本書は、人工腎臓・人工肺その他の非機械的な人工臓器の性能評価や設計に対する工学的な考え方とそれに基づく計算法を、技術者にも、医学関係者にも分かるように、平易に解説した。また、工学系の読者のためには必要な生理学の常識についても述べている。
本書は熱供給事業の計画から運転までの業務を通して、各段階における技術的な説明と問題点、改善すべきポイントおよび反省すべき点などを整理し、今後の指針とすべき方向を模索していくための資料としてまとめたものである。
熱力学の第二法則はすばらしい。そしてまた不思議な法則である。生物科学や社会科学などでもっとも引用されることが多い物理法則でもある。それはいわゆる“時間の向き”や“宇宙の終末”にも関係するし、分析的で還元的と思われがちな科学のなかにも大きくちがった立場があることを示している。本書では巨視的な熱力学にとどまらずに、原子論的な知識も活用しながら統計熱力学に近い立場で熱現象を扱う。
本書は1981〜1997年度化学系大学院の入試問題のうち物理化学に関するものを集めて解答を付けたものである。大学院入試の現実が色濃く反映されたものになっており、“大学院に入学して研究室で実験研究を行う学生諸君には是非ともこれだけは習得しておいてもらいたい。”という出題者の要望も知ることができる。
本書の1章は序論で、気象の理解のために、なぜ物理学的な思考が必要かを述べます。特に、1・4節では具体的な例として6枚一組の天気図を示します。2章では、気象の基礎を学ぶときに、よく使用される数式と記号について説明します。3章、4章では、高校と大学教養課程の物理の教科書の内容を気象への応用を考慮して復習したものです。5章では、3、4章を応用して、もっとも基礎的な気象の理解を試みます。6章は、通常の天気図上で見られる大規模スケールの気象の理解に努めます。7章は、数式をやや多く使って、低気圧と前線の構造と発達過程を議論しました。8章は、本書のあとがきにあたる内容で、気象の理解の重要性を強調します。
基礎と応用および理論と実践の両面から、現代固体物理学の立体像をバランスよく描いたテキスト。前半7章で化学結合、結晶構造、格子力学、バンド理論の枠内での電子物性など、伝統的な1電子近似の固体論が系統的に記述され、後半の5章で、最近とくに発展著しい磁性や超伝導および半導体物理などの分野が詳しく解説される。
本書は、複合材料の設計に携わっている方々ならびに材料力学を履修された大学院生を対象に、設計に必要な基礎知識としての異方性理論と力学的評価に有用な有限要素法プログラムについて記述したものである。
本書は、複雑な計算式の代わりにオールカラーの写真や精密なイラストを用いて、物理の基本をわかりやすく解説する入門書です。さあ、ページを開いて、物理の世界をのぞいてみましょう!物質や現象の名前は、すべて日本語・英語の両方で表記。300点を超える美しい写真や模型などは、すべてオリジナル。複雑な計算式の代わりに、カラー写真とイラストでわかりやすく解説。力、エネルギーから、波、光、電磁気、原子まで、物理の基本を網羅。3000近い名称は、見開き頁ごとの和英索引と充実した英語索引で、すべて引ける。
本書は、科学的側面からは、食品殺菌の概念、食品に生育する微生物の知識とその殺菌法、安全性の評価などを著述。技術的側面からは、各種殺菌剤、加熱・非加熱殺菌装置、洗浄と殺菌、殺菌の管理システム、殺菌を主目的とした食品包装に言及し、実際にこれらの技術を用いて作られた食品を紹介した。
本書は、「健康で快適な住まい」の理解のために、その考え方と仕組みを解説するとともに、適用事例についても詳しく紹介しています。
本書では、人間工学、建築環境、建築材料、建築設計、建築物の維持管理などのさまざまな視点から、快適でしかも健康的な居住空間を創造し、これを維持してゆく方法を探った。キーワードは、居住者に対して「まもる健康」と「つくる健康」とし、まもる健康では、健康を損なう環境からいかに居住者を守るか、つくる環境では積極的に健康になる空間の設計、健康的な空間をいかに維持してゆくかを各分野でそれぞれ検討した。
その文章に、生き方に魅せられた“向田邦子マニア”の面々が綴った「普通の人のための向田邦子・読本」。
涙にかすむスレットネス灯台。ついにやって来た、ヒッチハイク三部作完結の日。エジプト脱出からゴールイン直後まで、高史と昭仁の日記が伝える勇気と友情のクライマックス。
古代力学からアインシュタインの相対性理論、すべてを統一するという超ひも理論など、科学の英知が明らかにしてきた100の大理論を網羅。平易な解説と豊富な図解・イラストでまとめた、これ一冊で科学通になれるサイエンス読本。