第41回講談社出版文化賞写真賞受賞。奇跡の写真集の復刻版。
人間を直視した新しい経済学の出現。
今日、精神分析のあり方は多様化の一途を辿っているが、その傾向は米国において顕著であると言える。その理由として、米国が世界最多の精神分析家を擁する国であること、さらに精神分析の伝統が深々と根を下ろしていることが挙げられる。本書では、精神分析をめぐる最新の議論を米国の動きに注目しながら紹介しつつ、今後の臨床への応用についても展望していく。
多国籍のメンバーを率いる日本人リーダーに求められるグローバル・マインドセットとは?日本的労働環境においてメンバーの文化的多様性を活かしつつチームを運営するリーダーの認知過程を、コンテクスト・シフティング、メンバー尊重型の行動などの概念をもとに「見える化」する。
イネ一色の世界?とんでもない!実は6000種以上が生きる人がつくった豊かな環境。生き物たちはその生活史の中で田んぼをどのように利用しているのか、稲作がはじまる以前には、どこでどうやって生活してきたのか?田んぼというたぶんに人工的な環境にさまざまな生き物が暮らしているのはなぜだろう?カエルや魚類、昆虫のような目につく動物はもちろんのこと、イタチムシなどあまり知られていない動物やイネ以外の植物、藻類にも焦点を当て、多様な水田生物群集の諸相と複雑な生物間相互作用を解き明かす。そして、生物多様性保全と有害生物管理の両立を図る総合的生物多様性管理を、少しずつ明らかにされてきた水田生態系の構造と機能に基づいて考えていく。
「人とは違う」に寛容な教育モデルの構築を目指してー近年、社会的需要の高まるSTEM分野やグローバル人材育成のための様々な才能教育が、わが国でも整備されて来た。他方、優れた才能と発達障害を併せ持ち、二重の特別支援教育を必要とする2E(twice-exceptional)の子どもたちが、既存の学校教育に馴染めず、才能の開花をされないまま置かれている現状もある。多様な発達を遂げる子どもたちの才能を引出し伸ばす包括的な教育は一層整備されなければならない。米国の実践事例を合わせ鏡とすることで、わが国に適した才能・2E教育を具体化し、「誰一人取り残すことのない個別最適な学び」の極致を志向した労作。
『統合的なカウンセリングと心理療法への招待』は、統合的なカウンセリングと心理療法への魅力的で包括的なガイドであり、パーソンセンタード・アプローチ、関係療法、認知行動療法(CBT)や催眠療法の方法の基礎となる、理論的考えを説明している。本書はふたつの主要なセクションに分かれている。まず、重要な統合的概念、すなわち「存在」「感情の処理」「愛着」「思考」「無意識」に関して詳細に解説する。次に、クライエントがセラピーによくもたらす問題「悲嘆と喪失、不安、抑うつ、関係性、罪悪感と恥」について、これらの統合的な概念を実践的に適用する。各章には、事例、演習、章末の質問が書かれていて、本書は、統合的カウンセリングと心理療法を学ぼうとしている学生や、統合的な手法を用いている実践家にとって不可欠な書物となるであろう。
本書は、理学部生物学科や農学部、医学部、薬学部などの学生のための生物学入門の教科書です。次のような特徴を備えて書かれています。(1)ライフサイエンス系のさまざまな専門科目への導入として使えます。本書は「生化学」「動物学」「植物学」「生態学」の4分野に分けて、最近のバイオサイエンスの内容がまんべんなくカバーされています。(2)使いやすい章立てになっています。1つの章が90分の講義用となっています。全体は31章からなり、15回の講義(2単位)2科目分を想定しています。章ごとに完結しているので、講義シラバスに従って順番を入れ替えても理解できるようになっています。(3)高校での履修状況に応じた使い方ができます。各章は前半が高校生物の復習レベル、後半が専門科目への導入となっています。(4)改訂版では、生物多様性や持続可能な開発目標(SDGs)などについて、簡潔にわかりやすく解説した章を新たに設けています。
捕鯨産業からGAFA、バイオベンチャー、グリーン・テックまで。スタートアップの本質を描く金融興亡史。
平穏な日常が原発事故を機に失われる精神的・心理的分断、避難生活を余儀なくされたことによる故郷や家族との物理的分断、地域コミュニティの瓦解などによる社会的分断そして代々行われてきた伝統行事が断絶したことによる文化的分断ー福島第一原発事故によって引き裂かれた多様かつ複合的な「分断」の諸相を描き、継続的な社会調査による「分断」修復の方途、そして「つながり」の再構築を目指した渾身の一冊。
100年続く大学の森である芦生研究林が、地元美山町の住民と、森と里の共再生を目指し本気の超学際研究に取り組んだ。多様な価値観と立場が交錯する中での協働のコツや苦労、研究者の変化、継続のヒントまで。