の視点から現代日本の医療制度における改良点を具体的な事例を紹介しながら検討。また、超高齢社会に向けて大転換を迫られる日本の医療を幅広いテーマから論じ、提言を行う。
兄・永之助は壮健で逞しい医師、弟・直次郎は病弱で繊細な文筆家…太陽と月の如く対照的な黒木家の双子兄弟。だが、露西亜との戦が終わり復員してきた兄は、人が変わったように暗い翳りを纏っていた。戦地に赴く前、積年の思いを告白され体を許してから、ずっと兄の帰還を待ちわびていた直次郎はその豹変に戸惑う…。そんな折、帝都では女性ばかりを狙った猟奇殺人事件が多発する。まさか犯人は…。狂おしき異端浪漫。
情報化社会での学校図書館と司書の役割を提言
学校の情報化が進められ,平成13年度末までに全学校がインターネットに接続された.それに伴い,学校図書館へもインターネット端末が導入され,学校図書館の情報化も進められてきている.平成10年に旧文部省より出された報告書においても,「学習情報センター」としての学校図書館整備強化が挙げられている.こうした流れの中で学校図書館における司書教諭の役割は大きくなるが,学校図書館法の一部改正により平成15年度から一定規模以上の学校図書館に司書教諭が必置となる状況においても,司書教諭に対する認識および司書教諭の情報化に対する認識は高いとはいえない.このような状況を鑑み,今後の学校図書館と司書教諭のあるべき姿を具体的に提言した一冊.今後学校図書館で行われるであろうインターネット学習について,情報の検索・評価・収集・提供,著作権処理等の観点から解説した.
現代社会に生きる私たちは日々さまざまなストレスにさらされている。そんな中で,誰もがストレスに勝つ方法を模索し,ストレスに負けないように心を鍛えたいと思っている。だが,簡単なスキルを取得するだけで,あるいはやみくもに負荷をかけ続けるだけで,強い心を手に入れることはできない。
本書は,自衛隊という強くあることが求められる組織で,長年心理教官として活動してきた著者が,「心は鍛えられるのか」をテーマにまとめたものである。心を強くするとはどういうことなのか。どうすれば強くなるのか。しなやかに,したたかに生きるためのヒントが詰まった一冊。
第1部 心の強さとは何か
第1章 ストレスに向き合う
第2章 心の強さを求める社会
第3章 事例による心の強さの検討
第4章 心の強さとは
第2部 心の強さを手に入れる
第5章 救助者のレジリエンスー現象学を援用して
第6章 精神科臨床から考える「心を鍛える」とは
第7章 「心を鍛える」その前にー組織とそこに属する個人が見失ってはならないもの
第8章 組織と心の強さ
第9章 心の強さを手に入れるためにーマインドフルネスに学ぶ
第10章 心は鍛えられるのか
己の弱さのあまり、一度は戦いから逃げ出したリーナ。失った信頼は戦地でしか得られない。再起を目指し、空へーー。戦争なんて自分には関係ないと思っていた。ナチス・ドイツのソ連侵攻により、一晩にして家族と親友を失ったナージャ。失意に暮れる彼女だったが、マリーナ・ラスコーヴァの演説を聞き、女子戦闘飛行連隊に志願する。‥‥かつての親友と、敵として再会することになるとは知らずに。実在した女子飛行連隊の史実を元に紡ぎだす、空戦歴史スペクタクル。
“中国語に興味はあるけれど始めるきっかけがない”-そんな方におすすめの手引き書です。普通話(=共通語)の成り立ちから、発音・語彙・文法に関する基礎知識を、例文や図解、著者の経験談を織りまぜ丁寧に解説しています。さらに、効果的な学習方法とおすすめ教材、中国語にまつわる楽しいコラムや異文化体験記も収録した、内容盛りだくさんの一冊です。
はじめに
【I 中国語の基礎知識】
1.どこで、どんな人々によって使われているのか
2.“普通话”(プートンホア:共通語)ができるまで
3.漢字、そしてその読み方
「拼音(ピンイン)」と「簡体字」
4.中国語のしくみを見てみると(発音、語彙、文法)
発音(韻母になる母音〔単母音・複母音・-n、-ngのついた母音・そり舌母音〕/声母になる子音/声調)
語彙
文法
〈コラム〉
->挨拶だけで、これだけのことがわかる
你好[ニーハオ]「こんにちは」
谢谢[シエシエ]「ありがとう」
对不起[トゥイプチー]「すみません」
再见[ツァイチェン]「さようなら」
->数字だけで、これだけ練習ができる
1〜10の発音を確かなものにしましょう
11〜99を言ってみましょう
年月日を言ってみましょう
->「十二支」からこんなことがわかる
【II 効果的で効率のよい学び方】
1.中国語の力をつけるには、具体的にはどんな方法があるのか
独学の道
通って学ぶ
ネイティブの先生か、日本人の先生か
クラスの大切さ
2.具体的にはどうやって力をつけていけばいいのか
何よりもまずは「発音」!
「話す力」をどうやってつけるか
「読む力」をどうやってつけるか
「聞き取る力」をどうやってつけるか
「書く力」をどうやってつけるか
「単語力」をどうやってつけるか
〈コラム〉
->「ことわざ」も、もとをたどれば…
五十歩百歩/虎の威を借る狐/井の中の蛙大海を知らず/矛盾(むじゅん)/蛇足(だそく)
【III 異文化体験談】
異文化体験談
本当にさまざまな「中国語」
こう聞こえた各地の言葉
見てわかることも言っている
はじめて聞いた中国語、はじめて見た中国語
タブーは音から
“中国同学[チョングオトンシュエ]”の日本語
迷路に“迷路[ミールー](道に迷う)”
ものがなければ、言葉もない
“缘份[ユェンフェン]”のあった中国語
〈巻末資料〉
音節表
おすすめ教材
自由と冒険をもとめて、みなしごホームを抜け出したムーミンパパ。
発明家・フレドリクソンやスニフの父・ロッドユール、スナフキンの父・ヨクサル。
旅先で出会った最高の仲間たちとともに「海のオーケストラ号」で大冒険へ!
波乱に満ちた青春時代を、ムーミンパパみずから「思い出の記」につづります。
ムーミンママとの運命的な出会いも!
山本容子先生の巻末エッセイ付き。
大人気の冒険サスペンス、猟区管理官ジョー・ピケットシリーズ、新展開へ!ジョーの義父が風力発電の事業に乗り出した途端、何者かによって殺害されタービンに吊るされた。逮捕されたのはジョーと折り合いの悪い義母のミッシー。妻に懇願されてジョーが真犯人を探っていると、風力発電をめぐる裏事情が明らかに。一方、ジョーと深い繋がりを持つ鷹匠ネイトの隠れ家が何者かによってロケット弾で爆破される。
大人気冒険サスペンス、猟区管理官ジョー・ピケットシリーズ、新展開へ!
ジョーの義父が風力発電の事業に乗り出した途端、何者かによって殺害されタービンに吊るされた。逮捕されたのはジョーと折り合いの悪い義母のミッシー。妻のメアリーベスに懇願されてジョーが真犯人を探っていると、風力発電の裏事情が明らかに。一方、ジョーと深い繋がりを持つ鷹匠ネイトの隠れ家が何者かによってロケット弾で爆破され、ネイトは敵を追う。
冷酷な丘
訳者あとがき