76年にLPで発表された『観世流 舞の囃子』の復刻CD化で、今回はチューニングにあたる「お調べ」から舞のカテゴリーの順列に再構成している。笛の一噌(いっそう)流、小鼓の幸(こう)流、大鼓の高安(たかやす)流、太鼓の金春(こんぱる)流という観世流の囃子部門、四流の往時の人間国宝たち全員の演奏を収録した歴史的な音源となっている。初めて舞に接する方にとって、舞う人にとってことに笛がメロディ的な目安になることなど、さまざまな発見があるだろう。労作と言うしかない解説冊子を読みながら聴き進んでいくと、舞っている様子が何となく見えてくる。その昔、武家の教養であったのが舞である。
最高の音で楽しむために!
陸上自衛隊の吹奏楽団は、各部隊やら師団やらとにかくたくさんあるのだが、中央音楽隊は、そのトップに位置する存在である。そんなエリート集団のベースとなっているのがマーチである。とにかく上手いのである。バシッと決まって清々しい。平和主義者でも、つい心が浮き立ってしまうのだ。
祝言の時の定番、有名な「高砂」からあまり歌われないものまで、祝言の小謡を集めて、一般の人にも馴染みやすい選曲になっている。謡い手も、謡曲五大流派の宗家が勢揃いした豪華版。
最高の音で楽しむために!
最高の音で楽しむために!
保科洋は吹奏楽コンクールの課題曲などでもお馴染みの作曲家。吹奏楽経験者なら一度はコンクールなどで彼の作品を演奏したことがあるのではないだろうか。やや難解な現代的な響きと親しみやすい旋律が共存する保科作品は特に演奏するとハマる。これも熱演だ。