大平内閣当時の「一般消費税」構想から中曽根「売上税」、そして今次の竹下内閣の「消費税」提案に至る間、大型間接税は税制改革の主役であり続けた。筆者は、導入の必要性を認めながらも、登場して来る新税の中身には常に強い疑問や懸念が消えない、現実の「政治」の中ではスジ論の表明が不可能に近い、抜き読み型の“改革”では必ずゆがみやひずみを生じる、との立場から、今回の税制改革を検証する。
消費税はじめ所得税・法人税・相続税・地方交付税など新税制の仕組みと問題点を解明。
本書は、昨年(昭和62年8月)出版した『税制改革への歩み』の続編で、巻末の年譜は前書に継続しており、昨年末以来の本格的な税制改革論議を、諸先生方との対談と関係資料によってとりまとめたものである。
今回提案された「消費税」とは何か。その基本的な仕組みから、売上税との違い、導入の背景・経緯、実務上の問題点と対応策までわかりやすく理解できるよう豊富なデータと図表・具体例を基に構成され、独自の創意工夫によって解説。
新“消費税”のすべての領域にわたり実務的な150の疑問に簡明に答える!
税制の抜本的改革を企図する税制改革関連法案が、今第113回臨時国会に上程されていることは、周知のとおりです。本書は、消費税法案、税制改革法案の全文ならびに所得税法等改正案をわかりやすい新旧対照形式で編集したものです。
本書は、企業や事業者の立場から、消費税を正しく理解するために、消費税法案をもとに、その仕組みや会計処理などについての実務的な問題を解説したものである。すなわち、消費税独自の考え方と仕組みの理解を前提に、導入に際しての企業経営上の留意点、税額計算のための経理処理および会計システムのフローチャートを示し、コンピュータワークの参考に供することにした。さらに、消費税の経過措置および個別間接税との調整について解説し、最後に、欧州諸国における付加価値税の税務行政がいかに行われているか、その現状を紹介している。
国会は予想通り税制の抜本改革法案をめぐり与野党が激突、緊迫した状況となっている。その税制改革の中核をなす消費税とは何か。諸外国の実例、豊富な資料なども駆使し、その意義と仕組みを解き明かした。
本書は、消費税の実務書として、間接税の各タイプの比較分析、外国の制度を紹介し現在、多くの諸外国で実施されている各種の間接税のしくみや問題点を検討した上で、今回の新消費税の実務ポイントを解説してあります。
消費税のもたらす経営上の問題点、税額計算および仕入税額控除のポイント、会計処理、資金繰り等を踏まえ、生き残りのための経営対策を説く。全117問のQ&Aによる決定版。
効率と公平は満たされるか。ひずみは拡大しないか。21世紀へ向けての税制のあり方を提示。
本書は、国民注視の税制改革を一問一答形式で、分かり易く、しかも、賛否いずれの側にも片寄らず、公平に解説している。特に、消費税の仕組みと内容、消費者税導入の国民生活に及ぼす影響に焦点を当てており、税制アレルギーがうまく解消できるよう工夫されている。
「消費税」が導入されると実務はどのように変わるのか。価格転嫁はできるのか。新たな納税事務の負担はどの程度なのか。税額はいくらになるのか。法律案に基づいて、そのしくみの要点から会計処理までを63のQ&Aに網羅し、新しい税制=消費税をめぐるこうしたさまざまな疑問をズバリ解明するやさしい消費税対策読本。
消費税導入後の企業経営はどうなるのか。取引別・勘定科目別に取扱手法を明示し、適正な税務・経理処理を解説、節税対策まで論述した事前の実務マニュアル。
税制改革が、所得税改革と消費税導入を軸に論じられる今日的状況の中で、シャウプ勧告の「地方税重視により、地方財政を強化することが、民主的生活様式に潜在的な貢献をするものである」という地方税重視の精神を受け継いだ著者が、地方税改革の方向と位置づけを豊富な統計資料を駆使して説き、水平的公平確保のために消費税導入の必要性を謳うと共に、税制改革案の評価とその影響を分析し、著者独自の提言を試みた意欲的な著作。