速記一本で時代を駆けてきた女性の 軽やかなキャリアと人生の軌跡 「こういう話、面白い? そう。じゃあよかったわ。」
この本は、大正最後の年=1926年に生まれて、80歳になるまで速記者を続けた佐々木光子さんの人生を聞き取ったものです。
佐々木さんは戦前に女学校で速記を学び、日本銀行に勤め、戦後にフリーの速記者として独立。
NHKラジオでは寄席で落語を書き起こし、雑誌「平凡」では作家や俳優の座談会を活字にまとめ、青山学院では速記の講師を担い、経済界では田中角栄をはじめとした歴史に名を残す政治家たちの会合にも臨席。
速記の国際会議をきっかけに40代でフランス語を学び始め、語学留学と海外旅行を重ねるようになりました。
何歳になっても好奇心を失わず、時代に流されることもなく、速記という仕事一筋に駆け抜けてきた佐々木さんの約1世紀にわたる人生は、今とこれからを生きる私たちに大きな気づきをもたらしてくれるはずです。
本書に収録した主なエピソード
・樺太の職工だった父が残した月給袋
・日本銀行の地下室の秘密 ・速記で乗り越えた新円切り替え
・いわさきちひろが描いてくれた絵 ・田中角栄の一言「速記屋さんご苦労さん」
・家を建てるために箱根で働く ・デンスケ(テープレコーダー)の普及
・速記者御用達の原稿用紙とペン
・フランス滞在。異国の文化を生きる
・ベルリンの壁を越えた先の光景
・まえがき
・戦前生まれのある速記者の話
・旅する速記者
・あとがき
該博な文献渉猟と透徹した分析により、構造主義とフォルマリズムに共通する可能性と限界を抉り出し、言語決定論を超えて社会意識と歴史を救済する方法を模索する。
はしがき
1 言語モデル
2 フォルマリズムの冒険
3 構造主義の冒険
原注
訳注
訳者あとがき
索引
参考文献
弔辞86文例、喪主のあいさつ18文例を収録。探していた感動のお別れの言葉が必ず見つかる豊富な文例と詳しい解説!
バカな話し方から賢い話し方まで!オール話し方総進撃!世間にあふれる「話し方」を徹底分析したまったくあたらしいタイプの話し方辞典!なぜか“バカ”と議論しても負けてしまう、“中身のない話”に言いくるめられてしまう、世の中“決まり文句”ばかりでウンザリだ!…というあなたに。
外国語教育に欠かせない「テスト」。しかし、どこに注意すれば最良のテストができるのか、テストの結果をよりよい教育につなげていくためにはどうしたらよいのか。本書は、実際にテストを作成・実施していく手順を追いながら、豊富な実践例に裏打ちされた確かなテスト作成法を紹介する。これまでにない新しい視点から包括的にテストを捉えた、今いちばん注目されている「テスト作成ガイド」の邦訳。
アリのことば、イルカのことばからストーリーは始まり、話をするサル、ネアンデルタール人、ホモ・サピエンスへと進み、ついに人類が初めて「ことば」を獲得した経緯、さらに世界中に様々な言語が生まれ、文字の発明があり、栄枯盛衰を繰り返すなか、われわれの世紀の到来、そしてラジオ・テレビなどマスメディアの影響、インターネットの出現などによって、今後われわれ人類の「ことば」はどう変わっていくのか?「世界語」となった英語の未来は?一気呵成に駆け抜ける壮大なヒストリー。
「話せばわかる」と思っていても、そう思っているのは自分だけ。現実は、自分の本当の気持ちは相手に思うように伝わらない。そんなコミュニケーション・ギャップを埋めるための「少しの工夫」を20のスキルで実践的に解説!自分の思いを「わかりやすい説明」できちんと相手に伝えよう!
「感じのいい人」と思われる話し方、自分の話をする時は成功談より失敗談、冗談には冗談で返すのが上手な話し方、「困る」「ダメだ」には人は反発する、穏やかな「話し方」で温かさが伝わるーあなたの話をさらに生かす「いい話し方」。
冠婚葬祭、ビジネス、地域の行事などで進行を頼まれたときに役立つ実例集。多岐にわたる事例を豊要に掲載。司会のコツや話す内容を詳しく紹介。進行・式次第も網羅し、「幹事役」の人にも必携です。横書きでプログラム(式次第)を大きく表示、ひと目で流れがつかめます。「好感ワード」「盛り上げワード」などを表示。とっさ機転に生かせます。イラストをたくさん入れて楽しく理解が深まります。
「ダイアローグ(対話)」と「モノローグ(独話)」概念を軸に、バフチンの議論を実践的に論じる。ヤクビンスキーの論文『ダイアローグのことばについて』邦訳を全文掲載。
まえがき
もくじ
1 ヤクビンスキーについて
第1部 ダイアローグのことばについて
第1章 ことばの機能の多様性
第2章 発話形式
第3章 直接的な形式について
第4章 ダイアローグの自然さとモノローグの不自然さ
第5章 口頭のモノローグや書かれたことばによるモノローグと比較した場合のダイアローグに関する所見
第6章 ことばの知覚における統覚の契機
第7章 日常的なパターンとダイアローグ
第8章 ダイアローグとことばのオートマチスム
第2部 『ダイアローグのことばについて』解題ーー異質な文脈へ開かれたコミュニケーションの実現を目指して
第1章 『ダイアローグのことばについて』のねらい
第2章 直接的形式・間接的形式とダイアローグ形式・モノローグ形式
第3章 様々な「社会的方言」をうみだす「統覚量」という契機
第4章 時間・空間を隔てた話者同士をつなぐモノローグ形式のコミュニケーション
第5章 自然なダイアローグ・人工的なモノローグ
第6章 個人の思考世界と社会集団の多様性・斉一性との関係
第7章 ヤクビンスキーが価値づける話者のコミュニケーション能力の姿
第8章 まとめ:ヤクビンスキーが投げかける課題とバフチンの議論との関係
第3部 言語学者ヤクビンスキー
第1章 詩的言語
第2章 ヤクビンスキーの生涯
第3章 言語活動の多様性
第4章 ヤクビンスキーとバフチン・サークル
第5章 おわりに
2 バフチンについて
第4部 バフチンによるヤクビンスキーのダイアローグ論の引用と発展的展開ーー『小説の言葉』を中心に
第1章 バフチン・サークルの著作とヤクビンスキーのダイアローグ論
第2章 『小説の言葉』にみるバフチンの世界観
第3章 バフチンが価値づけるコミュニケーションの姿
第4章 異化の観点からみたラズノレーチエ・小説の言葉
第5章 まとめ
第5部 ポリフォニー・ホモフォニー論の視点からみたダイアローグとモノローグーー『ドストエフスキーの詩学』を中心に
第1章 小説のジャンルとダイアローグ
第2章 ドストエフスキーの方法
第3章 「同意・一致(ソグラシエ)」と他者への「信頼」
第4章 まとめ
3 バフチンーヤクビンスキー理論の社会的実践への示唆
第6部 バフチンーヤクビンスキー理論の実践的な解釈可能性ーー教育実践研究を事例として
第1章 バフチンとヤクビンスキーによるダイアローグ・モノローグ論の総括
第2章 バフチンとヤクビンスキーのダイアローグ論を接続した言語交流モデルの提案
第3章 学校教育におけるダイアローグを価値づける
第4章 まとめ
TOEIC 300点台の日本人の両親のもとで育ち、旅行などの短期滞在を除いて海外在住経験はゼロ。まさに世間で言われる「純ジャパ」だった著者が、なぜ短期間で複数の言語を身につけられたのか?本書では、その理由と、著者が実践してきた外国語勉強法を紹介。英語、中国語、フランス語、スペイン語、韓国語…ほとんどすべての外国語はこれ一冊で話せるようになります。