芥川賞作家、新井満。けど歌まで歌ってるとは知らなんだ。しかも本作のコンセプトは「近しい人を亡くしたときの冥福を祈るための唱歌」! 当然、詞も歌いっぷりも真っ正面なわけで、もう黙って聴く以外ないのであります。思わず合唱、じゃなくって合掌。
天野滋、中村貴之、平賀和人によるNSPが77年に発表したアルバムの初CD化。かつて彼らを叙情派フォークと呼んだのは正解だった。残酷な若さを持て余していた70年代ならではの優しさがいっぱいで、想い出したくない傷をフッと思い出させる歌ばかりだ。
83年に香港ポリグラムで製作されたもので、カラオケ・ファンおなじみのテレサとはまるで異なる、彼女の“本領”が発揮された作品だ。中国の古典詩を現代のメロディーに乗せた意欲作。テレサ・テンという歌手が日本では実にゆがんだ評価をされているとわかる。
各夜ごとに演出家を変えて上演するという、画期的な試みをした2003年のシュトゥットガルト州立歌劇場の「指環」第4弾。欧州で引っ張りだこの人気演出家、P.コンヴィチュニーによる、奇想天外な結末に注目。
NHKの連ドラやドキュメンタリーのテーマ曲をナカリャコフのトランペットと金聖響/OEKの演奏で録音。加古隆の「黄昏のワルツ」「パリは燃えているか」、大野雄二の「小さな旅」など名曲の数々。とにかくうまい。すばらしく気の利いたアルバムだ。
2005年9月6、7日に日本武道館で行なわれたソロ・コンサート通算3333回記念コンサートの6枚組ライヴ・ボックス・セット(歌詞集、写真集付き)。アルバムは、“愛”と“生命”の2部構成で、自らプロデュースしているコーラス・グループ“チキンガーリックステーキ”との共演、吉田政美を招いて懐かしいグレープ時代の再演、数多くのヒット曲とバラエティ豊かなステージを完全収録。2日間で演奏された全46曲はもちろんのこと、デビュー当時のキャンペーンや武道館の思い出などのステージ・トークもフル収録。
人気のラテン系バンド、ディアマンテスのリード・ヴォーカリストのカヴァー曲集。ラテンだけでなくスティーヴィー・ワンダーやクラシックの名曲、それに何と60年代歌謡曲まで歌っているのだが、伸びやかな歌声が魅力的。全曲スペイン語でラテンの香りいっぱい。
ラテンの名曲を集め、原曲のメロディと歌詞を大切にして踊りやすい音楽にするという奥田英人の制作意図が完遂された堂々たる仕上がり。(1)や(10)といったおおらかなメロディにアルベルトの明るいヴォーカルはぴったり。(3)をチャチャに編曲したアイディアが面白い。
第2期ともいえる活動期を迎えたチャゲ&飛鳥は、前面に飛鳥涼を出してきたようだ。動きながら変化していく2人といったようにみえるが、曲そのものはあまり変わらずに、アレンジが大きく変わってきている。時と共に衣装を替えるように変わってきた。
“ライヴ・イマージュ”公演のうち、第1回(2001年)と第3回(2003年)のパフォーマンスの中からセレクトしたベスト選曲によるライヴ・アルバム。あの名曲が豪華ゲストを交えて登場。