本だけでなく映画や音楽、ゲームなど多彩な文化との出会いや交流をはぐくむ町の「文化的エンジン」。老若男女、見ず知らずの人が混ざり合い、ときに会話や議論の場が生まれるような「民主主義のゆりかご」。インターネットを無料で利用でき、生活に必要な情報や公共サービスが受けられる「地域のサービスセンター」。少子高齢化、失業、不登校など〈孤立〉が課題となる社会における「人の居場所」--公共図書館だからこそ担いうる社会的役割をいまこそ再発見し、市民活動の核になるような、私たちの時代の図書館をつくっていこう。
運営方法、企画、建物、内装etc. 世界のユニークな参考例を取り上げながら、これからの図書館に必要な発想を示していく。
多目的で開かれた「知の広場」としての図書館像を提案しつづけてきた著者による、新しい図書館論第2弾。
「私たちには今後ますます図書館が必要となるが、もちろんそれは新しいコンセプトの図書館でなければならないのである。半世紀後の2066年には、iPadはすでに忘れ去られて久しいだろう(あるいは、洗濯機のような日常品として「吸収」されているだろう)が、図書館は今よりずっと必要とされ、図書館員の需要も増していると私は確信する」
(第3章「私がほしい図書館」より)
地域の情報拠点・読書施設であり、各県の知的遺産保存などのきわめて重要な役割をもつ県立図書館は、地方自治の中心施設として、インターネット時代に対応した住民サービスをさらに徹底し、住民の参加によって運営されなければならない、と提言する。
まえがき
第1章 これからの公立図書館のあり方
1 日本を取り巻く状況の変化と図書館
2 図書館の情報化あるいは電子図書館の構想
3 『これからの図書館像』の作成
4 図書館とは何か、その社会的役割
5 図書館の各種サービス
6 貸出に対する批判
7 日本文化と貸本屋
8 住民の期待に応えるためのさまざまな方策
9 資料は利用されてこそ価値を生む
第2章 県立図書館のこれから
1 県立図書館の構想について
2 「知恵の時代」への基盤を築く
3 人間の成長と読書、知識の蓄積過程
4 新時代の県立図書館
5 県立図書館を計画するための重要な視点
6 いくつかの問題について
第3章 レファレンス・サービスについて考える
1 レファレンス・サービスとは何か
2 レファレンス・サービスをよりよくするために
3 レファレンス質問・回答は係員全員でやるもの
4 レファレンス・サービスにおける協力システム
5 インターネットを活用したレファレンスの可能性
第4章 レファレンス・サービスの動向と技術
1 レファレンス・サービスを取り巻く状況の変化
2 レファレンス・サービスにおける新しい展開
3 レファレンス・サービスにおける新しい技術
4 これからのレファレンス・サービス
第5章 人と本・知識・情報を結び付ける
1 建築空間も、情報機器もその一端を担う
2 本棚に本を並べるときも工夫が必要
3 本を手に取るきっかけは?
4 特定のテーマに関する本の展示など
5 演奏会・講演会・映画会なども
6 読み聞かせ・ブックトークなど
7 図書館を使って調べる
8 相談サービスも
9 情報発信も
第6章 図書館司書の専門性について考えるーー経験的専門職論
1 社会的にみた専門職としての司書
2 書誌情報の世界ーー司書の固有の領域
3 司書の仕事と専門性
4 専門職館長の必要性
5 人と本・知識・情報を結び付けること
6 書誌情報の世界に生きる
7 一般行政職のなかで仕事して
8 スペシャリストとしての司書
9 自主的な研修活動
10 さらに調査・研究を深める
第7章 地方自治と図書館
1 地方分権の背景
2 戦後の地方自治の流れーー地方分権・地方政府
3 戦後地方行政の流れ
4 戦後公立図書館の発展と地方自治
5 地域住民と図書館
6 図書館経営と住民
あとがき
大串夏身の図書館・情報関係著作目録
日本で唯一の図書館史研究専門誌。
背すじがゾーッとするようなたのしいお話を、どうぞ存分にご賞味くださいませ。なお、誠に勝手ながら、当店自慢のオリジナルスパイスを利かせてございますので、心臓のお弱い方はご遠慮いただいたほうがよろしいかと…。
「ここがぼくらの家なんだ」。家にも学校にも居場所がなかった少年。彼はある日、移動図書館車の清掃員の母娘に出会う。本を通じた幸せな交流もつかの間、ある事件によって彼らは移動図書館車に乗って逃避行の旅に出る。イギリスの新鋭による感動の長篇小説。
アメリカにおける児童図書館、学校図書館、ヤング・アダルト向けの図書館の活動を詳しく紹介。100年以上の歴史、制度的背景、図書館活動の特徴および代表的な図書館員100人の詳細なプロフィールがわかる。人名・地名・組織名・活動名などから引ける「索引」、研究に必要な「関連文献案内」付き。
図書館の障害者サービスとは、障害者のための特別なあるいは対象別サービスではなく、高齢者・施設入所者・入院患者・妊産婦・外国人等を含んだ「図書館利用に障害のある人々へのサービス」をさす。
「すべての人にすべての図書館サービス・資料を提供すること」、すなわちだれもが使える図書館を目指す。
障害者の情報環境や障害者に対する図書館の役割を明らかにしたうえで、障害者サービスの基本的な考え方から、対象となる利用者、障害者サービス用資料、主なサービス、著作権法等の関連法規等、サービスを行う上で必要な基本知識を簡潔にまとめた。
序 章 障害者とは
第1章 障害者と情報
第2章 障害者サービスとは何か
第3章 障害者サービスの対象者
第4章 障害者サービスの歴史と現状
第5章 障害者・高齢者に使いやすい施設・設備
第6章 障害者サービス用資料とその製作
第7章 図書館利用に障害のある人々へのサービス
第8章 障害者サービスを始めるためにーPR方法
第9章 障害者サービス関連法規・規則
第10章 障害者サービス 今後の展望
図書館は国民が情報を受け取る機会を保障するため極めて重要な役割を担っている。図書館や利用者・出版社の法的地位、図書館における図書の収集・管理・利用、インターネットへのアクセスなど、図書館においてさまざまな場面で生ずる法的問題について、図書の利用を表現の自由の問題と捉えて、図書館の行為には憲法的に限界があるという立場を展開する。
転校生の大智は、新しいクラスの仲間に話しかける勇気がなく、いつもひとりぼっち。休み時間を学校の図書館ですごしていたところ、本だなの背とかべの間から、古い学級新聞を見つける。新聞にふれたとたん、バチッと青白い光が舞ったように見えたと思ったら、とつぜん目の前に、男の子のゆうれいが現れた。なんだかとってもやさしそう…。もしかすると、この子となら友だちになれるかも?ちょっぴりこわくて、心があったかくなるストーリー。
図書館職にこそ必須となる出版についての知見を,わかりやすく平易に記した「図書館のための出版キイノート」シリーズ。その最新刊『委託販売と流通コード』は,出版産業の基盤である物流網にフォーカスした一冊です。
具体的には,出版物供給ルートで卸売り商に相当する「取次会社」を軸に,受発注や在庫管理に使われている「流通コード」を取り上げ,一定期間内の返品を受け入れる「委託販売」という商慣習を説明しています。
第1部 取次会社
1 取次会社は出版社と小売書店のあいだに立って出版物の流通を管理します。
2 取次会社はまた金融取引の「信用状況」についても見守っています。
3 小売書店は取次会社から出版物を仕入れて店頭で陳列・販売します。
第2部 流通コード
4 ISBN(国際標準図書番号)は図書を識別する国際的なコード体系です。
5 バーコード=シンボルは読取り精度に優れ,識別能力が高く商品管理に適しています。
6 書籍JANコードは図書対象のバーコード=シンボルで日本独自の二段組みです。
7 雑誌の流通管理コードは商業雑誌と学術雑誌とに分かれて設定されています。
第3部 委託販売
8 出版業界の委託販売は一定期間の返品自由という条件付き買取り仕入れです。
9 委託販売にはそれなりの利点があり,委託の期間は書籍と雑誌で異なります。
10 返品のルートは小売書店から逆に,取次会社を経て出版社へと戻ります。
11 注文品取引は小売書店からの注文発出を起点として買切り扱いで即請求です。
12 委託販売の課題は,返品率の高騰をいかに抑えるかにあり,責任販売制が提唱されています。