近世の名句から近代俳句へとたのしみながらよむ秀句鑑賞。鑑賞眼は創作の奥義に通じる。
話しことば特有の文法や表現が自然談話の中でどのように現れ、どのような使い方をされ、どのような機能を持っているかを調査・分析し、その成果を日本語学習者に対する日本語会話教材を作成するための資料として、有効に活用する。
鮮やかなカラー写真で綴る「歳時記」・「祭り紀行」、祭りの特色を平易な文章で紹介する「解説」・「祭り探訪」。地域に根差した祭りの魅力に迫る。巻末に市町村別祭礼行事一覧掲載。
本書は、筑摩書房『石川啄木全集』を定本とし、各歌に鑑賞を付けた。
古代から中世に至る時代的区分を越えた伝承の方法論。
『古代伝承文芸序説』に続く、著者の学問研究の軌跡。昭和五十八年から平成十年までの十五年間にわたる十六編の論文を、四部構成にして纏め、鍛冶と稲作・金属文化と農耕文化に新たな思索などが収められている。
戦後文学こそは、現代に生きることの意義を読者に語りかける、ほとんど唯一のジャンルである。疎開・学徒動員・軍学校・学徒出陣・強制徴兵…様々な戦争体験を経た文学者達の戦後文学を読む。
国語学・言語学・国語教育・日本語教育などの基本用語・書名・人名を簡潔に解説する小項目辞典。1090項目を収録。事項・書名・人名の3部に分け、各部の中は五十音順に排列する。付録として国際音声字母表、異体字一覧、参考文献目録、全国主要図書館一覧、日本語研究略年表など25種の資料、索引を付す。1990年刊行の初版の改訂にあたり、日本語教育関係の項目を全面的に書き換えた、としている。
伊藤左千夫の文学活動は実質的に明治33年(1900)正岡子規との出会いによって開花し、大正2年(1913)の没年まで13年間とそう長くはない期間に、実にさまざまな多様な文学作品を残した。短歌・長歌・新体詩・俳句・写生文・小説・歌論・俳論・随筆・評論・宗教論・茶論などがそれである。今回、生誕135年、没後85年(平成10年)を迎えたことを記念して、短歌を中心にジャンル別にし、左千夫の歌が名歌も含めてわかりやすく感じとれるように編集した。また、脚注をつけて作歌の事情や心情、歌の背景などがわかるように心がけた。収録した作品は、短歌1483首、長歌36首、旋頭歌3首、詩8編、俳句34句である。
人の運勢や性格を占う干支ーその動物にまつわる因縁や伝承をまとめた好著。
啄木研究は、近現代の文学史・短歌史・思想史・絵画史・社会運動史へと新しい広がりをみせ、海外での研究も進んでいる。エッセイ・座談会も加えて全篇書きおろし。