歴史は勝者が書き残す。特に古代史では、多くの事件が権力者の手で闇に葬られてしまい、未解決のままになっている。本書では、出雲の国譲り、上宮王家滅亡事件、壬申の乱などの登場人物や背景を探りながら、史料に隠された真相を暴きだす。蘇我入鹿暗殺も実は外交問題から起こった事件だとわかると、違った視点から権力争いの構図が見えてくる。文庫書き下ろし。
「いい人生って何だろう?」「もっと楽しく生きるために大切な習慣」など、各界の著名人にうかがった毎日の生活を充実させる考え方を紹介。
「やりたいことを、思いっ切りする」「好きなモノに囲まれて暮らす」「気持ちのいい人とだけつき合う」そんなふうに生きられたら、きっと毎日が楽しくなると思いませんか?
でも、「やりたくても時間がない……」「不要なモノでもなかなか手放せない……」「苦手な人でもガマンしてつき合う……」というように、思い通りにいかないことも多いのではないでしょうか。
大切なのは「がんばりすぎない」「新しいことを始める前に、まず何かをやめる」「遠慮しない」というように、カチカチに固まった心を少しゆるめてあげることです。
本書は、
●心屋仁之助ーー言葉の力で人生に変化を起こす
●下重暁子ーー持たないことは人生の最高の贅沢
●成毛眞ーー本の「同時」読みで脳を刺激する
●桐島洋子ーー時間を宝物にして、つまらない人間関係から卒業する
など、各界の著名人が実践する人生をもっと楽しく、豊かに暮らすためのヒントを紹介します。
明治元年、貧しい家庭に生まれた桃介は、大いなる野望を抱いて慶應義塾に入学。福澤諭吉にその才能を認められ、娘婿となることと引き換えにアメリカ留学を果たす。帰国後、結核や妻との不和に苦しむも、相場で財を成した桃介に対し、世間からの評判は厳しかった。自身が何を為すべきか悩んだ桃介は、急流木曽川を舞台に水力発電に挑む。そこから関西電力・中部電力の礎を築き、ついには「電力王」と呼ばれるまでに至った男の仕事観と波瀾の人生を描いた渾身の長編小説。
戦いの火ぶたが切られた。
生き残るためには、知力、体力、勇気、どれが欠けてもダメだ。
君は無事に生きて帰れるかな…… ?
3分で読める人気シリーズ第29弾!
【本書の特徴】
3分間ショートストーリー×19話! 朝読にもぴったり!
●鬼にタッチされた人の姿がどんどん消えていく、恐怖の鬼ごっこ!?……『鬼えらび』
●体温40℃を超えると爆発してしまう病の女の子が、胸キュンしないように気をつけるけど……『乙女心ボム』
など「生き残りゲーム」がテーマのお話をたっぷり収録!
ラストには「まさか!」のエンディングをお約束!
【目次】
プロローグ/白黒ルーム/恋のサバイバル/美しい道連れ/罪人はだれだ/アイドル・サバイバル/ドッジボール大嫌い/乙女心ボム/その光を目にしてはならぬ/鬼えらび/ネコのリベンジ/かげふみ/カクレンボ/売れ残り/箱の中の箱の中の箱の中の箱の中の/雪合戦/黒頭/地球を脱出せよ/ジャンケンゲーム
多ジャンルにわたるショートストーリーが30話入った一冊。どのストーリーも、3分後にどんでん返しのラストがおとずれる!
PHPの機能を学習することを目的としながらも、Webサイトにそのまま組み込んで利用できるサンプルを多数用意しています。実際に動かしながら、PHPとは何かを学んでいってください。PHPはシンプルでわかりやすく、初心者でも取り組みやすい言語の1つですが、すべてを極めるのは大変です。本書は、ショッピングサイトなど、業務としてWebサイト制作を行うために必要な部分にしぼって解説しています。すぐに即戦力となる知識と技術を最短距離で身につけていきましょう。
老後に必要なのは、いさぎよく肩から荷を下ろす勇気ー。余分なものを手放していく過程は、毎日の暮らしを健やかで心地よくする最短で最高の道です。本書は、老いの楽しみ方を伝える精神科医が、過去の延長線の「こだわり」や「忙しさ」「欲しがり」から卒業して心が安らぐシンプル生活術を教えます。今あるもので満たされていることを知る。それこそが“幸せを感じる原点”です。
水色桔梗の幟が早暁の京の町を埋め尽くす。「信長殿の御首、頂戴仕る!」光秀の凛とした声が、本能寺の中へ吸い込まれた。天は自分に味方する。これを逃せば二度と機会はない。この決意が、時代を大きく動かした。-明智城の陥落から二十数年、信長のもとで異例の出世を果たし、一介の牢人から三十四万石の城主にまで上り詰めた明智光秀。天下万民の幸福を心から願い続けた孤高の智将の生涯を描く。
【「東洋経済オンライン」ジャーナリズム賞受賞! 上野千鶴子さん推薦】
シンガポール在住、現在は日本とシンガポールを行き来しながら活動する著者が、日本の働き方の矛盾に斬りこんだ本書。
・仕事と家事・育児の両立にいっぱいいっぱいの共働き家庭
・家事・育児の責任を一手に背負い、逃げ場のない専業主婦
・「稼ぎ主プレッシャー」と滅私奉公的働き方を課された男性
こうした「共働きも専業もしんどい」状況は、じつは日本社会の「主婦がいないと回らない構造」が生み出していた。
長時間労働や無制限な転勤など、終身雇用・年功序列という制度で回してきた「日本のサラリーマンの働き方」。
これらの制度は、主婦の妻が夫を支える前提で作られている。
専業主婦前提の制度は、会社だけではない。丁寧すぎる家事、保育を含む教育への予算の低さ、学校の仕組み……問題は社会の様々なところに偏在し、それぞれが絡み合って循環構造を作っている。
「女性が輝く社会」というスローガンがむなしく聞こえるのは、この構造が放置されたまま、女性に「働け、輝け」と要請しているから。
ギグ・エコノミーや働き方改革、多様化する働き方は、循環構造を変える契機になり得るのか。
日本の「主婦がいないと回らない構造」を読みとき、その変化の兆しを探る。
「東洋経済オンラインアワード2018」でジャーナリズム賞を受賞した好評連載に大幅加筆のうえ、書籍化。
おかげさまでシリーズ累計100万部突破!
最新巻では、あの2人に衝撃の展開が……?
笑えて泣ける時代小説、ここにあり!
江戸は本所にある貧乏長屋には、万造、松吉の「万松」コンビを筆頭に、左官の八五郎・お里夫婦や後家のお染、 浪人の島田鉄斎ら個性豊かな面々が住んでいて……。
万造の喧嘩友達である栄太郎の“婚活”を描く「とりもち」や、江戸の“スキャンダル”を面白おかしく書き立てる読売をめぐる騒動「よみうり」、そして初めて明かされる松吉の過去に迫った「ゆうぐれ」など、笑いと感動の傑作四篇を収録。
文庫書き下ろし。
笑いと涙と人情の人気シリーズ最新巻!
お江戸は本所亀沢町にある貧乏長屋。
万造、松吉の「万松」コンビを筆頭に、左官の八五郎・お里夫婦や後家のお染、 浪人の島田鉄斎ら個性的な面々が住んでいる。
そんな「おけら長屋」では、今日も笑いと涙 の“珍”騒動が巻き起こって……。
江戸への出稼ぎ中に行方不明になった夫を、妻と娘が探しにくる感涙必至の「おまもり」や、間抜けな泥棒がおけら長屋に忍び込もうとするも思わぬ展開に巻き込まれる「しにがみ」、江戸にラクダが見世物としてくることになり、万造、松吉が一攫千金を企む「ふうぶん」、黒石藩の家老・工藤惣二郎の年の離れた妹が、鉄斎門下の武士に試合を申し込む「せいがん」といった、笑いあり涙ありの傑作四篇を収録。
文庫書き下ろし。
私たちの血管や内蔵の働きをコントロールしている自律神経には、交感神経と副交感神経の二種類がある。▼体を緊張・興奮させる「交感神経」とリラックスさせる「副交感神経」──。両者のバランスが崩れるとさまざまな不調・病気を招くことが近年明らかになってきているが、ストレスだらけの現代人の多くは「交感神経優位」になっている可能性が極めて高い。▼ではどうすれば、副交感神経の働きを高めることができるのか。▼自律神経研究の第一人者として知られる著者いわく、その最も手軽で効果的な方法は「日常のさまざまな動作を『ゆっくり』と行うこと」。歩く、話す、食べるといった日常動作のペースを少し落とすだけで、心と体の「不調」が解消し、常に「健やかな自分」でいられるようになるという。▼本書では、その医学的メカニズムと実践&継続のためのコツを徹底解説!▼数多くの一流スポーツ選手のパフォーマンス向上指導を手がける話題の名医、初の文庫書き下ろし。
「まず基本を身につけよう」
この言葉に呪縛されて、どれだけ多くの才能が芽を吹かずに枯れていったかーー
下手がやみくもに基本練習を繰り返しても、かえって下手を植え付け「未知への対応力」を鈍らせてしまう。そして、基本の「意味」を認識し、「意義」を体現できている指導者が壊滅状態にある今、他人に基本をひたすら繰り返させるのは、本来恐ろしい行為である。だが、世間では「基本が大事」と言って止まない。「基本信仰」こそ思考停止社会の元凶である。
武術の探求者・甲野善紀の武術には「基本」がない。学ぶ側は、やみくもに頑張るのではなく、その瞬間瞬間の対応を迫られる。わかることに意味はなく、創造しできるようになる工夫をし続ける。
本書では、甲野を観察し一から独自の理論と稽古法を構築して一流の格闘家からも驚かれる技を身につけた方条遼雨のユニークな上達論と、それをめぐる二人の対論で「上達の原理」を解き明かす。
殺された一人の老人。手がかりは、今は存在しないはずの黄色いアサガオ。深まる謎、衝撃の結末、一気読み必至の柴田錬三郎賞受賞作。
わが国の歴史で“経営の神様”とよばれた唯一の人物、松下幸之助。▼生家の没落、両親との離別、丁稚奉公など苦難の連続を乗り越えて独立創業、一代で世界有数のグローバル企業を築き上げた“和魂和才”の経営理念は、今なお日本の大きな財産となっている。▼だが、彼が世の中から尊敬を集めたのは、ただ単に歴史に残る成功者だったからではない。「人生も経営である」という言葉に象徴されるように、経営に社会性や精神性を見出そうとした“求道者”のような生き方にこそある。▼本書は、「紀ノ川駅の別れ」「電気との出会い」「好況よし、不況なおよし」「水道哲学と創業命知元年」「戦時下の松下電器」「熱海会談」「国家に経営理念を求めて」など、“不世出の経営者”が歩んだ決断と行動の道程を、生い立ちから鮮やかに追体験できる「決定版・松下幸之助伝」。▼彼が生涯をかけて思索した繁栄の哲学がここにある!▼『同行二人 松下幸之助と歩む旅』を改題。
ペンネームに「幸」の付く五人の人気作家が、「幸せ」をテーマに紡いだ小説アンソロジー。結婚披露宴を舞台にサプライズと感動が盛り込まれた「Weather」(伊坂幸太郎)、おばあちゃん掏摸師を主人公にした「天使」(山本幸久)、SFテイストの「ふりだしにすすむ」(中山智幸)、溺め手から幸せに迫った「ハッピーエンドの掟」(真梨幸子)、幸せの対極的な存在を登場させた「幸せな死神」(小路幸也)の五つの物語を収録。
【ブックガイド】家にいる時間が長くなった今だから 小説で「より良い住まい」を考える【新連載】中山七里「越境刑事」【連載小説】小路幸也「続・すべての神様の十月」/宮部みゆき「きたきた捕物帖」/朝井まかて「朝星夜星」ほか
いま、「徳川家康」像が大きく揺れ動いている!
徳川家康といえば、武田信玄に三方原の戦いで完敗した際、自画像を描かせ、慢心したときの戒めにしたとされる。「顰(しかみ)像」として知られる絵だが、近年、それは後世の作り話との説が出されている。それだけでなく、家康に関する研究は急速に進み、通説が見直されるようになっているのだ。
一例を挙げれば、家康の嫡男・松平信康が自害に追い込まれた事件は、織田信長の命令によるものとされてきた。しかし近年では、その事件の背景に、徳川家内部における家臣団の対立があったことが指摘されているのだ。
本書はそうした最新の研究動向を交えつつ、桶狭間の戦い、長篠の戦い、伊賀越え、関東移封、関ヶ原合戦など、家康の人生における9つの危機を取り上げ、それらの実相に迫りつつ、家康がそれをいかに乗り越えたかを解説する。そこから浮かび上がる、意外かつ新たな家康像とはーー。
目次
●第一章 桶狭間の戦いー大混乱の中で下した決断
●第二章 三河一向一揆勃発ー国内争乱、家臣の離反
●第三章 三方原の戦いー家の存亡と意地をかけた出撃
●第四章 長篠の戦いー信長の援軍で勝利
●第五章 松平信康殺害事件ー原因は家臣団の対立か
●第六章 伊賀越えー最大の窮地を突破
●第七章 石川数正出奔騒動ー秀吉への臣従を決断した背景
●第八章 関東移封ー小田原征伐を惹起させた処罰か
●第九章 関ヶ原合戦ー危機をチャンスに変えた戦略
戦国武将イメージの通説は、江戸時代以降につくられたものが多い。後世の学者や関係者の思い入れや思い違いからできあがっているケースも多数ある。「虎退治・加藤清正のほんとうの強さ」「前田利家は大物か小物か?」…、本書は、戦国武将にまつわる通説・定説の是非を、根拠を示しつつさまざまな角度から考察する。私たちの勘違いを解き明かす1冊!