讃岐うどんブームの芽は、「笑いの文化人講座」にあった。若手の台頭で新局面を迎えた、讃岐うどん事情。笑いネタ満載で展開する、超うどんスペクタクル、『超麺通団』第2弾。『恐るべきさぬきうどん』未掲載ー「ゲリラうどん通ごっこ」幻の原稿再録。
日本人は、衆知を集め、個人の力を“チームワーク”という形で開花させてきた。戦後のエポックメイキングなプロジェクトの成功の陰には、「無名の日本人」を主人公とする「組織と群像」の知られざるドラマがあった。熱い情熱を抱き、使命感に燃え、プロの矜持を胸に、人々はどのように、直面する障害を乗り越え、マニュアルのない状況を切り拓いていったのか。あらゆるプロジェクトを成功に導くカギが、ここにある。
今や国民食とまで言われる牛丼を、5大メジャーチェーン店から、全国に散らばる特殊な一軒まで徹底的に網羅。取材中に食べた牛丼1000杯以上。領収書の合計金額は、本の制作費よりもはるかに高かった。身近な牛丼をとことん味わえる超カルトな知識が特盛ツユダク。
デフレの象徴と騒がれた激安の牛丼。低価格を可能にした要因は、牛肉ばかりでなく実はコメにこそあった。-“きらら397”、昭和六十三年に北海道立上川農業試験場で開発された、いわば究極の品種。大量生産ができ、安価にして良食味。それは「北海道で美味しいコメは絶対に無理」といわれた常識を見事に覆したブランド米である。その開発の裏には、品種改良に挑む研究者、あるいは地元農家の、不屈の努力があった。
世にも不思議な“うどん”の歌です。しかし、演奏はおちゃらけなしの本物であり、ベース・ラインを重視したジャジィな風合いに哀感のあるヴァイオリンが泣かせます。かなりのキャリアがあると見た。ちなみに、2004年夏に発売のシマダヤ“新流水麺”キャンペーン・ソング。
うどんの本場高松に1号店をオープン後、全国展開4年で急成長。世界制覇も視野に入れた「ミスターうどん」のしなやかな野望と計算し尽くされた戦略のすべて。
678人の修道女の人生と脳を対象に、老化を多角的に研究するー。1986年にはじまり現在も進行中の「ナン・スタディ」はアルツハイマー病研究に多くの成果をもたらした。若年期のすごし方が老年期にどう影響するのか、アルツハイマー病の発病と発症の不一致の原因、さまざまな老化を防止する要素。このかつてない研究に、修道女たちは喜んで協力と献脳を申しでた。献身的で温かな“ファミリー”とともにすごす修道女の充実した日常が、単なる長生きではない「高齢という生き方」を問いなおす。最後まで充実したよりよい人生を歩むための、示唆にとんだ報告。
CMで外国製のイメージづくりに成功したLUX、失敗作から発想の転換で大成功したホカロン、開発から四〇年後にヒットした食器洗い乾燥機。最新ヒット商品からあのロングセラー商品まで、幅広いジャンル・時代から厳選。メーカーの生の声を取材し、導き出された、勝ち組に残るための絶対法則を公開。「売れない時代」の常識を変える一冊。
英国暮らしで園芸生活に目覚めたイシクラ家。自宅の庭では物足りず、富士山麓の山中湖に格好の古別荘を見つけた!ところが雑木林を切りひらき整地するまでが一苦労。でもミミズと仲良しの一家には、待ち遠しい週末が始まった。バラ園、菜園、ハーブ園…夢が広がる自分たちの庭。
人間の本来の姿は遊ぶ事だと説きながら、そして生き続ける人間の面白さと悲哀を描いた最後の文士団鬼六。珠玉の自薦エッセイ集。
文芸随筆を読む。本書は随筆を読む楽しさを味わっていくうちに、自然に日本の現代文学の流れがわかる随筆集である。
酔っぱらいのくどい話に調子を合わせている『うどん屋』の気持ちは、下戸のやるせない気持ちに近いものがある。この酔っぱらいのからみ方が堂に入っている小さんだ。能天気になっていく酔漢、商い人の悲哀とが交錯する。『化け物使い』も聞かせる。