天皇陛下の平成30年間の驚異的な旅の記録
本書の核は二つある。一つは、平成30年間(平成30年は8月まで)の天皇皇后両陛下の旅の移動距離や訪問地などを報道資料をもとに集計、「一目でわかるデータ」にしたこと。
もう一つは、30年間の旅先での具体的なエピソードをひもときながら、両陛下の人となり、ひいては平成という時代を浮かび上がらせようという試みである。
天皇・皇后両陛下といえば、被災地で人々を励ましたり、戦没者や災害・公害などによる死没者の碑などを訪ねて祈られたりと、旅先の姿が印象深いのではないだろうか。
両陛下の旅は、被災者と向き合う、社会の片隅におかれた人々の声に耳を傾ける、かつての交戦国を訪ねて過去と向き合い親善を深めるなど、さまざまだ。
天皇陛下にとって、旅こそ「象徴」としてのメッセージを発する機会ではなかったか。『旅する天皇』を本書の書名にした意図である。平成時代の天皇・皇后両陛下の旅の全貌を伝える一冊。
【編集担当からのおすすめ情報】
巻頭に掲載した2色ページの「データで見る天皇の旅」は集計するのに、1年以上かかりました。まず、宮内庁ホームページにある「天皇皇后両陛下のご日程」を30年分チェック。さらに報道資料などを調べ、日別に訪問先や宿泊地、経路などを確認。そして、主にインターネットの検索サービスを用いて移動距離を集計。出てきた移動距離は驚くべきものでした。数字は、本書でご覧ください。
はじめに
データで見る天皇陛下の旅
平成元年(1989) 平成スタイルの旅は徳島から
平成2年(1990) 即位の礼と三大行幸啓
平成3年(1991) 避難所の床に膝をつき見舞う
平成4年(1992) 歓迎の拍手を受けた中国訪問
平成5年(1993) 歴代天皇で初めて沖縄へ
平成6年(1994) 戦地慰霊の旅はつづく
平成7年(1995) 被災地の避難所へ励ましの旅
平成8年(1996) 御用邸で静養中も実はお忙しい
平成9年(1997) 「全国豊かな海づくり大会」とは
平成10年(1998) 長野パラリンピックでウエーブ
平成11年(1999) 宮中茶会と天皇陵参拝
平成12年(2000) オランダでの長い黙祷
平成13年(2001) 国賓へのおもてなし
平成14年(2002) 冷戦終結でかなった東欧の旅
平成15年(2003) 13年ぶりに訪れた軽井沢
平成16年(2004) 記憶に残す、母と娘の旅行
平成17年(2005) サイパン断崖から鎮魂の祈り
平成18年(2006) 島民の声に応えて三宅島へ
平成19年(2007) 魚類学者としての顔
平成20年(2008) ブラジル移住100年の重み
平成21年(2009) 結婚50年、こどもの国に集う
平成22年(2010) 皇室が受け継いできた養蚕
平成23年(2011) 東日本大震災の被災地を巡る
平成24年(2012) 東京駅からお召列車で出発
平成25年(2013) 水俣訪問の約束を果たす
平成26年(2014) 対馬丸犠牲者の慰霊で那覇へ
平成27年(2015) パラオと北原尾のつながり
平成28年(2016) ハマギクが復興の支えとなる
平成29年(2017) 「私的旅行」に、にじみ出る思い
平成30年(2018) 最後の年に北と南の島へ
イラスト・コラム 天皇陛下の乗り物1、2
イラスト・コラム 天皇陛下の乗り物3、番外編
参考文献
おカネを使わずにビジネスクラスに座る“方法”があります。 無類の海外旅行マニアで知られる佐藤治彦氏、渾身の“トクする旅テク”ブック第2弾! 「フリータイプのパック旅行は、趣味の合わない人と旅すると快適です」「『インド5日間の旅』はほとんどが移動日。
芸術的ピンチョス、炙り生ハム、本場のバスクチーズケーキ…食いしん坊がスペインを縦横無尽に食べつくす、オールカラー・コミックエッセイ!世界遺産の総数、世界第3位! 有名な現代建築も数多い魅惑の観光地、スペイン。じつは、地域によって言語や文化が異なる個性豊かで奥深い国。
山梨県・富士五湖、石川県・能登半島、香川県・小豆島…。ロードバイクで走ったニッポンの旅を紹介。ほか、旅先までのバイクの搬送手段マニュアル、タイプ別旅の装備、サイクルバッグコレクションなども収録。
エンゲルスが闇に葬った『資本論』の核心とはーー『資本論』の続巻を構想しつつ最後の旅に赴いたマルクス。残された膨大なメモや記録、史実の中からマルクスの旅を再現し、ドイツの社会学の泰斗が描く、大胆な仮説。 著者はマルクスの足跡を順次、マルクス自身の手紙をもとに丹念に追っていく。
わが心よ、道なき道を自在に往けーー。あなたを楽にする五木人生論の白眉! 私たちの人生は不条理で不平等なものだけど、それでもなお生き抜くためにーー。齢九十を越えた五木寛之が、いまなお来るべき時代の足音を聴き、こころの融通無碍な在り方を問い、「ゆたかなボケかた」「運、不運の乗り越え方」「親から本当に相続したもの」等々を説いていく芳醇絶佳な人生論。いよいよ佳境!
「この宇宙に生を受けた、すべての人に捧げたい。」
山崎直子(宇宙飛行士)
スペースシャトルの打ち上げに費やされた30年(1981〜2011年)の記録を、選りすぐりの美しい写真で紹介する保存版的写真集。
発射台での準備、一連の危険に満ちた打ち上げ手順、地球の大気圏の突破と宇宙への到達、さらには、宇宙飛行士の宇宙遊泳、国際宇宙ステーションとのドッキングや維持活動などの目を奪われるような宇宙でのミッション、そして旋回と着陸。
NASAの135回に及ぶ打ち上げの中で生まれた鮮烈な瞬間や劇的なドラマをとらえた写真の数々は、年齢や宇宙の知識量に関係なく人の心を揺さぶります。
打ち上げの日付、乗組員の一覧、135種類のミッションエンブレムなど、全打ち上げの詳細も掲載。
第23回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで審査員特別賞を受賞、ドラマや舞台で活躍する俳優・山崎大輝のパーソナルブック。
自身初となる海外旅行、台湾への旅に密着。足つぼマッサージや地元の方に教わってのぎょうざ作りなど、初めてのことにチャレンジ。素の表情がたくさん見られる一冊。
本書は、山梨・長野の両県にまたがる中部高地より出土した縄文中期の土器・土偶から厳選した103点のアート性と、知恵と豊かな感性に満ちた縄文時代の人々のくらしを紹介する一冊。
掲載する当地の出土品全てを新撮。土器土偶ごとにあらゆる角度から撮影をし、黒バックを活かした神秘的なビジュアルで特徴の際立つ部分を多数掲載。水の煙のような曲線文や土器を抱えたり踊るようなポーズの人体文、幾何学的文様など、美しさと不思議さに満ちる中部高地の出土品の美の魅力を最大限にみせる。
山梨、長野の各所蔵館担当者による館紹介と出土品の丁寧な解説付き。
本書を通じて「現代でも体験できる縄文世界の魅力」を味わう旅へいざなう「中部高地の縄文アートへのナビゲート本」。
後半には「学ぼうJOMON」として、縄文人のくらしに関わるポイントをエキスパートの執筆陣が丁寧にわかりやすく紹介。
はじめに
縄文時代はどんな時代?
これはまるで・・・
縄文の集落とくらし想像図
中部高地の遺跡跡分布図
JOMON山梨(9施設、53点)
コラム(3本)
JOMON長野(17施設、50点)
コラム(2本)
土器の修復
コラム(1本)
学ぼう縄文(縄文人も気候変化を乗り越えてきた/縄文人のくらし方/資源活用・黒曜石/くらしから生まれた豊かな知恵と感性/縄文の食)
縄文アートの旅情報
オススメルート
インデックス
「友だちがいないやつは格好悪い」「居場所がないことは恥ずかしい」--そんなふうに悩むあなたへ。
どこにも所属できない居心地の悪さについて、とことん考えてみよう。学ぶとは、その場所のルールを疑うこと。アウトサイダーの思想を手がかりに世界を旅する一冊。
〔推薦コメント〕
きみが、いま、つらいなら、
それは自由のとば口に立っているのだ。
どこにもいられないことは、
どこにだって行けること。
これは、きみのために書かれた、
まだここにない場所の地図。
ーー斉藤倫(詩人)
【「はじめに」より】
私は、一九歳のとき、初めての外国、イギリスへと旅立ちます。それを皮切りに、アメリカ、ドイツ、スイス、韓国、中国、シンガポール、南アフリカ、ドバイと旅を続けてきました。もし、自分の居る場所が心地よいものだったら、こんなに旅をしなかったでしょう。旅をとおして、私は多くの人に出会い、心を許せる友人も得ました。旅をしなかったら、これらの素晴らしい出会いはなかったでしょう。
だから私は今こう思っています。居場所がなくても、若い人はそんなこと気にしなくていい。なぜならば、居場所のなさを感じている者同士が出会い、勇気をもって心を相手に開くとき、その居場所のなさの感覚こそが新たな絆をもたらしてくれるからです。この本は、居場所のない私が、あちこち旅をした記録であり、心の軌跡でもあります。今自分が居る場所がなんだかしっくりこない人が、これを読んで「ああ、自分も生きていくことができる」「道はある」と思ってくれたらうれしいです。
はじめに
◆アウトサイダーになって
第1章 異星人としての経験ーー夏目漱石とデヴィッド・ボウイ
第2章 アイデンティティとは何かーースチュアート・ホールとホミ・K・バーバ
第3章 トランスナショナルな生き方ーーベネディクト・アンダーソンとガヤトリ・スピヴァク
第4章 他者に出会うことーーエマニュエル・レヴィナス、ハンナ・アーレント、そしてアウシュヴィッツ
◆「あなた」を探して
第5章 自分のなかにいる他者ーージミ・ヘンドリックス
第6章 「居心地の悪さ」を引き受けるーージークムント・フロイトとエドワード・サイード
第7章 わからなくてもステイ・ウィズ・ユーーーC・G・ユングと孫、そして東日本大震災
第8章 メッセージをどう届けるかーータラル・アサドと酒井直樹
◆日本から離れて
第9章 日本から距離をとるーー西川長夫と村上春樹
第10章 故郷はどこにあるかーー尹海東とポストコロニアル
第11章 日本のなかにある見えない場所ーー被差別部落と太鼓
第12章 居場所のなさを生き切るーー藤間生大と東アジア
おわりに
あとがき
神聖な空気に包まれるご利益スポットへ
50歳からのはじめてのひとり旅に役立つノウハウをご紹介!
◎清々しい気が満ちる神々の聖域 伊勢神宮へ
◎竜神様のパワーをいただく 京都・貴船神社へ
◎いにしえの参詣道を歩いて熊野詣 世界遺産 熊野那智大社へ
◎神々が降り立った神秘の地 高千穂へ
◎山全体がご神域! 神聖な空気に包まれる 戸隠神社へ
◎佐原さんぽも楽しみたい 下総国一宮 香取神宮へ
◎神秘的な秩父の山に抱かれる 三峯神社へ
◎自分と向き合う静謐な時間 はじめての宿坊体験
◎四季の花々や紅葉が美しい 関東周辺のお寺と神社
・知っておきたい 神社とお寺の参拝マナー
・知っておきたい 日本神話の神様たち
・はじめてのひとり旅プランニングHow To
・ひとり旅ってこんなに楽しい! ひとり旅の達人座談会
・知っておきたい 神社&お寺の授与品
東京オリンピックの3年後、ビートルズ来日の1年後のことだ。高校3年生だった吉野洋行は、アルバイトをきっかけにCMクリエイターを志す。せっかく入った大学を中退し、カフェで働きながら、業界入りを目指すが、ひょんなことからヨーロッパに渡ることにー。そこには、結末がまったく見えない波瀾万丈の大冒険が待っていた!
北海道新幹線にわく函館をはじめ道内各地の絶景を網羅。色鉛筆や絵の具で気軽に描けるデッサン12作品、ポストカード12枚収録。全作品完全見本(難易度)付き。
一枚の地図と想像力があれば、遠い外国の地や、過去の日本へ行ける。長年地図から土地の風景を読みとり続けてきた地図研究家が辿り着いた「空想の旅」は、今まで不可能だった旅を現実のものにした!
自転車旅ということばに惹かれたら、ペダルを踏んで少しだけ遠くに行ってみよう。距離は関係ない。風を切り、未知の世界を感じられたら、それは立派な自転車旅だ。「自分の力でここまで来れた。」という達成感は、きっとあなたの心を満足させることだろう。
サイクリングの魅力にとりつかれ、初年時の虚弱体質を克服。1981年以来世界中を計43万キロ走破。その著者がすすめる自転車旅。