魚が鏡を見て、体についた寄生虫をとろうとする!? 「魚の自己意識」に取り組む世界で唯一の研究室が、動物の賢さをめぐる常識をひっくり返す!==「魚が鏡を見て、自分の体についた寄生虫を取り除こうとする」。そんな研究が世界を驚かせた。それまで、鏡に映る像が自分であると理解する能力は、ヒトを含む類人猿、イルカ、ゾウ、カササギでしか確認されていなかった。それが、脊椎動物のなかでもっとも「アホ」だと思われてきた魚類にも可能だというのだ。実は、脳研究の分野でも、魚の脳はヒトの脳と同じ構造をしていることが明らかになってきている。「魚の自己意識」に取り組む世界で唯一の研究室が、動物の賢さをめぐる常識をひっくり返す!
動物園の飼育員が語る、動物の赤ちゃんの誕生・成長秘話。人気のホワイトタイガーをはじめ、マレーバクやフンボルトペンギンなどの赤ちゃんが登場。笑いあり、涙ありの心あたたまる4つのストーリー。
『タコの心身問題』の著者が、心の進化の謎にますます深くダイブするシリーズ第2弾! 進化はより複雑な生物をもたらしただけではなく、新しい「あり方」、新しい自己を生み出しつづけた。タコの経験、ヤドカリの経験、人間の経験……こうしたすべての動物をそれぞれ独特な「経験する存在」にしているものは何だろう? 海の生物たちの生活に密着し、心ー身の関係と感性の多様性、そして意識の発生の問題を限界まで深堀りする。
とくに、本書は〈感じられた経験〉(広い意味での意識)を幅広い動物がもっていることを認めたうえで、「意識があるか・ないか」という二分法を超える、心の発生についての「包括的な説明」を試みる。驚きの生物進化読本。
1 原生動物
階段を下りる/物質・生命・心/ギャップ
2 ガラスカイメン
タワー/細胞と嵐/電荷を飼いならす/メタゾア/ガラスを通って差す光
3 サンゴの新たな一手
身体を起こす/動物による最初の行為を求めて/動物がたどった道/アヴァロンからナマへ/グリップ力
4 一本腕のエビ
マエストロ/カンブリア紀/動物の感知能力/知りたがりのヤドカリ/もうひとつの道/着飾るカニ/グッバイ
5 主観の起源
主観・行為者・自己/クオリアとその他の謎/感覚を超えて/ナイトダイブ
6 タコたち
大暴れ/頭足類の繁栄期/複数の制御系統/オクトパスウォッチング/タコとサメ/統合と経験/星の中に潜る
7 キングフィッシュ
パワー/魚類の歴史/泳ぎ/水の存在/ほかの魚という他者/リズムと場/引き裂かれる流れ
8 陸上の生活
温室/リーダー復活/感覚・痛み・情動/多様性/植物の生態
9 鰭、脚、翼
多難の時代/私たちの枝/陸と海の役割
10 徐々にかたちに
1993年/ここではないどこか/徐々に統合される/帰結/「心」のかたち
謝辞
注記
索引
どうぶつの親子を完成させるシールえほんです。台紙は親の写真と子どものシルエットが描かれ、子どものシールが集まったシール集からそれぞれの親子の組み合わせを考えて貼っていく絵本です。貼ってはがせるシールなので、なんどでも遊びながらいきものの名前を覚えることができます。シリーズ作品に「シールえほん きょうりゅう」「シールずかん あさひやまどうぶつえん」も刊行中。(ひらがなとカタカナのみ)3さいから
実習中にモグラが砂利から湧き出て、学生からあずかった子ヤモリが逃亡し、カヤネズミはミニ地球を破壊する。大好評先生シリーズ。ますますパワーアップする動物珍事件を、人間動物行動学の最先端の知見をちりばめながら、軽快に描きます。
最も身近なペットのイヌやネコを中心に、さまざまな動物の描き方を紹介します。四足で歩く動物の基本はイヌとネコなので、ここから練習を始めれば、どんな動物でも描けるようになります。動物の動きや表情の大もとになるのは、身体の中にある骨格のバランスや関節の位置です。本書独自開発の「骨格のデッサン人形」と「筋肉のデッサン人形」を使えば、動物のなめらかな動きをとらえやすくなります。獣医さんでもある著者が、カワイイ動物の描き方をやさしく、くわしく、ていねいに解説します。
犬、猫、うさぎ、鳥と、身近なペットを題材に、いろえんぴつや水彩、アクリルなど画材ごとにペットの似顔絵を楽しめます。キャンバスと同じ大きさに拡大したペット写真のコピーを用意し、まずはペットの写真をもとに輪郭などをトレース。その上から色を載せていく技法なので、塗り絵のようにかんたんに、上手なペット絵を描くことが楽しめます。
肉を米と対立させる国家の建前とは別に、米の農作のためにこそ神に肉を供える儀礼が、この国でもずっと行われてきた。もうひとつの日本の歴史を掘り起こす。
荘園農場の横暴な農場主を追い出すため動物たちが蜂起する。動物のための、動物による農場統治を実現させようというのだ。豚に率いられた動物たちの反乱はみごとに成功し、人間たちを駆逐する。しかし次に動物たちを待ち受けていたのは、権力を手にした豚による独裁だった。ロシア革命を寓意的に描きながら、人間社会における権力と墜落の関係を描いた、ジョージ・オーウェルの傑作風刺小説。総単語数16,170語。
死刑,安楽死,脳死,殺人,戦争,動物利用ーーさまざまな倫理的問題に潜んでいる虚構とは何か? 「人格」「所有」といった近代的な概念が可能にしている“死をめぐる思考”を問い直し,社会制度や宗教文化をふまえた,私たちの死生観の深層を探る.和辻哲郎文化賞,中村元賞を受賞した『人格知識論の生成』から,さらに現代の課題に挑む渾身の作.新たに補章を増補する.
今日は、ウサギのぼうやの誕生日。ケーキを焼いて、部屋を飾って、さあ、パーティーだ! 4階建てのアパートの断面を眺めつつ、住人の動物たちの一日を楽しむ絵本。お話にはないサイドストーリーを絵から読み取るのも楽しい! ウサギくん一家以外の動物たちや、アパートの隣に立つ木にすむ鳥の家族、通行人たちは何をしているのかな……? と、読むたびに発見がある作品です。
府中市美術館20周年記念『動物の絵 日本とヨーロッパ ふしぎ・かわいい・へそまがり』展公式図録。ゴーギャン、ピカソ、シャガール、若冲、応挙、光琳、宗達……動物絵画の「極め付き」全183点を掲載。
描きたい。見たい。まみれたい。
動物を見つめて、動物を描く。
動物への「まなざし」で辿る、新しい美術史。
日本とヨーロッパ。それぞれの土地で、人々は動物からどんな美術を作り出してきたのか。
動物への思いが、別世界への扉を開くーー
府中市美術館 開館20周年記念「動物の絵 日本とヨーロッパ ふしぎ・かわいい・へそまがり」
2021年9月18日(土)→11月28日(日)
主な掲載作品:
伊藤若冲「象と鯨図屏風」
伊藤若冲「河豚と蛙の相撲図」
俵屋宗達「狗子図」
尾形光琳「鷺図」
長沢蘆雪「十二支図」
円山応挙「雪中狗子図」
徳川家光「兎図」
桂ゆき「作品」
小倉遊亀「径」
歌川国芳「金魚づくし いかだのり」
ポール・ゴーギャン「小屋の前の犬、タヒチ」
パブロ・ピカソ「仔羊をつれたポール、画家の息子、二歳」
ギュスターブ・モロー「一角獣」
オディロン・ルドン「ペガサスにのるミューズ」
マルク・シャガール「翼のある馬」
ルーラント・サーフェリー「神の救済に感謝するノア」
約5億年前に脊椎動物が誕生し、それ以来生命は様々に分化し多様化して現在に至り、我々ホモ・サピエンスは何十万種もいる種のたった一つである。様々に枝分かれを繰り返すなかで、たった一本の道筋がホモ・サピエンスへとつながっているのだ。
本書では、サカナの仲間から始まった脊椎動物の先祖が、どのように体を変え、新しい特徴と能力を手に入れ、サピエンスへ近づいてきたのかをつぶさに見ていく。これまでの生命史にはなかった画期的な視点で、およそ70の特徴に焦点を当てた、姿形のまったく違う祖先から人類への大進化史!
主な内容
●序章 最初からもっていた「眼」
●黎明の章 すべてが陸続きの時代/二つの肺の獲得で陸を目指す/耐乾燥卵で内陸に進出/爬虫類と分かれる/単弓類の進化/史上最大の大量絶滅
●雌伏の章 毛をもつ/哺乳類の登場/聴覚の発達/子を産み、育てる/有胎盤類式繁殖法はいつから?/再び絶滅の危機
●躍進の章 哺乳類時代の始まり/脳より先に体を大きくする/長い妊娠期間と大きな胎児/アフリカの仲間と分かれる/ローラシアの仲間と分かれる/森林での進化
●人類の章 真の「猿の惑星」/森から平野へ/尾の消失と二足歩行/氷河時代の始まり/サピエンス以前のホモ属/サピエンスと生きたホモ属
映画「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」に登場する、ニュート・スキャマンダーの革カバンから飛び出した、ニフラー、ボウトラックル、エルンペント、デミガイズ、オカミー、サンダーバードなど。「ハリー・ポッター」シリーズに登場する、ドラゴン、ピクシー妖精、屋敷しもべ妖精、小鬼など。不思議な生き物たちのシーンを紹介します。
映画製作に携わる人たちの様々な努力によって、魔法生物たちは命を吹き込まれ、リアリティあふれる姿で、銀幕の世界に映し出されます。本書の中で、その秘密を余すところなく解説します。
雪原、森の中、雨あがりのぬかるみ…。フィールドに残された足跡・食痕・糞などの痕跡から野生動物の行動を観察するアニマル・トラッキング。日本の野山で観られる動物たちの痕跡を多数の資料画で示し、著者の豊かな経験に基づく観察のための様々な知識を満載。
不況時代のセント・ルイスの裏街を舞台に、生活に疲れ果てて、昔の夢を追い、はかない幸せを夢見る母親、脚が悪く、極度に内気な、婚期の遅れた姉、青年らしい夢とみじめな現実に追われて家出する文学青年の弟の3人が展開する抒情的な追憶の劇。作者の激しいヒューマニズムが全編に脈うつ名編で、この戯曲によって、ウイリアムズは、戦後アメリカ劇壇第一の有望な新人と認められた。