「べつに」「うっせーな」「ビミョー」で子どもとの会話をあきらめていませんか?社会で通用するコミュニケーション力は家庭で身につける。
子育てに悩む親に対し、心の専門医がさまざまな具体的症例をあげつつやさしく解説。専門家、子どもをもつ親だけでなく、学校の先生や保育士など、子どもと関わる人々にお勧め。
波乱万丈の夢追い人生。自分に正直に生きることをモットーに歩んできた道。戦時中の大空に架けた情熱をふりかえる時、自分の原点を見出す。
本書では、「女医さんであってほしい、女医さんならわかってもらえそう」な疾患や悩みを、電話相談で質問の多いものの中から三三項目選びました。巻末には「性と健康を考える女性専門家の会」の会員、有識者から推薦された全国各地の評判のいい女医さんを一覧リストで紹介しています。
小学生になると治る、とされていたアトピー性皮膚炎。だが、その楽観的通説はくつがえされたか。6〜7歳になっても治癒せず、15歳頃から、あるいは成人になって発症するケースが急増する現代病、「平成アトピー症候群」。京都・高雄病院の400件にのぼる臨床例から、さまざまな療法の検証と治療を紹介。なかでも短期超少食療法を詳述。
急増するおとなのひきこもり!その実像と対処法は?二十歳以上のひきこもりが年々増加している。彼らはなぜひきこもるようになったのか。さまざまな実例を追いながら、ひとくくりにはできない実像を明らかにし、治療を含めた対処方法を探る。
病院を訪れる表情のない若者たち、病院の中で彼らを戒めているだけでいいのだろうか。思春期の性、大人たちが歪ませてはいないか。
どんな人でも、人を信じたいという気持ちがどこかにあるのではないか。他人というよりも、実際は他人を信じることができない自分自身に対して、信頼感をもてなくなってきているのが今の世の中なのではないだろうか。自分を信じられない、自分を大事に思えないという不安や苛立ちこそが、今、私たちのこころの奥底に深く根を張っている、そのものなのではないだろうか。では、人や自分を信じるというのはどういうことか?誰かを信じる強さというものがあるのなら、それはどのように発達していくのか?また、傷ついてしまった信頼感があるとすれば、それはどうやったら回復に向かうことができるのか?本研究は平成10年3月に筑波大学で博士(心理学)号を取得した論文「思春期以降における信頼感の発達」をもとに、補章「幼児期における信頼感の発達」を加筆し、まとめたものです。
はじめに
第1章 保健室の情景
(1) 思春期の蹉跌
羽化できないさなぎ
自立を阻む母親
15歳の春,涙の理由
高校なんて楽しくない
経済格差のひずみ
「つくり話」
増え続ける不登校
ゆっくり生きる
家庭内暴力の真相
あのころは地獄
少女たちのモデル探し
夢はダンサー
(2) 思春期モラトリアム
「気になる子ども」はどこに?
長引く思春期
早くおとなに
親友ー危ない友情
男らしさの幻想
「アキバ系」「腐女子」
第2章 自立の大地が揺らぐ
(1) 食卓のない家庭
衣・食・住の崩壊
掃除だっておもしろい
手当てができない親
親は捨てられない
いなくなった父親
猫,拾ったことある?
風俗街を通り抜け
境遇を受け入れる
(2) 悩める学校
保健室の新たな役割
学級崩壊と教員のバーンアウト
部活指導の悩み
部活って,やめちゃいけないの?
学校指導のカラ回り
遅刻模様さまざま
家庭との連携
(3) 社会の教育力不足
おとなしい男の子
子どもへの虐待
ネットの弊害
「子どもが分からない」
ターゲットにされる子どもたち
第3章 脅かされる性と生
(1) おとなと子どもの境界線はどこに?
渋谷へ向かう少女たち
「少女イメージ」の呪縛
「どこでもドア」から侵入する男
性犯罪の被害者に
スクール・セクハラ
自傷行為が知らせるもの
酒の力を借りて
忍び寄る薬物
(2) 性教育のネグレクト
性の学習権
子どもを守るための法整備
「おとなは教えてくれない」
メディア・リテラシー教育
2次性徴の早期化
性感染症・エイズの広がり
10代の妊娠
恋愛を語れるおとなに
第4章 子どもたちとの創造
(1) 子どもの力
僕の家も,いろいろあるさ
憂鬱な夏休み
男と女の友情
体育祭って最高!
(2) 子どもたちから学ぶ
会話のレッスン
難病をカミングアウトする
生き方の模索
(3) 子どもたちとの創造
仲間に伝える「ピア・エデュケーション」
自己肯定感を高める
保健室は拠り所
ヤンママたちの素顔
第5章 すべての子を主人公に
(1) 子どもと創る保健室
受容する
エネルギーの充電
子どものことを詮索しない
できなくて当たり前
最後は自分の力で
(2) 素敵なロールモデルに
親に向き合い,親に寄り添う
育てることは待つこと
子どもたちのサポーター
思春期のステージ
あとがき
思春期は、「誘惑」という雑菌の中を生きていく。迷路にふみ迷う子を引き戻す力は何か。親の役割、家庭の役割を人間教育の視点からみつめる。