「武士による、武士のための政治」を行うための地として選ばれた“もののふの都”鎌倉。長年鎌倉時代・源氏を研究してきた著者が、数々の史跡や寺社の来歴を織り交ぜながら太古から幕府終焉までの古都鎌倉の歴史をわかりやすく描く。海の底にあった鎌倉の市街地、武士の都としての都市計画、多くの民衆をひきつけた新仏教、煌びやかな「鎌倉大仏」と華麗な永福寺、武士団の興亡の舞台となった数々の古戦場など、鎌倉の歴史が鮮やかによみがえる。古都鎌倉の復元地図や現在の史跡・寺社の写真、アクセス地図を多数掲載。
異端の東国政権が正統の地位を与えられてゆく、挙兵から上洛にいたる内乱の十年。頼朝、そして参じた武士、義経や後白河院、奥州藤原氏…鎌倉があり、京都があり、そして平泉があった。ひとつの時代を創った人物は、同時にその時代によって創られる。平凡なこの真実を、頼朝というひとりの人物からさぐる。
鎌倉時代の面影を残す古道を抜け、潮風のなかを相模湾に沿って走る。名刹、里山、隠れ家ビーチ、ローカル御用達の名店…。道草派サイクリストのための、寄り道情報を満載した16コース。
一流の料理人は揃いも揃って「曲者」ばかり。池波正太郎、開高健、向田邦子を唸らせた伝説の名人から旬の若手まで確かな舌と筆で描きだす職人たちの素顔。
「ピッカピッカの一年生」。一年坊主の元気、幸せ、ハシャギぶりをイキイキと表現する「ピッカピッカ」というオノマトペ。「オノマトペ=擬音語」と「ユートピア=理想郷」の合成語「オノマトピア」。その世界の妙味を、古事記から現代文学までを題材にした捻りの効いたエッセイと音声学や言語学に基づくガクモン的考察で説き明かす、抱腹絶倒の批評集。
厳しい自然の中で懸命に生きるペンギンたちの写真集。素直に愛情を表現しあうその姿は、私たちに恋することの素晴らしさ、伝えあうことの大切さ、共に生きることの喜びを語ってくれる。
モーテル0467は、鎌倉の七里ヶ浜の丘の上にある小さなホテルだ。庭越しに江の島が見える。正式名称は「七里ヶ浜ホテル」だが、看板は剥げ落ち、残されたのはHとMの見分けがつかない“×OTEL”の文字と“0467”という鎌倉の市外局番だけだ。ホテルの支配人・祐介。祐介の恋人未満の同級生・洋子、姉の七里、飲み仲間の俊也と健太、バーの主人・徹。長期滞在客の梅ばあさん。ハワイ帰りのおっさん竜二。そして、家出中の美しい人妻・詩織。湘南の四季を背景に“引きのばされた青春”を生きる男と女を生き生きと描いた傑作長篇小説。
知ってみませんか、日本の心。まんが茶道入門書。茶席でのマナーをはじめ、茶道の知識と歴史、利休の教えをわかりやすく解説。これ一冊で、あなたも日本女性としてのたしなみがまた一つ身につきます。
地元在住の取材班が各駅の魅力を徹底解剖。鎌倉・江ノ島エリアガイドの決定版。
鎌倉新仏教はゼロから生まれたのではなかった。偉大な祖師たちの思想が生まれる背景には、先行する有名無名の宗教者たちによる、さまざまな試みがあった。山林修行、戒律の問題、経典への信仰など「実践」をキーワードに、これまで見過ごされてきた、新仏教を準備したさまざまな運動に光を当てる。