・概日リズム(体内時計)は神経、内分泌、消化、代謝、循環など、さまざまな生命活動をコントロールしている。近年、これらの生体機能に加え、概日リズムによる免疫系の制御機構が明らかにされている。
・概日リズムが、リンパ球自身の生物時計や交換神経の活動、糖質コルチコイドなどを介してリンパ球のリンパ器官への集積を促し、免疫応答能を高めるというものである。
・今回の特集は概日リズムと免疫系の関係のみならず、概日リズムと免疫が関係する病態や疾患との関係性にも焦点を当てたものである。
■ 免疫系の概日リズム
・はじめに
・グルココルチコイドによる免疫応答能の概日制御
〔key word〕グルココルチコイド、IL-7R、Th2細胞
・交感神経を介する免疫細胞動態の日内変動
〔key word〕交感神経、免疫細胞動態、免疫応答、日内変動
・体内時計による免疫機能と癌の制御
〔key word〕生体リズム、時計遺伝子、癌、免疫
・アレルギー疾患と概日リズム
〔key word〕概日時計、アレルギー、IgE、マスト細胞
・体内時計による関節リウマチの制御
〔key word〕関節リウマチ(RA)、関節炎、炎症性サイトカイン、時計遺伝子
・関節リウマチの特徴を考慮した時間薬物療法
〔key word〕関節リウマチ(RA)、時間薬物療法、生体リズム、メトトレキサート(MTX)
●TOPICS
輸血学
・「血液製剤等に係る遡及調査ガイドライン」の一部改正について
脳神経外科学
・がん遺伝子パネル検査による脳腫瘍治療
再生医学
・日本の再生医療等安全性確保法に遵守した臨床用ヒトES細胞株の樹立とその現状
●連載
オンラインによる医療者教育
・23.コロナ有事における教員と学生のコミュニケーションーー名古屋大学の事例
〔key word〕新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、医学部教育、カリキュラム、コミュニケーション
COVID-19診療の最前線からーー現場の医師による報告
・15.呼吸療法:侵襲的人工呼吸管理とECMO概論
バイオインフォマティクスの世界
・4.マイクロバイオームと臨床メタプロテオミクス:共棲細菌がチームで働く仕組みの解明
〔key word〕メタプロテオミクス、腸内細菌、質量分析、バイオインフォマティクス、タンパク質アミノ酸配列データベース
●フォーラム
中毒にご用心ーー身近にある危険植物・動物
・8.キョウチクトウーーアレクサンダー大王は遠征中に多くの兵を失ったと伝えられているが……
オンライン診療の二元論
・3.新規と既存ーーオンライン診療参入企業は何思う
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・わが国では2014年に「健康・医療戦略推進法」が制定され、翌年には日本医療研究開発機構(AMED)が発足して、“オールジャパンでの医薬品開発”と並んで“オールジャパンでの医療機器開発”の取り組みが開始された。
・ヒトの能力では実現できない“質的・量的限界”を凌駕するための新たな医療機器・技術を、DX、AI、5/6G通信技術やロボット技術などを駆使して実現させようとする研究開発が医療機器研究開発の世界的潮流になっている。
・本特集では、それらを踏まえてオールジャパンで挑む先端医療機器の研究開発の全容を紹介するとともに、とくに2020年に登場した国産外科手術ロボットを取り上げて、第一線の方々から論じていただく。
■ オールジャパンで挑む先端医療機器の研究開発
・はじめに
・わが国の健康・医療戦略(第2期)に基づく日本医療研究開発機構(AMED)の医療機器・ヘルスケアの研究開発支援
〔key word〕医療機器・ヘルスケア、イノベーション、実用化支援、エコシステム、日本医療研究開発機構
・経済産業省における医療機器開発支援
〔key word〕医療機器、研究開発、安定供給、経済安全保障
・hinotoriTMサージカルロボットシステムーー国産初手術支援ロボットの製品化と今後の展望
〔key word〕手術支援ロボット、インストゥルメント、ネットワークサポート、遠隔ロボット手術支援
・国産手術支援ロボット開発の意義と重要性
〔key word〕ロボット支援手術、hinotoriTM、泌尿器、前立腺癌、腎癌、国産手術支援ロボット
・力覚提示機能を有する新たな国産外科手術ロボットの開発
〔key word〕手術ロボット、力覚提示、空気圧駆動
・先端外科治療機器の技能トレーニングと学会認定
〔key word〕トレーニングセンター、手術支援ロボット、先端医療機器、多元計算解剖学(MCA)、人工知能(AI)
・ふくしま医療機器開発支援センターーー先端外科手術機器/手術支援ロボットの普及に伴うトレーニングシステムの必要性
〔key word〕先端外科手術機器、手術支援ロボット
●TOPICS
社会医学
・生命科学・医学系研究倫理指針2021--以前とどのように変わったのか?
生化学・分子生物学
・シグナル情報伝達を担うRNA修飾由来液性因子
細胞生物学
・プロテオグリカンTsukushiによる脳神経幹細胞ニッチの制御
●連載
オンラインによる医療者教育
・15.オンラインによるFaculty Development--東海大学の事例
〔key word〕Faculty Development、卒前医学教育、オンラインワークショップ、ZOOM
ユニークな実験動物を用いた医学研究
・13.線虫C. elegansを用いた学習を制御する神経機構の解明
〔key word〕塩走性、シナプス伝達、味覚神経、一次介在神経
COVID-19診療の最前線からーー現場の医師による報告
・7.介護・医療施設における感染予防策・クラスター対策
●フォーラム
子育て中の学会参加
・20.海外での学会参加と子育てーーシンガポールでの経験(最終回)
●書評
・『神戸市立医療センター中央市民病院 新型コロナウイルス感染症対策マニュアル』(木原康樹 監修/黒田浩一 編集)
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
≪本誌の特長≫
◆リハビリテーション科医ほか関連各科の医師、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士など、リハビリテーションに携わる医師とスタッフのためのビジュアルで読みやすい専門誌!
◆リハビリテーション領域で扱う疾患・障害を斬新な切り口から深く掘り下げつつ、最新の知識・情報を紹介。臨床でのステップアップを実現する、多彩な特集テーマと連載ラインナップ!
≪特集テーマの紹介≫
●リンパ浮腫はがんサバイバーシップにおいて重要な問題であるが、わが国でリンパ浮腫診療を行っている医療機関はいまだ少なく、多層包帯法と弾性着衣による圧迫と圧迫下での運動が主な治療内容であるにもかかわらず、リハビリテーション科医およびリハビリテーション専門職のかかわりも不十分である。
●今後、リハビリテーション分野においても卒前・卒後教育体制が整備され、地域格差なくリンパ浮腫診療が実践されることが望まれている。
●そこで本特集は、経験豊富な執筆陣が総論から手術治療・保存的治療までを解説し、リハビリテーション専門職種の関心を高めることを目的として企画された。リンパ浮腫診療の質の向上、ひいてはがんサバイバーのQOL向上の一助となることを期待する一冊。
【目次】
リンパ浮腫診療の概要
リンパ浮腫の基礎知識ー解剖と生理
リンパ浮腫の診断
リンパ浮腫診療の流れ
リンパ浮腫複合的治療の実際
リンパ浮腫の外科治療
■新連載
リハビリテーション治療中のリスクに備える医療機器管理
1. 酸素療法中の機器管理(鼻カニュラ,マスク,HFNC)
■連載
パラアスリートに聞く パラスポーツとの出会い
第6回 太田渉子選手(テコンドー)
ニューカマー リハ科専門医
石亀綾奈
回復期・生活期リハビリテーション医療に必要な内科的管理
11. 認知症(アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症を中心に)
オンライン診療とリハ
2.遠隔リハビリテーションの新展開
知っておきたい神経科学のキィワード
12. ミラーニューロンシステム
リハビリテーション医療におけるACP-治らないかもしれない障害をもつ患者に対応するー
9.神経難病(ALS)
リハビリテーションスタッフがかかわるチーム医療最前線
22. 愛媛大学医学部附属病院の取り組みー多職種でかかわる廃用症候群の防止ー
リハビリテーションと薬剤
20.リハビリテーションにおける疾患・病態に応じた薬剤管理:4代謝性疾患
リハビリテーション医学・医療の歴史秘話“あの時なにが?”
2.一般社団法人 日本リハビリテーション医学教育推進機構の設立
臨床研究
SBMA患者におけるHAL®歩行訓練の最適間隔
・多くの研究機関において医工連携研究が推進されている。一方、新規性の高い医療技術開発の成果がわが国発の医療技術として製品化まで至り、さらに臨床で広く活用されている製品は限定的である。
・わが国はその平均余命が世界で最も長い国のひとつであり、優れた臨床医学の知見が蓄積されている。そのため、今後こうした臨床医学の知見を活用した新たな医療技術開発がさらに進められるべきであろう。
・本特集では“医学・工学の融合”、“医工連携”というキーワードで、産官学の有識者よる産業政策・研究開発振興策、人材教育、具体的な最先端の研究開発内容などの幅広い話題を取り扱っている。
■第1土曜特集 医学・工学の融合によるイノベーション
・はじめに
・健康・医療戦略(第2期)に基づく日本医療研究開発機構(AMED)の医療機器・ヘルスケアの研究開発支援ーー概況と最近の進捗
〔key word〕健康・医療戦略(第2期)、医療機器・ヘルスケアプロジェクト、日本医療研究開発機構(AMED)
・医工連携による新産業創出への期待
〔key word〕医療機器、研究開発、医工連携、学会連携、水平分業
・厚生労働省における医工連携研究支援の現状と課題
〔key word〕医工連携、人材育成、AI
・医工連携のための高度研究人材養成
〔key word〕医工連携、医工融合、教育
・バイオデザインーー医療テクノロジーイノベーターの世界的ネットワークへようこそ
〔key word〕医療機器、スタートアップ、人材育成、インキュベーション、バイオデザイン
・循環器分野医療機器開発・実用化における医工連携の重要性
〔key word〕アンメットニーズの探求、デジタルトランスフォーメーション(DX)、フロントローディング、メディカルアフェアーズ(MA)
・心臓シミュレータの研究開発と医工連携
〔key word〕心臓シミュレータ、UT-Heart、植込み型除細動器(ICD)、ノンコンタクトマッピングシステム、ヒス束ペーシング(HBP)
・バイオマテリアル研究開発とその人材育成における異分野・産学連携の重要性
〔key word〕バイオマテリアル、医療機器、ドラッグデリバリーシステム(DDS)、再生医療、異分野・産学連携、人材育成
・先端医療材料開発と医工連携
〔key word〕アルギン酸、先端医療材料開発、医工連携
・臨床不整脈イメージングシステムの開発における医工連携
〔key word〕非発作性心房細動、ローター、マッピング、医工連携
・医工連携による不整脈診断技術開発
〔key word〕心房細動、カテーテルアブレーション、多電極マッピング、心臓光学マッピング
・外科治療支援技術開発における医工連携
〔key word〕外科治療支援、手術ロボット、医工融合、人材育成
・治療用医療機器における医工連携の重要性
〔key word〕医工連携、治療用医療機器、スタートアップ
・医工連携研究成果の産業界への導出における課題
〔key word〕医療機器、乳がん用磁気プローブ、社会実装
・医工連携による内視鏡外科分野における情報支援技術開発
〔key word〕内視鏡外科手術、人工知能(AI)、深層学習、解剖学的ランドマーク、リアルタイムAI画像解析
・医情連携による医用画像処理に基づく医療機器システムの開発
〔key word〕医情連携、医用画像処理、人工知能(AI)、機械学習(ML)、医療機器開発
・レギュラトリーサイエンス分野における医工医療機器開発者の育成
〔key word〕レギュラトリーサイエンス、医工医療機器開発者育成、クラス4治療機器
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・「臓器移植法」の改正にもかかわらず、脳死からの臓器提供は期待したほどには増加していない。わが国の臓器移植はいまだに生体ドナーからの移植が主流であり、移植医療のさらなる普及のために社会的な課題は山積している。
・21世紀となった今、臓器不全に対する移植医療のブレイクスルーとして期待がかかる課題としては、高齢者や担癌患者への適応拡大や免疫寛容の誘導、革新的な臓器保存方法の開発、再生医療の新展開などがあげられる。
・本特集では、今後の移植医療を革新する課題について、現状をまとめ展望していただく。また予想もしなかった新興感染症を経験した今、有事における移植医療のあり方を考察し、将来への提言をいただく。
■ 臓器移植 -限界と挑戦
・はじめに
・高齢レシピエントの腎移植ーー腎移植の恩恵を享受するために
〔key word〕腎移植、高齢レシピエント、フレイル、免疫抑制療法、生存率
・超高齢社会における肝移植
〔key word〕高齢者、生体肝移植、高齢ドナー、超高齢社会
・臓器保存の臨床への挑戦
〔key word〕移植外科、臓器保存、機械灌流保存、マージナルドナー
・Transplant Oncologyが拓くがん治療の未来
〔key word〕Transplant oncology、肝胆道がん、肝移植、切除可能性、oncological eliminability
・移植免疫から展開するがん免疫ーー血管内皮細胞の免疫学的特性の側面から
〔key word〕内皮細胞、免疫寛容、免疫逃避
・免疫寛容誘導への挑戦
〔key word〕免疫寛容、臓器移植、拒絶反応
・腎臓再生の現状と小児医療への応用
〔key word〕再生医療、腎再生、胎生臓器補完法、腎代替療法、低ネフロンナンバーモデル
・コロナ禍における移植医療
〔key word〕移植医療、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
●TOPICS
神経精神医学
・悲しみは痛みを強くするーー急性痛と慢性痛について
環境衛生
・気候変動と感染性胃腸炎
●連載
この病気、何でしょう? 知っておくべき感染症
・23.多包虫(北海道のキツネとエキノコックス)
〔key word〕多包虫、エキノコックス症、アルベンダゾール
オンラインによる医療者教育
・9.少人数でもできるオンライン開催の小規模学会大会・研究集会の運営ーー10のTips
〔key word〕学会大会、研究集会、運営、Web会議システム、ライブ、オンデマンド
ユニークな実験動物を用いた医学研究
・7.特異な哺乳類ハダカデバネズミの秘密ーー真社会性・老化耐性・がん化耐性
〔key word〕ハダカデバネズミ、社会性、老化、がん
COVID-19診療の最前線からーー現場の医師による報告
・はじめにーー連載にあたり
・1.コロナ禍で明らかになった課題:臨床研究とPCR検査
●フォーラム
パリから見えるこの世界
・103.「科学の形而上学化」を文化に、そして今なぜ改めて「科学精神」なのか
子育て中の学会参加
・15.形成外科医の視点から
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
人間と性を巡る教育と文化の総合情報
・日本ではコロナ禍で一挙に施設間のICT利用が盛んになったが、電子カルテから電子健康記録移行時に情報の統合をせず、他院のEMRを“見える”だけにしたが、統合された海外のEHRはパーソナルヘルスレコード(PHR)の時系列表示(PHR表示)が可能である。
・コンピュータが処理するためにはデータ統合が必要で、日本でよく使われる見える化ではできない。セキュリティに注意が必要なデータの統合が日本では遅れており、最近話題のサイバー攻撃の対策の遅れもその意味で同源といえる。
・本特集では、遠隔医療分野で注目を浴びるオンライン診療の現状と課題について、制度や政策上の現状や課題、診療面としてAI利用、遠隔ICUなどの最新の取組みについてについて各分野の専門家に著述いただく。
■遠隔医療、オンライン診療の現在と未来
・はじめに
・総論:遠隔医療、オンライン診療の現況ーー医療DX、技術基盤、セキュリティ
〔key word〕医療デジタルトランスフォーメーション(DX)、モバイルヘルス(m-Health)、EHR(electronic health record)、パーソナルヘルスレコード(PHR)、デジタル治療
・遠隔医療の制度や政策からの視点
〔key word〕遠隔医療、医師法、規制改革、診療報酬
・オンライン診療の現状と将来
〔key word〕オンライン診療、かかりつけ医、医師ー患者関係、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、医療連携
・精神科領域のオンライン診療とAI利用
〔key word〕精神医学、遠隔医療、オンライン診療、人工知能(AI)、機械学習
・わが国における遠隔ICUの今後の歩み
〔key word〕遠隔ICU、診療支援、AIトリアージ、value based medicine
・デジタル療法とSoftware as a Medical Device(SaMD)
〔key word〕デジタル療法(DTx)、SaMD(Software as a Medical Device)、治療用アプリ
・電子処方箋が変える薬局・薬剤師のあり方
〔key word〕受動的から能動的、対物業務から対人業務
・テレナーシング
〔key word〕テレナーシング、慢性疾患看護支援、在宅療養者、システマティックレビュー、メタアナリシス
・遠隔心臓リハビリテーション
〔key word〕心臓リハビリテーション、遠隔心臓リハビリテーション、遠隔医療、情報通信技術(ICT)、運動療法
●TOPICS 神経精神医学
・ダイヤモンド・プリンセス号隔離期間における乗船者のメンタルヘルス
●TOPICS 病理学
・新しい成人型浸潤性膠腫統合診断の実践
●連載 医療システムの質・効率・公正ーー医療経済学の新たな展開(12)
・財政学からみた医療費の将来
〔key word〕医療費、債務残高、技術進歩、健康、患者自己負担
●連載 遺伝カウンセリングーーその価値と今後(2)
・遺伝カウンセリングモデル
〔key word〕相互関与モデル(REM)、クライエント中心のカウンセリング、傾聴、教育モデル、カウンセリングモデル
●FORUM 戦後の国際保健を彩った人々(2)
・ロン・オコナーと岩村昇
●FORUM 世界の食生活(2)
・食は万病のもとか?--カナダ・イヌイット社会における食生活の変化
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
歯科補綴治療を中心に,国内外を問わず第一線で活躍する 臨床家の先生方による論文,ケースプレゼンテーションな どをお届けする補綴専門誌,インプラント,審美修復など の治療に加え,ジルコニア,CAD/CAMなどの新材料,新器 材に関する情報をビジュアルにお伝えします.
本特集は前号に続き「座談会 いま,歯科教育と臨床の問 題を語ろう」です.前号では変わりゆく歯科補綴の世界に おいて,歯科医師教育の現場が直面する諸問題をディスカ ッションしていただきました.今号では「歯科ビッグデー タに基づくAI診断の将来像」と題し,既存のアイデアでは 解決策が見出せそうにない課題に対して,AI(人工知能) が一つの可能性を与えてくれるのではと話合われています. AIによる画像診断研究への取り組みを含め,歯科教育と臨 床の未来を思い描きながら熱く語っていただきました.
【目次】
座談会 いま,歯科教育と臨床の問題を語ろう
緊急寄稿 第二報 歯科医院における新型コロナウイルス感染症対策
新連載 口腔内スキャナー 私の臨床活用法
特別企画 次世代プレスセラミックスシステムによる審美修復の可能性
ジルコニア修復 あなたの“常識”大丈夫?(10)
補綴臨床別冊『コバルトコーヌス完全読本』連動座談会 前編
リレー連載 積層造形技術の臨床応用可能性(5) 〔最終回〕
歯科医院のための内科学講座(33)
・内視鏡技術は日進月歩で発展を続けており、3D内視鏡、内視鏡手術支援ロボット、共焦点レーザー内視鏡(CLE)、AIによる内視鏡診断支援システムなど続々と新しい技術が開発されている。
・さらに、5Gに代表される通信技術の進歩により、遠隔地からの内視鏡検査が現実のものとなった。これにより医療格差の解消や、患者の負担軽減につながると期待されている。
・本特集では、消化器内科、消化器外科、産科婦人科、呼吸器、循環器、神経、泌尿器の7つの領域に分け、最新の内視鏡技術の進歩と展望を総合的にまとめた。日々の診療に活用いただければ幸いである。
■第5土曜特集 内視鏡医学のすべてーー各領域における診断・治療の進歩 消化器内科
・頭頸部・食道癌に対する内視鏡診断と治療における進歩と展望
〔key word〕頭頸部癌、食道癌、内視鏡診断・治療、サーベイランス、禁酒・禁煙
・胃・十二指腸腫瘍に対する診断・治療の進歩と今後の展望
〔key word〕胃癌、内視鏡AI、超拡大内視鏡、非乳頭部十二指腸上皮性腫瘍(SNADET)
・胃・十二指腸非腫瘍性疾患における内視鏡診断の進歩と展望
〔key word〕特発性潰瘍、自己免疫性胃炎(AIG)、Non-Helicobacter pylori Helicobacter(NHPH)、胃炎の京都分類、人工知能(AI)
・小腸病変に対する内視鏡診断・治療の進歩と今後の展望
〔key word〕カプセル内視鏡(CE)、バルーン内視鏡(BAE)、パワースパイラル内視鏡(PSE)
・大腸腫瘍に対する内視鏡診断・治療の進歩と今後の展望
〔key word〕拡大内視鏡診断、JNET分類(Japan NBI Expert Team)、AI診断支援システム、大腸内視鏡的粘膜下層【剥】離術(ESD)、UIEMR(underwater & inject EMR)
・胆・膵腫瘍に対する内視鏡診断・治療の進歩と今後の展望
〔key word〕経口胆道鏡(POCS)、超音波内視鏡(EUS)、人工知能(AI)
・胆・膵良性疾患に対する内視鏡診断・治療の進歩と今後の展望
〔key word〕超音波内視鏡(EUS)、内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査(ERCP)、胆道鏡、バルーン内視鏡
・内視鏡的全層切除術・縫合法および粘膜下層内視鏡の最新の進歩ーー“内視鏡的外科手術(A-FES)”への道程
〔key word〕内視鏡的全層切除術(EFTR)、内視鏡的縫合法、粘膜下層内視鏡
●消化器外科
・手術機器の進歩が切り拓いた現在の内視鏡外科および今後の展望
〔key word〕手術機器、超音波凝固切開装置、ベッセルシーリングシステム、人工知能ナビゲーション手術
・内視鏡外科手術における遠隔手術・教育の進歩
〔key word〕遠隔手術、ロボット支援手術、低遅延通信、off-the-job training(Off-JT)、持続可能な開発目標(SDGs)
・胸部食道癌に対する内視鏡下手術の進歩ーーロボット支援食道切除・胃管再建術
〔key word〕胸部食道癌、低侵襲手術、ロボット支援手術
・胃癌に対する内視鏡手術の進歩
〔key word〕腹腔鏡胃癌手術、ロボット支援胃癌手術、手術支援ロボット、費用対効果
・大腸癌に対する内視鏡手術の治療戦略と今後の展望
〔key word〕大腸癌、直腸癌、腹腔鏡手術、ロボット支援手術、側方郭清
・低侵襲肝切除ーー腹腔鏡およびロボットを用いたアプローチ
〔key word〕低侵襲肝切除、腹腔鏡肝切除、ロボット支援肝切除、解剖学的肝切除、肝外グリソン鞘アプローチ
・膵臓を対象とした内視鏡手術の進歩
〔key word〕低侵襲膵切除術、腹腔鏡下膵切除術、ロボット支援下膵切除術、膵体尾部切除術(DP)、膵頭十二指腸切除術(PD)
●産科婦人科
・子宮鏡手術の新たな展開
〔key word〕子宮鏡手術、office hysteroscopy、子宮粘膜下筋腫、子宮内膜ポリープ、子宮腔癒着症
・骨盤臓器脱に対する腹腔鏡手術とロボット支援手術の現状
〔key word〕骨盤臓器脱(POP)、DeLancey分類レベル1、内視鏡手術、傍腟形成術、仙骨腟固定術(RSC)、腟断端挙上術
・子宮内膜症における内視鏡手術
〔key word〕子宮内膜症、手術、不妊
・子宮体癌の内視鏡手術ーーロボット支援手術を含む
〔key word〕子宮体癌、腹腔鏡手術、ロボット支援手術、骨盤リンパ節郭清術、傍大動脈リンパ節郭清術、肥満
・子宮頸癌の内視鏡手術ーー現状と将来展望
〔key word〕子宮頸癌、広汎子宮全摘術、低侵襲手術、内視鏡
●呼吸器
・中枢気道病変の診断
〔key word〕気管支鏡、自家蛍光気管支鏡(AFB)、狭帯域光観察(NBI)、直視下生検、クライオ生検
・個別化医療を見据えた末梢肺病変の気管支鏡診断
〔key word〕ラジアル型気管支腔内超音波断層法(R-EBUS)、仮想気管支鏡ナビゲーション、極細径気管支鏡、クライオ生検
・超音波気管支鏡ガイド下針生検(EBUS-TBNA)--肺門・縦隔病変に対するアプローチ
〔key word〕超音波気管支鏡ガイド下針生検(EBUS-TBNA)、肺門・縦隔病変、リンパ節ステージング、遺伝子変異解析、programmed cell death 1-ligand 1(PD-L1)検査
・呼吸器診療におけるクライオの位置づけ
〔key word〕クライオ生検、肺がん、間質性肺炎
・呼吸器領域における低侵襲手術の歴史と実際
〔key word〕単孔式手術、胸腔鏡手術、ロボット支援手術
・気管支鏡治療
〔key word〕中枢気道狭窄(CAO)、硬性鏡、レーザー治療、高周波治療、アルゴンプラズマ凝固法(APC)、気道ステント、気管支充填術
●循環器
・急性冠症候群の病態と不安定プラーク
〔key word〕急性冠症候群(ACS)、不安定プラーク、血管内視鏡、黄色プラーク、血栓
・冠動脈ステント留置後の血管反応
〔key word〕薬剤溶出性ステント(DES)、新生内膜被覆、黄色プラーク、血栓
・大動脈内視鏡が示唆する新しい疾患概念
〔key word〕大動脈内視鏡、大動脈プラーク、puff chandelier rupture、血流維持型血管内視鏡(NOGA)
・生体内肉眼病理としての血管内視鏡
〔key word〕急性心筋梗塞、ステント血栓症、血栓、プラーク破綻
●神経
・神経内視鏡を用いた水頭症の手術
〔key word〕非交通性水頭症、第三脳室開窓術、中脳水道狭窄症、脳脊髄液(CSF)
・内視鏡下経鼻的腫瘍摘出術の進歩と展望
〔key word〕内視鏡下経鼻的腫瘍摘出術、下垂体腫瘍、頭蓋底腫瘍
・内視鏡下キーホール手術
〔key word〕内視鏡、キーホール手術、脳腫瘍
・神経内視鏡による脳血管障害の外科治療
〔key word〕神経内視鏡、脳血管障害、脳動脈瘤、脳内出血
●泌尿器
・尿路結石に対する最新の内視鏡治療
〔key word〕尿路結石、経皮的腎尿管砕石術(PCNL)、経尿道的腎尿管砕石術(TUL)、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)
・わが国における新規手術支援ロボットの導入とその特徴
〔key word〕手術支援ロボット、ロボット支援手術、hinotoriTM、HugoTM、da Vinci
・泌尿器科におけるロボット支援手術の現状
〔key word〕ロボット支援手術、泌尿器科、前立腺癌、腎癌、尿路上皮癌
・前立腺肥大症に対する最新の低侵襲的外科治療
〔key word〕前立腺肥大症、低侵襲的外科治療(MIST)、経尿道的前立腺吊り上げ術(PUL)、経尿道的水蒸気治療(WAVE)
・尿路上皮癌に対する光力学診断を用いた尿路内視鏡手術
〔key word〕膀胱癌、腎盂癌、尿管癌、尿路上皮癌、光力学診断(PDD)
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・日本集中治療医学会と日本救急医学会は、合同で「日本版敗血症診療ガイドライン2020(J-SSCG2020)」を作成し、2021年2月に正式出版した。
・J-SSCG2020は、多職種が関わる国内外の敗血症診療の現場において、ベッドサイドで役立つガイドラインとして広く活用されることが期待される。
・本特集では、なかでも注目すべきトピックスを取り上げ、ポイントを解説いただく。現時点のエビデンスを整理し、臨床現場で活用していただくとともに、新たな課題をピックアップする機会にしていただければ幸いである。
■ 敗血症診療を知る -J-SSCG2020のポイント
・はじめに
・J-SSCG2020が目指すもの
〔key word〕敗血症、ガイドライン、多職種、GRADE
・Sepsis-3における敗血症の定義と診断
〔key word〕Sepsis-3、日本版敗血症診療ガイドライン、敗血症診断
・感染症の診断
〔key word〕感染、血液培養、培養検体、グラム染色、バイオマーカー
・画像診断・感染源のコントロール
〔key word〕画像診断、感染源の検索、感染源のコントロール、ドレナージ、感染性膵壊死
・抗菌薬療法
〔key word〕敗血症、抗菌薬、適正使用
・初期蘇生・循環作動薬
〔key word〕初期蘇生輸液、血管収縮薬、強心薬、心機能評価
・ステロイド療法・免疫グロブリン療法
〔key word〕劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)、毒素性ショック症候群(TSS)、フルドロコルチゾン
・急性腎障害・血液浄化療法
〔key word〕腎代替療法、開始時期、エンドトキシン吸着療法
・敗血症におけるDIC診断と治療
〔key word〕播種性血管内凝固症候群(DIC)診断基準、血栓性微小血管症(TMA)、アンチトロンビン、リコンビナント・トロンボモデュリン
・PICSとICU-AW
〔key word〕PICS、ICU-AW、早期リハビリテーション、他動関節運動療法、神経筋電気刺激
●TOPICS
生理学
・脳内の硫化水素は正常な呼吸の維持に必須
神経精神医学
・事象関連電位:精神病性障害への臨床応用の可能性
臨床検査医学
・ポイントオブケア検査(POCT)の質保証
●連載
オンラインによる医療者教育
・13.G Suiteを用いた新たなオンライン教育システム「F.MOCE」
〔key word〕F.MOCE、G Suite、遠隔授業、オンライン教育システム、ユーザー本位
ユニークな実験動物を用いた医学研究
・11.カイコを実験動物として用いた創薬研究
〔key word〕カイコ、創薬、体内動態、感染症、動物愛護
COVID-19診療の最前線からーー現場の医師による報告
・5.新型コロナウイルス感染症の臨床像
●フォーラム
子育て中の学会参加
・18.眼科医の視点から
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
≪本誌の特長≫
◆基礎から最先端まで、幅広い情報満載の臨床栄養総合誌!
◆生活習慣病への対策やNSTなどのチーム医療が重視され、栄養管理を担う管理栄養士・栄養士への期待はますます高まるなか、すぐに臨床で活用できる最新の知識をはじめ、日常業務のスキルアップのための情報や施設のルポルタージュ、新たな診療ガイドラインなど、医学・医療界の動向を含めた情報を広く紹介しています。
≪特集テーマの紹介≫
●サルコペニアは、高齢者のQOLと健康寿命に大きな影響を与える重要な課題です。2024年に改定されたGLIS基準は、サルコペニアの概念を明確にし、診断基準を世界的に統一することで、より早期からの介入を可能にしました。
●本特集では、GLIS基準に基づくサルコペニアの診断と、最新の栄養介入のエビデンスについて詳しく解説します。本特集が、臨床の最前線で活躍する管理栄養士や医療従事者のサルコペニア対策の実践の一助となることを願っています。
【目次】
GLIS基準のサルコペニア
一次性サルコペニアに対する栄養の予防と治療のエビデンス
保存期および透析期の慢性腎臓病を合併したサルコペニアに対する栄養療法の予防と治療のエビデンス
慢性心不全に合併したサルコペニアに対する栄養療法に関するエビデンス
慢性呼吸不全を合併したサルコペニアに対する栄養の予防と治療のエビデンス
糖尿病を合併したサルコペニアに対する栄養の予防と治療のエビデンス
肝硬変に対するサルコペニアの観点からみた栄養療法の予防と治療のエビデンス
明日から役立つ食事介助のコツ〈前編〉
「食事介助スキルスコア」の概要と活用ポイント
スポット
食札を利用した患者教育
小児での体組成分析装置を用いた基礎代謝量の検討
ズームアップ
摂取栄養素バランスとメタボリックヘルス・寿命との関係
-メチオニン制限を中心とした摂取たんぱく質の「量」と「質(たんぱく源)」の観点からの考察
学会レポート
10th Asian Conference for Frailty and Sarcopenia(ACFS 2024)に参加して
Break
ストレス軽減! 管理栄養士のアンガーマネジメント講座(2)
医療系他職種とのかかわり
ちょこっとヨガでリフレッシュ(2)
YOGA de温活 -むくみ改善! 巡りサポート
ぷろらぼ 研究室で学んでみませんか
「食と健康」をキーワードに栄養疫学的視点での教育・研究を行う
〈新連載〉EBN実践につなげる! 栄養疫学研究最新トピックス(1)
連載開始にあたって
日本人のための24時間食事思い出し法ウェブシステムの開発に向けた研究動向
みんなで学ぶ 栄養管理のための臨床推論ケーススタディ(2)
食欲不振を生じた慢性硬膜下血腫患者の症例
谷口先生と基礎から学び直す 体液・代謝管理(8)
非日常的な水分補給法:栄養輸液
これだけは知っておこう 臨床栄養学ビギナー道場(9)
経腸栄養剤の分類:専門家らしく、徹底的に勉強しよう(2)
こんだてじまん
じまんの一品 星空ゼリー
≪本誌の特長≫
●次代を担う臨床検査技師のための総合臨床情報誌。
●臨床検査業務に即応した最新情報を、より幅広くより豊かにビジュアルな誌面で提供し、わかりやすく解説・紹介。定評ある基本技術の解説とともに、診療支援の強化やチーム医療への参加といった時代のニーズに応える知識・情報を豊富に掲載!
≪特集テーマの紹介≫
●病理検査において、視覚からの情報は重要であり、摘出された臓器の肉眼所見から、さまざまな臨床情報を得ることができます。
●本特集では、「肉眼病理学ー臓器の形・色・硬さから学ぶ」と題して、各臓器の病変部における形・色・硬さに注目して肉眼像を理解できるように詳しく解説。また、実際の切り出し業務にもふれることで、現場で活かせる実践的な内容となっています。
【目次】
1.肉眼病理学とは?-肉眼観察と切り出しの重要性
2.臓器別にマスター! 肉眼観察と切り出しのポイント
1)子宮頸部・体部、卵巣
2)肺
3)乳腺
4)食道、胃、腸
5)肝
6)胆嚢、膵臓
■Editorial-今月のことば
臨床検査技師の生涯教育に携わることになって
■話題ーNEWS&TOPICS
『医療機関における新型コロナウイルス感染症への対応ガイド 第5版』が公表に
『遺伝学的検査受託に関する倫理指針』が改定に
■アプローチ別に学ぶ!微生物検査室のAS貢献
2.グラム染色、簡易同定検査ー迅速な菌種推定のために
■基礎講座
交差適合試験用検体で溶血となった時の対応
認知機能の把握に用いられる事象関連電位
関節リウマチの今
■いまさら聞けない
ウイルス感染症診断における抗体検査の活用法
■MT Seminar
ペットから罹る感染症
■FOCUS
『血液培養検査ガイド 第2版』のポイントー血液培養検査の意義と目的を中心に
■臨床検査Q&A
結局のところ、採血のスピッツ分注(注射器採血の場合、真空採血の場合)の順番はどれが正解なのでしょうか?
現在、化学発光法を用いた免疫測定法としては、化学発光免疫測定法(CLIA)、化学発光酵素免疫測定法(CLEIA)、電気化学発光免疫測定法(ECLIA)の3種が使用されていると思いますが、それぞれの違いを教えて下さい。
■メディカルスタッフ職業図鑑
8.理学療法士
産官学の有識者が“医学・工学の融合”、“医工連携”をキーワードに最先端の研究開発内容を一挙紹介!
●多くの研究機関において医工連携研究が推進されている。一方、新規性の高い医療技術開発の成果がわが国発の医療技術として製品化まで至り、さらに臨床で広く活用されている製品は限定的である。
●わが国はその平均余命が世界で最も長い国のひとつであり、優れた臨床医学の知見が蓄積されている。そのため、今後こうした臨床医学の知見を活用した新たな医療技術開発がさらに進められるべきであろう。
●本特集では“医学・工学の融合”、“医工連携”というキーワードで、産官学の有識者による産業政策・研究開発振興策、人材教育、具体的な最先端の研究開発内容などの幅広い話題を取り扱っている。
【目次】
1.健康・医療戦略(第2期)に基づく日本医療研究開発機構(AMED)の医療機器・ヘルスケアの研究開発支援─概況と最近の進捗
2.医工連携による新産業創出への期待
3.厚生労働省における医工連携研究支援の現状と課題
4.医工連携のための高度研究人材養成
5.バイオデザイン─医療テクノロジーイノベーターの世界的ネットワークへようこそ
6.循環器分野医療機器開発・実用化における医工連携の重要性
7.心臓シミュレータの研究開発と医工連携
8.バイオマテリアル研究開発とその人材育成における異分野・産学連携の重要性
9.先端医療材料開発と医工連携
10.臨床不整脈イメージングシステムの開発における医工連携
11.医工連携による不整脈診断技術開発
12.外科治療支援技術開発における医工連携
13.治療用医療機器における医工連携の重要性
14.医工連携研究成果の産業界への導出における課題
15.医工連携による内視鏡外科分野における情報支援技術開発
16.医情連携による医用画像処理に基づく医療機器システムの開発
17.レギュラトリーサイエンス分野における医工医療機器開発者の育成
・B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスの感染による慢性肝炎、あるいはアルコール肝炎、肥満症に伴う非アルコール性脂肪肝炎などが原因で肝硬変が進む。
・肝線維化進行による門脈圧亢進により側副血行路形成や腸管浮腫をきたし、静脈瘤形成やその破裂、腸内細菌などPAMPsに影響を受けたり、便秘や解毒能の低下からくる脳症、近年ではPoPHにもつながることが解明されてきた。
・ウイルス制御も可能になった今、われわれは今まで“No return point”を超えたとあきらめていた肝硬変症患者に対する次世代治療の開発、あるいは悪化させない新たな治療の開発を進めていかなければならない。
■ 肝硬変は治るか? 組織改築改善・研究の最前線
・はじめにーーNo return pointを超えるためのTranslational Research & Reverse Translational Research
【基礎】
・肝線維化進行の機序
〔key word〕肝線維化、肝星細胞、筋線維芽細胞、細胞外マトリックス、コラーゲン
・iPS細胞を用いた創薬研究ーー肝線維化治療薬の開発
〔key word〕iPS細胞(人工多能性幹細胞)、肝線維化、静止期星細胞
・幹細胞・オルガノイドを用いた肝線維化研究の最前線
〔key word〕肝線維化、iPS細胞、肝星細胞、ビタミンA、肝オルガノイド
・線維化改善機序からみた肝線維症の治療戦略
〔key word〕肝線維症、線維化改善機序、肝星細胞、脱活性化誘導
・薬剤による肝線維化改善ーーADAMTS13を含めて
〔key word〕肝硬変、肝線維化、レニンーアンジオテンシン系(RAS)、インスリン抵抗性、分子標的治療薬
【トランスレーショナルリサーチ】
・間葉系幹細胞、エクソソームを用いた肝硬変治療
〔key word〕間葉系幹細胞、エクソソーム、肝硬変
・ビタミンAをターゲットにした肝線維化改善剤の開発
〔key word〕肝星細胞(HSC)、ビタミンA、HSP47
【臨床】
・抗ウイルス療法による肝線維化改善
〔key word〕抗ウイルス治療、肝線維化、C型肝炎、B型肝炎
・門脈系血行動態の改変による肝線維化改善の可能性
〔key word〕肝硬変、門脈圧亢進症、血行動態、肝線維化、バルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術(BRTO)
●TOPICS
皮膚科学
・免疫チェックポイント阻害薬誘発皮膚免疫関連有害事象ーー乾癬様皮膚炎を中心に
社会医学
・大切な人を介護した経験は「人生会議」実施に関連するーー「人生の最終段階における医療に関する意識調査」の分析から
●連載
この病気、何でしょう? 知っておくべき感染症
・24.疥癬ーーその治療と対策(病型が違えば感染力も大違い)
〔key word〕通常疥癬、角化型疥癬、イベルメクチン、フェノトリン
オンラインによる医療者教育
・10.オンラインを活用した模擬患者参加型医療面接教育ーー大阪市立大学での試み
〔key word〕模擬患者、オンライン活用型教育、Web会議システム、医療面接教育
ユニークな実験動物を用いた医学研究
・8.マーモセットーーそのユニークな特性と、ヒトとの類似性
〔key word〕小型、繁殖特性、社会性、ライフサイクル、感染症
COVID-19診療の最前線からーー現場の医師による報告
・2.COVID-19の疫学ーー発生率、死亡率、年齢、性別、患者背景、発生様式、発生地域、とくに世界と日本のデータ比較
●フォーラム
子育て中の学会参加
・16.耳鼻咽喉科医の場合
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
人間と性を巡る教育と文化の総合情報
高い信頼と定評のある誌面作り,最新情報も充実!ベーシックからアドバンスまで実際の臨床現場に即したケースプレゼンテーションを毎月多彩なコラムで数多くお届けします.臨床や医院運営など若手歯科医師が抱える日頃の悩みの解決のヒントとなる情報をまとめたコラムも充実!
本特集は『誤嚥性肺炎予防は次のステージへ』です.1999 年,定期的な口腔ケアの実施により肺炎の発症・重症化が歴然と低下することを示す論文(Yoneyama T, et al. Lancet.1999)が発表され,国内外から大きな注目を集めました.本特集では論文発表後20 年となる本年,論文のFirst Author である米山氏の呼びかけでお集まりいただいた臨床家,研究者の方々により,「誤嚥性肺炎」の病因,病態,予防策を改めて整理・検証し,次のステージを見据えたストラテジーの展望について語っていただきました.
特集 誤嚥性肺炎予防は次のステージへ〜予防を具現化するための他職種連携,歯科医師・歯科衛生士の役割〜
特別企画 歯周疾患とインプラント周囲疾患の新分類を読み解く《後編》
特別寄稿 顎関節症患者への医療面接
特別寄稿 使ってもらえるナイトガード
臨床TOPIC 要介護高齢者に対するCAD/CAM による総義歯製作法の応用
TOPIC 第2 回永久歯の抜歯原因調査概要と主な結果
天然歯を守る 78
エンド治療Q&A 2019 6
インプラントオーバーデンチャーの最新エビデンスと臨床 2
トピックから紐解く 歯内療法 10
コーヌスクローネ再考 6
TOPIC
若手歯科医師によるCase Presentation
次の世代が考える 摂食嚥下リハビリテーション 〜歯科診療室,訪問診療,教育,研究の現場から〜 2
全部床義歯臨床のビブリオグラフィーII 3
事例に学ぶ歯科保険請求 169
海外アカデミアへの挑戦ーDream it.Do it.- 3
経済学的視点から歯科業界を読み解く 15
これで困らない! 患者トラブル対応 9
Dr.Hiro の続・非ペリオ的日常〜診療外の日常からみえること〜 6
海外学会の楽しみ方! 9
【Book Review】
【News & Report】
【Conference & Seminar】
人間と性を巡る教育と文化の総合情報
●医学のあゆみの好評連載「Sustainable Developmentを目指した予防医学」が待望の別冊として刊行.
●21世紀の医療は“予防医学の時代”といわれ,教育と告知活動,そして適切な介入などの予防対策に注力することが求められる.国連が“持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)”として,2030年までの活動目標を掲げており,このSDGの三番目に“すべての人に健康と福祉を:あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し,福祉を推進する”とある.
●本書は,こうした流れを受け,生活習慣や環境汚染物質などの外的環境要因が健康に与える影響,社会関係資本(ソーシャルキャピタル)と健康の関わりなどについてエキスパートが解説.予防医学のいま,そして未来が展望できる一冊!
1.Sustainable Developmentと予防医学:WHOの動向
2.環境と子どもの健康に関する予防医学:WHOの動向
3.複合的観点からみた糖尿病の予防医学
4.周産期領域と予防医学
5.アレルギーと予防医学
6.高齢者と予防医学I:個人レベルの社会環境要因へのアプローチ
7.高齢者と予防医学II:地域レベルの社会環境要因へのアプローチ
8.医療情報と予防医学
9.PacBioRSIIを用いたインターフェロンフリー療法無効症例の原因となった変異の検出法ーダクラタスビル+アスナプレビルを例として
10.正確なサンガ法を行うために
11.運動器検診と小児運動器疾患の予防
12.ロコモティブシンドロームと予防医学の現状
13.発達障害診断の増加は予防を考えうるのか?
14.疾患の遺伝要因と予防医学
15.食物由来の化学物質曝露とそのコントロール
16.室内空気質由来の化学物質健康障害と環境改善型予防医学
17.ケミレスタウン・プロジェクト フェーズIII-住宅のイノベーションを目指した取組み
18.健康とまちづくりI:住空間デザインの可能性
19.健康とまちづくりII:公共空間・地域デザインの可能性
20.出生コホート研究ー子どもたちの健康を守る環境づくりのために
●本特集では、「糖尿病:社会的スティグマへのアドボカシー活動の現状ー糖尿病とともに無理なく不利なく暮らせるためにー」と題して、糖尿病患者の抱えるスティグマ、社会的不利益、いわれなき差別の除去を目指し、スティグマとは何か、またそれに対するアドボカシー活動のあり方について、最新の知見や情報を掲載。
●2019年から日本糖尿病学会と日本糖尿病協会が合同アドボカシー委員会を立ち上げており、この合同委員会にも関与している執筆陣が、糖尿病の正しい理解を促進する活動のあり方、糖尿病患者が安心して社会生活を送ることのできる社会形成を目指す活動のあり方について、丁寧かつ詳しく解説している。
【目次】
MAIN THEME 特集 糖尿病:社会的スティグマへのアドボカシー活動の現状ー糖尿病とともに無理なく不利なく暮らせるためにー
糖尿病をもつ人への社会的スティグマに対するアドボカシー活動
1.世界における糖尿病のアドボカシーの現状
2「生活習慣病」というラベルの歴史と国内外の動向,そして功罪
3「糖尿病」という病名と糖尿病への偏見
4.看護においてスティグマはどう考えられてきたか
5.実臨床における糖尿病患者のもつスティグマ
6.Self-stigma(セルフスティグマ)が糖尿病療養に及ぼす影響
医師・医療スタッフが行く 全国病院・クリニック訪問 岡本医院 おかもと糖尿病・内分泌クリニック
確固たる方針と柔軟な先進性で地域に新たな風を吹き込む
FORUM
病因と診断
第2回 1型糖尿病の発症・進展予知のバイオマーカー:自己抗体・遺伝因子
合併症I-ED-
第2回 糖尿病性EDの診断
合併症II-肥満症ー
第2回 肥満糖尿病の食事療法・運動療法と行動療法
薬剤
第2回 これからの2型糖尿病治療薬: GLP-1/GIP受容体作動薬
食事
第2回 「個別化」を重視する食事療法の時代
運動
第2回 サルコペニア(2)評価
検査
第2回 「しめじ」「えのき」だけじゃない! 合併症と検査(2)骨粗鬆症と臨床検査
OVERSEAS
2型糖尿病における胃バイパス手術による体重減少後の腎および心血管アウトカム:心腎のリスク抑制はアテローム動脈硬化に対するベネフィットを上回る
SERIES 糖尿病と保険診療
第53回 糖尿病の治療薬2020(後編)注射薬と特定医療保険材料について
SPOT 歯科と歯周と糖尿病と
第2回 歯科の病気と糖尿病
糖尿病の療養指導Q&A
糖尿病患者の爪の処置
週1回タイプのインスリン製剤
FROM DIABETES STAFFS
2型糖尿病患者における週末2泊3日糖尿病短期教育パス入院による血糖コントロール改善効果に関する検討
STUDY 続々・そこが知りたかった 糖尿病の大規模臨床試験
第2回 CARDS
ESSAY 鉄・輪だよりー鉄人糖尿病ドクターによる銀輪の旅ー
第17回 北沢川・烏山川
REPORT 子どもたち/AYA世代の糖尿病ー活動・実践ダイアリーー
[山形県小児糖尿病サマーキャンプ]日常生活で役立つ糖尿病サマーキャンプを目指して
≪本誌の特長≫
◆基礎から最先端まで、幅広い情報満載の臨床栄養総合誌!
◆生活習慣病への対策やNSTなどのチーム医療が重視され、栄養管理を担う管理栄養士・栄養士への期待はますます高まるなか、すぐに臨床で活用できる最新の知識をはじめ、日常業務のスキルアップのための情報や施設のルポルタージュ、新たな診療ガイドラインなど、医学・医療界の動向を含めた情報を広く紹介しています。
≪特集テーマの紹介≫
●治療技術の進歩により、がんの生命予後は改善し「がんとの共生」の時代が到来しました。他方、わが国特有の課題に、超高齢社会の到来により「がん治療を受けた高齢者をいかに支えるか」が課題となっています。
●がんサバイバーのうち、AYA世代・働く世代の割合は5%程度であり、9割以上は高齢者世代であると推測されます。高齢がんサバイバーの多くは低栄養のリスクを抱えており、医療者は、がん治療に関連した低栄養のリスクを認識し、予防・対応を進める必要があります。
●今回は、これら近年のがん医療の変化と取り巻く社会状況を踏まえ、高齢がんサバイバーへの栄養療法の必要性・重要性の高まりから、「がんサバイバーを支えるー栄養・身体活動支援の充実に向けて」を特集として取り上げることとなりました。がんサバイバーの実態を確認し、求められる対応をともに検討していきたいと考えます。
【目次】
●NSTスタッフのための画像診断セミナー(3)
脳のMRI【magnetic resonance imaging:磁気共鳴画像(法)】
●病棟のプロフェッショナルたち
朝日大学病院 歯科・口腔外科、耳鼻科・頭頸部外科、消化器内科・外科混合病棟
●セキララ開業奮闘記(2)
存在しなかった栄養サービスを構築するまで
●スポット
ポリファーマシー対策と連動した電解質やビタミン、微量元素の調整について
食物アレルギー表示制度の動向
連載
●デンシエット(カロリー密度)が拓く 食事管理のミライ(3)〈最終回〉
カロリー密度のデータベース化によるフードテックへの活用
●谷口先生と基礎から学び直す 体液・代謝管理(4)
日常的な水分補給を極めるー飲水学の知識も取り入れながら
●これだけは知っておこう 臨床栄養学ビギナー道場(5)
栄養輸液も理解しないと適切な栄養管理はできない!
●カンファランスで学ぶ NST難症例ケーススタディ(5)〈隔月連載〉
II度熱傷で入院となり創傷治癒遅滞を呈した銅・亜鉛欠乏患者に補充方法を工夫した症例
●栄養指導・栄養管理に活かしたい 食物繊維学の新常識(10)
食物繊維の豊富な食材の活用、効果的な摂取法
●ORIGAMI ART-食に活かすおりがみ/食の教養
シイタケ
●こんだてじまん
じまんの一品料理 広島県産レモンとクリームチーズのケーキ/県立広島病院
●研究・調査
栄養クイズ動画(精神疾患を有する患者が栄養指導にアクセスすることを支援する教育ツール)の有用性に関する満足度調査