病理学はいま、大きく変貌しつつある。生命科学の驚異的な進歩に伴う新しい研究方法の導入と、それによる疾病の病因・病態論の修正、ならびに臨床医学としての病理学の新たな位置付けが加速している。こうした病理学の両極端な分化により、医学生諸君は基礎医学としての病理学の中で、疾病の病因と病態に関する最新にして論理的な知識を習得するとともに、病理解剖や病理組織診断を通じ、臨床医学への関わりを理解することが求められるようになった。この結果本書に収録しなければならない情報量は膨大なものとなった。そのため編者が本書全項にわたって総点検を行い、初版の編集の基本方針を堅持し、さらに新しい学問体系の中で項目が取捨された。そして全項目にわたって学生諸君に必要な最新の情報を取り入れ、第5版とした。また、本改訂より版型をB5版とし、より豊富な内容を見やすく、読みやすく、わかりやすく工夫し、図や表を駆使して簡潔に記述するように努力した。また、この第5版から、各主要項目のあとに、“まとめ”を箇条書で記載した。
本書は、発熱患者を抱えて途方に暮れているインターン、抗菌薬を次から次へと替えても熱が下がらず焦っているレジデント、肺炎の改善がみられず諦めかけている若い医師、無数の感染症治療薬に窒息しかかっている学生との関わりから生まれた。本書には発熱患者を診療する際の基本的なアプローチ、抗菌薬の臨床的な整理・使用方法、研修医が陥りやすい誤りなどを記載してある。どれも筆者が経験した疾患、相談を受けた悩み、よくみかけた誤りなどに基づいている。
本書は、臨床微生物学の一般的な問題に対する便利な参考資料である。基礎微生物学;検体の採取、輸送および処理、臨床上重要な微生物の同定;抗生物質および感受性パターン、感受性テストの方法;テスト結果の判定;および感染症の最近の動向を述べている。
新しい国試に向け、問題を改変。必要知識の習得が短時間で可能。『100%』最新版に完全対応。
まずは、ゼッタイに落とせない必修項目!さらに、最近の出題傾向や今後の出題を検討した、ギュッと濃縮の厳選内容。
本書では、NICUでの治療や看護を要する新生児に対して、少なくともどのような看護が可能かについて、NANDA(北米看護診断学会)の看護診断の考え方を取り入れながら、看護過程を軸に一つの例としてまとめた。すなわち、新生児の身体的な健康問題を中心に、特定の疾患が現に存在するもの(実在型看護診断)、またはその疾患にかかるリスクが高い状態(ハイリスク型看護診断)に焦点を合わせて構成し、問題を看護診断と共同問題に区別することによって、看護婦独自の機能を明確にしていく手がかりとなることを目指した。
子ども、特に、乳幼児の場合は、苦痛を言葉で正確に伝えることができません。世話をなさる方(主に母親や父親)の配慮一つで、病気が良い方向に向かう場合もあり、逆に悪化させることもあります。したがって、父母には、子どもの病気に対する、ある程度の知識が必要です。本書は、主に父母を対象に、病院受診の手助けとして、家庭でできる簡単な処置や心構えを解説しています。
本書では疾患関連遺伝子の発見が目覚ましい神経変性疾患について、数年毎に新しい発見と神経変性のメカニズム解明につながる意義を解説してきた。神経学は、遺伝子からこころの問題、社会学までの広い領域をカバーする学問によって、はじめて臓器移植、遺伝子治療から介護保険、難病のケアまで広い範囲の医学、福祉の実践に応えることができる。また脳科学の進歩における臨床の役割は、近年従来になく大きなものとなり、認知、判断、行動、情緒などにかかわる高次脳機能の解明は、神経心理学、脳画像の進歩なしには考えられない。そして機能的脳外科における深部脳刺激の効果と、それに関連した各種中枢性運動障害の基底核ニューロン活動の記録は、基底核ー大脳皮質連関の機能とその障害の明解に、従来想像もできなかった知見をもたらしている。本書は、まさに臨床神経の専門家と関連領域の医師および神経科学の専門家にとって貴重な情報源となる一冊である。
本書では、薬物療法がどのように行われているのか、ポピュラーな疾患について解説する。
本書では放射線診断を学ぶものがマスターしなければならない基礎的な知識を取り扱っている。胸部単純撮影、CT、MRIなど臨床的問題を解決するための異なった画像診断手法を総合的にまとめた。各章には多数の表と囲み(Box)があり、疾患の臨床的特徴、病理、画像所見など本文で述べられていることの要約が示されている。
本書の対象は臨床検査技師を目ざす学生のみでなく、より広範囲の医療関係者の役に立つことを願っている。そこで各論においては主要な内科的疾患について、その病気がわれわれの周囲にどのくらいあり、どのようにして起こり、どのようにして診断、治療が進められているかを、できるかぎりやさしく概説している。
抗菌薬の正しい使い方、感染症の正しい治療の仕方がわかる。院内感染対策や法律法規など、付録も大充実。
ヘリカルCTを主体にしたルーチンの検査法およびそれに続く検査法の詳細な解説。最近の胸部CTの適応の拡大にあわせて、転移性肺腫瘍、肺感染症、無気肺および気道の病変、肺塞栓症および肺血管の異常、その他の肺病変、心・大血管の異常を新たな章として構成。
小児科診療において、感染症は相変わらず主な位置を占める。O-157や致死的インフルエンザ、新興・再興感染症、さらに耐性菌の出現や発熱機序の解明に伴う抗菌薬、アスピリン投与の是非など、新旧の問題が凝縮された領域でもある。本書は特に転帰が早く、迅速な診断・治療がその予後に大きく影響する小児の感染症について、現在のゴールド・スタンダードをまとめた必携書。種々の修飾因子による非典型例についても、カラー口絵やコラムで紹介している。
風俗に行くベストの曜日と時間帯。これを知っていればボッタクリに引っかからない。いい客とは、悪い客とは?……この春、風俗デビューするあなたも、風俗通と自負するあなたにも、本当の大人の遊び方をお教えします。歌舞伎町リッチドールほか都内風俗店店長座談会収録。『女の子編』も同時発売。
lecture*01 4500万円のTシャツ
lecture*02 あるボッタクリ被害者に見るボッタクられない法
lecture*03 ボッタクリ店の素顔
lecture*04 風俗ライターと性感染症
lecture*05 いい客になる条件
lecture*06 土産の工夫
lecture*07 年末年始の過ごし方
lecture*08 私が携帯電話を持たないワケ
lecture*09 夢を壊す
lecture*10 外の風は冷たい
Questions
本書は、1996年から1998年まで日本臨床内科医会で企画・連載された上部消化管疾患シリーズ冊子(全8回)に、現在の研究過程と現状を踏まえて新たな知見を加筆したものである。特に消化性潰瘍に代表される上部消化管疾患を中心として、病態・成因、臨床症状、診断、治療のポイントを写真、図表で平易、かつコンパクトにまとめ、今後どのように取り組むべきかについて解説を試みた。
本書ではEBMの考えに基づき、最近の無作為試験の成果を踏まえた根拠ある治療法を記載。すべての治療方法にエビデンスがあるわけではないので、このような場合には一般に認められている治療法を述べてある。治療マニュアルである基本的な面を考慮して、治療に関しては一つのフォーマットにのっとって記述するようになっている。したがって、読者には流れに沿った形で理解できるように工夫した。研修医の教育に最適。
本書の特長は、始めに腎・泌尿器の構造・機能、疾患の分類・診断をまとめ、次に外来・病棟を通してよく認められる、いわゆるcommon disease・therapyを12項目に絞って取り上げトピックス(最近の話題)をわかりやすく記載していることである。