広大なアメリカ大陸の辺境の町で、文化人類学者と映像作家が行き当たりばったりの旅をしながら住民と語らい、分断と社会的痛苦の痕跡を見てとったアメリカの現代社会を抉る記録文学。
<目次>
エピグラフ 「未来の伝説」 Future Legend
1 チャンプのブルーズ Champ’s Blues
ニューメキシコ州アルバカーキ?サンタフェ?ケワ、2012年
2 森の生活を讃えて Let Us Now Praise Life in the Woods
ハワイ州モロカイ島?ハワイ島、2013年
3 モンタナ・クリークとサケたちの死 Montana Creek and Death of Salmons
アラスカ州アンカレッジ?フェアバンクス、2015年
4 移動祝祭と大統領選挙 A Movable Feast and Presidential Election
ニューメキシコ州ケワ?タオス?コロラド州デンヴァー、2016年
5 水を守る Protecting the Water
ミネソタ州ミネアポリス?ノースダコタ州?サウスダコタ州、2017年
6 かいぶつたちのいるところ Where the Monsters Are
ヴァージニア州シャーロッツヴィル?ウェスト・ヴァージニア州?ケンタッキー州?ミズーリ州ファーガソン、2018年
エピローグ 「涙の道」をたどって Tracing the “Trail of Tears”
フロリダ州マイアミ〜ルイジアナ〜オクラホマ州オクラホマシティ、2011年
エピグラフ 「未来の伝説」 Future Legend
1 チャンプのブルーズ Champ’s Blues
ニューメキシコ州アルバカーキ〜サンタフェ〜ケワ、2012年
2 森の生活を讃えて Let Us Now Praise Life in the Woods
ハワイ州モロカイ島〜ハワイ島、2013年
3 モンタナ・クリークとサケたちの死 Montana Creek and Death of Salmons
アラスカ州アンカレッジ〜フェアバンクス、2015年
4 移動祝祭と大統領選挙 A Movable Feast and Presidential Election
ニューメキシコ州ケワ〜タオス〜コロラド州デンヴァー、2016年
5 水を守る Protecting the Water
ミネソタ州ミネアポリス〜ノースダコタ州〜サウスダコタ州、2017年
6 かいぶつたちのいるところ Where the Monsters Are
ヴァージニア州シャーロッツヴィル〜ウェスト・ヴァージニア州〜ケンタッキー州〜ミズーリ州ファーガソン、2018年
エピローグ 「涙の道」をたどって Tracing the “Trail of Tears”
フロリダ州マイアミ〜ルイジアナ〜オクラホマ州オクラホマシティ、2011年
海外旅行の60シーン別に、「話しかけ、相手の返事を聞き、さらにひと言返すまで(=1往復半のやり取り)」をコンパクトな実用会話例で紹介。
〈北海道から九州まで〉
古代薫る地を往き、食べた、“原日本〞の風景と暮らしに迫る異文化食紀行
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
蕨(ワラビ)/ 蕗(フキ)
屈(コゴミ)/ 楤の木(タラノキ)
薇(ゼンマイ)/ 蕗の薹(フキノトウ)
栃の実(トチノミ)/ 孟宗竹(モウソウチク)
行者大蒜(ギョウジャニンニク)/ 山葵(ワサビ)
若布(ワカメ)/ 天草(テングサ)
海蘊(モズク)/ 茗荷(ミョウガ)
杉菜(スギナ)/ 銀杏(ギンナン)
二輪草(ニリンソウ)/ 大姥百合(オオウバユリ)……
農耕以前よりこの国で食べられてきた野草や海藻。
「栽培作物」にはない、その滋味あふれる味わいと土地ごとの記憶をたどる旅が、今はじまる。
──〈和歌の世界に誘われながら、時空を超えた食の旅へ〉
【もくじ】
■日本語版刊行によせて
■はじめに
第1章……道端の雑草、森の驚異・春の新緑
■熊本──秘伝の天ぷら
■長野──アファンの森
■福井──フキの葉包みのおにぎり
■金明姫さんの「フキの葉包みのおにぎり」
第2章……生命の木・トチノミの盛衰
■滋賀──トチノミを食べて生き延びた日本人
■トチノキとトチノミの歴史
■トチノキを守れ
■トチノミを作る人たち
■トチ餅風「栗餅あげだし」
第3章……饗宴と飢饉・ワラビの二面性
■岩手──中世から伝わるワラビ餅
■ワラビは貧しさの象徴か? 高貴な食べ物か?
■西和賀町の「ワラビ海苔巻き」
第4章……世界でいちばん背の高い草・天然物でもあり栽培物でもあるタケノコの物語
■京都──魅惑のタケノコ
■タケノコで世界を変える
■モウソウチクの仕入れに同行
■たけのこ懐石を味わう
■秋田──タケノコとマタギ
■うお嘉の「鏡煮」
第5章……海の四季・海藻の消えゆく伝統
■徳島──天然ワカメを求めて
■ワカメの水揚げ
■石川・能登──歴史と生きるアマ
■大きなものを失いつつある
■北泊の「生ワカメのしゃぶしゃぶ」
最終章……天然食物と共に生きてきたアイヌ
■北海道──狩猟採集とアイヌ民族
■二風谷再訪
■大勢で食べる山菜汁「キナオハウ」
野草・海藻ガイド
■注
■謝辞
■訳者あとがき
[商品について]
ーー近年のインドで、カーストに関係なく社会的上昇のチャンスをもたらすものは次のどれでしょうか。
1.数学、2.英語、3.結婚
正解は、本書「第三章 インド・カースト制度の現在」をご覧ください。
インド・カースト制度はインドの貧困を生みだす大きな要因であり、日本に未だにのこる部落差別の源流ともいわれる。本書は、1997年に研修でカルカッタを訪れて以来、インド社会とカースト制度を研究し続けてきた著者が、その間に見聞したインドと自身の研究の成果をまとめた「インド・カースト見聞記」である。7回にわたるインド各地の不可触民居住地区への調査、カースト制度撤廃に生涯をささげたアンベードカルの生涯、植民地支配の傷が民族対立を生むフィジーの現状など、「差別」の根源を体感し見つめ続けた示唆に富む一書。
[目次]
まえがき
第一章 インドの被差別地区を訪ねて
はじめに
一、チャウラー氏からの聞き取り
二、マラリクラム訪問
三、デービス・真美さんの話
四、ジャイナ教徒の女性との出会い
五、ゴアの被差別地区訪問
六、「差別はない」について
七、アンベードカルの個人崇拝
八、「不可触民」同士の反目
九、インド女性の地位
一〇、ゴアの先住民族
一一、バグワン・ダス氏からの聞き取り
第二章 インドの経済発展とカースト制度
はじめに
一、被差別(不可触民居住)地区訪問記
二、経済発展とカースト制度
第三章 インド・カースト制度の現在
はじめに
一、東日本大震災の中での旅
二、ゴア周辺(三月二二日)
三、ブージ周辺(三月二五日〜二六日)
四、アウランガバード、アジャンタ周辺(三月二七日〜二八日)
五、ジェトロ(日本貿易振興機構)の大穀氏の講演とインド経済の現状
六、経済発展とカースト制度の揺らぎ
まとめ
第四章 カースト制度と仏教再興運動
はじめに
一、今回の旅でとくに印象深かったこと
二、インドラ・ブッダ・ヴィハーラ(Indora Buddha Vihar)訪問(三月二十二日)
三、インドラ・ブッダ・ヴィハーラでの聞き取り
四、改宗広場(ディクシャブーミ)訪問
五、佐々井秀嶺氏との出会い(三月二十三日)
六、アンベードカルの荼毘所とアンクール・ブッダ・ヴィハーラ(Ankur Buddha Vihar)の訪問(三月二十四日)
七、アンベードカル・ナガル訪問(三月二十六日)
八、レガール・カーストの人たちとの交流(三月二十六日 午後)
九、ギルダールブラ訪問(三月二十八日 午後)
あとがき
第五章 アンベードカルと不可触民解放の思想
はじめに
一、アンベードカルの生涯
二、アンベードカルと仏教
三、マルクス主義か仏教か
四、カースト制度廃絶への道
第六章 フィジーの土地問題と民族対立
はじめに
一、現地で見たこと、感じたこと
二、民族対立
初出一覧
著者略歴
[担当からのコメント]
身分制度が廃止されて形式的には差別はなくなった筈の日本ですが、周りを見渡せば差別の温床となりうるものはそこかしこに見られることが分かります。本書は、日本の部落問題や差別の構造にも視線を向けた内容になっております。差別とは何かを改めて考えるきっかけとして、ぜひ多くの方に手に取っていただければ嬉しく思います。
[著者略歴]
國井 哲義(くにい・てつよし)
1947年 栃木県生まれ
1977年 京都大学大学院博士課程宗教学専攻修了
現在 千里金蘭大学名誉教授
主な著書
『苦悩と愛 キェルケゴール論』(2002年、創言社)
『キェルケゴールを学ぶ人のために』(1996年、共著、世界思想杜)
『宗教の根源性と現代 第2巻』(2001年、共著、晃洋書房)
主な訳書
『キェルケゴールと悪』(1982年、東方出版、共訳)
『自省のために現代にすすむ』(1988年、キェルケゴール著作全集14巻所収、創言杜)
『人生行路の諸段階(1)』(1996年、キェルケゴール著作全集4巻、創言社)
『瞬間(第4号〜第7号)』(2000年、キェルケゴール著作全集15巻所収、創言社)
『キリスト教への修練』(2011年、共訳、キェルケゴール著作全集13巻、創言社)
海と太陽、透明感、静寂、自由ーー
きらめく「ノスタルジック・プール」の世界へ。
北海道から沖縄、豪州まで…
本邦初!野趣あふれる海のプール探訪記
海辺の岩場を掘ったり、海を必要最小限のコンクリートで囲ったりしてつくられた海のプール。
稀少種の「天然プール」であり、日本全国でおよそ二〇箇所現存する。
潮の満ち引きにより海水が自然に循環するプールで、その形状はみな個性的。
海の青とプールの水色のコントラストやその一体感は美しく、静寂と自由に充ちている。
海をこよなく愛する著者は、「はしご」するかのように全国すべての海のプールを巡る。
夏も冬も、悪天候の日も──
心のおりが洗い流され、生きる悦びが込み上げてくる、珠玉、異色の旅エッセイ。
<目次より>
第1章 海のプール 海岸編
プール「はしご」旅
「猫地獄」からのダイブ──鴨ヶ浦塩水プール(石川県輪島市)
「海の喫茶店」を愉しむ──米ノ海水浴場(福井県越前町)
三つ葉のような三つのプール──間人親水プール(京都府京丹後市)
ローカル線沿いのプール巡礼
“一〇〇メートルの極浅”を平泳ぎ──千畳敷天然海水プール(青森県深浦町)
こみ上げる寂寥──岩館海浜プール(秋田県八峰町)
断崖に浮かぶ「小さな海」──侍浜海水プール(岩手県久慈市)
第2章 海のプール 離島編
海のプールとその周縁
絶景、透明度…すべてが至高──あやまる岬海水プール(鹿児島県奄美市)
プール王国の島
広々とした野性的な海空間──海軍棒プール(沖縄県南大東村)
北大東島唯一のプール──沖縄海(沖縄県北大東村)
東京の島プール
美しき二つのプール──乙千代ヶ浜(東京都八丈町)
起源謎めく憩いの空間──トウシキ遊泳場(東京都大島町)
第3章 海のプール 新旧探訪編
北海道の新旧プール
安心して泳げる広大な新プール──厚田海浜プール(北海道石狩市)
愉しさ満点の新スポット──元和台海浜公園・海のプール(北海道乙部町)
鹿児島の絶景プール
最高の開放感──台場公園海水プール(鹿児島県枕崎市)
海との一体感を感じる──長崎鼻海水プール(鹿児島県いちき串木野市)
第4章 海のプール 番外編
一〇円プールと温泉プール
大人六〇円で贅沢なひととき──東雲市民プール(愛媛県新居浜市)
冷たい温泉をどこまでも泳ぐ──津黒高原温泉プール(岡山県真庭市)
真冬のプールへ
野趣あふれるリゾート──磯Sea Garden IKEJIRI(静岡県東伊豆町)
神に見守られた静かなプール──赤立神海水浴場(鹿児島県十島村)
シドニー・プール紀行
民家は、時代の特性を伝え、家族や社会の状況を写す鏡であり、多様な分野での活用の可能性を秘めている。
本書は、一般の、旅行好き、歴史好きの人を対象に、日本の代表的な民家を、地域別に分類し、見どころ、要点を解説する。
掲載される民家は、現存、本をたよりに実際に訪れることができ、民家の「今」を知ることができる。
第1部 民俗建築の見方・見どころ
1 民家と景観
2 民家の保存と生活
第2部 民家を地域でみる見方・見どころ
1 北海道・東北の民家
2 関東の民家
3 中部の民家
4 近畿の民家
5 中国・四国の民家
6 九州・沖縄の民家
著者の銀行員として歩んだ軌跡を綴る。
最新キャンピングカーと、人気の道の駅だけを大特集
・山と自然の文庫シリーズ「モン・ブックス」第5弾。
・日本列島を貫く脊梁山脈・中央分水嶺の山々を紹介。
・登山や車で行ける場所を豊富なカラー写真とともに解説。
中央分水嶺とは、北海道から九州までを南北に貫く脊梁山脈であり、
水系を日本海と太平洋に分ける全長6000キロに及ぶまさに日本列島の背骨。
この中央分水嶺を豊富なカラー写真で紹介する本は画期的。
実際に登れる山、車で行ける場所、自然景観、動植物などを案内する。
あわせて日本の高山である日本アルプスも紹介する。
ところで私は、東京にいるとき、あまりチキンライスを食べない。
旅の空の下で、チキンライスは、私と切っても切れないものになるのである。
(本文より)
初対面の人びととの接触こそ旅の醍醐味と唱え、自分が生まれた日の父のことばを思い、四季のない町は日本の町ではないと説いて薄れゆく季節感を憂える……。時代小説の大家にして食エッセイの達人が綴る、食、旅、暮らし。
〈巻末付録〉池波正太郎・おおば比呂司・有馬頼義座談会「わたくしの味自慢」
〈イタリア式料理の知恵があなたの人生を楽しくする〉
家庭で、農園やワイナリーで、市場やレストランで……話して、味見して知った、シンプルだけど味わい豊かな食文化。料理研究家がつづる幸せな“旅のおすそわけ”
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「イタリアから帰ると、家族や友人におみやげのかわりにその旅で出会った料理の中から印象的でおいしかったものを作っている」
30年以上にわたってイタリア通いを続ける料理研究家がつづる〈旅のおもてなし〉35篇。
◆はじめに
〈1〉
■元気をくれるトマトソース
■パスタの楽しみ
■ゆで過ぎ野菜の大発見
■カルボナーラの授業
■煮込みに煮込んだスープパスタ
■味噌とオリーブオイルの出会い
■イタリアのリゾット、日本のリゾット
■地味なリゾット、派手なリゾット
■ピッツァ窯の前で
■ピッツァ占い
■フォカッチャに覚醒
〈2〉
■硬いパンの転生
■いつまで焼くのフリッタータ
■きのこのフルコース
■ミラノ風カツレツ今昔物語
■サルシッチャ・マジック
■カニカマよ、こんなところに
■披露宴の翌日は
■サラダは刺身か白ごはんか
■オリーブころころ
■全国区のパルミジャーノチーズ
■甘酸っぱい島
〈3〉
■目覚めのカフェラッテ
■無塩朝食
■エスプレッソは飲み物じゃない
■甘々レモンティー
■砂糖感覚
■イタリアの柿使い
■シチリアの"有名人"
■ふたつの「ミルクの花」
■市場歩きから
■ワイン蔵のジュース
■いつもワインと水を
■グラッパは「微量」の奇跡
■リモンチェッロは梅酒
◆おわりに
バス、トラック、モノレール、汽車、船、潜水艦、エレベーター、ロープウェイ、新幹線、最新の乗り物、気球、モンスタートラック、マイクロカー。乗りかえて、乗りかえて、最後にたどりつくのは、どこかな?
旅のプロ「JTB」の現役スタッフにヒアリングを重ね、旅行時に本当に使いやすく、オシャレなバッグを作りました!
軽いキルティング素材で3ルーム構造のバッグは、荷物が多くなりがちな方もうれしい仕様です。
ベージュ×オレンジのツーカラーで飽きない色の組み合わせは、旅のコーデに彩りを加えます。
バッグのストラップを付けるとサコッシュになるポーチ付き。最低限の荷物を持って出かけたいときに便利です。
サイズ(約):(バッグ)W22.5×H18.5×D9cm
(ポーチ)W22×H14cm
ショルダーストラップの長さ140cm[最長]
富士、あさかぜ、ゆうづる、北斗星…昭和50年代から平成まで、40年間の乗車記録を綴る。
国境を越えて人と文化に出会う道
長距離バスを乗り継ぎ、中国は西安から、新疆ウルムチ、カザフスタン、ウズベキスタン、そしてトルコへ。にぎやかなバザール、オアシスの街、月夜の下で踊る美しい女性たち……。グラデーションのように変化する言葉や文化、美しい景色と人々の顔。かけがえのない出会いを繰り返しながら、心をつなぐひとり旅。
神戸の会社員が自転車で世界を走る!?
大手輸送機器メーカーに勤める大島義史氏。高校時代に自転車旅を始めた氏は、交通機関を使って名所を訪ねる旅を「点の旅」とすれば、自転車での旅は「線の旅」だと言います。大学入学後に自転車旅の虜になり、4年間で日本1周、アラスカ、オーストラリア、中国、東南アジアなど14か国5万km以上を走りました。社会人になってからは、年末年始休暇や有給休暇を利用して、学生時代に走った場所を繋ぐ「サラリーマン世界縦断プロジェクト」を始め、学生時代からの通算で訪れた国は20か国以上、走行距離は15万km以上にもなります。2016年1月には、自転車で南極点に到達するという偉業を達成したのです。旅のそれぞれには、ユニークで過酷なエピソードがあります。また、氏は会社員であり、妻と2人の子どもをもつ家庭人です。本書は、そのことにこだわりながら自転車旅を続ける氏が綴ったライトなエッセイ集です。自転車旅を中心に仕事や家族のことにも触れていて、ハラハラしたり、ドキドキしたり、クスッと笑えたりするものばかり。中にはホロリとさせるものもあります。自転車好きの人だけでなく、すべてのエッセイ愛好家にもお勧めの1冊です。