ニホンザルと日本の自然が人間の営みとどのように関わりあいがあるのかを解く。
「教育学的人間学とは何(だったの)か」という問いに答えた論稿。教育の営為を人間の生という支持基盤のうちに投げ戻し、その身分を見定めようとする点で、教育学的人間学が教育を人間製作の技術的処置へと狭隘化する近代性とは対極をなすものであり、視野狭窄の打破を指向している。
東欧革命から10年。第二次世界大戦後の東欧政治史。東欧各国を舞台に繰り広げられた戦後半世紀にわたる政治のダイナミズムをみごとにとらえた名著。
日本経済のサービス生産部門は60%を超した。加熱するサービス化。経済の融合化を背景に産業の境界領域が噴出した。なぜ隙間産業は時代の先端を走る問題解決集団に変貌できたのか。人材派遣からリース、知的情報に安全の提供へとアイデアのシステム化をはかるビジネスの冒険者たち。多様性に挑んだ組織に日本的なサービス業の実体を解析する。そこにニュービジネスの誕生と進化のメカニズムがあった。
まちでの暮らし、アフリカ人の名前、リンガラポップス、マラゴリ人の視点、思春期、アフリカの文明、遊牧社会、水田と稲作といったテーマから、動物の話題ーゴリラと人との共存・病原体の生態、アフリカの目、バッタの大発生と移動といったテーマ、そしてアフリカの政情の話題ーアパルトヘイト、青年海外協力隊の活動などをとりあげ、さらには三十六億年間の地球の歴史を秘めているアフリカ大陸の地質と鉱物資源の話にまで及ぶ。
温暖化で何が起こるのか。プランクトン、昆虫から人間まで気鋭の研究者たちが、フィールドの最前線から報告する。
本書では、複雑で巧妙な生命体構築の基本原理としての遺伝子産物の“非対称性”および“多様性”の獲得機構と、それをささえる“品質保証”の機構に焦点をあてる。これらの研究の最前線を、国際的な研究を展開している、おもに若手の研究者が解説。
(「蛋白質 核酸 酵素」臨時増刊を単行本に改装発行)
I.RNAプログラムの重要性
II.スプライシング制御
III.RNAのプロセシングと編集
IV.核と細胞質の連携
V.RNAの局在化と翻訳制御
VI.RNAの安定性と翻訳制御
VII.疾患とRNA
赤信号が灯る地球生命の未来。150万種の生きものの絶妙な暮らし方から見えてくる、「緑の地球」「生命の星」のナチュラル・ヒストリー。今、多様な種のそれぞれの生が滅失の危機に瀕している。
高度情報社会が来るという。ソフトノミックスだともいう。けれども、そのわりには情報の本来性や文化の性格があまり議論されてこなかった。本書は、情報を生物にたずねその本来の意味を問い、また文化の中の情報を渉猟して、広範な問題提起をする。ネットワークとシミュレーションの時代の初本格的入門書である。
生命の共同体としての地球を取り戻すために、来たるべき社会・文化・民主主義像を提言する。シヴァの壮大な構想の全貌を示すマニフェスト。シヴァ思想の集大成にして入門書。
私たちにとってアジア・アフリカ・ラテンアメリカとは何か。若い世代に送る論争的文化論。
本書は、演劇・音楽・舞踊を介してワークショップを実施されている3名の鼎談をまとめ、また普段の活動を紹介したものである。
言語の科学は今まさに飛躍的に進歩しようとしている。かつて、化学物質の多様性は頭を悩ます問題であったが、化学者は、元素の周期表によって、多様性のなかに秩序と予測可能性を見出すことができるようになった。それとおなじように、新しい言語理論は、言語の多様性がすべての少数のパラメータで説明できることを示してくれる。パラメータを使えば、地球上に出現可能なすべての言語をつくるレシピが書けるはずだ。