京都の寺町三条商店街にある骨董品店『蔵』でバイトする女子高生・真城葵は、この店のオーナーの孫であり、『寺町三条のホームズ』と呼ばれている家頭清貴と二人、店に舞い込む奇妙な依頼を受けることに。人気女流作家に依頼された難事件に挑む「バレンタインの夜会」完結編と、清貴を慕う美少年・利休が持ち込んだ富豪の後継者争い「後継者の条件」他1編を収録した、第4回京都本大賞受賞の超人気小説、コミカライズ第8弾!
あなたの知らない鴨川のもう一つの顔。光と影、明と暗、生と死、清と濁、聖と俗…。自然科学・歴史学・文学・地理学の視点から鴨川の実像を浮き彫りに。
京都に暮らす大学生・矢部直はとにかく運がない。バイト中、取材先の京見峠で謎の爆発事故に遭いーー気づけば地獄にいた。
漆黒を纏う超絶美形な男、地獄の王(サタン)からの尋問で、直は自分が手違いで死んだこと、白骨化する前に体を見つければ現世に戻れることを知る。
「手伝うなら助けてやる」
地獄の鏡の異変から厄を察知した王は、地上調査のため、直をお供にいざ京都へ。何かととんでもないことをしでかす王のお世話係として、かくして直の体探しが始まった!
地獄の王が、京都に降臨!不運な青年の甦りをかけ、古都に嵐が吹き荒れる!
ー登場人物紹介ー
◆左端真央(さたん・まおう)
地獄を統べる王。サタン、ルシファー、魔王など様々に呼ばれる、とんでもない力の持ち主。地獄の秩序を保つ「九層の鏡」が割れた原因を探りに、地上へやってきた。
◆矢部直(やべ・なお)
内定が一つもとれてない、ジャーナリスト志望の大学生。優しい美青年だが、歩けば事故に巻き込まれる不幸体質により死亡。契約により左端の秘書となり、京都へ舞い戻る。
サタン、京都に来たる
血と炎の道、朱雀
数多の神と悪魔
地獄の底を覗く者は
〈上品で豪華。あでやかで優美。絢爛たる桜にいろどられた京都で感じる、日本一の春〉〈有明、待賢門院、普賢象、白雪、御室、胡蝶、九重。京都では桜にも優雅な名前がつけられています〉もし桜が一本もなかったとしても、じゅうぶんに美しい京都の春。でも京都の人たちはその素顔を桜でメイクアップしてさらに美しくしようと、ながい時間をかけて力を尽くしてきました。
京都新聞の過去半年分の記事より抜粋し、再編集してまとめたもの。
祇園祭で美しく装う稚児とは対照的に、汗まみれで神輿を舁く彼らは何者なのか?
中世から近代にかけての神輿の担い手の変化、神輿荒れとよばれる揉め事、京都独特の神輿の舁き方など、神輿舁きの成り立ちと展開を明らかにし、京都の祭りへの見方を広げ、新しい視点を得る。
まえがき
序 章 祭礼の脇役「神輿舁き」を研究する意味
第一章 神輿舁きの推移ーー祇園祭を事例に
第二章 若者組と神輿舁き
第三章 都市周縁と神輿舁き
第四章 神輿荒れはなぜ起きたか
第五章 京都標準の神輿の舁き方
引用・参考文献及びHP
初出一覧
あとがき
人名索引
事項索引
京都では値打ちのわからない買い手は「買うてもらわんでよろし」と一蹴されることがある。売り手も値打ちに対する厳しい基準を持っているからで、商うモノへのプライドと愛情がそうさせる。だから「このモノにはこの値段」と納得した買い手もことさらに値引きを求めない。そうした値打ちに敏感な京都人に愛され続ける「衣」「食」「住」について、モノと値段の裏に潜む値打ちの物語を紹介する、値段から見た「京都新発見本」。
・2020年度〜2024年度 数学・英語・国語(前期選抜)、数学・英語・理科・社会・国語(中期選抜)
・2019年度 数学・英語(前期選抜)、数学・英語・理科・社会(中期選抜)
※2019年度は、国語の問題を除き東京学参ホームページで公開しております。データをダウンロードしてご利用ください。
・最近5年間+1年間<DL版>を収録
・スマホでも聴ける 英語リスニング問題音声データ対応
・ねらいがわかる 出題傾向の分析と合格への対策
・実力がアップする 理解が深まる詳しい解説
・実戦演習に欠かせない解答用紙収録
写真家の夢を諦め、人力車の車夫をしているショーケンは、彼女に愛想を尽かされ、面倒な新人の教育係を押し付けられる等、冴えない毎日を送っていた。しかも人力車に乗ってくるお客は、なぜかずっと仏頂面な女子や、人力車デートでの告白をもくろむ女性、忍ぶ恋を抱えた老婦と訳ありの客ばかりでーー。
お節介で不器用なショーケンが、自らの将来に迷走しつつも都大路を疾走、彼女たちの悩みを、ちょっと変わった京都案内で解きほぐす!?
エブリスタで連載され、大人気の青春ストーリー、待望の書籍化。
文庫オリジナル。
作家の吉田は武蔵野の古い洋館を購入した。売り主の母が終戦後、吉田茂がマッカーサーの元に送り込んだスパイだったという噂を聞く。そして不動産会社の社員が殺害され…。十津川が辿り着いた真相とは?
巻頭地図
凡例
はじめにーーあるユダヤ人医師の軌跡から
序章 医師からみるポーランド近代史
もしあなたが一八六〇年ポーランド王国生まれの医師であったら?
一 工業化・都市化と医師
二 論点としての知識人
三 方法論的枠組としての専門職
四 自由主義と児童保護
五 医療史にポーランドを位置づける
本書の構成
column 1 歴史的前提ᴷᴷ蜂起と有機的労働
第一部地域医療の模索(一八九〇-一九一四年)
第一部の内容とねらい
第一章「地方」に科学を伝えるᴷᴷウッチ市の医師の歴史的位相
知識人としての医師を歴史化するために
一 時代状況(一八六四年から二〇世紀初頭まで)
二 地方医師の思想史的位置づけ
三 地方医師の患者論
小括 患者としての労働者の浮上
column 2 高等教育機関と医師養成
第二章 労働者家庭に介入にするーー医師の実践と構想
「労働者のため」のマニュアル
一 ウッチ市の発展と衛生状況
二 育児をめぐるジェンダー
三 飲酒する子ども、社会の未来
四 実現可能な結核治療を求めて
小括 地方改革の二重性
column 3 ポーランドの一九〇五年革命
第三章 モラルと営利を両立するーー医師の職業倫理
医師と医師ならざる者の境界
一 『医学雑誌』における職業倫理
二 生活と学問をめぐるᷤ藤
三 ルブリン草案を読む
小括 自治と職業倫理
第一部の小括
column 4 医師会ーー戦間期のポーランドとドイツ
第二部 都市自治の追求(一九〇五ー一九二〇年)
第二部の内容とねらい
第四章 都市の政治に参加するーー失業者支援と市民委員会
大量失業と選挙の二〇世紀初頭
一 革命前夜の情勢
二 政治の大衆化と市民委員会
三 多宗教的支援の巻き返し
四 ポーランド的な経済か、多宗教的な経済か?
小括 包摂と排除の境界線としての言語
column 5 ユダヤ人とイディッシュ語
第五章 制度を設計し、実行するーー転機としての第一次世界大戦
第一次世界大戦とポーランド
一 第一次世界大戦と都市自治をめぐる政治
二 台頭する国家と「地方」の分解
三 自治体行政における医療・衛生の組織化
小括 医師の主体性と従属性の変容
column 6 第一次世界大戦の記憶と忘却
第六章 子どもを保護するᴷᴷ再建期の食堂・国際支援・医師
再建期(一九一八ー一九二一年)の児童保護プロジェクトと医師
一 食と健康を管理する諸主体
二 保護対象としての子ども
三 簡易食堂の市営化と自治体の拡大
小括 ウッチ市自治体にみる成果と問題
第二部の小括
column 7 ポーランド・ソヴィエト戦争
終章 医師の「献身」の意味
ステルリングたちの遺産
論点の整理
総合的な知識人像
ステルリングたちの現代性
初出一覧
あとがき
註
文献リスト
索引
京都中心部の店は、実はひとり晩ごはんに優しかった⋯! 東は敷居や値段の低いお店も見つかる祇園。西は安旨店のメッカとなった、注目エリアの四条大宮。南は、オリジナルな世界観がクセになる下木屋町〜五条。そして北は上質でひとりライクな良店が集う地下鉄京都市役所前駅周辺。京都市内中心部の、上記の範囲を巡って探した、ひとり晩ごはん仕様のいい店、実に184軒。さらにブレイク前夜の京都駅も詳細リポートした永久保存版です。
“記紀萬葉”から“けいおん”にいたるまで、ものがたりたちはどのような「京都」を描き出しているのかー。人間と地域との関係が問い直されている今ー専門的知見から、京都文学、ひろくは、地域文学を読むことの価値を解き明かす!
将軍不在の戦国京都をおもな舞台に、諸勢力が入り乱れ、戦った洛中洛外バトルロワイヤル!
京都を炎上させたその被害は、あの応仁の乱よりも大きいとされる。
日本中世史上最大の宗教戦争ともいわれるこの大乱は、どうして起こってしまったのか?!
戦国畿内をめぐる壮大な事件史がよみがえる!!
【目次】
序 章 ひとつの問答が引き起こした宗教大乱
第一章 鍋かむり日親ーー京都へ進出する日蓮宗
第二章 対決前夜
第三章 山科本願寺との戦い
第四章 法華一揆と一向一揆、休戦へ
第五章 法華一揆の洛中支配
第六章 決戦・天文法華の乱
終 章 法華一揆の終焉
付 章 松本問答ーー天文法華の乱の引き金
解説 付けたりにかえて 河内将芳
名画と名品で親しむ京都の季節行事と風景
くらしに自然をたくみに採り入れ、芸術の中で自然をさまざまに表現してきた京都の人びと。
季節ごとの行事を重んじ、大切に伝えてきた京の二十四節気を、国立京都近代美術館所蔵の名品でたどる。
「残雪」(秋野不矩)、「桜蝶図平皿」(並河靖之)、「夜桜之図」(村上華岳)、「螺鈿瓜形棗」(黒田辰秋)、
「虹を見る」(上村松園)をはじめとする約350点を掲載。
コンコンチキチン、コンチキチン??7月に入ってこの特徴的な囃子の音が四条界隈に響き出すと、
祇園祭の幕開けです。平安時代から疫病退散を祈るために行われている八坂神社の祭礼で、
一ヶ月にわたってさまざまな神事が執り行われます。(晩夏より 文・筧菜奈子)
筧菜奈子(かけいななこ)
1986年生まれ。多摩美術大学美術学部彫刻学科退学。東京藝術大学美術学部芸術学科卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程修了。現在、同大学院博士後期課程在籍。専門は現代美術史、装飾史。研究のほか、イラスト執筆やデザイン提供など幅広い領域で活動している。主な著書に『めくるめく現代アート』(フィルムアート社)『日本の文様 解剖図鑑』(エクスナレッジ)など。