気持よく締まった教室、いたわりのある教室、子ども一人ひとりの能力を豊かに伸ばす、そんないきいきとした教室は、どうしたらできるのか。教育に全身で打ち込み、創造的で新鮮な授業の地平を切り開いた著者が、自らの体験より、とっておきのことばと工夫を語る、実践的かつ画期的な教育書。
もしも、おやすみのじかんがきたのに、まだねむたくないのなら、このえほんのページをそっとひらいて、くまくんといっしょに、ゆめのせかいへいきましょう…。5さいから。
水あそび、それとも森の中をたんけん。おかあさん、いってきまーす。明るくはじけるように楽しい絵と言葉で、おとなも子どもも、だんだん、うきうきしてくるよ。
絶滅の危機に瀕する鳥、心ない人間に迫害される鳥、自然界の厳しさを教える鳥、野鳥の世界は、わたしたちの今を映しているようでもある。さまざまな様相を呈する野鳥たちの生態と、鳥と人とのかかわりを永年の野鳥観察をもとに描く。
倫理の根源から諸問題の地平へ。行為と規範、人格と自由、自己と他者、理性と物神といった倫理学の基本問題を新たな視点から捉えなおし、正義論・生命倫理・環境倫理・近代化論等、倫理学が直面する現代的諸問題とも対決する。
交換と市場、需要と供給、企業・政府などミクロ経済学の基本問題から、国民所得、財政金融政策などマクロ経済学の基礎までを、豊富な例示とたくみな比喩で説く明快な入門書であるとともに、今日の複雑な経済・社会を正しく読み解きたいという読者にむけて、現実の経済・金融問題などを幅ひろくとりあげ解説する、役にたつ生きた「再」入門書である。
ルサンチマンの泥沼のなかで「神」や「超越的な真理」に逃避するのか、あるいは「永遠回帰」という「聖なる虚言」に賭け、自らの生を大いに肯定するのか?二十世紀思想最大の震源地ニーチェの核心を果敢につかみ、その可能性を来世紀に向けて大胆に提示する、危険なほどに刺激的な入門書。
“裸の大将”の目に写ったヨーロッパとは。-ジェット機に乗って「ときどきかじを下に向けないと地球の外へとびだしやしませんか」と心配したり、ゴンドラの町にパンツのほしてあるのを見て日本をなつかしむ。「がいせん門は兵隊のくらいで大将だ」と納得。美しい細密画と訥々とした文章で綴るほのぼの紀行。
タヌキが化け学を駆使して、人間に戦いを挑む。タヌキだってがんばってるんだよォ。
条件づけられた人間が環境に働きかける内発的な能力、すなわち「人間の条件」の最も基本的要素となる活動力は、《労働》《仕事》《活動》の三側面から考察することができよう。ところが《労働》の優位のもと、《仕事》《活動》が人間的意味を失った近代以降、現代世界の危機が用意されることになったのである。こうした「人間の条件」の変貌は、遠くギリシアのポリスに源を発する「公的領域」の喪失と、国民国家の規模にまで肥大化した「私的領域」の支配をもたらすだろう。本書は、全体主義の現実的基盤となった大衆社会の思想的系譜を明らかにしようした、アレントの主著のひとつである。
いまのいまがしあわせだね。たいせつなだれかをおもううれしさとせつなさー「100万回生きたねこ」の佐野洋子が描くもうひとつの静かな愛の物語。