改革・開放の最前線を爆走する超近代都市。その700年の激動の歴史に迫る。
中国の経済の中心地ー上海にあった共同租界に、十万人を超える日本人が居住したという。当時、日本人にとって上海は、パスポートなしで行ける一番身近な国際都市であり、ヨーロッパ列強と拮抗して、大陸を窺う橋頭堡でもあった。中国侵攻を拡大する日本に対して、不平等条約撤廃を叫ぶ中国民族主義の擡頭。坩堝のような上海。権謀と欲望の巷で出会った日中両国の知識人ー魯迅と内山完造の短くも厚い交誼。
合わせ調味料20種、各素材の選び方、献立ヒント、冷蔵・冷凍術、食べ物の保存日数の目安など、便利情報満載。
ミッドウェー海戦に敗北を喫し、戦局に暗雲たちこめるなか、日本軍の暗号乱数表が中国側に盗まれた。犯人の名は羅刹女。変装を得意とし、その素顔を知る者さえいないという謎の女スパイだ。上海特務工作員の山城は、羅刹女から乱数表を奪回すべく、急遽故国へと向かった。が、その任務の成否に、連合艦隊司令長官・山本五十六の命運がかかっていようとは。日中特務工作員の死闘が熱い火花を散らす、雄渾の冒険アクション。
全世界を掌握したチャイニーズマフィアの全貌。東京・歌舞伎町での暗躍をはじめ、全世界ネットワークを有する「極東黒社会」のパワーとシステムにせまる。裏経済・武器・組織・漢民族革命…初のインサイドレポート。
上海特派員・土屋は我が眼を疑った。現地紙に掲載されていた問題の記事ー日本で病死したはずの汪兆銘が、実は上海で暗殺されていたというのだ。だが調査を始めた土屋に襲いかかる中国公安局による執拗な脅迫、そして執筆者の失踪。これら謎の事件の裏で日本陸軍の謀略と、中国改革派と保守派の暗闘が次第に明らかになっていく。流血の天安門事件直前の現代中国で繰りひろげられるミステリー。
本書は、香港、イギリスでジャーナリストとして働いていた著者が、母の葬式を契機に、幼いときに離れた中国に旅し、人々との出会いの中で、決して両親が語らなかった家族の秘密や、見知らぬ祖父母の意外な生涯を探っていく、興味溢れる読み物。歯切れのよいタッチで、家族というものの不思議さ、謎、おどろおどろしさ、そして暗部までもが浮き彫りにされる。戦争前の上海の上流階級の生活ぶりや、日本軍が包囲していた頃の光景、共産主義革命による追放、文化大革命時の人々の姿、そして現代の状況なども克明に描写。壮大な中国の歴史を背景にした、三世代にわたる家族およびその周囲の人々の、世界的スケールの物語。
インドにいまもつづくデーヴァダーシー崇拝の歴史と現在。神に奉納された少女が、なぜ売春婦になるのか。
恋と野望にかけた青春。文化大革命で数々の悲劇をまきおこした女帝・江青。その出生から、スキャンダルにまみれた女優時代を赤裸々に描くサクセス・ストーリー。
1930年代-東洋の魔都・シャンハイ。ジャズと阿片、富とデカタンス、日・中・西欧列強の陰謀と殺戮。夜の闇を切り裂く果てしない諜報戦争。