ツイッターで話題となった「84歳の母さんがぼくに教えてくれた大事なこと」
本書は作家・辻仁成氏が自身の母の半自叙伝を、豪快な秘話とともに書き下ろした泣き笑いエッセイ集。
母の愛と人生訓にあふれた本書は、心に響くと大反響!
「ひとなり。人生は誰のものか、と常に考えることが大事ったい。
苦しい出来事にぶつかり、何かの選択を迫られた時、自分に言ったらよか。
それは誰の人生だよって。
誰の人生だ。それは自分の人生なんだよ。
これからの長い道のりの中で迷ったら、 自分に向かって言いなさい。
誰の人生だよって」
第一章
母さんとの出会い/旅は人生の道標/こころはどこにあるの?/
スーパーウーマンの涙/ぼくはひとなり/母さん、水を得る/
ひとなり、弾ける/いたずらっ子、改心する/母さんの才能が開花する/
母さんの教育理念/お別れの時がきた
第二章
新天地で考えた/母さんの味を受け継ぐ/いじめに負けるな/
ボウリング・ウーマン
第三章
函館山を仰ぎ見る/母さんに叱られた理由/今だ、今やれの法則/
高校はまさかの柔道部/人生の転機について/母さんとは何者か
あとがき
尾びれを失ったクジラとふれあい、白鯨の赤ちゃんの子守役になる。創作の現場から。
絵本作家のきくちちき氏ら、子どもに関係する仕事をしている、30代から40代前半の父親10人へインタビュー。父親と子どもが、大人と子どもが、一緒に生きてゆく社会を日々の営みのなかから考える。
はじめに
子どもとつくる物語 きくちちき 絵本作家
百年前の絵本、百年後を生きている自分/授賞式の日に始まった新しい物語/きっと誰でも子どもの頃には当たり前にあった/子どもと親が一緒に絵本を読むこと/子どもと親の成長速度/時間も、国も、関係なく
子どもと大人が共振できる場所 齋藤紘良 保育園園長
保育園と子どもたち/子どもたちが考える余地を、大人がつくる/子どもたちの選択肢/大人って楽しいんだな、父親って楽しいんだな/子どもから老人まで/さまざまな価値観をごちゃ混ぜにして
父と子の歩き方 火神政博 子ども靴デザイナー
子どもが最初に履く靴/良い革靴が見つからなかったから/つくるだけでは終わらない/やってみなよと言ってあげれば/自分の興味がある、自分を活かせる場所で/大事なきっかけ
家族の食卓 冨田ただすけ 料理研究家
母の和食/食べることで、満たされること/言葉の代わりに料理をつくる/実家に帰った時、台所にあったもの
自然な人に 長谷部雅一 アウトドアプロデューサー
子どもたちが今もっている知恵や技術で/どんな時も自然体で/原体験って大事だなってあらためて思った/ゆるやかな時間で親になっていく/手伝いすぎず、見守ること/自然って、かなわない
父と子と絵本の関係 三輪丈太郎 子どもの本専門店
たくさんの余白を子どもたちへ/親と子どもの攻防戦/一番好きな絵本/子どもが生まれるまでは気づかなかったこと/どれだけ世の中が進んでいっても
家族をど真ん中に 秋庭覚 農家
僕らの秘密基地/畑で物語をつくろう/料理人になったからこそ気づけたこと/自分でつくるという豊かさ/家族をど真ん中において
子どもたちが大好きな世界を 浦谷和生 プランナー
子どもの新しい遊び/子どもたちの想像を超えた出来事、その感動がきっと心をゆさぶる/子どもたちと積極的に関わる世界をつくる/当たり前のことを当たり前のように/自分も楽しくて子どもたちも楽しい世界を
子どもたちの故郷 佐藤芳秋 大家
子どもたちの環境や可能性を左右する立場にいる/子どもが、たくさんいる街は/思い出の場所に/街づくりというよりも未来づくり/大人が子どもたちを、にこやかに見守れる街
大人の背中、子どもの背中 野村亮太 ランドセル職人
ピカピカの一年生/ひとつだけのランドセル/誠実に、真心をもって/やりたいことがあるのは、それだけでとってもいいこと/結局は人間だよ
あとがき
イネは分げつしてどんどんふえ、たくましくなっていく。カブトエビも出てきたぞ。あれ、もう穂の赤ちゃんが葉のサヤのなかで育ってる。
中3の冬、ぼくらはスキー旅行に北海道へ行くことに! ところが、東京への帰りに、銃と爆弾を持った男たちがあらわれ、飛行機がハイジャックされてしまった! 犯人は乗客一人につき一千万円の身代金を要求してきたが…。政府も警察も大パニック!? ぼくらは知恵と勇気で、凶悪なハイジャック犯と戦う! つばさ文庫書きおろし、ぼくらシリーズ第20弾!!
好きにならずにすむ方法があるなら教えてほしい。親友の恋人を好きになった勇太は、学内一の美少女・あおいに弱味を握られる。そしてなぜか恋人としてあおいとデートすることになり。高校生の青春を爽やかに描く!
世間の俗物たちを糾弾して止まぬ著者が、これまで幾度も読み返し、影響を受けてきた吉本隆明の著作や発言から、とくに心に突き刺さったフレーズ、生きていく上で指針となった言葉を選び出し、それを手掛かりに吉本思想のエッセンスを探っていく。権威や価値観が大きく揺らぎ、将来への不安を抱えて生きる現代人に、自らの力で生き抜く術を与えてくれる一冊。
幼少の健吾は「先天性の最重度の障がいがある」と医師に診断され、
「普通の生活」が送れないと言われました。
でも。
私は健吾の「せい」でなく、健吾の「おかげ」で、楽しみをたくさん見つけました。
運動オンチの私が、マラソンを一緒に走りました。
鉄オタですから、日本中を一緒に鉄道旅行しました。
彼がとくに才能を発揮したのが、アートの世界。近代美術協会の一般公募では12作品が入賞し、同クサカベ賞も追加受賞という快挙を成し遂げました。
健吾は、健常者よりも元気な、重度障害児なのです。
普通の生活って何?!
障害者ってかわいそうな人なの?!
この本は、重度障がい児アーティストと母の二人三脚、33年間の軌跡。
すべての障害者とその両親に送るエールの書、7/22ついに刊行。
うしろ姿が美しい男に恋をし、銀色のダンベルをもらう。掌大の小さな人を救うため、銀座で猫と死闘。きれいな魂の匂いをかぎ、夜には天罰を科す儀式に勤しむ。精神年齢の外見で暮らし、一晩中ワルツを踊っては、味の安定しないお茶を飲む。きっちり半分まで食べ進めて交換する駅弁、日曜日のお昼のそうめん。恋でも恋じゃなくても、大切な誰かを思う熱情がそっと心に染み渡る、18編の物語。
この世に溢れる物語……。
小説や漫画、映画やアニメ。
そういったフィクションだと
思われている物語は、
『異世界』として実在する
世界の記録。
そんな数多く存在する、
物語の世界と 現実とを繋ぐ、
召喚士の物語ーー。
第1話「見習い召喚士1」
第2話「見習い召喚士2」
第3話「新しい依頼1」
第4話「新しい依頼2」
故郷弘前の高校を卒業後、東京の小さな工場や印刷所で働くも、あこがれの都会生活とは程遠く、食うに事欠く低賃金。しかし、苦しいながらも温かさを失わぬ人びととの出会いが、著者を社会の仕組みに気づかせていく。労働現場に身をおき、働く人の目線から、企業・国家を告発するルポを著してきた著者が、今また露骨な収奪が復活した時代に、若い人へのメッセージを込め送る。
無法地帯同然のクラスで学級委員をしていた命がけの中学時代、学園紛争元祖の学校での熱血高校時代…。夢多きアホだった疾風怒濤の学生時代を赤裸々に綴る抱腹絶倒の青春記。(対談・金子修介)
飲んだ牛乳も、食べたパンも、読んだ本も、いなくなっちゃっても全部君の中にいるよ。
芥川賞作家・藤野可織が、人気絵本作家・高畠 純と豪華コラボした初の絵本。自分について考える、きっかけになるお話です。
一篇の詩を生むためには、
我々はいとしいものを殺さなければならない
これは死者を甦らせるただひとつの道であり、
われわれはその道を行かなければならない
ーー(「四千の日と夜」より)
『荒地』同人として鮎川信夫らとともに日本の戦後詩をリードした国際的詩人にして、早川書房の初期編集長兼翻訳者として海外ミステリ隆盛の基礎を築いた田村隆一(1923-1998)。
アガサ・クリスティの翻訳に始まり、「ハヤカワ・ポケット・ミステリ」の出発、「エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン」の創刊……その比類なき体験による、彼にしか語りえない数々の貴重なエピソードとユーモアは、詩(ポエジー)と戦慄(スリル)の本源的考察を通して、やがて21世紀の我々をも刺し貫く巨大な文学論・文明論へと至るーー人類にとって推理小説(ミステリ)とは何か?
聞き書き形式でポーからロス・マクドナルドまでのクラシック・ミステリをガイドするロング・インタビュー(旧版『ミステリーの料理事典』『殺人は面白い』所収)を中心に、クロフツ『樽』やクイーンの四大『悲劇』といった翻訳を手がけた名作の各種解説、クリスティとの架空対談、江戸川乱歩や植草甚一にまつわる回想、生島治郎・都筑道夫ら元早川出身者との対談など、推理小説に関する著者の文章を単著初収録作含め精選し大幅増補した、まさに田村流ミステリ論の決定版。生誕100年記念刊行。
【目次】
1 クラシック・ミステリ・ガイド(インタビュー)
2 訳者解説(F・W・クロフツ/アガサ・クリスティ/ジョルジュ・シムノン/エラリイ・クイーン)
3 エッセイ・対談(×生島治郎「諸君、ユーモア精神に心せよ」/×都筑道夫「EQMMの初期の頃」)
4 資料編
〈解説〉
押野武志
常識やぶりの革新的組織づくりをする日本酒の蔵元と、アパレル界で世界ブランドの確立を目指すベンチャー創業者。共通するのは、「ものづくり」への信頼と愛情、そして旧来型成功モデルへの懐疑。ともに斜陽と言われる業界にありながら明るい未来を紡ぎはじめた若き経営者2人が、成長なき経済のなかに見出した希望とは。
だれもが心に種をいくつも持っている。やがてからを破って、みずみずしい芽があらわれる。でも、すべての種が芽吹くわけではない……。小学校中学年〜高学年向け児童文学短編集シリーズ第6弾の著者は、次良丸忍。モヤモヤ・ムシャクシャするけど、心にささって、あとをひく物語ばかり6編を収録。実力派児童文学作家陣が自由にテーマを決め、楽しく簡潔に描いた作品ばかりのシリーズなので、本を読む経験が少ない小学生でも休み時間にサクッと読書の奥深さを味わえます。
ぼくは小学4年生。クラスメイトのかのんの誕生日パーティーにさそわれた。だけどプレゼントは手作りにしろってお母さんに言われて、なんだか行きたくなくなった。すると、おばあちゃんが手伝うって…。えー、大変!