現代の黒人女性の文学作品にみるバイタリティーと魅力の源泉はなにか。80年代アメリカ黒人女性作家論的性格をもちつつ、彼女らの作品と作家活動に歴史的パースペクティブを与える。
本書は、オッペンハイマーによるマルクスの相対的過剰人口論にたいする批判とそれをめぐる論争、および、1920年代におけるヴァルガの構成的失業論とそれをめぐる論争という、現在では誤解されあるいは完全に失念されてしまっている資本主義的な相対的過剰人口についてのエポック・メーキングな二つの国際的論争についての再発掘と検討をおこない、それをつうじて資本主義における資本蓄積と雇用・失業問題についての理論的解明をおこなうということを基本的内容とするものである。
これは鳥取地方山間部の焼物づくりをする家、牛戸窯(うしのとがま)に生まれ、若くして家業を引き継ぎ、陶工としてその生涯をそこで過ごしたひとりのお爺さんが話して下さった話を、聞いたことばそのままに記述しまとめた個人の生活史である。陶工職人の仕事と精神の軌跡。
金日成の初めての正当な評伝。
あのL・キャロルの不思議の国でぼくらの少年アリスが大活躍…。「少年アリス」の幻のイラストレーションとお話を,カップリングしたファン待望の1冊。
現代韓国社会の実証分析『韓国社会の転換』(1988年)に次ぐ社会分析と韓国での論争史に対する論評。地域単位の就業者動向や資本主義論争の個別論文を稠密に追求する著者独自の研究方法は、今日の世界史的激動の事実へ有効な架橋と視点を提供している。
南北戦争に敗北し、日本と同じようにヤンキーに屈辱的に強姦された誇り高き南部人の歪んだ妄念とむなしい希望の世界を描いた作品として見れば、フォークナー文学は明快に解明できるとする著者の観点は、従来のフォークナー論と決定的に対立する。独自の視点で幻想の呪縛を解く。
本書は、農村における擬制的親子関係の法社会学的調査・研究のいくつかをとりまとめたものである。