地球規模の安全、人口の増加といった環境の中で衣生活を考える手だてとして、現状の衣服の変遷、民族服の見直し、既製服の成り立ち、衣服材料等、現在の衣生活を「なぜ」と問いかける姿勢でアプローチを試みた。
本書は、『源氏物語』の主題を「環境」、特に住居に関わる表現から明らかにすることを目的とする。
子どもの成長を最大限に伸ばす環境がある。環境心理学が教える豊かな環境、貧しい環境とは…。
俳人・小林一茶に関する情報を網羅的に集めたもの。年譜、評釈一覧、作風、参考篇、翻訳文献一覧で構成される。参考篇には一茶関係の人名・地名解説、俳画一覧、研究文献目録等を収録、また翻訳文献一覧では英語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、中国語訳等の句を付載する。巻末に事項索引、人名索引、地名索引がある。
平安時代の物語では『源氏物語』、『今昔物語集』、『栄花物語』に物怪の物語は多い。本書は、平安朝の霊なるものの原風景であり、また、南島の風土のなかに今もいきづく沖縄霊異記というたしかな位置を占めている。
國學院大學の学長として在職中に逝った文学史家佐藤謙三を中心に著者の学生時代その音容に接した碩学、詩人、作家、批評家たちの俤を描く。人との邂逅、書物との出会い、文学と酒と人生を語る自伝的回想は昭和への墓碑銘でもある。
本巻には、京都市伏見区の東丸神社所蔵の『職原抄 慶長十三年古活字版』は影印を、『職原抄問答』『荷田信名筆記 職原抄箚記』『職原抄箚記』、および土佐山内家宝物資料館所蔵の『職原抄考証筆記』は翻刻を収めた。
本書は、古代から現代にいたるまで、涸れることなく生み出されてきた歌ことばを解説したものである。『歌ことばの泉ー時・人・心・生活』に続き、一五九項目を収めた。解釈や読み方など諸説あるものは一つに絞り、作品の出典を示した。
第一部は、『蜻蛉日記』の主題にかかわる「かげろふ」の語義について考察した。第二部は、回想体の日記である『蜻蛉日記』において、道綱母の二十一年間の結婚生活の軌跡がどのように意味づけられているか、回想性や自照性という視点から作品の解明を志した。第三部は、『蜻蛉日記』の文芸性の本質を明かすのに重要と思われる語彙に着目し、その語性や語義を考察したもの、この日記の和歌的性格の一面を位置付けていくための引歌の修辞を検討したもの、道綱母の心の深層と色彩の関連、さらには色彩とこの日記の文芸性との関与について考察したもの等を収めた。
古くからの宮座組織を基盤に持つ金刀比羅宮大祭、太鼓台で知られる豊浜町のちょうさ祭り、浅野町のひょうきんなひょうげ祭り、女性だけで遣われる直島女文楽、三百年以上の伝統を持つ小豆島の農村歌舞伎など、香川の祭りをカラーで紹介する。
島崎藤村・有島武郎・遠藤周作・山本周五郎…神の御前に立つ真摯な倫理と恩寵。日本近現代文学の機軸を探る試み。