大切な人の死を知る度に、時計の針は何度でも過去へと巻き戻る。「親友や家族が世界から消失する」というあまりにも大きな代償とともにーー。幼馴染の織原芹愛の死を回避したい杵城綜士と、想い人を救いたい鈴鹿雛美だったが、願いも虚しく残酷な時間遡行は繰り返される。雛美が頑なにつき通していた「嘘」、そしてもう一人のタイムリーパーの存在がループを断ち切る鍵となるのか!?
幕 間 ひとりぼっちのダ・カーポ
第十一話 この世界には君がいて
第十二話 雨で涙も見えないけれど
第十三話 たとえ世界を騙せても
第十四話 私だけに聞こえる声で
あとがき
変異した魔物により命を落としたミランダ。シクロは恩人である彼女を救おうと試みるが…。その結末がシクロに大きな決意を刻むーー。
冒険者ランクSSSという伝説的な評価を得たシクロは、ミストという奴隷少女を仲間に。そして彼女が持つスキルには特別な力が…!?
私の底に汝があり、汝の底に私があるーー。「私」と「汝」がともに「彼」に変容することが、言語の成立ということなのだ。西田哲学を他の哲学論と丁寧に比較、論じながら独自の永井哲学を展開。さらに文庫版付論・時計の成立「死ぬことによって生まれる今と生まれることによって死ぬ今」で、マクタガートの「時間の非実在性」の概念を介在させ、考察を深めた。無と有、生と死の本質にせまる圧倒的な哲学書。NHK出版『シリーズ・哲学のエッセンス 西田幾多郎<絶対無>とは何か』に新しく付論を加えて文庫化。
はじめに
第一章 純粋経験──思う、ゆえに、思いあり
1 長いトンネルを抜けると──主客未分の経験
無私の視点
日本語的把握と英語的把握
2 知即行──真理と意志は合致する
意志はどう捉えられるか
知識・倫理・宗教──主客の合一としての
3 デカルト vs. 西田幾多郎
観念論的要素を取り去れば
「われ思う、ゆえに、われあり」の第一の二義性
「われ思う、ゆえに、われあり」の第二の二義性
西田はデカルトの何を拒否したのか
第二章 場所──〈絶対無〉はどこにあるのか
1 言語哲学者としての西田
確信犯ウィトゲンシュタインとの対決
2 自覚──「私を知る」とはどういうことか
「英国に居て完全なる英国の地図を」
私に於いて私を知る
3 場所としての私
「私」は主格ではありえない!
私は存在しないことによって存在する
4 場所的論理──西田論理学の展開
「がある」と「である」
真の個物とは何か──超越的主語面と超越的述語面
場所の自己限定のプロセス
5 絶対無
無の場所としての意識
自覚において有は無化され、言語において無は有化される
第三章 私と汝──私は殺されることによって生まれる
1 思想の体系化
2 田辺元の西田批判
種の論理と場所の論理
「西田先生の教を仰ぐ」
西田と田辺の対立の意味
3 存在する私への死
私と汝は絶対に他なるものである
汝は神のごとく私の底から働く
私は主格となり、一個の自我となる
西田幾多郎小伝
読書案内
あとがき
文庫版付論 時計の成立
──死ぬことによって生まれる今と、生まれることによって死ぬ今
「眠る」も「学ぶ」も「働く」も、体内時計を知れば変わります。
第1章 体内時計にも個性があります
第2章 意のままにならない体内時計 子どもの時DSWPDだった人たちのその後
第3章 不適切な「働く時間 」によって失われた大切なもの
第4章 増える不登校児童/過労死ラインで働いている教員
第5章 健全な体内時計の形成と躾をぶち壊してきた「泣けば抱っこ・授乳」の罪深い育児論
第6章 琴天音講演会「体内時計には逆らえない」@事後アンケート フィードバック
二〇二〇年、専門家が「残された猶予はあと十年」と警鐘を鳴らす地球環境危機。その現実を前に、画家として半世紀、自然を描き続けてきた著者が、気候変動・戦争・資本主義の暴走・AIの脅威・宇宙の起源まで、壮大なスケールで“いま私たちが直面する本質”を問い直す一冊。グリーンランドの氷が溶け、都市が水没し、食料が失われていく未来ーーそれでも人間は変われるのか。アフリカのクン族の知恵、ウクライナ戦線の女性兵士の瞳、そして「心こそ宇宙を動かす力」という独自の哲学を通して、迫りくる終末時計の前で何を選ぶべきかを読者に問いかける。地球と人類の未来を真剣に考えたいすべての人へ贈る警告と希望の書。
アスペルガー=不幸ではない。
その個性を愛することができれば、大丈夫!
真っ白なノートに書いた人生の未来地図。未来を伝え希望を与え発信する革新的な「自伝」が頭の中に浮かんだ。
私という個性的な人間だからこそ感じる表現と世界が舞い降りてきたことを意味する。
その瞬間と場面は不思議な存在であって、葛藤や絶望を繰り返し続けた人間にしか見えない光景である。
(「まえがき」より)
本書は、著者がアスペルガー症候群と診断されるまでの半生と、さまざまな挫折や葛藤の末に導き出した、これから先の「未来」について綴った予言書のような「自伝」です。
経験者だからこそわかる間違いだらけの精神医療、生活支援、就労支援プログラムによって将来と自由を奪われる現状の問題。薬の処方では何も快復、改善ができない事実と、ドクターハラスメントの実態。個性を引き出すことのできるプログラムや多様性を尊重する環境づくりの必要性など。
報道や他の書籍では伝えられていない「真実」について、ありのままを記した一冊。
「もう絶対にこの手を離さない!」
大聖女となったヴェロニカは、積年の思いを叶えたエドゼルの甘すぎる愛に翻弄されながらも、王太子妃としても幸せを噛み締めていた。
次なる行事は『春分のお祭り』。前任の大聖女であるバーシアにも招待状を送ったのだが、返ってきたのは国境沿いの町で行方不明になったとの報告。
時を同じくして、市井の研究者ユゼックも連絡が取れないことを知る。
ヴェロニカは単身、調査に乗り出すが、奇妙な音に導かれるようにたどり着いた神殿で、隠し通路に引きずり込まれーーヴェロニカ失踪を知ったエドゼルは、伝説の歯車を手に誓う。
「……必ず見つける」
エドゼルの執念を感じさせる捜索が始まるーー!
11月、イギリス東部の町で氷結した川から車が引き揚げられた。トランクには銃で撃たれた上、首を折られた死体が入っていた。犯人はなぜこれほど念入りな殺し方をしたのか?さらに大聖堂の屋根の上で白骨死体が見つかり、敏腕記者のドライデンは調査をはじめるがー。堅牢きわまりない論理、緻密に張られた伏線。CWA賞受賞作家が描きあげた、現代英国本格ミステリの傑作。
12年前の世界にタイムスリップした聖時。現代とは比較にならないほど活気に満ちた商店街を、まだやんちゃだった兄と駆け回る日々。写真でしか知らなかった祖父の昔語りに耳を傾け、夢にまで見た母親と共に囲む、あたたかな家族の食卓。お母さんの大きなお腹の中にいるのは、もうすぐ生まれてくる自分のはず。やがて運命の日、聖時の誕生日がやってきて…。ラスト、涙が止まらない!やさしく心あたたまる冬の感動ファンタジー、完結編。
NTTの時報、電波時計、GPSなどに活用されている原子時計。天体観測や粒子、重力の研究に不可欠であり、地震予知にも役立つのではと期待されている。物理学の謎解きになぜ原子時計が必要なのか。(国)情報通信研究機構の研究者がその理由を解説する。
キーンという金属音とともに、記憶力が異常な高まりを見せる奇病…。友人の発病がきっかけで、私は調査を開始するが、やがて患者たちは過去の記憶だけでなく、未来までも言い当てはじめた。金属音病の正体とは何なのか。「見事な出来栄え。息苦しくなるサスペンスで、息もつがずに読まされた…」江戸川乱歩が激賞したサスペンスSFの白眉「金属音病事件」のほか、単行本未収録「奇妙な夫」を含む全15篇。
天災とも称される伝説の巨神『シン』。心臓部にあるという魔石『時の巨神将』を目指す勇者は、一瞬のスキから巨神の体内へと取り込まれてしまう。
目覚めた勇者は記憶を失い、精霊の加護もなくなっていた。そこに現れたのは、杭が胸を貫き、いつからここにいるのかも分からない、銀時計を持った少女・アイア。二人は勇者の記憶と出口を見つけるため、巨人の心臓部へと向かう。
罠で溢れたダンジョンを進む中、勇者が次の部屋への扉を開くと、突如、何者かに背中を押され、奈落の底へと真っ逆さまに落ちていってしまい──。
「悪いけど、これでおしまいです。さよなら、勇者様ーー」
時計台に祈りを捧げ、特別な力を扱うという大聖女。
元王太子デレックとの婚約破棄の一件を経て、その力を開花させた公爵令嬢ヴェロニカは、自分をずっと見守っていてくれた王太子エドゼルと新たに婚約することになる。
そして、婚約披露パーティーの席で国王ラウレントがそれを宣言し、場が祝福に包まれる中、突如として王妃ウツィアが婚約に反対すると言い出した。
その後もウツィアはわざわざヴェロニカを招待したお茶会で悪口を言ったり、貴族の間にヴェロニカに関するよくない噂を流すなどの嫌がらせを続ける。
しかしヴェロニカとエドゼルはその仕打ちに動じることなく、ラノラト人研究者のユゼックと共に、大聖女と時計台について理解を深めていく。
一方、その裏側で大聖女を名乗り一度は投獄されながらも逃げ出したフローラと元副神官ツェザリはヴェロニカを陥れるための陰謀を企てておりーー!
王太子の愛を受け、新たな大聖女が誕生する。
脳死と判定されながら、月明かりの夜に限り話すことのできる少女・葉月。彼女が最期に望んだのは自らの臓器を、移植を必要とする人々に分け与えることだった。第22回横溝正史ミステリ大賞受賞作。
光の入らない地下壕に人間を閉じ込め、時計はもちろん与えず、照明のオン・オフ、食事などはすべて本人任せにし、その行動の記録をとってみる。すると、昼夜はまったく分からないはずなのに、だいたい1日の周期で寝起きを繰り返し、体温も通常の変動リズムを刻み、体のリズムが消滅することはないのである。私たちの体内にはどんな時計があるのだろう。
日本の刑務所は恵まれている?衣食住、医療、娯楽も保証!日本の刑務所の現状と歴史および諸外国の刑務所との比較から、大学生とともにわが国の刑務所の特異的問題点を指摘、日本社会の深層に迫る!