越路吹雪。この不世出の歌姫に、親友として、マネージャーとして寄り添った著者が捧げるレクイエム。宝塚での青春の日々、作詞家・岩谷時子の旅立ち…。どんな時にも、傍には友の笑顔があった。時を越えて甦るあの曲、あの歌声。ミュージカル・ファン、友情と人生を考えるひとびとに贈る珠玉の1冊。
愛のない日々の哀しさに耐えられるかー人間の日々の生活にとって、人を愛し人から愛されることが、どんなにたのしいことであるか、いまさらいうまでもない。しあわせをもたらす愛のかたちを、手さぐりで探しだす。
古代歌謡から現代の戦争までにみる生への絶唱。豊かな時代こそ祈りと悲しみの歌が歌われる悲歌の時代である。1000年をはるかに超える短歌の伝統の中に脈うつ挽歌・哀傷歌を鑑賞し、日本人の死生観を展望する。
花の使命は、小さくとも置かれたところで懸命に咲くことにあります。哀しみに打ちひしがれることなく、ほほえみを忘れずに生きるとき、あなたはこの世で最も美しい花になります。小さなことにも愛をこめて命を咲かせてください。
自分のなかに幻を持たなければ、人間は生きてゆけないと考える作家が、美しい言葉で綴る、魂と心の世界についてのエッセイ50篇。
あなたのランドセルには何が入っていますか?教科書やノート、エンピツなどといっしょに、ちょっぴりひみつなものがランドセルのすみにしまってありますね。この「作文ランドセル」にも、いっぱい、ひみつがつまっています。ゆかいな話、びっくりする話、ふしぎな話、勇気のでる話、悲しい話が、日本じゅうの6年生の書いた作文のなかにいっぱいでてきます。
29歳のマキシ・アンバービルはさっそうとコンコルドのタラップを降りた。これからマンハッタンのアンバービル出版の緊急役員会に出席するのだ。しかし、意気揚々と会議室にのりこんだマキシを待ちうけていたのは、思いもかけない事件だった。こともあろうに叔父のカッターが母のリリーを言いくるめて結婚し、社の実権を手中にしようとしていたのだ。あまつさえ、いまは亡き父のザッカリーが心血を注ぎ、理想に燃えて創刊した雑誌四誌を、業績不振を口実に廃刊にするというではないか。そうやすやすとあの男の思いどおりにさせはしない。なんとかして取り戻してみせる。何年、たとえ何十年かかろうとも、私の手に取り戻してみせてやる。マキシはやさしかった父のおもかげに誓いながら、怒りに身をふるわせ、足音も荒く席を蹴ったのだった…。
決然と役員会の席をたち、みずから強引に新雑誌の編集長におさまったマキシは、娘のアンジェリカと前の夫ロッコに助けられながら、生来のきかん気とバイタリティにまかせて雑誌づくりをおしすすめていった。そして創刊の日、彼女のつくった女性の味方「B&B」は、またたくまに売り切れてしまった。カッターの鼻をあかして、マキシは有頂天だったが、カッターもだまってはいなかった。経費の膨張を理由に、社の売却を画策しはじめたのである。彼は、ともかくザッカリーが憎かったのだ。その名前を地上から消すためならなんでもするつもりだった。そしていま、憎しみは彼の愛娘にむけられている。カッターVSマキシの対決。波瀾にみちた彼女の人生の幕があいた…。成功の甘い香り、挫折と苦悩。男と女の愛の苦しみ、憎悪と嫉妬。華やかなマンハッタンの街を背景にマキシとリリーがくりひろげる一大叙事詩。
がんばれ!日本経済。マル金トレンド白書。ベストセラー「金魂巻」「金魂巻の謎」につづく渡辺和博のイラスト物語第3弾!物マル金の企画誕生と動向、情報などをとらえ、いかにして成熟した消費市場を築くかを解明。タラコプロが3年の沈黙を破って放つ期待の力作。
あたし、桂木あず。高校2年生。ファッションデザイナーのママと2人暮し。ママは仕事が忙しく、いつもひとりぽっちだった。というのは、ボーイフレンドができたの。一つ年上の大元カオル。あたしにとって大切な人。今は、航海士になるために、受験勉強中。あたしの夢がなんなのか、まだわからない。とりあえずは、雑誌のモデルの仕事が楽しいの。アリシアという友達もできたし。でも、大変!ママの会社に変な噂が…。