本誌は、Quintessenz Verlag( ドイツ)発行の「the International Journal of Esthetic Dentistry」の日本版。創刊8年目を迎え、今年も強力な著者陣に執筆を依頼。今回は国内論文3本がいずれも矯正歯科治療と深く関連した症例を採り上げ、CRやラミネートベニアだけではないMI時代の包括的審美歯科治療の訪れを感じさせる。また、本年の海外論文はドイツ本誌のAssociate Editorを務めるDr. Stefano Gracisによるもの。「審美」に特化した、国内随一の定期刊行誌。読者は今年も、最先端審美修復の目撃者となる。
Editorial
刊行にあたって
Interdisciplinary management of complex orthodontics patient
複雑な矯正歯科治療患者に対するインターディシプリナリーマネジメント
Comprehensive approach for an esthetic trouble: case report
審美的問題に対する包括的アプローチ:症例報告
Minimally invasive esthetic approach for a patient with a history of orthodontic treatment: a case report
矯正歯科治療歴のある患者に対する低侵襲の審美的アプローチ:症例報告
A simplified method to develop an interdisciplinary treatment plan: an esthetically and functionally driven approach in three steps
包括的治療計画を策定するためのシンプルな方法:3ステップによる審美的・機能的アプローチ
大好評シリーズ『迷信と真実』本の第4弾。欠損補綴として定着したインプラント治療だが、いまだ科学的根拠が乏しいまま流布する言説も多い。そこで本書では、インプラント治療における、診査・診断、治療計画、外科・周術期管理、補綴処置、メインテナンス・経過観察、インプラント周囲炎に関する迷信と真実を、41編の解説・レビューで掲載。エビデンスに基づいた治療が求められる今日のインプラント治療を行ううえで必携の1冊!
Chapter 1診査・診断に関する迷信
Chapter 2治療計画に関する迷信
Chapter 3外科および周術期管理に関する迷信
Chapter 4補綴処置に関する迷信
Chapter 5メインテナンス・経過観察に関する迷信
Chapter 6インプラント周囲炎に関する迷信
『歯科塾YOBOU』が提唱する「与防」という新しい切り口で、保険治療に取り組む考え方の実践編。「与防」の核となるは「イントロ&インスト」(若松歯科流のデジタル紙芝居)であり、患者さんに歯周初期治療の重要性をムリなく教育・指導するもの。今回のPart 2では、塾生の成功事例などを加えて、さらに実践的になっている。院長と歯科衛生士さんを楽しくし、あなたの医院を素晴らしい未来へアシストしてくれる。付録の「体験版CD-ROM」は『与防歯科』を体験学習できる。
第1章:『与防』システムの構築こそ歯科界を救う
第2章:『与防』を支えるインストの実際を見る
第3章:『インスト』を成功させるカギはどこに?
第4章:『歯科塾YOBOU』があなたの未来をアシストする
エピローグ:『儲ける』ことは悪いこと?
付録:体験版CD-ROM付き
歯周病の病因論はすさまじく発展し、多くの治療法が開発されてきた。しかし、歯周治療の発展はいったいどんな朗報を歯周病患者にもたらしたのであろうか? 果たして、科学は正しく臨床に反映されているのであろうか? わが国の歯周治療にコンセンサスは得られているのだろうか? 科学的根拠に基づいた医療、多数かつ長期の経験に基づいた医療による歯周治療を通して、患者のQOL向上に貢献することが本書の目的である。
CHAPTER 1 これからの「ペリオ」の話をしよう
CHAPTER 2 Dr. Ramfjord の10のドグマ
CHAPTER 3 歯周組織の構造と役割
CHAPTER 4 歯周病とは
CHAPTER 5 ペリオドンタルメディシンーー口腔と全身の相互作用
CHAPTER 6 歯周炎の治癒とは
CHAPTER 7 歯周治療のフロー
「歯と口の話は宝の山」「歯科には一生健康で過ごすための知恵がたくさんある」と日頃から訴える著者。その言葉どおり本書には誰かに伝えたくなる話、歯と口の価値観を高める話がつまっている。子どもからお年寄りまで、そして歯科医療者も、「へ?っ」とうなずきたくなる話ばかり。テーマは、「動物」に始まり「種」や「ダーウィン」「宇宙」「徳川家茂」など歯科とは結びつかないものもあるが、読んだらきっと、あなたも"ガッテン!"しているはず。
PART1 動物の口は“ふしぎ”がいっぱい 編
PART2 謎解き唾液学 編
PART3 歯にまつわる“おもしろ”ウラ話 編
近年のインプラント治療は、以前では想像もできなかった審美性と機能性をより確実に、短期間で行えるようになってきた。治療のゴールとなる補綴的要件は今も昔も変わらないが、治療戦略は刻一刻と変化する。1回法抜歯即時埋入、そして即時負荷に関するリスクへの対応が解明され治療概念が確立された現在、適切な症例選択のもと、積極的に治療計画に生かしていくことが、術者・患者双方に大きな恩恵をもたらす。本書は、即時治療を外科および補綴分野から余すことなく解明した大作である。
第1章 前歯部即時治療の概念とその有効性
第2章 臼歯部抜歯即時埋入の臨床的優位性
第3章 即時負荷の治療概念
第4章 前歯部上部構造製作
第5章 臼歯部上部構造製作
第6章 症例供覧
複雑な装置を使わずGPが取り組みやすいMTMに的を絞り、その術式が器具・材料を挙げつつ豊富な写真で明快に解説されている。少数歯の歯列改善、う蝕治療前の骨縁上歯質の確保、歯周炎による垂直性骨欠損の改善、補綴前処置、萌出不全歯の萌出…。MTMが活用できれば治療のオプションを増やすことができる。増刷を重ねた好評書をアップデートし、TADsの利用法などの加筆および修正を加えた待望の増補新版。
第1章 MTMの定義,種類,目的
第2章 骨縁上歯質を確保するためのMTM
第3章 垂直性骨欠損を改善するためのMTM
第4章 補綴前処置としてのMTM
第5章 離開した前歯を是正するためのMTM
第6章 発育期にみられる萌出不全歯のMTM
第7章 簡易歯牙移動装置を使ったMTM
第8章 TADsを用いたMTM
第9章 MTMに必要な器具と材料の一覧
抜歯するだけが埋伏歯治療ではないーー埋伏歯治療には小児歯科、口腔外科、矯正歯科等がかかわるが、自家移植や矯正歯科治療による保存が可能だといえる。患者さんの利益のために歯科は何ができるか? また実際に矯正歯科医である著者は何をしているか? 埋伏部位別に示した症例に対する治療のベネフィット・リスクを考察しながらその適応判断を示した、埋伏歯治療にかかわるすべての歯科医師の指針となる1冊。
Part1 埋伏歯とは何か
Part2 埋伏歯非抜歯治療に必要な知識とメカニクス
Part3 埋伏歯矯正歯科治療の実際
わが子に健全な歯列や口腔機能を望む保護者が、赤ちゃんを連れて歯科医院を受診した場合、歯科医院側は何を提供できるだろうか。本書には、生後間もない赤ちゃんからのアプローチが余すことなく示されている。実践的な診査方法や授乳・離乳食・姿勢などの指導の他、開業医で取り組むにあたって必要な発達等の知識も解説。妊婦歯科健診で来院した母親にも伝えたいものばかりで、小児歯科領域以外の歯科医師・歯科衛生士も必読の1冊!
Part1 なぜ「赤ちゃん歯科」が必要なのか
Part2 赤ちゃん歯科に取り組むにあたっての大前提 -赤ちゃんの発達の基本知識ー
Part3 従来の歯科的対応とは違う! 赤ちゃん歯科ならではの考え方
Part4 赤ちゃん歯科の具体的な取り組み
Part5 ケースで見る赤ちゃん歯科介入による変化
スタディグループなどから寄せられた「臨床的疑問」に、基礎から答える好評の第2弾! 「根管形成と根管充填がアンダーまたはオーバーのときには、その後の治癒はどうなりますか?」「感染根管内に残存した細菌は、免疫の機能によって駆除されますか?」など、エンドなどの56の臨床の問いに答える! リバスクラリゼーション(再生歯内療法)など、従来の考え方を180度変えるような大きなパラダイムチェンジ・新情報についても解説。
PART 1 エンドの疑問
PART 2 力・歯の移動の疑問
PART 3 口腔外科の疑問
PART 4 移植・再植の疑問
PART 5 疼痛の疑問
研修を通じて特に歯周治療、歯周外科治療の技術向上に努める学術団体JIADSの瀧野裕行先生と5人の有志"こだわりペリオファイブ"による一冊。歯周治療に苦手意識を持っている歯科医師のために、疑問とする点や忘れがちな点を診察室サイドで気軽に確認できるようにまとめた。医院マネジメントから歯周外科、硬・軟組織のマネジメント、インプラントから審美形成外科まで幅広く網羅しており、文字どおりチェアサイドのサブノートとして活用できる一冊に仕上がっている。
第1部 こだわりペリオを成功に導くための医院マネジメント
第2部 明日から好きになる歯周外科
第3部 こだわりペリオの軟組織アプローチ
第4部 絶対に裏切らない再生療法
第5部 こだわりペリオから学ぶインプラント治療
第6部 歯周形成外科アドバンステクニックへの挑戦
歯周疾患およびインプラント周囲疾患とその状態に関する分類2017
ペリオドンタルプラスティックサージェリー(PPS)の最大の目的、それは「審美性の回復・改善」、そしてその「予知性の獲得・確保」である。それらの臨床的エビデンスを最新文献で示しつつ、拡大視野下で行う通常よりも難易度の高い手術を、誰でもルーチンで行えるように、数多くのわかりやすいイラスト(線画)で解説、その数220以上。本書は、現在全世界が注目する最新トピックをいち早く一冊にまとめたPPSの決定版である。
1章 ペリオドンタルプラスティックサージェリーの歴史と適応症の拡大
2章 ペリオドンタルプラスティックサージェリーに用いる器具、器材
3章 ペリオドンタルプラスティックサージェリーの基本テクニック
4章 結合組織移植片の供給部位の選択および採取方法/治癒と併発症
5章 5-1 乳頭再建術
6章 インプラントプラスティックサージェリーの基礎
7章 インプラントプラスティックサージェリーの臨床
8章 歯肉の審美評価基準とサブジンジバルカントゥアの形態
今、世界中のエンドの講演で臨床エビデンスとして、人の歯の組織切片のスライドが示され、その多くが「Dr. Domenico Ricucciの厚意による」とクレジットされている。そのDr.Ricucciによる本書は、明るく鮮明に記録された高度な試料から、生体、細菌のコロニーなどの状態を観察し、病変像・治癒像で歯・歯髄・歯周組織で何が起きているのか、治療に何が必要なのか示す。本書で示される臨床の指針から得られるものは計り知れない。
Chapter 1 象牙質歯髄複合体,および歯根周囲組織
Chapter 2 う蝕に対する歯髄反応と修復機序
Chapter 3 生活歯髄保存療法
Chapter 4 歯根周囲組織の病理
Chapter 5 歯内感染
Chapter 6 臨床的歯内療法:治療法
Chapter 7 歯内療法後の歯根周囲組織の治癒
Chapter 8 側枝の問題
Chapter 9 歯内療法の失敗
Chapter 10 歯内および歯周の相互関係
テクニックとしての抜歯術、理論としての抜歯学の中間の立ち位置で、抜歯に関する定説から最新の知見までをコンプリートして整理・解説し、これまでになく豊富なイラストで臨床家の多くの疑問にわかりやすく答える。本書は、抜歯を苦手と考えている歯科医師には抜歯を身近な手技として安全・確実に行える助けに、また、抜歯をよく行われている歯科医師にはさらなる向上の一助となる。2回法、コロネクトミーについても解説。
CHAPTER 1 普通抜歯
CHAPTER 2 抜歯の器具
CHAPTER 3 下顎埋伏智歯
CHAPTER 4 上顎埋伏智歯
CHAPTER 5 難抜歯
CHAPTER 6 上顎正中埋伏過剰歯・埋伏犬歯・乳歯
CHAPTER 7 合併症
CHAPTER 8 麻酔・抗菌薬・止血
歯科衛生士や勤務医(代診)の確保に頭を悩ませている開業医は少なくない。特に、歯科衛生士は結婚や出産、引っ越しなどのライフイベントに左右され、仕事を続けられない方が多い。しかし、医院の勝手知ったるスタッフは大きな戦力であり、経験豊富なスタッフは一朝一夕には育てられない。本書では、医療法人として東京で4軒の医院を経営する著者に、スタッフが辞めずにやりがいをもって長く勤められる歯科医院の作り方のコツを解き明かしてもらった。
1章 立ち止まって見直す
2章 こころの仕組み
3章 しつもん
4章 やるべきこと
5章 振り返れば
「ザ・クインテッセンス」誌の人気連載「GPが知っておきたい診断・治療のための臨床解剖」が待望の書籍化! 写真とイラストをふんだんに用いて、歯科の臨床にかかわる解剖学を臨床医の視点でわかりやすく解説している。歯科医療従事者にとってとくに重要な「患者の口腔内と同じ角度から見る解剖」を学ぶことができる画期的な1冊。スタンダードの知識の獲得から臨床への応用までをカバーする歯科人必読の解剖書。
Chapter1 三叉神経と上顎骨・下顎骨の解剖
Chapter2 イメージが湧きにくいエリア:上顎洞と後上歯槽動脈
Chapter3 歯科医師が絶対に避けて通れない部位:オトガイ孔
Chapter4 下顎インプラント最大の難関:下顎管
Chapter5 伝達麻酔の解剖:翼突下顎隙・臼後部
Chapter6 知っておくと便利な構造物:大口蓋孔・切歯管
Chapter7 視点を変えて見るとこんなに違う:診療目線で口腔内から見た表情筋
Chapter8 正常構造を理解する:顎関節と周囲の筋
Chapter9 知れば知るほど見えてくる:口腔底とその周辺の構造
Chapter10 口腔上顎洞瘻閉鎖術の臨床解剖
Chapter11 口腔および咽頭周囲隙の臨床解剖
スカンジナビアエンドは世界でもっとも成功率が高い。難しいテクニックはなくとも、平均点以上の結果を出せるため、開業歯科医に向いた治療方法である。本書は診査・診断の手法からディシジョンメイキング、実際の治療法までを学ぶことで原因から再考することができる、再根管治療に挑む術者必見の書。中でも再感染根管治療を必要とする歯の状態から治療難易度を算出し、患者説明等に用いることができる再感染根管治療難易度表は必見。
1章 再根管治療の治療成績はどうすれば良くなるのか
2章 再根管治療における診査・診断
3章 スカンジナビア流再根管治療の診査・診断の実践
4章 再根管治療の非外科的治療
「ハンドよりお手軽だけど効果はいまいち」─? 超音波スケーラーという機器を使いこなすためには、パンフレット任せではなく自身で判断し使い方を調整できる知識が必要です。本書では、超音波スケーラーのエビデンスを吟味し、歯科衛生士が行う歯周基本治療、特にSRP(デブライドメント)における手技を大きな写真で解説。チップ・パワーの選択、当て方から機器のメインテナンスのポイントまで、超音波スケーリングに必須の情報を網羅しました。
第1章 歯周病概論
第2章 超音波スケーラー概論
第3章 デブライドメント(SRP)における使用法
第4章 デブライドメント(SRP)以外の目的別使用法